| Oracle® Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド 11g リリース 1 (11.1.1) B61375-04 |
|
![]() 前 |
![]() 次 |
Oracle Reports ServicesのReports ServerコンポーネントのOracle Reports Bridge構成設定は、XMLファイルのrwbridge.confに格納されます。
bridgeconfig.xsdファイルには、rwbridge.confの要素と属性のデータ型の定義が格納されています。第8.4.1項「Oracle Reports Bridgeの構成要素」を参照してください。
これらのファイルは、表8-1で指定されたディレクトリにあります。
bridgeconfig.xsdには、Oracle Reports Bridge構成ファイル(rwbridge.conf)の様々な要素と属性のデータ型定義が格納されています。
Reports ServerやReports Clientが複数のファームにおいてブロードキャストするパケットのゲートウェイとして、Oracle Reports Bridgeは機能します。たとえば、設定例では、Oracle Reportsコンポーネントは異なるファームにインストールされています(Oracle Reports ServletはファームA、Reports ServerはファームB)。この構成を実現するには、Oracle Reports Bridgeを各ファームで起動する必要があります。ブリッジの構成には、ホストおよびポートの設定が含まれます。ファームAのOracle Reports Bridgeは、信頼できるTCPを介してファームBのOracle Reports Bridgeと通信し、ファームBのサーバー情報を取得します。また、その逆も同様です。詳細は、第2.3.4.1.2項「複数のサブネットにわたるサーバーの検出」を参照してください。
Oracle Reports Bridgeの起動や停止を行うには、第6章「Oracle Reports Servicesの起動と停止」を参照してください。
Oracle Reports Bridgeが初めて起動するとき、Oracle Reportsでは構成ファイルのrwbridge.confが作成されます。このファイルは、rwbridge.templateファイルの設定に基づいて生成されます。
構成ファイルのrwbridge.confでidentifier要素を変更することで、username/passwordを指定し、encrypted属性をnoに設定します。これは、パスワードが暗号化されないことを示します。Oracle Reports Bridgeが起動するとパスワードは暗号化されます。
例:
<identifier encrypted="no">scott/tiger</identifier>
使用上の注意
identifier要素がコメント化されていると、authidを指定せずにOracle Reports Bridgeを停止できます。
Oracle Reports Bridgeをリモートで停止することはできません。
bridgeconf.xsdファイルには、rwbridge.confの要素と属性を構成するために、次のデータ型の定義が格納されています。
|
注意: この項で説明されている構成要素は、Oracle Enterprise Managerで構成できます。
|
bridge要素は、bridgeconfig.xsdで次のように定義されています。
<xs:element name="bridge">
<xs:complexType>
<xs:sequence>
<xs:element ref="identifier" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
<xs:element ref="remoteBridges" minOccurs="0" maxOccurs="1"/>
</xs:sequence>
<xs:attribute name="version" use="required" type="xs:string"/>
<xs:attribute name="port" default="14011">
<xs:simpleType>
<xs:restriction base="xs:integer">
<xs:minInclusive value="14001"/>
</xs:restriction>
</xs:simpleType>
</xs:attribute>
<xs:attribute name="timeout" use="required">
<xs:simpleType>
<xs:restriction base="xs:integer">
<xs:minInclusive value="100"/>
</xs:restriction>
</xs:simpleType>
</xs:attribute>
</xs:complexType>
</xs:element>
例
<bridge version="11.1.1.1.0" port="14011" timeout="12000">
<!--networkConfig file="rwnetwork.conf" ></networkConfig-->
<!--identifier encrypted="no"
>%USERNAME%/%PASSWORD%</identifier-->
<!--trace traceOpts="trace_all"></trace-->
<!-- Specify one or more remote bridges inside remoteBridges element -->
<!--remoteBridges>
<remoteBridge host="%HOST%" port="%PORT%"></remoteBridge>
</remoteBridges-->
</bridge>
必須/オプション
必須です。構成ファイルに1組のbridge要素の開始タグと終了タグを指定できます。
説明
bridge要素は、ブリッジ構成ファイルのコンテンツ領域を開始および終了します。ファイルの階層に関しては、その他すべての要素はbridge要素に従属します。
bridge要素の属性を、表8-29で説明します。
表8-29 bridge要素の属性
| 属性 | 有効値 | 説明 |
|---|---|---|
|
|
ブリッジのバージョン。 |
|
|
Oracle Reports Bridgeコンポーネントに割り当てる範囲( |
ブリッジがリスニングするポート。 |
|
|
|
ミリ秒(ms)単位の数値。ブリッジは、リモート・ブリッジからのレスポンスを、この期間だけ待ちます。 |
|
注意: ブリッジ構成ファイルのデフォルト・ポート値は、Oracle Fusion Middlewareのインストール時に割り当てられます。ブリッジ用の構成ファイルの生成に使用される ブリッジ用のポート番号のカスタマイズが必要な場合、Oracle Reports Bridgeのブリッジ用に予約されている有効ポート範囲( |
identifier要素は、bridgeconfig.xsdで次のように定義されています。
<xs:element name="identifier">
<xs:complexType mixed="true">
<xs:attribute name="encrypted" default="no">
<xs:simpleType>
<xs:restriction base="xs:NMTOKEN">
<xs:enumeration value="yes"/>
<xs:enumeration value="no"/>
</xs:restriction>
</xs:simpleType>
</xs:attribute>
</xs:complexType>
</xs:element>
例
<identifier encrypted="yes">fpoiVNFvnlkjRPortn+sneU88=NnN</identifier>
必須/オプション
オプションです。この要素がコメント化されている場合、ブリッジ停止コマンドの発行時にOracle Reports Bridgeでセキュリティ・チェックが実行されません。
説明
identifier要素により、停止前にOracle Reports Bridgeでセキュリティ・チェックが実行されます。
identifier要素の値を設定する手順は次のとおりです。
ブリッジ構成ファイルのidentifier要素のコメントを外します。
その値を管理者のユーザー名/パスワードに設定し、属性encrypted=noを設定します。これでユーザー名/パスワードは、Oracle Reports Bridgeの再起動時に暗号化されます。
例:
<identifier encrypted="no">scott/tiger</identifier>
Oracle Reports Bridgeを起動します。
この要素が設定されると、管理者のみがコマンドラインでusername/passwordを指定して、ブリッジを停止できます。
remoteBridge要素は、bridgeconfig.xsdで次のように定義されています。
<xs:element name="remoteBridge">
<xs:complexType>
<xs:attribute name="host" use="required" type="xs:string"/
<xs:attribute name="port" use="required">
<xs:simpleType>
<xs:restriction base="xs:integer">
<xs:minInclusive value="14001"/>
</xs:restriction>
</xs:simpleType>
</xs:attribute>
</xs:complexType>
</xs:element>
例
<remoteBridge host="myhost.mydomain.com" port="14022"></remoteBridge>
必須/オプション
オプションです。ブリッジ構成ファイルにremoteBridge要素を1つ以上指定できます。
説明
remoteBridge要素には、リモート・ブリッジが実行されているホストおよびポートを指定します。
repbrg_bridgename.confにオプションのremoteBridge要素を指定すると、該当ブリッジは双方向ブリッジとして機能します。つまり、そのブリッジはリモート・ブリッジからサーバー参照を取得できます。
repbrg_bridgename.confでオプションのremoteBridge要素を指定しない場合、そのブリッジは片方向ブリッジとして機能します。つまり、そのブリッジはリモート・ブリッジの役割のみを果たします。リモート・ブリッジに接続してサーバー参照を取得することはできません。
remoteBridge要素の属性を、表8-30で説明します。
remoteBridges要素は、bridgeconfig.xsdで次のように定義されています。
<xs:element name="remoteBridges">
<xs:complexType>
<xs:sequence>
<xs:element ref="remoteBridge" minOccurs="0" maxOccurs="unbounded"/>
</xs:sequence>
</xs:complexType>
</xs:element>
例
<remoteBridges> <remoteBridge host="myhost.mydomain.com" port="14022"></remoteBridge> </remoteBridges>
必須/オプション
オプションです。このエントリを指定しないと、対象となるブリッジはリモート・ブリッジに接続して、Reports Server参照を取得しません。ただし、リモート・ブリッジはこのブリッジに接続して、このファームで実行しているReports Server参照を取得できます。
説明
remoteBridges要素には、任意数のremoteBridge要素を指定できます。