Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentアップグレード・ガイド 11gリリース1 (11.1.1.9.0) B69398-05 |
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この章では、これまでOracle Enterprise Content Management Suiteと呼ばれていたOracle WebCenter Contentコンポーネントを、Oracle Enterprise Content Management 10gからOracle WebCenter Content 11gへアップグレードするために必要な手順の概要を説明します。
この章には次の項が含まれます:
Oracle Enterprise Content Management Suiteは、Oracle WebCenter Content for 11gという名称に変更されました。表1-1は、10gのコンポーネント名と11gの対応する名前を示しています。
表1-1 10gおよび11gのOracle WebCenter Contentコンポーネント名
Oracle Enterprise Content Management Suite 10g | Oracle WebCenter Content 11g |
---|---|
Oracle Imaging and Process Management |
Oracle WebCenter Content: Imaging |
Oracle Information Rights Management |
Oracle Information Rights Management |
Oracle Universal Content Management |
Oracle WebCenter Content |
Oracle Universal Records Management |
Oracle WebCenter Content: Records |
図1-1は、Oracle WebCenter Contentのアップグレード・プロセスのフロー・チャートを示しています。このチャートを参照して、既存のOracle Fusion Middleware環境に適した実行手順をよく確認してください。
注意: このガイドでは、アップグレード・アシスタントを使用したOracle Universal Content Management 10gおよびOracle Universal Records Management 10gのアップグレードについて説明します。Oracle Information Rights Management 10gおよびOracle Imaging and Process Management 10gのアップグレードに関する詳細は、Oracleサポートにお問い合せください。 |
Oracle WebCenter Contentコンポーネント
Oracle Universal Content Management 10gとOracle Universal Records Management 10gのどちらをアップグレードする場合も、そのアップグレード・プロセスは同じです。ただし、中間層をアップグレードする前に、Oracle Enterprise Content Management Suite 10gコンポーネント・スキーマをアップグレードする必要があります。
図1-1は、Oracle WebCenter Contentをアップグレードするための手順について説明しています。
図1-1 Oracle WebCenter Contentのアップグレード・プロセスのフロー・チャート
表1-2は、アップグレード・プロセスのフロー・チャート(図1-1を参照)に示されている各手順について説明しています。この表では、処理における各ステップの詳細について、その参照先も示します。
表1-2 Oracle WebCenter Contentのアップグレード・プロセス
ステップ | 説明 | 詳細情報 |
---|---|---|
アップグレードの概要の確認 |
『Oracle Fusion Middlewareアップグレード・プランニング・ガイド』には、Oracle Application Server環境全体をOracle Fusion Middlewareにアップグレードする方法に関する高度な概要が記載されています。 これには、互換性に関する情報や、ミドルウェア・コンポーネントをサポートするデータベースのアップグレード手順が含まれます。 |
『Oracle Fusion Middlewareアップグレード・プランニング・ガイド』を参照 |
アップグレードの開始ポイントについて |
アップグレードを計画する前に、Oracle WebCenter Contentアップグレードでサポートされている開始ポイントについて理解しておいてください。 |
タスク1: Oracle WebCenter Contentアップグレードの開始ポイントについての理解 |
Oracle WebCenter Content 11gトポロジの決定 |
アップグレードを開始する前に、Oracle Fusion Middleware 11gの基本的なトポロジについて理解しておいてください。 |
タスク2: Oracle WebCenter Contentトポロジの決定 |
Oracle WebCenter Contentのインストールによる11g Middlewareホームの作成 |
WebLogic ServerをインストールしてMiddlewareホームを作成してから、Oracle WebCenter Content 11gをインストールします。 |
タスク3: Oracle Fusion Middlewareのインストール |
アップブレード・アシスタントの実行によるスキーマのアップグレード |
Oracle WebCenter ContentまたはOracle WebCenter Content: Records用のデータベース・スキーマをアップグレードします。 |
タスク4: アップグレード・アシスタントの実行によるOracle WebCenter Contentスキーマのアップグレード |
新規11gドメインの構成および新規スキーマの参照 |
Oracle WebCenter Content構成ウィザードを使用して、新しいOracle Fusion Middleware中間層を構成します。 |
タスク5: Oracle WebCenter Contentドメインの構成 |
アップグレード・アシスタントの再実行による中間層のアップグレード |
Oracle Fusion Middlewareアップグレード・アシスタントにより、既存のOracle Enterprise Content Management Suite 10gの中間層から、新たにインストールされたOracle WebCenter ContentまたはOracle WebCenter Content: Recordsの中間層に、構成データがコピーされます。 |
タスク6: アップグレード・アシスタントの使用によるOracle WebCenter Content中間層のアップグレード |
各中間層に対するアップグレード後に必要な手動手順の実行 |
多くのアップグレード・タスクは、Upgrade Assistantによって自動で実行されますが、Upgrade Assistantを実行した後で、構成設定を手動で変更する必要がある場合があります。 |
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アップグレード・アシスタントの実行によるアップグレード環境の検証 |
アップグレード・アシスタントには、アップグレード後の環境を検証して特定のコンポーネントおよびURLが機能することを確認する機能があります。 |
タスク8: Oracle WebCenter Contentのアップグレードの検証 |