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Oracle® Fusion Middleware Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteインストレーション・ガイド
11gリリース1 (11.1.1.9.0)
B55901-07
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D トラブルシューティング

この付録では、Oracle SOA Suiteのインストール時に発生する可能性のある一般的な問題の解決策を説明します。構成は次のとおりです。

D.1 一般的なトラブルシューティングのヒント

インストール時にエラーが発生した場合、次の手順を実行してください。

D.2 インストールおよび構成のログ・ファイル

この項には、Oracle SOA SuiteインストーラおよびOracle Fusion Middleware構成ウィザードの実行時に作成されるログ・ファイルの情報が含まれます。ログ・ファイルに含まれる情報は、インストールまたは構成での問題を解決するのに役立ちます。

D.2.1 インストール・ログ・ファイル

インストーラによって、Oracle_Inventory_Location/logディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはOracle_Inventory_Location\logsディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)にログ・ファイルが書き込まれます。UNIXオペレーティング・システムでは、Oracle Inventoryディレクトリの場所が不明な場合は、次のディレクトリ(デフォルトの場所)に格納されているoraInst.locファイルでその場所を検索できます。

  • Linuxの場合: /etc/oraInst.loc

  • HP-UXおよびSolarisの場合: /var/opt/oracle/oraInst.loc

Windowsオペレーティング・システムの場合、インベントリ・ディレクトリの場所はC:\Program Files\Oracle\Inventory\logsです。64ビットWindowsマシンで32ビットのインストーラを使用する場合、インベントリ・ディレクトリの場所はC:\Program Files (x86)\Oracle\Inventory\logsです。

次のインストール・ログ・ファイルがログ・ディレクトリに書き込まれます。

  • installdate-time-stamp.log

    これはメインのログ・ファイルです。

  • installdate-time-stamp.out

    このログ・ファイルには、インストール時の出力およびエラー・ストリームが含まれます。

  • installActionsdate-time-stamp.log

    このファイルは、インストーラGUIによって内部情報の追跡に使用されます。

  • installProfiledate-time-stamp.log

    このログ・ファイルには、構成、メモリーおよびCPUの詳細だけでなく、インストール完了までの時間など、全体的な統計が含まれます。

  • oraInstalldate-time-stamp.log

    このログ・ファイルには、コピー・セッションの出力ストリームが含まれます。

-printtimeパラメータを指定してインストーラを実行した場合は、同じディレクトリにtimeTakendate-time-stamp.logおよびtimedate-time-stamp.logファイルが作成されます。

  • timeTakendate-time-stamp.log

    このファイルには、画面間の移動にかかる時間に関する情報が含まれます(GUIインストールにのみ該当)。

  • timedate-time-stamp.log

    このファイルには、コピー・セッションの時間情報が含まれます。

-printmemoryパラメータを指定してインストーラを実行した場合は、memorydate-time-stamp.logファイルが作成されます。このファイルには、コピー・セッションのメモリー使用情報が含まれます。

D.2.2 構成のログ・ファイル

構成セッションのログ・ファイルを作成するには、次のように-logオプションを指定して構成ウィザードを実行します。

UNIXオペレーティング・システムの場合

./config.sh -log=log_filename -log_priority=log_level

Windowsオペレーティング・システムの場合

config.cmd -log=log_filename -log_priority=log_level

-logおよび-log_priorityオプションの詳細は、表D-1を参照してください。

表D-1 構成ウィザードのログ・ファイル・オプション

パラメータ 説明

-log

ログ・ファイルの場所を指定します。

log_filenameに絶対パスを指定すると、その場所にログ・ファイルが作成されます。パスを付けずにファイル名のみを指定した場合、ログ・ファイルは、MW_HOME/logsディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはMW_HOME\logsディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)に作成されます。

-logで指定可能なその他の値は次のとおりです。

  • stdout

    エラー・メッセージを標準出力ストリームに書き出します。

  • stderr

    エラー・メッセージを標準エラー・ストリームに書き出します。

  • disable

    デフォルトのロギングを無効にして、MW_HOME/logs (UNIXオペレーティング・システムの場合)またはMW_HOME\logs (Windowsオペレーティング・システムの場合)にログ・ファイルが生成されないようにします。

-log_priority

ログの内容の詳細レベルを指定します。

次に、許容値を詳細度の高い順に示します。

  • debug

  • info

  • warning

  • error

  • fatal


D.3 JREの場所の追跡

インストーラで使用されるJREの場所は、SOA_ORACLE_HOME/oui/oraparam.iniファイル(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはSOA_ORACLE_HOME\oui\oraparam.iniファイル(Windowsオペレーティング・システムの場合)に保存されます。このファイルは、OPatchおよびOracle Universal Installer (OUI)で優先JREの場所の判別に使用されます。

JREの場所を変更できます(たとえば、JREディレクトリをMiddlewareホームの外に移動します)。この場合、OPatchまたはOUIを実行しようとすると、JREの場所が見つからないためエラー・メッセージが表示されます。この場合は、次のいずれかを実行できます。

  • SOA_ORACLE_HOME/oui/oraparam.iniファイル(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはSOA_ORACLE_HOME\oui\oraparam.iniファイル(Windowsオペレーティング・システムの場合)を編集し、JREの新しい場所を指し示すようにします。

  • -jreLocコマンドライン・オプションを使用して、JREの新しい場所を指し示すようにします。詳細は、第2.2.2項「インストーラの実行」を参照してください。

D.4 SSLでのSOAコンポジットの呼出し

カスタムの信頼キー・ストアを使用するようにOracle WebLogic Serverを構成した場合は、setDomainEnv.cmdファイル(Windowsオペレーティング・システムの場合)またはsetDomainEnv.shファイル(UNIXオペレーティング・システムの場合)を手動で編集し、Djavax.net.ssl.trustStoreパラメータがカスタムの信頼キー・ストア・ファイルを指し示すようにする必要があります。次に例を示します。

Djavax.net.ssl.trustStore=/myfolder/mystore/mytrustkeystore.jks

D.5 SSLが有効のデータベースを使用するデータ・ソースの使用

SSLが有効のデータベースを使用する場合は、次の手順に従って、データ・ソースがSSL接続に対応するようにする必要があります。

  1. 信頼ストアを作成し、keytoolを使用して、./root/b64certificate.txtを信頼できる証明書として信頼ストアに追加します。

    keytool -importcert -trustcacerts -alias dbroot -keystore ./truststore -storepass welcome1 -file ./b64certificate.txt
    
  2. WebLogic Serverコンソールで、使用するデータ・ソースの「接続プール」タブに移動します。次のプロパティを適宜変更します。

    1. 認証が必要:

      javax.net.ssl.keyStore=keystore_password
      javax.net.ssl.keyStoreType=JKS
      javax.net.ssl.keyStorePassword=keystore_password
      javax.net.ssl.trustStore=truststore_location
      javax.net.ssl.trustStoreType=JKS
      javax.net.ssl.trustStorePassword=truststore_password
      
    2. 認証が不要:

      javax.net.ssl.trustStore=truststore_location
      javax.net.ssl.trustStoreType=JKS
      javax.net.ssl.trustStorePassword=truststore_password
      
  3. URLフィールドに次のように入力します。

    jdbc:oracle:thin:@(
    DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCPS)(HOST=database_host)(PORT=database_port)))
    (CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=service_name))
    (SECURITY=(SSL_SERVER_CERT_DN="distinguished_name"))
    )
    
  4. JDBCデータ・ソース・ファイルで、<property>パラメータを次のように変更します。

    <property>
       <name>javax.net.ssl.trustStorePassword</name>
       <value>truststore_password</value>
    </property>
    

D.6 SOAのインストールによるIdentity Managementドメインの拡張

Oracle Identity Managementをインストールしてドメインを作成し、Oracle SOA Suiteをインストールしてそのドメインを拡張した場合、Oracle SOAインストーラによりORACLE_HOME環境変数が変更されます。これにより、Oracle Identity Federation (OIF) WebLogic Scripting Tool (WLST)環境が壊れてしまいます。この環境は、Identity Managementのインストールで設定されたORACLE_HOMEの値に依存しています。

この問題を回避するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Federation管理者ガイドのWLST環境の設定に関する項 の手順に従ってください。

  2. OIF_ORACLE_HOME/fed/scriptディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはOIF_ORACLE_HOME\fed\scriptディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)にあるすべての.pyファイルを、WebLogic_Home/common/wlstディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはWebLogic_Home\common\wlstディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)にコピーします。

  3. OIF_ORACLE_HOME/fed/scriptディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはOIF_ORACLE_HOME\fed\scriptディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)を、システムのCLASSPATH環境変数に追加します。

D.7 Microsoft SQL ServerにおけるSOAインフラストラクチャの起動に必要なXA構成

ドメイン作成時にSOAインフラストラクチャ接続をテストして、SOAインフラストラクチャを正常に起動するには、Microsoft SQL ServerデータベースおよびMicrosoftオペレーティング・システムの両方でXAサポートを構成する必要があります。

SQL 2005、2008、2008 R2、2012および2012 SP1の場合、次を実行します。

  1. Oracle WebLogic Serverをインストールします。

  2. Microsoft SQL Server JDBC XAプロシージャをインストールします。これらのプロシージャでは、JTAによるJDBC分散トランザクションを使用できます。このプロシージャは、MS SQL Serverのインストールごとに繰り返して分散トランザクションに含める必要があります。

    1. プラットフォームに適した.dllファイルおよびinstjdbc.sqlファイルを、WebLogic_Home\server\binディレクトリからSQL Serverのバージョンに適したディレクトリにコピーします。


      注意:

      XAサポートをすでに構成してあり、最新のOracle SOA Suiteパッチ・セットを適用済の環境がある場合、最新のWebLogic Serverホーム・ディレクトリからsqljdbc.dllファイルおよびinstjdbc.sqlファイルを使用してこの手順を実行する必要があります。

      データベース コピーするファイル... コピー先のディレクトリ...
      SQL Server 2005 WebLogic_Home\server\binディレクトリから、次の.dllファイルの1つ(プラットフォーム用のファイルを検索)をinstjdbc.sqlファイルとともにコピーします。
      • sqljdbc.dll (x32プラットフォーム用)

      • x64sqljdbc.dll (x64プラットフォーム用)

      • 64sqljdbc.dll (IA64プラットフォーム用)

      C:\Program Files\Microsoft SQL
      Server\MSSQL.1\MSSQL\Binn
      
      SQL Server 2008および2008 R2 WebLogic_Home\server\binディレクトリから、次の.dllファイルの1つ(プラットフォーム用のファイルを検索)をinstjdbc.sqlファイルとともにコピーします。
      • sqljdbc.dll (x32プラットフォーム用)

      • x64sqljdbc.dll (x64プラットフォーム用)

      • 64sqljdbc.dll (IA64プラットフォーム用)

      C:\Program Files\Microsoft SQL
      Server\MSSQL10.INSTANCE_NAME\MSSQL\Binn
      
      SQL Server 2012および2012 SP1 WebLogic_Home\server\binディレクトリから、次の.dllファイルの1つ(プラットフォーム用のファイルを検索)をinstjdbc.sqlファイルとともにコピーします。
      • sqljdbc.dll (x32プラットフォーム用)

      • x64sqljdbc.dll (x64プラットフォーム用)

      • 64sqljdbc.dll (IA64プラットフォーム用)

      C:\Program Files\Microsoft SQL
      Server\MSSQL11.INSTANCE_NAME\MSSQL\Binn
      


      注意:

      • 複数のMicrosoft SQL Serverインスタンスを持つデータベース・サーバーにストアド・プロシージャをインストールしている場合、稼働する各SQL Serverインスタンスにおいて適切な.dllファイルを検出できる必要があります。したがって、.dllファイルは、グローバルPATHまたはアプリケーション固有のPATHに存在する必要があります。アプリケーション固有のPATHの場合、インスタンスごとに.dllファイルをdrive:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL$Instance_1_Name\Binnディレクトリに格納します。

      • Oracle WebLogic ServerおよびOracle SOA SuiteのインストールがLinuxホスト上にある場合、.dllファイルはWebLogic_Home/server/libディレクトリの下に表示されません。こうした場合には、.dllファイルがインストールされているホストからこのファイルをコピーする必要があります。


    2. データベース・サーバーから、ISQLユーティリティを使用して、SQL Serverのバージョンに対応したinstjdbc.sqlスクリプトを実行します。万が一に備えて、instjdbc.sqlを実行する前にマスター・データベースのバックアップを作成します。

      Microsoft SQL Server 2005の場合、次のコマンドを実行します。

      C:\Program Files\Microsoft SQL Server\90\Tools\Binn\SQLCMD.EXE -S
      "DB_HOST\INSTANCE_NAME" -U SA -P SA_PASSWORD -i instjdbc.sql -o
      LOG_FILE
      

      Microsoft SQL Server 2008の場合、次のコマンドを実行します。

      C:\program files\Microsoft SQL Server\100\Tools\Binn\SQLCMD.EXE -S
      "DB_HOST\INSTANCE_NAME" -U SA -P SA_PASSWORD -i instjdbc.sql -o
      LOG_FILE
      

      For Microsoft SQL Server 2012および2012 SP1の場合、次のコマンドを実行します。

      C:\program files\Microsoft SQL Server\110\Tools\Binn\SQLCMD.EXE -S
      "DB_HOST\INSTANCE_NAME" -U SA -P SA_PASSWORD -i instjdbc.sql -o
      LOG_FILE
      

      すべてのコマンドにおいて、DB_HOSTはSQL Serverがインストールされているホストの名前、INSTANCE_NAMEはSQL Serverインスタンスの名前、SA_PASSWORDはシステム管理者のパスワードです。

      instjdbc.sqlスクリプトにより多くのメッセージが生成されますが、次のようなメッセージは無視しても問題ありません。

      Msg 156, Level 15, State 1, Server STANA17-1\SQLSERVER123, Line 1
      Incorrect syntax near the keyword 'tran'.
      Msg 319, Level 15, State 1, Server STANA17-1\SQLSERVER123, Line 1
      Incorrect syntax near the keyword 'with'. If this statement is a common table
      expression, an xmlnamespaces clause or a change tracking context clause, the
      previous statement must be terminated with a semicolon. 
      

      実行エラーを示す可能性のあるメッセージの出力全体を確認する必要があります。最後のメッセージは、instjdbc.sqlが正常に実行されたことを示す必要があります。JDBC XAプロシージャの格納または既存のプロシージャに対する変更の記録を行うために十分な領域がマスター・データベースにない場合、スクリプトが失敗します。

  3. Microsoft Windows Server 2005、2008、2008 R2、2012および2012 SP1で、Microsoftオペレーティング・システム用にMicrosoft分散トランザクション・コーディネータ(DTC)を構成します。

    1. 「スタート」メニューから、「コントロール パネル」「管理ツール」「コンポーネント サービス」アイコン、「コンポーネント サービス」(「コンソール ルート」の下のナビゲータ内)、「コンピュータ」「マイ コンピュータ」の順に選択します。

    2. MS Windows Server 2005で、「マイ コンピュータ」を右クリックし、「プロパティ」「MSDTC」「セキュリティの構成」の順に選択します。

      MS Windows Server 2008、2008 R2、2012および2012 SP1で、「マイ コンピュータ」から「分散トランザクション」「ローカル DTC」の順に選択します。「ローカル DTC」のプロパティを右クリックします。「セキュリティの構成」ダイアログが表示されます。

      MS Windows Server 2008または2008 R2で「分散トランザクション」が見つからない場合、ステップ4のアプリケーション・サーバーの役割のインストール手順およびステップ5のDTCのインストール手順に従います。

    3. 「セキュリティ設定」セクションで、「ネットワーク DTC アクセス」チェック・ボックスを選択します。

    4. 「クライアントおよび管理」セクションで、「リモート クライアントを許可する」チェック・ボックスを選択します。

    5. 「トランザクション マネージャ通信」セクションで、「受信を許可する」「送信を許可する」「認証を必要としない」を選択します。SQL 2005および2008で、「トランザクション インターネット プロトコル (TIP) を有効にする」チェック・ボックスを有効にします。

    6. 「セキュリティ設定」セクションで、「XA トランザクションを有効にする」チェック・ボックスを選択します。SQL 2008、2008 R2、2012およびSQL 2012 SP1の場合、SNA LU 6.2トランザクションも有効にします。

    7. 「セキュリティの構成」ダイアログで「OK」をクリックします。

    8. 「マイ コンピュータのプロパティ」ダイアログで「OK」をクリックします。

  4. SQL 2008および2008 R2で、アプリケーション・サーバーの役割をインストールします。

    1. 「スタート」をクリックしてから「サーバー マネージャー」をクリックします。

    2. 「ユーザー アカウント コントロール」ダイアログ・ボックスが表示されたら、必要なアクションが表示されていることを確認して「はい」をクリックします。

    3. 「アクション」メニューで「役割の追加」をクリックします。

    4. 役割の追加ウィザードが表示されます。「次へ」をクリックします。

    5. サーバーの役割の選択ページが表示されます。「アプリケーション サーバー」チェック・ボックスを選択して「次へ」をクリックします。

    6. アプリケーション・サーバーの役割についての情報が表示されます。情報を確認して「次へ」をクリックします。

    7. 役割サービスの選択ページで、アプリケーションの実行に必要な役割サービスを選択して「次へ」をクリックします。デフォルトの役割サービスである「アプリケーション サーバー基盤」が常に、アプリケーション・サーバーの一部としてインストールされます。

      役割サービスによっては、サポートされている機能または役割サービスを他の役割からインストールする必要があります。この場合、必要な機能または役割サービスをインストールするかしないかを選択できます。

    8. サポートされている機能または役割サービスを別のロールからインストールする必要がある場合は、次のページに機能または機能セットまたは役割サービスについての重要な情報を示します。「次へ」をクリックして、インストール オプションの確認ページに移動します。

    9. 「インストール」をクリックし、ページに表示されたオプションでアプリケーション・サーバーの役割のインストールを開始します。選択した役割サービスによっては、インストール・プロセスが非常に長くなることがあります。インストール・プロセスの開始後は、オペレータによる入力は不要です。インストール・プロセスが終了すると、インストールの結果ページにインストールのステータスが表示されます。

  5. Microsoft Windows 2008および2008 R2で、DTCをインストールします

    1. DTCをインストールするには、「コントロール パネル」を開いてから「プログラムと機能」を開きます。「Windows の機能の有効化または無効化」を選択します。

    2. サーバー・マネージャが開き、設定されている機能と役割のリストをシステムに問い合せます。「機能の追加」を選択し、機能リストから「アプリケーション サーバー」を選択します。

    3. ようこそ画面およびアプリケーション サーバー画面で「次へ」をクリックします。

    4. ローカル DTCのプロパティ画面で、この役割の一部としてインストールするサービスを選択します。ニーズに応じて、「受信リモート トランザクション」または「発信リモート トランザクション」あるいは両方を選択します。SOAPを使用する場合は、「WS-Atomic Transactions」を選択します。「次へ」をクリックします。

    5. 「WS-Atomic Transactions」を選択した場合、SSL証明書を選択するページが表示されます。いずれかの自己署名証明書を選択するか、後でCAからリクエストします。「次へ」をクリックしてから「インストール」をクリックします。前の画面で「WS-Atomic Transactions」を選択しなかった場合、次の画面に「要約」および「インストール」オプションが表示されます。インストールが完了したら、「閉じる」をクリックします。

    6. プラス(+)記号をクリックして左のメニューで役割を拡張してから、「アプリケーション サーバー」、「コンポーネント サービス」、「分散トランザクション コーディネータ」、「ローカル DTC」に移動します。

    7. 「ローカル DTC」を右クリックしてプロパティを選択し、「セキュリティ」タブを選択します。

    8. 環境の他のサーバーと適合するDTCを設定するのに必要なオプションを選択します。クライアント・マシンがこのマシンのDTCにアクセスできるように、「リモート クライアントを許可する」を有効にしてください。別のマシンからリモートでDTCを有効にする場合は、「リモート管理を許可する」を選択します。

    9. 「OK」をクリックして再起動します。左のメニューから「アプリケーション サーバー」オプションを選択すると、DTCイベントがログに表示されます。

  6. Microsoft SQL Serverを再起動します。

    Microsoft SQL Serverデータベースを再起動しないと、XAドライバはドメイン構成中に正常に接続しません。

D.8 追加情報

この付録で問題が解決されない場合は、My Oracle Support (以前のOracleMetaLink)で解決策を検索してみてください。

https://support.oracle.com/

Oracle SOA Suiteのトラブルシューティングに関する追加情報については、Note 1292813.1「Troubleshooting SOA Suite 11gR1 Installation for Versions 11.1.1.0 and higher」を参照してください。

問題の解決策が見つからない場合は、サービス・リクエストをオープンしてください。