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Oracle® Fusion Middleware Oracle Data Integratorアップグレード・ガイド
11g リリース1 (11.1.1.9.0)
B70182-03
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4 アップグレード後のODIの再構成

多くのアップグレード・タスクは、アップグレード・アシスタントによって自動で実行されますが、アップグレード・アシスタントを実行した後で、構成設定を手動で変更する必要がある場合があります。表4-1を確認して、追加のアップグレード手順を行う必要がないかどうかを判断してください。

表4-1 ODIのアップグレード後の手順

状況 . . アップグレードを完了するための手順...

マスターおよび作業リポジトリ・スキーマをアップグレードするために、「Oracle Data Integrationスキーマのアップグレード」オプションを選択した

ODIトポロジの定義に従って、作業リポジトリへの接続パラメータを更新します。

第4.1項「作業リポジトリの接続パラメータの更新」を参照してください。

アップグレード時に「トポロジおよびセキュリティ・メタデータの更新」を選択しなかった

ODI 10gメタデータをODI 11gで使用できるように、手動でアップグレードします。

第4.2項「トポロジおよびセキュリティ・メタデータの更新」を参照してください。

トポロジおよびセキュリティ・メタデータをアップグレード・アシスタントを使用して更新した

Oracle Data Integrator 10gでの変更を新しいODI 11g組込みメタデータ・オブジェクトに手動で再適用します。(自動アップグレード・プロセスは、ODI 10gオブジェクトに加えられた変更をすべて消去します。)

第4.3項「ODI 11gトポロジおよびセキュリティ・メタデータへのODI 10gの変更の再適用」を参照してください。

ODI 10gでオープン・ツールを作成しており、ODI 11gでも継続して使用する

オープン・ツールをクラスパスに追加し、次にODI Studioでオープン・ツールとして追加します。

第4.4項「オープン・ツールの再適用」を参照してください。

アップグレード時に「KMを必須更新で置換」を選択しなかった

ODI 10gのKMをODI 11gで使用できるように、手動でアップグレードします。

第4.5項「KMを必須更新で置換」を参照してください。


4.1 作業リポジトリの接続パラメータの更新

ODIトポロジの定義に従って、アップグレードされた作業リポジトリへの接続パラメータを更新する必要があります。

作業リポジトリの接続パラメータを更新するには

  1. Oracle Data Integratorコンソールを起動し、Oracle Data Integrator Studioを使用してマスター・リポジトリへ接続します。

    トポロジ・ナビゲータの「リポジトリ」アコーディオンで、「作業リポジトリ」ノードを展開します。

  2. 新しいサーバーで新たにホストする作業リポジトリごとに編集し、「作業リポジトリ」エディタのツールバーで「接続」ボタンをクリックして接続パラメータを編集します。

  3. 「定義」タブで「ユーザー」および「パスワード」の接続パラメータを変更します。「JDBC」タブで「JDBCドライバ」および「URL」を変更します。変更内容を保存します。

  4. Studioでこれらのリポジトリ接続を作成およびテストすることによって、変更を検証します。

  5. odiparams.sh (UNIXオペレーティング・システムの場合)またはodiparams.bat (Windowsオペレーティング・システムの場合)スクリプトを変更して、マスター・リポジトリに新しい接続パラメータを反映します。このスクリプトは、ODI_HOME/oracledi/agent/binディレクトリにあります。ODI_HOMEは、Oracle Data Integratorのインストール・ディレクトリです。

    テキスト・エディタで、次の例のようにodiparamsスクリプトを編集して構成パラメータを設定します。(値は例示のみを目的としており、実際には独自のパラメータを入力してください)。

    ODI_MASTER_DRIVER=oracle.jdbc.driver.OracleDriver
     ODI_MASTER_URL=jdbc:oracle:thin:@ours:1521:ORA9
     ODI_MASTER_USER=ODI_11G
     ODI_MASTER_ENCODED_PASS=gxfpqkz074jeaCpL4XSEFzxoj8E0p
     ODI_SECU_WORK_REP=WORKREP
     ODI_SUPERVISOR=SUPERVISOR
     ODI_SUPERVISOR_ENCODED_PASS=fJya.vR5kvNcu9TtV,jVZEt
    
  6. ODIエージェントの構成ごとに、手順5に従ってodiparams.batまたはodiparams.shスクリプトを更新します。

4.2 トポロジおよびセキュリティ・メタデータの更新

デフォルトでは、ODI 11gへのアップグレード時に、アップグレード・アシスタントによって同じODI 10gテクノロジ、データ型、データ型変換および言語をインポートできます。ただし、アップグレード・アシスタントでこれらを自動的にアップグレードするように選択しなかった場合は、ODI 11gの各機能を活用するために手動でアップグレードする必要があります。次のODI 10gメタデータは、Oracle Data Integratorのインポート機能を使用して手動で更新する必要があります。

  • テクノロジ

  • データ型とデータ型変換

  • デフォルト・アクション

  • アクション・グループ

  • 言語

  • セキュリティ・プロファイル

  • オブジェクト

  • メソッド


注意:

Oracle Data Integrator 11gのトポロジとリポジトリ・メタデータのエクスポートは、ODI_HOME/oracledi/xml-referenceディレクトリにあります。これらのオブジェクトは、シノニムの挿入/更新モードでインポートする必要があります。

ODIメタデータのインポートおよびエクスポートの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integrator開発者ガイド』のエクスポート/インポートに関する項を参照してください。

4.3 ODI 11gトポロジおよびセキュリティ・メタデータへのODI 10gの変更の再適用

ODI 11gのアップグレード・プロセスは、ODI 10gのトポロジおよびセキュリティ・メタデータ・オブジェクトを自動的にアップグレードします。ただし、ユーザー定義プロファイルやテクノロジなどODI 10gでデフォルトで提供されているトポロジやセキュリティ・オブジェクトを変更した場合は、オブジェクトを手動で編集して変更を再適用する必要があります。

トポロジおよびセキュリティ・メタデータの変更の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integrator開発者ガイド』のOracle Data Integratorトポロジの概要に関する項を参照してください。

4.4 オープン・ツールの再適用

ODI 10gでオープン・ツールを作成しており、ODI 11gでも継続して使用する場合、オープン・ツールをクラスパスに追加し、次にODI Studioでオープン・ツールとして追加する必要があります。

ODIツールの使用方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integrator開発者ガイド』のOracle Data Integratorツールのリファレンスに関する項を参照してください。

4.5 KMを必須更新で置換

デフォルトでは、ODI 11gへのアップグレード時に、アップグレード・アシスタントによってODI 10gナレッジ・モジュール(KM)を更新できます。ほとんどのODI 10gのKMは、ODI 11gでも使用できるため、すべてのKMを更新する必要はありません。


注意:

このリリースでは、ODI 11gに付属しているKMまたはアップグレード・アシスタントを使用して11gバージョンにアップグレードされたKMのみがサポートされます。

特に次のKMは、ODI 11gを使用する前にKM Import/Replaceを使用して、手動で更新する必要があります。

  • LKM File to Oracle (EXTERNAL TABLE)

  • LKM File to Netezza (EXTERNAL TABLE)

  • LKM File to Oracle (SQLLDR)

  • LKM File to DB2 UDB (LOAD)

  • LKM SQL to Teradata (TTU)

  • IKM SQL to Teradata (TTU)

  • LKM File to Teradata (TTU)

  • IKM File to Teradata (TTU)

  • IKM Teradata to File (TTU)

  • LKM File to Sybase IQ (LOAD TABLE)

前述のナレッジ・モジュールは、ファイル・データストアのフィールドまたは行のセパレータの要求にodiRef.getTargetTableまたはodiRef.getTableList APIへの呼出しを使用するため、更新する必要があります。ODI 10gでは、16進数(XFILE_SEP_FIELD、XFILE_SEP_ROW)およびASCII (FILE_SEP_FIELD、FILE_SEP_ROW)のセパレータで要求したとき、戻り値は反転されていました。この問題に対応するために、この問題を対処するODI 10g KMが実装されました。

11g OdiRef APIは正しい値を返すため、KMが正しい16進数またはASCIIセパレータを要求するように変更されています。

次に例を示します。

  • odiRef.getTargetTable("FILE_SEP_FIELD")odiRef.getTargetTable("XFILE_SEP_FIELD")に置き換えられました。

  • odiRef.getTargetTable("XFILE_SEP_FIELD")odiRef.getTargetTable("FILE_SEP_FIELD")に置き換えられました。

  • odiRef.getTargetTable("XFILE_SEP_ROW")odiRef.getTargetTable("FILE_SEP_ROW")に置き換えられました。

  • odiRef.getTargetTable("FILE_SEP_ROW")odiRef.getTargetTable("XFILE_SEP_ROW")に置き換えられました。

これらのメソッドを使用してKMをカスタマイズしている場合は、API呼出しを適切に変更する必要があります。

また、次のKMは使用できなくなっています。

  • LKM File to SAS

  • LKM SAS to SQL

  • LKM File to MSSQL (BCP)