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Oracle® Fusion Middleware Oracle Service Busインストレーション・ガイド
11gリリース1 (11.1.1.9.0)
B61431-06
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3 Oracle Service Busの構成

この章では、ソフトウェアをインストールした後、Oracle Service Busを構成する方法を説明します。内容は次のとおりです。

3.1 構成手順

インストールが完了した後、Oracle Fusion Middlewareの構成ウィザードを実行して、新しいWebLogic Serverドメインを作成および構成し、そのドメインで構成する製品を選択する必要があります。既存のドメインがある場合は、構成ウィザードを使用して、追加の製品および機能をサポートするように既存のドメインを拡張することができます。

各WebLogic Serverドメインには、1つの管理サーバーが格納され、構成することを選択した製品に応じてその他の管理対象サーバーが格納される場合があります。

Oracle WebLogic Serverドメインの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverドメイン構成の理解』のOracle WebLogic Serverドメインの理解に関する項を参照してください。

構成プロセスで選択可能なテンプレートの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Busデプロイメント・ガイド』のOracle Service Busデプロイメント・トポロジに関する項を参照してください。

3.1.1 管理対象サーバーのデフォルト設定の使用

構成時に、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードはFusion Middlewareシステム・コンポーネントをホストするドメインに、自動的に管理対象サーバーを作成します。これらの管理対象サーバーではデフォルトの構成設定を使用することをお薦めします。デフォルトの構成設定を変更する場合は、Fusion Middleware環境を起動する前に、いくつかの構成手順を手動で実行する必要があります。

3.1.2 ターゲット・デプロイメントおよびサービスのデフォルト設定の使用

「オプションの構成を選択」画面で「デプロイメントとサービス」を選択すると、追加構成用に次の2つの画面が表示されます。

  • 「デプロイメントのクラスタまたはサーバーへのターゲット設定」画面

  • 「サービスのクラスタまたはサーバーへのターゲット設定」画面

これらの画面では、デプロイメント(アプリケーションやライブラリなど)およびサービスを選択し、特定のクラスタまたはサーバーにターゲット指定できます。ただし、特に指定されていないかぎり、Oracle Service Busデプロイメントのターゲットは変更しないでください。

3.1.3 ドメイン拡張時の実行中の管理対象サーバーの停止

既存のWebLogic Serverドメインを拡張する場合は(3.4「Oracle SOA SuiteをサポートするためのOracle Service Bus WebLogicドメインの拡張」または3.5「Oracle Service BusをサポートするためのOracle SOA Suite WebLogicドメインの拡張」)、構成ウィザードを起動する前に、そのドメインで現在実行中の管理対象サーバーを停止する必要があります。そうしないと、実行中の管理対象サーバーとのポート番号競合によって、管理対象サーバーの検証が失敗します。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のOracle Fusion Middlewareの起動と停止に関する項を参照してください。

3.1.4 Oracle Fusion Middleware構成ウィザードの起動

構成ウィザードは、OSB_ORACLE_HOME/common/bin(UNIXオペレーティング・システム)またはOSB_ORACLE_HOME\common\bin(Windowsオペレーティング・システム)ディレクトリにあります。このディレクトリに移動し、config.sh(UNIXオペレーティング・システム)またはconfig.cmd(Windowsオペレーティング・システム)スクリプトを実行して、構成ウィザードを起動します。

UNIXオペレーティング・システム:

./config.sh

Windowsオペレーティング・システム:

config.cmd

構成セッションのログ・ファイルを作成するには、D.2「インストールおよび構成ログ・ファイル」を参照してください。

32ビットのオペレーティング・システムを使用している場合は、Oracle WebLogicインストールの一部としてOracle JRockit SDKがインストールされます。これが構成ウィザードでデフォルトで使用されるJDKです。Sun JDKで構成ウィザードを起動する場合は、次の手順を実行してから起動します。

  1. JAVA_HOME環境変数をSun JDKの場所に設定します。たとえば、Oracle WebLogic ServerをインストールしたときにMW_HOME/jdk160_version(UNIXオペレーティング・システム)またはMW_HOME\jdk160_version(Windowsオペレーティング・システム)ディレクトリにインストールされたSun JDKに設定できます。

  2. JAVA_VENDOR環境変数を「Sun」に設定します。

構成ウィザードを起動した後、ご使用の環境に最も適したシナリオを検索し、そのセクションに進んでドメインを構成します。

3.2 Oracle Service Busのみを含むWebLogicドメインの作成

この項では、Oracle Service Busのみを含むWebLogicドメインの作成方法を説明します。この項の手順を実行すると、次のものがデプロイされます。

  • WebLogic管理サーバー

  • Oracle Service Busの管理対象サーバー

  • 管理対象サーバー上にデプロイされたアプリケーション

  • Oracle Service Busサーバー上にデプロイされたOracle Service Bus管理コンソール

まず、構成ウィザードを起動します(3.1.4「Oracle Fusion Middleware構成ウィザードの起動」を参照)。

構成ウィザードを起動した後は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるドメインの作成』のWebLogicドメインの作成に関する項の手順に従って、Oracle Service Busコンポーネント用に新しいWebLogicドメインを作成します。

次の画面には、Oracle Service Busを構成するための特別な指示が表示されます(それらについては、この項で後述します)。

ドメイン・ソースの選択

「ドメイン・ソースの選択」画面で、「次の製品をサポートするために、自動的に構成されたドメインを生成する」を選択した後、次のいずれかを選択します。

  • Oracle Service Bus for Developers - 11.1.1.6 [Oracle_OSB1]

    このオプションは、WebLogic管理サーバーおよび管理対象サーバーとして機能する単一サーバーを作成する場合に使用します。このデプロイメント・オプションは、開発環境に適しています。

  • Oracle Service Bus - 11.1.1.6 Oracle_OSB1

    このオプションは、次のいずれかをインストールおよび構成する場合に使用します。

    • 管理サーバーと管理対象サーバーの両方として機能する単一サーバーを含むドメイン

    • 管理サーバーおよび単一の管理対象サーバーを含む非クラスタ・ドメイン

    • 管理サーバーおよび1つ以上の管理対象サーバーのクラスタを含むドメイン

いずれかのオプションを選択した後、次のコンポーネントも依存オブジェクトとしてデフォルトで選択されます。

  • Oracle JRF - 11.1.1.0 [oracle_common]

  • WebLogic Advanced Web Services for JAX-RPC Extension - 10.3.6.0 [wlserver_10.3]

また、Oracle Service Bus for Developers - 11.1.1.6 [Oracle_OSB1]またはOracle Service Bus - 11.1.1.6 [Oracle_OSB1],のいずれかを選択した後は、Oracle Service Bus OWSM Extension - 11.1.1.6 [Oracle_OSB1]を選択して、Oracle Web Services Managerポリシーの実行時サポートがあるOracle Service Busを含むドメインを作成することもできます。このコンポーネントを選択すると、依存オブジェクトとしてOracle WSM Policy Manager - 11.1.1.0 [oracle_common]も選択されます。

Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control 11g R1 (11.1.1.1.0)を使用してOracle Web Services Managerのポリシーを作成または編集する場合は、Oracle Enterprise Manager - 11.1.1.0 [oracle_common]も選択します。

「管理対象サーバーの構成」画面

Oracle Service Bus用に作成されるデフォルトの管理対象サーバーはosb_server1と呼ばれます。管理対象サーバーは絶対に削除しないようにしてください。管理対象サーバーを別名で使用する場合は、構成ウィザードで次のいずれかを実行します。

  • osb_server1を別の名前に変更します。

  • お好みの名前で新しい管理対象サーバーを作成します。

「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」画面

Derby評価データベースを使用することを選択した場合は、この画面で次のものが選択されることを確認してください。

  • ドライバ - Derbyドライバ(Type 4)バージョン: A

  • ベンダー - Derby

  • DBMS/サービス - osbexamples

  • ホスト名 - localhost

評価データベースを使用している場合は、接続テストの結果を無視できます。

3.3 Oracle Service BusとOracle SOA Suiteを含む単一のWebLogicドメインの作成

この項では、Oracle Service BusとOracle SOA Suiteの両方のコンポーネントを含む単一のWebLogicドメインの作成方法を説明します。この項の手順を実行すると、次のものがデプロイされます。

  • WebLogic管理サーバー

  • Oracle Service BusとOracle SOA Suite用の1つの管理対象サーバー、またはOracle Service Bus用の1つの管理対象サーバーとOracle SOA Suite用の1つの管理対象サーバー

  • 管理対象サーバー上にデプロイされたアプリケーション

  • 管理サーバー上にデプロイされたOracle SOA SuiteコンソールとOracle Service Bus管理コンソール

3.3.1 Oracle SOA Suiteの最新バージョンのインストール

システムにOracle SOA Suiteをインストールしていない場合は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteインストレーション・ガイド』の手順に従って、最新バージョンのOracle SOA Suiteをインストールします。

3.3.2 ドメインの作成手順

Oracle Service BusおよびOracle SOA Suiteをシステムにインストールした後、構成ウィザードを起動してドメインの作成を開始します(3.1.4「Oracle Fusion Middleware構成ウィザードの起動」を参照)。

構成ウィザードを起動した後は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるドメインの作成』のWebLogicドメインの作成に関する項の手順に従って、Oracle Service BusおよびOracle SOA Suiteコンポーネント用に新しいWebLogicドメインを作成します。

次の画面には、この構成用に特別な指示が表示されます(それらについては、この項で後述します)。

ドメイン・ソースの選択

「ドメイン・ソースの選択」画面で、「次の製品をサポートするために、自動的に構成されたドメインを生成する」を選択した後、次を選択します。

  • Oracle SOA Suite - 11.1.1.0 [Oracle_SOA1]

    依存オブジェクトとして、Oracle JRF - 11.1.1.0 [oracle_common]およびOracle WSM Policy Manager - 11.1.1.0 [oracle_common]の両方が自動的に選択されます。

  • Oracle Service Bus - 11.1.1.6 [Oracle_OSB1]

    WebLogic Advanced Web Services for JAX-RPC Extension - 10.3.6.0 [wlserver_10.3]も依存オブジェクトとして自動的に選択されます。

「管理対象サーバーの構成」画面

Oracle Service BusとOracle SOA Suite用に1つの管理対象サーバーを構成する場合は、次を実行します:

「管理対象サーバーの構成」画面でsoa_server1を選択して「削除」をクリックし、soa_server1を削除します。


注意:

このオプション手順が必要になるのは、Oracle SOA SuiteとOracle Service Busを同じ仮想マシンで実行する場合のみです。この手順をスキップする場合は、Oracle SOA SuiteとOracle Service Busにそれぞれ1つずつ管理対象サーバーを構成します。

3.4 Oracle SOA SuiteをサポートするためのOracle Service Bus WebLogicドメインの拡張

この項では、Oracle SOA Suiteをサポートするように既存のOracle Service Busドメインを拡張する方法を説明します。この項の手順を実行すると、次のものがデプロイされます。

  • Oracle SOA SuiteとOracle Service Bus用に同じ管理対象サーバー、またはOracle Service BusとOracle SOA Suiteにそれぞれ1つの管理対象サーバー

  • 管理対象サーバー上にデプロイされたアプリケーション

  • 管理サーバー上にデプロイされたOracle Service Bus管理コンソール

3.4.1 Oracle SOA Suiteの最新バージョンのインストール

システムにOracle SOA Suiteをインストールしていない場合は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteインストレーション・ガイド』の手順に従って、最新バージョンのOracle SOA Suiteをインストールします。

3.4.2 ドメインの拡張手順

まず、構成ウィザードを起動します(3.1.4「Oracle Fusion Middleware構成ウィザードの起動」を参照)。

構成ウィザードを起動した後は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるドメインの作成』のWebLogicドメインの拡張に関する項の手順に従って、Oracle SOA Suite用に既存のOracle Service Busドメインを拡張します。

次の画面には、この構成用に特別な指示が表示されます(それらについては、この項で後述します)。

「拡張ソースの選択」画面

「拡張ソースの選択」画面で、Oracle SOA Suite - 11.1.1.0 [Oracle_SOA1]ドメイン構成オプションを選択します。Oracle WSM Policy Manager - 11.1.1.0 [oracle_common]オプションも自動的に選択されます。

「管理対象サーバーの構成」画面

Oracle Service BusとOracle SOA Suite用に1つの管理対象サーバーを構成する場合は、次を実行します:

「管理対象サーバーの構成」画面でosb_server1を選択して「削除」をクリックし、デフォルトのosb_server1を削除します。次に、「名前」列で名前を手動で編集し、soa_server1の名前をosb_server1に変更します。soa_server1を削除して、osb_server1の名前をsoa_server1に変更することもできます。


注意:

このオプション手順が必要になるのは、Oracle SOA SuiteとOracle Service Busを同じ仮想マシンで実行する場合のみです。この手順をスキップする場合は、Oracle SOA SuiteとOracle Service Busにそれぞれ1つずつ管理対象サーバーを構成します。

3.5 Oracle Service BusをサポートするためのOracle SOA Suite WebLogicドメインの拡張

この項では、Oracle Service Busをサポートするように既存のOracle SOA Suiteドメインを拡張する方法を説明します。この項の手順を実行すると、次のものがデプロイされます。

  • Oracle SOA SuiteとOracle Service Bus用に同じ管理対象サーバー、またはOracle Service BusとOracle SOA Suiteにそれぞれ1つの管理対象サーバー

  • 管理対象サーバー上にデプロイされたアプリケーション

  • 管理サーバー上にデプロイされたOracle Service Bus管理コンソール

3.5.1 「起動時にレプリカをリフレッシュ」オプションの選択

このシナリオでは、ドメインおよびコンポーネントを構成する前に、次の手順を実行する必要があります。

  1. WebLogic Server管理コンソールに移動します。

  2. ドメイン(左側のナビゲーション・パネルにあるツリーの最上部)を選択します。

  3. 「セキュリティ」タブを選択します。

  4. 「埋込み」タブを選択します。

  5. 「起動時にレプリカをリフレッシュ」オプションを選択します。

  6. 変更を保存して適用します。

3.5.2 ドメインの構成

まず、構成ウィザードを起動します(3.1.4「Oracle Fusion Middleware構成ウィザードの起動」を参照)。

構成ウィザードを起動した後は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるドメインの作成』のWebLogicドメインの拡張に関する項の手順に従って、Oracle Service Bus用にOracle SOA Suiteドメインを拡張します。

次の画面には、この構成用に特別な指示が表示されます(それらについては、この項で後述します)。

「拡張ソースの選択」画面

「拡張ソースの選択」画面で、Oracle Service Bus - 11.1.1.6 [Oracle_OSB1]ドメイン構成オプションを選択します。WebLogic Advanced Web Services for JAX-RPC Extension - 10.3.6.0 [wlserver_10.3]オプションも自動的に選択されます。

「管理対象サーバーの構成」画面

Oracle Service BusとOracle SOA Suite用に1つの管理対象サーバーを構成する場合は、次を実行します:

「管理対象サーバーの構成」画面でosb_server1を選択して「削除」をクリックし、デフォルトのosb_server1を削除します。次に、「名前」列で名前を手動で編集し、soa_server1の名前をosb_server1に変更します。soa_server1を削除して、osb_server1の名前をsoa_server1に変更することもできます。


注意:

このオプション手順が必要になるのは、Oracle SOA SuiteとOracle Service Busを同じ仮想マシンで実行する場合のみです。この手順をスキップする場合は、Oracle SOA SuiteとOracle Service Busにそれぞれ1つずつ管理対象サーバーを構成します。

3.6 サーバーの起動

デプロイメントを起動して実行するには、管理サーバーおよび様々な管理対象サーバーを起動する必要があります。

3.6.1 管理サーバーの起動

管理サーバーを起動するには、新しいドメインを作成したディレクトリで、startWebLogic.sh(UNIXオペレーティング・システム)またはstartWebLogic.cmd(Windowsオペレーティング・システム)スクリプトを実行します。

UNIXシステム:

DOMAIN_HOME/startWebLogic.sh

Windowsシステム:

DOMAIN_HOME\startWebLogic.cmd

DOMAIN_HOMEは、ドメインの場所とドメイン名で構成され、構成ウィザードの「ドメイン名と場所の指定」画面で指定されています。

3.6.2 Windowsサービスとしての管理サーバーの起動

Microsoft Windowsシステムでは、管理サーバーをWindowsサービスとして起動することもできます。手順については、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus管理者ガイド』のWindowsサービスとしての管理サーバーの起動に関する項を参照してください。

3.6.3 管理対象サーバーの起動

管理対象サーバーを起動するには、DOMAIN_HOME/bin/startManagedWebLogic.sh(UNIXオペレーティング・システム)またはDOMAIN_HOME\bin\startManagedWebLogic.cmd(Windowsオペレーティング・システム)スクリプトを実行します。これらの管理対象サーバーは、コマンドラインから実行する必要があります。

このコマンドでは、サーバー名も指定する必要があります。起動する必要があるサーバーは次のとおりです(構成によって異なります)。

  • soa_server1(Oracle SOA Server)

  • osb_server1(Oracle Service Bus Server)

たとえば、UNIXシステムでOracle SOA Serverを起動するには:

DOMAIN_HOME/bin/startManagedWebLogic.sh soa_server1

Windowsシステム:

DOMAIN_HOME\bin\startManagedWebLogic.cmd soa_server1 

管理対象サーバーが起動される前に、WebLogicサーバーのユーザー名とパスワードの入力が求められます。これらは、構成ウィザードの「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」画面で入力したものです。

起動する管理対象サーバーの名前がわからない場合は、UNIXシステムで次のファイルの内容を確認します。

DOMAIN_HOME/startManagedWebLogic_readme.txt

Windowsシステム:

DOMAIN_HOME\startManagedWebLogic_readme.txt

または、次のURLで管理サーバー・コンソールにアクセスします。

http://host:admin_server_port/console

構成ウィザードの「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」画面で指定したユーザー名とパスワードを指定します。その後、「環境」>「サーバー」にナビゲートして、管理対象サーバーの名前を確認します。

3.6.4 デフォルト以外のポート番号とリモート・ホストを使用したサーバーの起動

管理サーバーでデフォルト以外のポートを使用している場合、または管理サーバーが管理対象サーバー以外のホストに存在する場合(分散環境の場合)は、管理サーバーにアクセスするためのURLも指定する必要があります。

UNIXシステム:

DOMAIN_HOME/bin/startManagedWebLogic.sh soa_server1 http://administration_server_host:administration_server_port

Windowsシステム:

DOMAIN_HOME\bin\startManagedWebLogic.cmd soa_server1 http://administration_server_host:administration_server_port

管理サーバーのユーザー名とパスワードの入力が求められるのではなく、コマンドラインから直接指定することもできます。

UNIXシステム:

DOMAIN_HOME/bin/startManagedWebLogic.sh soa_server1 http://administration_server_host:administration_server_port -Dweblogic.management.username=user_name -Dweblogic.management.password=password

Windowsシステム:

DOMAIN_HOME\bin\startManagedWebLogic.cmd soa_server1 http://administration_server_host:administration_server_port -Dweblogic.management.username=user_name -Dweblogic.management.password=password

3.6.5 サーバーが起動済であることの確認

サーバーが起動すると、コンソールの最後に、次のような行が表示されます。

<Apr 16, 2009 5:10:59 PM PDT> <Notice> <WebLogicServer> <BEA-000332> <Started WebLogic Managed Server "osb_server1" for domain "base_domain" running in Development Mode>
<Apr 16, 2009 5:10:59 PM PDT> <Notice> <WebLogicServer> <BEA-000365> <Server state changed to RUNNING>
<Apr 16, 2009 5:10:59 PM PDT> <Notice> <WebLogicServer> <BEA-000360> <Server started in RUNNING mode>

3.7 Oracle Service Busのインストールとドメイン構成の確認

Oracle Service Busのインストールと構成の完了後、次の方法でインストールを検証できます。

  • Oracle Service Bus管理コンソールにアクセスできるかどうかを確認します。

    コンソールのURLは次のとおりです。

    http://hostname:osb_port_number/sbconsole
    

    Oracle Service Busコンソールが動作し始めたら、Oracle Service Busのインストールは成功です。

  • Oracle WebLogic ServerとともにOracle Enterprise Pack for Eclipseをインストールした場合は、Oracle Service Bus統合開発環境(IDE)の起動を試みて、インストールを確認できます。

    Oracle Service Bus IDEを起動するには:

    • Windowsオペレーティング・システムでは、「スタート」メニューに移動し、「プログラム」>「Oracle Service Bus 11g - ホーム1」>「Oracle Enterprise Pack for Eclipse」を選択します。

    • UNIXオペレーティング・システムでは、MW_HOME/oepe_11gR1PS3ディレクトリに移動し、次のコマンドを実行します。

      ./eclipse
      
  • Oracle Service Busのディレクトリ構造を確認します。

    図1-2「開発環境インストールのサンプル・トポロジ」および図1-4「本番環境インストールのサンプル・トポロジ」を参照してください。

3.8 Windowsオペレーティング・システムでの「スタート」メニュー・コマンド

Windowsオペレーティング・システムにOracle WebLogic ServerとOracle Service Busをインストールすると、「スタート」メニューに一連のコマンドが追加されます。これらのコマンドを使用して、製品コンポーネントや構成ウィザードなどのツールを起動できます。コマンドを使用して、サーバーの起動や停止など、基本的な管理タスクを実行することもできます。次に、「スタート」メニューのコマンドを示します。

Oracle WebLogic Server

startone.jpgの説明が続きます
図startone.jpgの説明

Oracle Service Bus

starttwo.jpgの説明が続きます
図starttwo.jpgの説明

3.9 インストールおよび構成後、Oracle Service Busを使用する前に

Oracle Service Busを正常にインストールおよび構成した後は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Busデプロイメント・ガイド』の概要に関する章を参照してください。