Oracle® Fusion Middleware Oracle SOA Suiteエンタープライズ・デプロイメント・ガイド 11g リリース1 (11.1.1.7.0) B55899-09 |
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この章では、Oracle SOAのエンタープライズ・デプロイメントの参照用トポロジに必要なソフトウェアをインストールする手順を説明します。Oracle HTTP Serverをインストールした後に、Oracle Fusion Middlewareをインストールします。
この章の項目は次のとおりです。
エンタープライズ・デプロイメントのソフトウェアのインストールは、2つの部分に分割できます。最初の部分では必要なWeb層のインストールについて説明し、2番目の部分では必要なFusion Middleware (FMW)コンポーネントについて説明します。以降の章では、Oracle SOAの参照用トポロジを作成するために必要な構成手順を説明します。
ソフトウェアの入手
ソフトウェアを入手する場所の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のOracle Fusion Middlewareソフトウェアの入手に関する項を参照してください。
ダウンロード場所の1つを選択し、「SOA Suite」をダウンロードします。.zipアーカイブ・ファイルがシステムに保存されます。
アーカイブ・ファイルをダウンロードした後、インストールを実行するマシン上の任意のディレクトリにアーカイブ・ファイルを解凍します。
インストールするソフトウェア
表6-1に、各ホストにインストールする必要があるソフトウェアまたは各ホストからアクセス可能なソフトウェアを示します。
この項の項目は次のとおりです。
Oracle HTTP Server (OHS)をインストールする前に、ご使用のマシンが次の要件を満たしていることを確認します。
『Oracle Fusion Middleware Oracle Web Tierインストレーション・ガイド』で指定されているように、システム、パッチ、カーネルおよびその他の要件が満たされていることを確認します。
Oracle HTTP Serverはデフォルトではポート7777にインストールされるので、ノード上のどのサービスでもポート7777を使用していないことを確認する必要があります。このポートが使用中かどうかを確認するには、Oracle HTTP Serverをインストールする前に次のコマンドを実行します。
netstat -an | grep 7777
ポート7777が使用されている場合は解放する必要があります。
Linuxプラットフォームで、 /etc/oraInst.locファイルが存在している場合には、その内容が正しいことを確認します。具体的には、インベントリ・ディレクトリが正しいことおよびそのディレクトリに対する書込み権限があることを確認します。/etc/oraInst.locファイルが存在していない場合には、この手順をスキップできます。
インストールを開始する前に、次の環境変数が設定されていないことを確認します。
LD_ASSUME_KERNEL
ORACLE_INSTANCE
Oracle HTTP Serverのインストールでは、Web層をインストールし、ドメインには関連付けません。しかし、Web層をドメインに関連付けなくても、Web層用のMW_HOMEディレクトリを作成する必要があります。
第4章「エンタープライズ・デプロイメント用のファイル・システムの準備」の説明のとおり、冗長性を確保するため、Oracle Fusion Middlewareを記憶域上の少なくとも2つの場所にインストールします。
インストール・メディアのディスク1からOracle HTTP Serverのインストーラを起動します。
./runInstaller
「インベントリ・ディレクトリの指定」画面で、次の手順を実行します。
HOME/oraInventoryと入力します。HOMEは、インストールを実行するユーザーのホーム・ディレクトリです(この場所をお薦めします)。
インストールを実行するユーザーのOSグループを入力します。
「OK」をクリックします。
画面上の指示に従い、root権限で/createCentralInventory.sh
を実行します。
「OK」をクリックします。
「ようこそ」画面で「次へ」をクリックします。
「ソフトウェア更新のインストール」画面で、「ソフトウェアの更新のスキップ」を選択して、「次へ」をクリックします。
「インストール・タイプの選択」画面でインストール - 構成なしを選択し、「次へ」をクリックします。
「前提条件のチェック」画面で、すべてのチェックが正常に完了したことを確認して「次へ」をクリックします。
「インストール場所の指定」画面で、Web層ホーム・ディレクトリを含めるMW_HOMEを作成します。2つの新規ディレクトリを作成します。既存のディレクトリは選択しません。この画面で、次のように入力します。
Fusion Middlewareホームの場所(インストール場所): ORACLE_BASE/product/fmw
Oracleホーム・ディレクトリ: Web
「次へ」をクリックします。
セキュリティ・アップデートの指定画面で、セキュリティ更新をOracleサポートから受信するかどうかを選択します。受信する場合は、電子メール・アドレスを入力します。
「インストール・サマリー」画面で、選択内容が正しいことを確認します。そうでない場合は、「戻る」をクリックしてそれまでの画面に戻り、選択内容を変更します。問題がなければ、「インストール」をクリックします。
UNIXシステムでoracleRoot.shスクリプトの実行を求められたら、rootユーザーとして実行します。
Oracle HTTP Serverソフトウェアがインストールされます。
「インストール完了」画面で「終了」をクリックして終了します。
この項では、Oracle SOAのエンタープライズ・デプロイメントの参照用トポロジに必要なOracle Fusion Middlewareソフトウェアをインストールする方法を説明します。インストールするソフトウェア・コンポーネントは、Oracle WebLogic Serverホーム(WL_HOME)およびOracleホーム(ORACLE_HOME)です。第4章「エンタープライズ・デプロイメント用のファイル・システムの準備」の説明のとおり、冗長性を確保するため、Oracle Fusion Middlewareを記憶域上の少なくとも2つの場所にインストールします。
注意: セットアップ・プロセスを開始する前に、リリース・ノートを読み、インストールおよびデプロイメントに関する追加情報を確認してください。これらは、Oracle Fusion Middlewareドキュメント・ライブラリ( |
この項の項目は次のとおりです。
Oracle WebLogic ServerをSOAHOST1およびSOAHOST2にインストールする手順は次のとおりです。
注意: WebLogic Serverを、64ビットJDKを使用して64ビット・プラットフォームにインストールする場合は、この項の手順ではなく、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』の64ビットJDKを使用した64ビット・プラットフォームへのWebLogic Serverのインストールに関する項を参照してください。 |
Oracle WebLogic Serverのインストーラを次のインストール・メディアから起動します。
$ ./wls1036_linux32.bin
「ようこそ」画面で「次へ」をクリックします。
「ミドルウェア・ホーム・ディレクトリの選択」画面で、次の手順を実行します。
「新しいミドルウェア・ホームを作成する」を選択します。
「ミドルウェア・ホーム・ディレクトリ」で、ORACLE_BASE/product/fmwと入力します
ORACLE_BASEは、Oracle製品のインストール先であるベース・ディレクトリです。推奨値は/u01/app/oracle
です。詳細は、第4.3項「各種ディレクトリの推奨場所について」を参照してください。
「次へ」をクリックします。
「セキュリティ更新のための登録」画面で、セキュリティ更新の通知を受け取る連絡先の情報を入力して、「次へ」をクリックします。
「インストール・タイプの選択」画面で、「カスタム」を選択して「次へ」をクリックします。
「製品とコンポーネントの選択」画面で、「次へ」をクリックします。
「JDKの選択」画面で、「Oracle JRockit 1.6.0_<version> SDK」のみを選択して「次へ」をクリックします。
「製品インストール・ディレクトリの選択」画面で、ORACLE_BASE/product/fmw/wlserver_10.3とORACLE_BASE/product/fmw/coherence_3.7ディレクトリを受け入れ、「次へ」をクリックします。
「インストールの概要」画面で「次へ」をクリックします。
Oracle WebLogic Serverソフトウェアがインストールされます。
「インストール完了」画面で、「Quickstartの実行」チェック・ボックスの選択を解除して「完了」をクリックします。
Oracle WebLogic Serverのインストール後、ORACLE_HOMEディレクトリに次のディレクトリおよびファイルが表示されることを確認し、インストールが成功したことを確認します。
coherence_version
jrockit-jdkversion
modules
registry.xml
utils
domain-registry.xml
logs
ocm.rsp
registry.dat
wlserver_10.3
Oracle Fusion Middleware SOA SuiteをSOAHOST1およびSOAHOST2にインストールする手順は次のとおりです。
Linuxプラットフォームで、 /etc/oraInst.locファイルが存在している場合には、その内容が正しいことを確認します。具体的には、インベントリ・ディレクトリが正しいことおよびそのディレクトリに対する書込み権限があることを確認します。/etc/oraInst.locファイルが存在していない場合には、この手順をスキップできます。
インストール・メディアのディスク1からOracle Fusion Middleware SOA Suiteのインストーラを起動します。
./runInstaller
インストーラで、JRE/JDKの場所を入力するように求められたら、Oracle WebLogic Serverのインストールで作成したOracle SDKの場所を入力します(例: ORACLE_BASE/product/fmw/jrockit-jdk1.6.0_version)。詳細は、第6.3.1項「Oracle WebLogic ServerのインストールとFusion Middlewareホームの作成」を参照してください。
「インベントリ・ディレクトリの指定」画面で、次の手順を実行します。
HOME/oraInventoryと入力します。HOMEは、インストールを実行するユーザーのホーム・ディレクトリです(この場所をお薦めします)。
インストールを実行するユーザーのOSグループを入力します。
「OK」をクリックします。
画面の手順に従って、/createCentralInventory.shをrootとして実行します。
「OK」をクリックします。
注意: 「インベントリ・ディレクトリの指定」画面は、UNIXオペレーティング・システムで、Oracle Universal Installerによる初めてのインストール時のみ表示されます。インストーラは、インベントリ・ディレクトリを使用して、マシンにインストールしたすべてのOracle製品を追跡します。 |
「ようこそ」画面で「次へ」をクリックします。
「ソフトウェア更新のインストール」画面で、「ソフトウェアの更新のスキップ」を選択して、「次へ」をクリックします。
「前提条件のチェック」画面で、すべてのチェックが正常に完了したことを確認して「OK」をクリックします。
「インストール場所の指定」画面で、Oracle Fusion Middleware SOA Suiteのインストール場所を指定します。すでにインストールされているOracleミドルウェア・ホームをドロップダウン・リストから選択します。Oracleホーム・ディレクトリとして、ディレクトリ名soaを入力します。
完了したら、「次」をクリックします。
Application Server画面で、WebLogic Serverを選択し、「次へ」をクリックします。
「インストールの概要」画面で「インストール」をクリックします。
Oracle Fusion Middleware SOA Suiteソフトウェアがインストールされます。
「インストール完了」画面で「終了」をクリックします。
Oracle WebLogic SeverおよびOracle Fusion Middleware for SOAの両方のインストールが完了したら、ORACLE_HOMEディレクトリに次のディレクトリおよびファイルが表示されることを確認し、インストールが成功したことを確認します。
coherence_X.X
jrockit-jdkY.Y
modules
oracle_common
registry.xml
utils
domain-registry.xml
logs
ocm.rsp
registry.dat
soa
wlserver_10.3
Oracle Fusion Middleware Oracle Service BusをSOAHOST1およびSOAHOST2にインストールする手順は次のとおりです。
Linuxプラットフォームで、 /etc/oraInst.locファイルが存在している場合には、その内容が正しいことを確認します。具体的には、インベントリ・ディレクトリが正しいことおよびそのディレクトリに対する書込み権限があることを確認します。/etc/oraInst.locファイルが存在していない場合には、この手順をスキップできます。
Oracle Service Busのインストーラを次のインストール・メディアから起動します。
./runInstaller
インストーラで、JRE/JDKの場所を入力するように求められたら、Oracle WebLogic Serverのインストールで作成したOracle SDKの場所を入力します(例: ORACLE_BASE/product/fmw/jrockit-jdk1.6.0_version)。詳細は、第6.3.1項「Oracle WebLogic ServerのインストールとFusion Middlewareホームの作成」を参照してください。
「ようこそ」画面で「次へ」をクリックします。
注意: SOAHOST1およびSOAHOST2にすでにSOA Suite Oracleホームが含まれているため、Oracleインベントリはすでに存在し、これをインストールで使用するため、「インベントリ・ディレクトリの指定」画面は表示されません。 |
「ソフトウェア更新のインストール」画面で、「ソフトウェアの更新のスキップ」を選択して、「次へ」をクリックします。
「インストールの場所」画面で、Oracle Service Busのインストール場所を指定します。すでにインストールされているOracleミドルウェア・ホームをドロップダウン・リストから選択します。「Oracleホーム」ディレクトリには、ディレクトリ名(osb)を入力します。「次へ」をクリックします。
「インストール・タイプ」で、「カスタム」を選択して「次へ」をクリックします。
「インストールするコンポーネント」画面で、「Oracle Service Bus IDE」と「Oracle Service Bus Examples」の選択を解除し、「次へ」をクリックします。
「前提条件のチェック」画面で、すべてのチェックが正常に完了したことを確認して「OK」をクリックします。
製品ホームの場所で、インストールしたWebLogic Serverのインストール・ディレクトリを指定し、「次へ」をクリックします。
「インストールの概要」画面で「インストール」をクリックします。
製品ホームの場所で、インストールしたWebLogic Serverのインストール・ディレクトリを指定し、「次へ」をクリックします。
「インストールの概要」画面で「インストール」をクリックします。
「インストール完了」画面で「終了」をクリックします。
Oracle Service Busのインストールが完了したら、ORACLE_HOME_OSBディレクトリ(osbの下)に次のディレクトリが表示されることを確認し、インストールが成功したことを確認します。
3rdparty
Common
Diagnostics
Install
Lib
oraInst.loc
soa
bin
config
financial
inventory
modules
osb
cfgtoollogs
dbscripts
harvester
L10N
OPatch
oui
SOAHOST2に対してこれらの手順を繰り返します。