この章では、Oracle Continuous Query Language (Oracle CQL)に含まれるjava.lang.Math関数のリファレンスを提供します。
詳細は、1.1.11項「関数」を参照してください。
この章の内容は次のとおりです。
表12-1に、Oracle CQLに用意されている組込みのjava.lang.Math関数を示します。
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注意: 組込み関数名では大文字と小文字が区別されるため、表示されている方(小文字)を使用してください。 |
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注意: ストリーム入力の例で、hで始まる行(h 3800など)はハートビート入力タプルです。これは、ハートビート値よりも小さいタイムスタンプを持つこれ以上の入力がないことをOracle Event Processingに通知します。 |
詳細は、次を参照してください。
目的
absは、integerの入力引数の絶対値をintegerとして返します。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#abs(int)を参照してください。
目的
absは、longの入力引数の絶対値をlongとして返します。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#abs(long)を参照してください。
目的
abs2は、floatの入力引数の絶対値をfloatとして返します。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#abs(float)を参照してください。
目的
abs3は、doubleの入力引数の絶対値をdoubleとして返します。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#abs(double)を参照してください。
目的
acosは、0.0からpiの範囲の、doubleの角度の逆余弦をdoubleとして返します。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#acos(double)を参照してください。
目的
asinは、-pi/2からpi/2の範囲の、doubleの角度の逆正弦をdoubleとして返します。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#asin(double)を参照してください。
目的
atanは、-pi/2からpi/2の範囲の、doubleの角度の逆正接をdoubleとして返します。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#atan(double)を参照してください。
目的
atan2は、直交座標(x,y)を極座標(r,theta)に変換します。
この関数は次の引数を使用します。
double1: 縦座標。
double2: 横座標。
この関数は、デカルト座標の点(x,y)に対応する極座標の点(r,theta)のシータ成分をdoubleとして返します。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#atan2(double,%20double)を参照してください。
目的
cbrtは、doubleの引数の立方根をdoubleとして返します。
正の有限のaの場合は、cbrt(-a) == -cbrt(a)になります。つまり、負の値の立方根は、その値の大きさの立方根の負量です。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#cbrt(double)を参照してください。
目的
ceil1は、doubleの引数以上であり、数学的整数に等しいdoubleの最小(負の無限大に最も近い)値を返します。
丸めエラーの発生を回避するには、(long) cern.jet.math.Arithmetic.ceil(double)の使用を検討してください。
詳細は、次を参照してください。
目的
cosは、doubleの角度の三角法の余弦をdoubleとして返します。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#cos(double)を参照してください。
目的
coshは、doubleの値の双曲線余弦をdoubleとして返します。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#cosh(double)を参照してください。
目的
expは、オイラー数eのdouble引数を指数とする累乗をdoubleとして返します。
0に近い値xの場合、EXP(x)よりもEXPM1(x) + 1の厳密な合計の方が、xを指数として累乗するオイラー数eの実際の結果にはるかに近くなります。
詳細は、次を参照してください。
目的
expm1は、図12-1に示す計算をdoubleとして返します。xはdoubleの引数、eはオイラー数です。
0に近い値xの場合、EXP(x)よりもEXPM1(x) + 1の厳密な合計の方が、xを指数として累乗するオイラー数eの実際の結果にはるかに近くなります。
詳細は、次を参照してください。
目的
floor1は、doubleの引数以下であり、数学的整数に等しいdoubleの最大(正の無限大に最も近い)値を返します。
丸めエラーの発生を回避するには、(long) cern.jet.math.Arithmetic.floor(double)の使用を検討してください。
詳細は、次を参照してください。
目的
hypotは、doubleの引数の斜辺(図12-2を参照)をdoubleとして返します。
この関数は次の引数を使用します。
double1: xの値。
double2: yの値。
斜辺の計算は、中間のオーバーフローまたはアンダーフローなく行われます。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#hypot(double,%20double)を参照してください。
目的
IEEEremainderは、IEEE 754標準の規定に従って2つのdoubleの引数の剰余演算を行い、その結果をdoubleとして返します。
この関数は次の引数を使用します。
double1: 被除数。
double2: 除数。
剰余値は、数学的にf1 - f2 × nに等しくなります。nは、f1/f2の商の数学的厳密値に最も近い数学的整数です。2つの数学的整数がどちらもf1/f2に等しく近い場合、nは偶数の整数になります。剰余が0の場合、その符号は第1引数の符号と同じになります。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#IEEEremainder(double,%20double)を参照してください。
目的
log1は、doubleの値の自然対数(底はe)をdoubleとして返します。
値xが小さい場合、log(1.0+x)の浮動小数点評価よりもlog1p(x)の結果の方が、ln(1 + x)の実際の結果にはるかに近くなります。
詳細は、次を参照してください。
目的
log101は、doubleの値の10を底とする対数をdoubleとして返します。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#log10(double)を参照してください。
目的
log1pは、doubleの引数と1の合計の自然対数をdoubleとして返します。
値xが小さい場合、log(1.0+x)の浮動小数点評価よりもlog1p(x)の結果の方が、ln(1 + x)の実際の結果にはるかに近くなります。
詳細は、次を参照してください。
目的
powは、2番目のdoubleの引数を指数として累乗する最初のdoubleの引数(底)の値をdoubleとして返します。
この関数は次の引数を使用します。
double1: 底。
double2: 累乗の指数。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#pow(double,%20double)を参照してください。
目的
rintは、doubleの引数に最も近く、数学的整数に等しいdoubleの値を返します。数学的整数である2つのdoubleの値がどちらも等しく近い場合、結果は同等の整数値になります。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#rint(double)を参照してください。
目的
roundは、floatの引数に最も近いintegerを返します。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#round(float)を参照してください。
目的
round1は、floatの引数に最も近いintegerを返します。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#round(float)を参照してください。
目的
signumは、doubleの引数の符号関数をdoubleとして返します。
引数が0の場合は0です
引数が0より大きい場合は1.0です
引数が0より小さい場合は-1.0です
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#signum(double)を参照してください。
目的
signum1は、floatの引数の符号関数をfloatとして返します。
引数が0の場合は0です
引数が0より大きい場合は1.0です
引数が0より小さい場合は-1.0です
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#signum(float)を参照してください。
目的
sinは、doubleの角度の三角法の正弦をdoubleとして返します。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#sin(double)を参照してください。
目的
sinhは、doubleの値の双曲線正弦をdoubleとして返します。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#sinh(double)を参照してください。
目的
sqrtは、doubleの値の正しく丸められた正の平方根をdoubleとして返します。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#sqrt(double)を参照してください。
目的
tanは、doubleの角度の三角法の正接をdoubleとして返します。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#tan(double)を参照してください。
目的
tanhは、doubleの値の双曲線正接をdoubleとして返します。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#tanh(double)を参照してください。
目的
todegreesは、ラジアン単位で測定されるdoubleの角度を、度数で測定されるほぼ等しいdoubleの角度に変換します。
一般に、ラジアンから度数への変換は厳密ではありません。COS(TORADIANS(90.0))が0.0に等しいと見なさないようにしてください。
詳細は、次を参照してください。
目的
ulpは、doubleの引数のULPの大きさをdoubleとして返します。この場合、引数値のULPは、この浮動小数点値と次に大きいdoubleの値との間の正の距離です。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#ulp(double)を参照してください。
目的
ulp1は、floatの引数のULPの大きさをfloatとして返します。floatの値のULPは、この浮動小数点値と次に大きいfloatの値との間の正の距離です。
詳細は、http://java.sun.com/javase/6/docs/api/java/lang/Math.html#ulp(float)を参照してください。