この付録では、Oracle Identity Federationに対するプロキシ・サーバーとしてOracle HTTP Serverを設定する方法を説明します。
注意: 環境に対するプロキシ・サーバーの設定の詳細は、アプリケーション・サーバーのドキュメントを参照してください。 |
Oracle Identity Federationに対するプロキシとしてOracle HTTP Serverを設定するには、次の手順を実行します。
IdMインストーラを使用して作成済でない場合は、次のコマンドを使用してOracle HTTP Serverコンポーネントを作成します。
$AS_ISNT/bin/opmnctl createcomponent -componentType OHS -componentName
$OHS_NAME
$AS_ISNT
はアプリケーション・サーバー・インスタンスがインストールされているディレクトリ、$OHS_NAME
は新しいOracle HTTP Serverコンポーネントの名前です。
$AS_ISNT/config/OHS/$OHS_NAME/moduleconf/oif.conf
ファイルを編集します。ファイルが存在しない場合は、次の内容で作成します。
# References the WebLogic server or Cluster where OIF is running <Location /fed> # Standalone install # WebLogicHost myweblogic.server.com # WebLogicPort 7499 # Clustered install # WebLogicCluster w1s1.com:7499,w1s2.com:7499,w1s3.com:7499 SetHandler weblogic-handler </Location>
IdMインストールがスタンドアロン・モードの場合は、Oracle Identity Federationが実行されているWebLogic管理対象サーバーを参照するように、WebLogicHost
およびWebLogicPort
変数を非コメント化して設定します。
# Standalone install WebLogicHost OIF-HOST WebLogicPort OIF-PORT
IdMインストールがクラスタ化モードの場合は、Oracle Identity Federationが実行されているWebLogic管理対象サーバーを参照するように、WebLogicCluster
変数を非コメント化して設定します。
# Clustered install WebLogicCluster OIF-HOST-1:OIF-PORT-1,OIF-HOST-2:OIF-PORT-2,OIF-HOST-3:OIF-PORT-3
プロキシとOracle Identity Federationとの間でSSLを使用する場合は、$ORACLE_HOME/ohs/conf/httpd.conf
ファイルを編集します。次のディレクティブを追加します。
WlSSLWallet "${ORACLE_INSTANCE}/config/${COMPONENT_TYPE}/${COMPONENT_NAME}/keystores/default"
このウォレットにあるOracle Identity Federationサーバーの証明書を発行した認証局の証明書をインポートします(まだインポートしていない場合)。詳細は、第8.1項「Oracle Identity FederationでのSSLの構成」を参照してください。
プロキシでSSLを使用する場合は、第8.1項「Oracle Identity FederationでのSSLの構成」の指示に従います。mod_wl.conf
ファイルの編集に関する項は省略します。
構成変更を有効にするために、Oracle HTTP Serverを再起動します。
$AS_ISNT/bin/opmnctl restartproc process-type=OHS
Fusion Middleware Controlに移動し、Oracle HTTP Serverインスタンスを選択し、「管理」→「ポート構成」に移動して、プロキシのHTTPまたはHTTPSポートを指定します。プロキシは、次を呼び出すことによりテストできます。
HTTP://PROXY-HOST:PROXY_PORT/fed/sp/metadata
外部URLに対してプロキシ・ホストおよびポートを使用するようにOracle Identity Federationを再構成します。Fusion Middleware ControlでOracle Identity Federationインスタンスを選択し、「管理」→「サーバー・プロパティ」→「接続設定」の順に移動します。
ホスト
ポート
SOAPポート
SSL有効
アイデンティティ管理システムとしてOracle Access Managerを使用している場合は、アクセス・システム・コンソールを使用してフェデレーションSSO認証スキームを更新します。コンソールで、「アクセス・システム構成」→「認証管理」の順に移動します。各Oracle Identity Federation認証スキームに対する「チャレンジ・リダイレクト」パラメータを、プロキシ・ホストおよびポートを使用するように変更します。
関連項目: Webベースのユーザー・インタフェースの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Access Manager with Oracle Security Token Service管理者ガイド10g』を参照してください。 |
必要に応じて、このOracle Identity Federationサーバーを使用してパートナに変更を通知します。SAML 2.0、SAML 1.xまたはLiberty 1.xを使用するパートナは、新しいメタデータをダウンロードする必要があります。WSフェデレーションを使用するパートナは、構成を手動で更新する必要があります。
Oracle Identity FederationがOracle Single Sign-Onと統合されている場合は、いくつかの追加手順が必須です。次の項の手順に従います。
Oracle HTTP ServerとOracle WebLogic Server間にSSLを構成するには、次のドキュメントを参照してください。
『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverの保護』