この章では、Oracle Service Bus(OSB)テスト・コンソールを使用した、OSB管理コンソールからのサービスのテスト方法について説明します。
Oracle Service Busテスト・コンソールは、システムの設計の検証およびテストに使用するブラウザ・ベースのテスト環境です。テスト・コンソールで、テストするオブジェクト(プロキシ・サービス、ビジネス・サービス、リソース)の構成、テストの実行、および結果の表示を行うことができます。場合によっては、コードをトレースして、特定のトレース・ポイントでのメッセージの状態を調べることができます。テスト・コンソールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus管理者ガイド』の「テスト・コンソールの使用」を参照してください。
テスト・コンソールを使用できるのはIntegrationAdmin
およびIntegrationDeployer
ロールのユーザーのみです。ロールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus管理者ガイド』の「Oracle Service Busのロール」を参照してください。
注意: テスト・コンソール・サービスが実行されていないことを示すエラーを受信した場合は、管理サーバーがlocalhostなどの特定の有効なアドレスをリスニングするように設定してみます。Oracle WebLogic Server Consoleで、「環境」>「サーバー」>「admin_server_name」>「構成」>「一般」を選択して、「Listen address」を設定します。 |
この章の内容は次のとおりです。
この項の内容は次のとおりです。
テストできるプロキシ・サービスのタイプは、任意のXML、任意のSOAP、メッセージング、XML、およびSOAPです。Webサービス・セキュリティ(WSS)ポリシーを持つSOAPプロキシ・サービスをテストできます。33.1.2項「プロキシ・サービスのテスト・データの構成」の「Webサービス・セキュリティ」を参照してください。
注意: HTTPカスタム・トークン認証を使用するプロキシをテスト・コンソールで呼び出した場合、認証チェックは行われません。 |
注意: 直接呼出しオプションを有効にしてプロキシ・サービスのテストを行うと、アクセス制御を含むいくつかの重要なセキュリティ手順が回避されます。Oracleは、本番システムでテスト・フレームワークを使用しないことをお薦めします。テスト・コンソールのアンデプロイの詳細は、40.11項「テスト・コンソールのアンデプロイ」を参照してください。 |
テスト・コンソールでテスト機能を有効にするには、「チェンジ・センター」の下にある「アクティブ化」をクリックします。
プロキシ・サービスのテストは、リソース・ブラウザまたはプロジェクト・エクスプローラから実行できます。
「リソース・ブラウザ」→「プロキシ・サービス」を選択し、「プロキシ・サービスのサマリー」ページを表示します。
「アクション」の下でテストするプロキシ・サービスに対応する「テスト・コンソールの起動」アイコンをクリックします。
テスト・コンソールによって、「プロキシ・サービス・テスト」ページが開かれます。たとえば、製品に付属のサンプルを使用する場合、LoanGateway1
プロキシ・サービスに対応するアイコンをクリックします。
注意: クラスタリングされたドメインでは、テスト・コンソールを利用して、ビジネス・サービスにルーティングされる構成済のビジネス・サービスまたはプロキシ・サービスをテストすることはできません。 |
SOAPおよびXMLサービスの場合は、テストするWSDL操作を選択します。
プロキシ・サービスのテスト・データを構成します。これはプロキシ・サービスが想定するクライアントのデータである必要があります。
デフォルトでは、「直接呼出し」および「トレースを含む」の両方のテスト構成オプションが有効になっています。「直接呼出し」オプションを選択解除すると、「トレースを含む」オプションも選択解除されます。これらを選択解除すると、テストは間接呼出しメソッドを使用して実行され、メッセージはトランスポート・レイヤーを経由して送信されます。
「直接呼出し」オプションを(「直接呼出し」を選択したままの状態にして)使用しながら、単に「トレースを含む」チェックボックスを選択解除することで、実行トレースを無効にできます。
メッセージ・トレースを表示するには、「直接呼出し」を選択解除します。
注意: ログ・ファイルまたは標準出力(サーバー・コンソール)にトレースを表示するには、Oracle WebLogic Serverのロギングを次の重大度に設定する必要があります。
ログの重大度の設定の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverログ・ファイルの構成とログ・メッセージのフィルタ処理』のログの重大度の使用に関する説明を参照してください。 |
「実行」をクリックします。「プロキシ・サービス・テスト」ページに結果が表示されます。テスト結果の解釈については、33.1.3項「プロキシ・サービスのテスト結果の表示」を参照してください。
もう一度テストを実行するには、「戻る」をクリックします。手順5を繰り返します。
表33-1に、プロキシ・サービス・テストの構成オプションを示します。リクエスト・ドキュメントの入力用のフィールドは、サービス・タイプに応じて異なります。
表33-1 プロキシ・サービスの構成オプション
セクション | オプション/フィールド |
---|---|
名前 |
テスト対象のプロキシ・サービスの名前です。 |
使用可能な操作 |
プロキシ・サービスに関連付けられた操作。 |
テスト・コンソール・アクション |
|
テスト構成 |
テスト構成オプションを設定します。
|
リクエスト・ドキュメント |
この入力フィールドでは、プロキシ・サービスに送信されるリクエスト・メッセージを生成します。「実行」をクリックすると、入力した値を使用してテストが実行されます。リクエスト・メッセージおよびサービスのレスポンス・メッセージとメタデータがテスト・コンソールに表示されます。 リクエスト・ドキュメント・セクションへの入力はサービスの種類によって異なります。それぞれの入力で必要なサービスの種類と説明を次のセクションに示します。
|
Webサービス・セキュリティ |
このセクションは、SOAPサービスで、選択されている操作にWebサービス・セキュリティ(WSS)ポリシーが含まれる場合にのみ表示されます。
|
トランスポート |
「トランスポート」セクションはデフォルトでは折りたたまれた状態になっています。フィールドと値は、テスト構成に応じて異なります。 |
認証 |
|
呼出しモード |
リクエスト/レスポンス - このオプションは、任意のSOAPまたは任意のXMLプロキシ・サービスをテストする場合にのみ表示されます。一方向のサービス呼出しの場合は、「リクエスト/レスポンス」チェックボックスを選択解除します。 |
メッセージ・メタデータ |
表33-10を参照してください |
トランスポート・ヘッダー |
表33-10を参照してください |
注意: 保護されたSOAPメッセージは、出力時にホワイト・スペースが追加されて表示されます。ホワイト・スペースはドキュメントのセマンティクスに影響する可能性があるため、このようなSOAPメッセージはリテラル・データとして必ずしも使用できるわけではありません。たとえば、デジタル署名はホワイト・スペースの影響を受け、無効になることがあります。 |
表33-2で、プロキシ・サービスのテスト結果について説明します。トレースは、「直接呼出し」オプションと「トレースを含む」オプションが両方とも選択されている場合にのみ有効になります。
表33-2 プロキシ・サービスのテスト結果
セクション | 説明 |
---|---|
プロキシ・サービス名 |
テスト対象のプロキシ・サービスの名前です。 |
テスト・コンソール・アクション |
「戻る」をクリックすると、前のブラウザ・ページが表示されます。 「閉じる」をクリックすると、テスト・コンソールが閉じます。 |
リクエスト・ドキュメント |
テスト・コンソールによってプロキシ・サービスに送信されたリクエスト・メッセージです。 リクエスト・メッセージがテスト・コンソールによって変更されなかった場合は、このセクションは最初は折りたたまれています。「フォーム」タブでSOAPサービスを構成した場合、またはWS-Securityが適用されている場合は、このセクションは最初は展開されています。 WS-Securityが適用されている場合、このセクションには2つのSOAPメッセージが表示されます。1つ目はクリア・テキストのメッセージ、2つ目は保護されたSOAPメッセージです。 |
レスポンス・ドキュメント |
レスポンス・メッセージ。 WS-Securityレスポンスが適用されたSOAPサービスの場合、このセクションには2つのSOAPメッセージが表示されます。1つ目のSOAPメッセージは、クライアントが受け取る保護されたメッセージ。2つ目のSOAPメッセージは、対応するクリア・テキストのメッセージ。 |
レスポンス・メタデータ |
メッセージのレスポンスと共に返されたメタデータ。 |
|
システムでパススルーされるメッセージの状態をトレースに表示します。「直接呼出し」オプションが選択されていない場合、トレースは実行されません。トレースの詳細は、33.1.4項「プロキシ・サービスのトレース」を参照してください。 |
直接呼出しを使用してプロキシ・サービスをテストすると、トレースが有効になります。「トレースを含む」チェックボックスがデフォルトで「直接呼出し」オプションとともに選択されています。トレースを行わない場合は、「トレースを含む」チェックボックスを選択解除します。トレースを有効にすると、テスト結果にはトレースの詳細が含まれます。トレースは、システムにある問題を追跡し、修正するために問題を切り分けるために使用します。トレース情報は、コード内でリクエスト・パスとレスポンス・パスを通過した経路を示します。
管理コンソールでテスト機能を有効にするには、「チェンジ・センター」の下にある「アクティブ化」をクリックします。
「リソース・ブラウザ」→「プロキシ・サービス」を選択し、「プロキシ・サービスのサマリー」ページを表示します。
「アクション」の下で、テストするサービスに対応する「テスト・コンソールの起動」アイコンをクリックします。テスト・コンソールによって、「プロキシ・サービス・テスト」ページが開かれます。
プロキシ・サービスのテスト・データを構成します。「直接呼出し」オプションと「トレースを含む」オプションを選択してトレースを有効にする必要があります。33.1.2項「プロキシ・サービスのテスト・データの構成」を参照してください。
「実行」をクリックします。「プロキシ・サービス・テスト」ページに、サービスのテスト結果とトレース情報が表示されます。
下の「呼出しのトレース」セクションまでスクロールします。
このセクションには、メッセージ・フローがグラフィカルに表現されます。サービスを通過したメッセージをトレースし、あらかじめ選択されたポイントでのメッセージの状態を表示できます。トレース・ポイントは自動的に設定されます。
「+」記号をクリックしてメッセージ・フローを展開し、詳細を表示します。
トレースの表示中、Oracle Service Bus管理コンソールにメッセージ・フローを表示することもできます。これにより、トレースをメッセージ・フローのステージやアクションに対応付けるのが容易になります。メッセージ・フローを変更してから再度トレースを実行し、出力を表示できます。
テストできるビジネス・サービスのタイプは、任意のXML、任意のSOAP、メッセージング、XML、およびSOAPです。Webサービス・セキュリティ・ポリシーを持つSOAPビジネス・サービスをテストできます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus管理者ガイド』の「Webサービス・セキュリティを含むサービスのテスト」を参照してください。
注意: クラスタリングされたドメインでは、テスト・コンソールを利用して、ビジネス・サービスにルーティングされる構成済のビジネス・サービスまたはプロキシ・サービスをテストすることはできません。 |
管理コンソールでテスト機能を有効にするには、「チェンジ・センター」の下にある「アクティブ化」をクリックします。
「リソース・ブラウザ」→「ビジネス・サービス」を選択し、「ビジネス・サービスのサマリー」ページを表示します。
「アクション」の下で、テストするサービスに対応する「テスト・コンソールの起動」アイコンをクリックします。テスト・コンソールによって、「ビジネス・サービス・テスト」ページが開かれます。たとえば、製品に含まれるチュートリアルを使用する場合は、loanSaleProcessorに対応するアイコンをクリックします。
SOAPおよびXMLサービスの場合は、「使用可能な操作」フィールドから操作を選択します。
ビジネス・サービスのテスト・データを構成します(入力データは、プロキシ・サービスからビジネス・サービスに送信されるメッセージであることが必要です)。テストするプロキシ・サービスがビジネス・サービスで使用できない場合、「直接呼出し」オプションおよび「トレースを含む」オプションが、使用できます。デフォルトでビジネス・サービスは、「直接呼出し」オプションでテストされます。つまり、メッセージはトランスポート・レイヤーを通ります。
メッセージ・トレースを表示するには、「直接呼出し」を選択解除します。
注意: ログ・ファイルまたは標準出力(サーバー・コンソール)にトレースを表示するには、Oracle WebLogic Serverのロギングを次の重大度に設定する必要があります。
ログの重大度の設定の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverログ・ファイルの構成とログ・メッセージのフィルタ処理』のログの重大度の使用に関する説明を参照してください。 |
「実行」をクリックします。
「ビジネス・サービス・テスト」ページに結果が表示されます。詳細は、33.1.7項「ビジネス・サービスのテスト結果の表示」を参照してください。
この項では、テスト・コンソールを使用してビジネス・サービスの添付ファイルをテストする方法について説明します。
説明のために、この項では、WSDLベースのHTTPビジネス・サービスで「submitAttachment」操作を使用して、ZIPファイルをSOAPメッセージの添付ファイルとして送信することを前提とします。様々な種類のバイナリ添付ファイルに適した設定に変更してください。
ビジネス・サービスのテスト・コンソールで、XMLページに進んでテスト・メッセージ用の次のSOAPエンベロープを入力します。
<env:Envelope xmlns:env="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/"> <env:Header/> <env:Body> <m:submitAttachment xmlns:m="http://www.alsb.com/SOAPwithAttachment/"> <submitAttachment> <fileName>c:\yourfile.zip</fileName> </submitAttachment> <zipFile href="cid:zipFile"/> </m:submitAttachment> </env:Body> </env:Envelope>
テスト・コンソールの「添付ファイル」セクションで、次のように実行します。
Content-Type: application/zip (WSDLで定義されているとおり)
Content-ID: zipFile(テスト・メッセージのhref="cid:zipFile"の値と一致させる必要がある)
File: 「参照」をクリックして、SOAPエンベロープに指定したZIPファイルを選択します。
「追加」をクリックします。
「実行」をクリックして添付ファイル付きのテスト・メッセージを送信します。
添付ファイルが正常に送信されたことを確認するため、submitAttachment操作によってログに記録された次のようなメッセージが、サーバー・コンソールに表示されていることをチェックします。
WS called - received the following properties: submitAttachment is: com.alsb.soapwithattachment.SubmitAttachmentRequestType@e2abb0 zipFile is: javax.activation.DataHandler@175cf0a
表33-3に、ビジネス・サービス・テストの構成オプションを示します。リクエスト・ドキュメントの入力用のフィールドは、サービス・タイプに応じて異なります。
表33-3 ビジネス・サービスの構成オプション
セクション | オプション/フィールド |
---|---|
名前 |
テスト対象のビジネス・サービスの名前です。 |
使用可能な操作 |
ビジネス・サービスに関連付けられた操作です。 |
テスト・コンソール・アクション |
|
リクエスト・ドキュメント |
この入力フィールドでは、ビジネス・サービスに送信されるリクエスト・メッセージを生成します。「実行」をクリックすると、入力した値を使用してテストが実行されます。リクエスト・メッセージおよびサービスのレスポンス・メッセージがテスト・コンソールに表示されます。 リクエスト・ドキュメント・セクションへの入力はサービスの種類によって異なります。それぞれの入力で必要なサービスの種類と説明を次のセクションに示します。
|
Webサービス・セキュリティ |
このセクションは、SOAPサービスで、選択されている操作にWebサービス・セキュリティ・ポリシーが含まれる場合にのみ表示されます。
|
トランスポート |
「トランスポート」セクションはデフォルトでは折りたたまれた状態になっています。フィールドと値は、テスト構成に応じて異なります。 |
認証 |
|
呼出しモード |
リクエスト/レスポンス - このオプションは、任意のSOAPまたは任意のXMLビジネス・サービスをテストする場合にのみ表示されます。一方向のサービス呼出しの場合は、「リクエスト/レスポンス」チェックボックスを選択解除します。 |
メッセージ・メタデータ |
表33-10を参照してください。 |
トランスポート・ヘッダー |
表33-10を参照してください。 |
表33-4で、ビジネス・サービスのテスト結果について説明します。
表33-4 ビジネス・サービスのテスト結果
セクション | 説明 |
---|---|
ビジネス・サービス名 |
ビジネス・サービスの名前。 |
テスト・コンソール・アクション |
「戻る」をクリックすると、前のブラウザ・ページが表示されます。 「閉じる」をクリックすると、テスト・コンソール・ウィンドウが閉じます。 |
リクエスト・ドキュメント |
テスト・コンソールによってビジネス・サービスに送信されたリクエスト・メッセージです。 リクエスト・メッセージがテスト・コンソールによって変更されなかった場合は、このセクションは最初は折りたたまれています。「フォーム」タブでSOAPサービスを構成した場合、またはWS-Securityが適用されている場合は、このセクションは最初は展開されています。 WS-Securityが適用されている場合、このセクションには2つのSOAPメッセージが表示されます。1つ目はクリア・テキストのメッセージ。2つ目は保護されたSOAPメッセージ。 |
レスポンス・ドキュメント |
レスポンス・メッセージ。 WS-Securityレスポンスが適用されたSOAPサービスの場合、このセクションには2つのSOAPメッセージが表示されます。1つ目のSOAPメッセージは、クライアントが受け取る保護されたメッセージ。2つ目のSOAPメッセージは、対応するクリア・テキストのメッセージ。 |
レスポンス・メタデータ |
メッセージのレスポンスと共に返されたメタデータです。 |
注意: 保護されたSOAPメッセージは、書式が整えられて(たとえば、ホワイト・スペースが追加されて)表示されます。ホワイト・スペースはドキュメントのセマンティクスに影響する可能性があるため、このようなSOAPメッセージはリテラル・データとして必ずしも使用できるわけではありません。たとえば、デジタル署名はホワイト・スペースの影響を受け、無効になることがあります。 |
セッションをアクティブ化した後、またはセッション中に、トランスフォーメーションをテストして、リソースが想定したとおりに動作するかどうかを確認できます。実行時テストを行うには、セッションをアクティブ化する必要があります。それ以外の場合は、ローカルでの変更内容を使用した設計時テストが行われます。
テストできるトランスフォーメーションは次のとおりです。
MFL(メッセージ・フォーマット言語)ドキュメントは、バイナリ・データのレイアウトの記述に使用する特殊なXMLドキュメントです。MFLリソースは、2つのトランスフォーメーションをサポートします。どちらのトランスフォーメーションも、XMLからバイナリ、またはバイナリからXMLという、1つの入力だけを受け入れ、1つの出力を返します。
表33-5にMFL構成オプションを示します。
表33-5 MFLオプションの構成
セクション | 説明 |
---|---|
名前 |
テスト対象のリソースの名前です。 |
サポートされるトランスフォーメーション |
特定のトランスフォーメーションを選択するには、トランスフォーメーション名を選択します。 |
テスト・コンソール・アクション |
|
MFLトランスフォーメーション構成 |
|
設計時テストまたは実行時テストを行うことができます。
「アクティブ化」をクリックしてランタイムをテストします。設計時テストを行う場合は、セッションをアクティブ化しません。
「リソース・ブラウザ」→「MFL」を選択し、「MFLファイルのサマリー」ページを表示します。
「アクション」の下で、テストするリソースに対応する「テスト・コンソールの起動」アイコンをクリックします。テスト・コンソールによって、リソース・テストページが開かれます。
テストするトランスフォーメーションを選択します。
MFLリソースのテスト・データを構成します。詳細は、表33-5を参照してください。
「実行」をクリックします。リソース・テスト・ページに、結果が表示されます。
もう一度テストする場合は、「戻る」をクリックします。テスト・コンソールを閉じたら、リソースを変更し、再度テストできます。
eXtensible Stylesheet Language Transformation (XSLT)は、Oracle Service BusでのXMLからXMLのマッピングを記述します。XSLTリソースをテストするには、入力XMLドキュメントを指定する必要があり、これにより、テスト・コンソールから出力XMLドキュメントが返されます。XSLTトランスフォーメーションには、追加指定のパラメータが含まれる場合があります。構成ページに、トランスフォーメーションに必要なパラメータがすべて表示されます。デフォルト値が表示されますが、値はオーバーライドできます。
表33-6にXSLT構成オプションを示します。
表33-6 XSLTオプションの構成
セクション | 説明 |
---|---|
名前 |
テスト対象のリソースの名前です。 |
テスト・コンソール・アクション |
|
入力およびパラメータ |
XSLTリソースをテストするための入力ドキュメントおよびパラメータです。
|
設計時テストまたは実行時テストを行うことができます。
「アクティブ化」をクリックしてランタイムをテストします。設計時テストを行う場合は、セッションをアクティブ化しません。
「プロジェクト・エクスプローラ」→「XSLT」を選択し、「XSLTのサマリー」ページを表示します。
「アクション」の下で、テストするリソースに対応する「テスト・コンソールの起動」アイコンをクリックします。テスト・コンソールによって、リソース・テストページが開かれます。
このページの「入力およびパラメータ」セクションでリソースのテスト・データを構成します。詳細は、表33-6を参照してください。
「実行」をクリックします。リソース・テスト・ページに、結果が表示されます。
もう一度テストする場合は、「戻る」をクリックします。テスト・コンソールを閉じたら、リソースを変更し、再度テストできます。
XQueryマップでは、XMLからXML、XMLから非XML、および非XMLからXMLへの各マッピングを記述できます。XQueryトランスフォーメーションは複数の入力をとる場合があります。返される出力は1つです。各入力は、XQueryリソースで宣言されたXQuery外部変数に対応します。XQuery入力変数の値は、プリミティブ型の値(string型、integer型、date型など)、XMLドキュメント、またはこれらの型のシーケンスで指定できます。出力の値は、プリミティブ型の値(string型、integer型、date型など)、XMLドキュメント、またはこれらの型のシーケンスになります。
注意: テスト・コンソールは入力のシーケンスに対応していません。 |
表33-7にXQuery構成オプションを示します。
表33-7 XQueryオプションの構成
セクション | 説明 |
---|---|
名前 |
テスト対象のリソースの名前です。 |
テスト・コンソール・アクション |
|
変数 |
このセクションには、XQuery外部変数ごとに1つの入力フィールドが表示されます。 <param_name> ([] as XML) - 単純型である場合は、テスト・コンソールに1行の編集ボックスが表示されます。データがXMLである場合は、複数行の編集ボックスが表示されます。 変数が型なしの場合は、組合せ入力( XML入力はファイル・ベースまたはテキスト・ベースで入力できます。テキスト入力よりファイルの参照による入力が優先されます。テストに使用するファイルを参照して選択します。 テスト・コンソールの入力は、入力する必要のあるデータの型がわかりやすいように、型に基づいて表示されます。型なしの場合のデフォルトはXML型。 |
設計時テストまたは実行時テストを行うことができます。
「アクティブ化」をクリックしてランタイムをテストします。設計時テストを行う場合は、セッションをアクティブ化しません。
「プロジェクト・エクスプローラ」→「XQuery」を選択し、「XQueryのサマリー」ページを表示します。
「アクション」の下で、テストするリソースに対応する「テスト・コンソールの起動」アイコンをクリックします。テスト・コンソールによって、リソース・テストページが開かれます。
このページの「変数」セクションでリソースのテスト・データを構成します。詳細は、表33-7を参照してください。
「実行」をクリックします。リソース・テスト・ページに、結果が表示されます。
もう一度テストする場合は、「戻る」をクリックします。テスト・コンソールを閉じたら、リソースを変更し、再度テストできます。
次のXQuery式エディタ、XQuery条件エディタ、およびXPath式エディタの各エディタを使用すると、メッセージ・フローのアクションの編集とテストを行うことができます。テストでは、XQuery式エディタとXQuery条件エディタの両方で同様のフォームが使用されます。ただし、XPath式エディタの場合は入力が1つだけなので、シナリオが異なります。
注意: インラインXQueryテストを実行するには、ブラウザのポップアップ・ブロッカを無効にする必要があります。IEブラウザでツール・バーを使用している場合、ポップアップをブロックするように構成されているすべてのツール・バーの「オプション」メニューでポップアップ・ブロッカを無効にする必要があります。 |
この項の内容は次のとおりです。
XQuery式は、メッセージ・フローの実行中にメッセージ・コンテキスト変数のデータ・コンテンツ(メッセージ・コンテキスト変数の一部)を作成するために使用します。XQuery式エディタ内で直接テスト・コンソールを使用して、式の定義をテストすることができます。
同様に、XQuery条件を使用して、メッセージ・フロー内のブール条件を評価できます。XQuery条件エディタ内で直接テスト・コンソールを使用して、条件の定義をテストすることができます。
XQueryは複数の入力をとる場合があります。返される出力は1つです。各入力は、XQueryで定義されたXQuery非バインド変数に対応します。XQuery入力の値は、プリミティブ型の値(string型、integer型、date型など)、XMLドキュメント、またはこれらの型のシーケンスで指定できます。出力の値は、プリミティブ型の値(string型、integer型、date型など)、XMLドキュメント、またはこれらの型のシーケンスになります。
注意: テスト・コンソールは入力のシーケンスに対応していません。 |
表33-8にXQuery構成オプションを示します。
表33-8 XQueryテストの構成
セクション | 説明 |
---|---|
名前 |
テスト対象の式の種類です。 |
テスト・コンソール・アクション |
|
変数 |
このセクションには、XQuery非バインド変数ごとに1つの入力フィールドが表示されます。 <param_name> ([] as XML) - param_nameは、対応するXQuery非バインド変数の名前です。 単純型である場合は、テスト・コンソールに1行の編集ボックスが表示されます。データがXMLである場合は、複数行の編集ボックスが表示されます。変数が型なしの場合は、両方の組合せの入力(<param_name> ([] as XML))が使用されます。変数の型を宣言する必要があります。XML型のパラメータを指定するには、チェックボックスを選択します。 XML入力はファイル・ベースまたはテキスト・ベースで入力できます。テキスト入力よりファイルの参照による入力が優先されます。テストに使用するファイルを参照して選択します。 テスト・コンソールの入力は、入力する必要のあるデータの型がわかりやすいように、型に基づいて表示されます。デフォルトは、XML型。 |
パイプラインのメッセージ・フローのアクションの編集時に、テスト・コンソールにアクセスします。
XQuery式エディタにアクセスするには、23.1項「インラインXQueryおよびXPath式の作成と編集」を参照してください。
XQuery条件エディタにアクセスするには、23.1項「インラインXQueryおよびXPath式の作成と編集」を参照してください。
XQueryテスト式ページが表示されます。リクエストされたすべての入力変数がこのページに表示されます。
このページの「変数」セクションでXQueryのテスト・データを構成します。詳細は、表33-8を参照してください。
「実行」をクリックします。テスト・ページに、結果が表示されます。
テストが終了したら、「戻る」をクリックして新しいテストを実行します。XQueryを変更してからもう一度テストを実行する場合、変更を有効にするには、テスト・コンソールを閉じて開きなおす必要があります。
XPath式は、XMLメッセージ・コンテキスト変数のサブセットを選択するために使用します。XPath式エディタ内でテスト・コンソールを使用して、XPath式の定義をテストすることができます。XPath式は、入力として1つのXMLドキュメントをとり、出力としてXMLドキュメントのシーケンスやプリミティブ型、またはその両方を生成します。
表33-9にXPath式の構成オプションを示します。
表33-9 XPathオプションの構成
セクション | 説明 |
---|---|
名前 |
テスト対象の式の種類です。 |
テスト・コンソール・アクション |
|
変数 |
このセクションには、このXPath式のテスト対象のXMLドキュメントに対応する1つの入力フィールドが表示されます。 XML入力はファイル・ベースまたはテキスト・ベースで入力できます。テキスト入力よりファイルの参照による入力が優先されます。テストに使用するファイルを参照して選択します。 |
パイプラインのメッセージ・フローのアクションの編集時に、テスト・コンソールにアクセスします。XPath式エディタにアクセスするには、23.1項「インラインXQueryおよびXPath式の作成と編集」を参照してください。
このページの「変数」セクションでXPath式のテスト・データを構成します。詳細は、表33-9を参照してください。
「実行」をクリックします。テスト・ページに、結果が表示されます。
テストが終了したら、「戻る」ボタンを使用して新しいテストを実行します。XPath式を変更してからもう一度テストを実行する場合、変更を有効にするには、テスト・コンソールを閉じて開きなおす必要があります。
33.1.2項「プロキシ・サービスのテスト・データの構成」および33.1.6項「ビジネス・サービスのテスト・データの構成」には、テスト・コンソールを起動してプロキシ・サービスまたはビジネス・サービスをテストするときに、アウトバウンド・リクエストのトランスポート・ヘッダー、トランスポート・メタデータ、およびトランスポート関連のセキュリティ・データの値を構成する方法が説明されています。ただし、テスト・コンソールで作成できる仕様の一部は、実行時に無視されます。つまり、特定のヘッダーやメタデータの値は、テストの実行時にOracle Service Busランタイムで上書きされるか無視されます。制限のあるヘッダーとメタデータについては、表33-10を参照してください。
表33-10 サービスをテストするときにテスト・コンソールで指定するトランスポート・ヘッダーとメタデータの値の制限
トランスポート | サービス・タイプ | 制限の説明 | 影響を受けるトランスポート・ヘッダー |
---|---|---|---|
HTTP(S)脚注 1 |
プロキシ・サービス |
実行時に、設定したすべてのトランスポート・ヘッダーとその他のフィールドが保持されます。「直接呼出し」オプションの設定にかかわらず適用されます。 |
すべて |
HTTP(S) |
ビジネス・サービス |
これらのパラメータに設定したすべての値がOracle Service Busランタイムでオーバーライドされます。 |
Content-Length Content-Type relative-URI client-host client-address |
JMS |
プロキシ・サービス |
「直接呼出し」オプションが使用される場合、設定したすべてのトランスポート・ヘッダーとその他のフィールドが実行時に保持されます。 |
すべて |
JMS |
プロキシ・サービス |
「直接呼出し」オプションを使用しない場合、トランスポート・ヘッダー・アクションの構成と同じ制限が適用されます。 |
『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus管理者ガイド』の「トランスポート・ヘッダー・アクションで指定するトランスポート・ヘッダーの値の制限」で説明されるJMSトランスポート・ヘッダーの制限を参照してください。 |
JMS |
ビジネス・サービス |
トランスポート・ヘッダー・アクションの構成と同じ制限が適用されます。 |
『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus管理者ガイド』の「トランスポート・ヘッダー・アクションで指定するトランスポート・ヘッダーの値の制限」で説明されるJMSトランスポート・ヘッダーの制限を参照してください。 |
電子メール |
プロキシ・サービス |
制限はありません。実行時に、設定したトランスポート・ヘッダーとその他のフィールドが保持されます。「直接呼出し」の指定にかかわらず適用されます。 |
なし |
電子メール |
ビジネス・サービス |
これらのパラメータに設定したすべての値がOracle Service Busランタイムでオーバーライドされます。 |
Content-Type |
ファイル |
プロキシ・サービス |
制限はありません。実行時に、設定したトランスポート・ヘッダーとその他のフィールドが保持されます。脚注 2 |
なし |
ファイル |
ビジネス・サービス |
制限はありません |
なし |
FTP |
プロキシ・サービス |
制限はありません。実行時に、設定したトランスポート・ヘッダーとその他のフィールドが保持されます。 |
なし |
FTP |
ビジネス・サービス |
制限はありません |
なし |
脚注 1 テスト・コンソールでは、プロキシ・サービスをテストするときに、HTTPリクエストはネットワーク経由で送信されないため、トランスポートレベルのアクセス制御は適用されません。
脚注 2 たとえば、FileName(トランスポート・メタデータ)に指定した値は、出力ファイル名に付加されます(1698922710078805308-b3fc544.1073968e0ab.-7e8e-{$FileName}など)。