管理者として、多数の構成およびインスタンスを管理する必要がある場合、各構成のインスタンスを個別に再起動および再構成するなどの反復的なタスクは単調な作業になりがちです。管理タスクを、定義した間隔、つまり特定の曜日、時間または日付で自動実行するようにイベントをスケジュールできます。
管理コンソールまたはCLIのいずれかを使用して、イベントを作成および管理できます。
管理コンソールを使用したイベントの管理
管理コンソールを使用してイベントを管理するには、次の操作を行います。
2.3.2項「管理コンソールへのアクセス」の説明に従って、管理コンソールにログインします。
ページの左上隅にある「構成」ボタンをクリックします。
使用可能な構成のリストが表示されます。
イベントをスケジュールする構成を選択します。
ナビゲーション・ペインで、「詳細設定」を選択します。
「詳細設定」ページが表示されます。
ページの「予定イベント」セクションにスクロール・ダウンします。
ここには、構成に現在スケジュールされているイベントがリストされます。
イベントを有効または無効にするには、「有効化/無効化」チェック・ボックスを選択します。
イベントを削除するには、「削除」アイコンをクリックします。
イベントを作成するには、「新規イベント」をクリックします。
「新規構成イベント」ダイアログ・ボックスが表示されます。
スケジュールを設定するイベントを選択し、イベントの実行間隔または時刻を指定し、「OK」をクリックします。
変更を確認するメッセージが、「コンソール・メッセージ」ペインに表示されます。
さらに、「デプロイメント保留中」メッセージが、メイン・ペインの上部に表示されます。4.3項「構成のデプロイ」の説明に従い、「変更のデプロイ」をクリックして更新された構成を即座にデプロイすることも、さらに変更を行いその後でデプロイすることもできます。
CLIを使用したイベントの管理
イベントの作成
イベントを作成するには、次の例に示すように、create-event
コマンドを実行します。
tadm> create-event --config=soa --command=restart --interval=86400 tadm> create-event --config=soa --command=reconfigure --time=14:00
1番目のコマンドでは、86400秒後に構成soa
のすべてのインスタンスを再起動するイベントがスケジュールされます。
2番目のコマンドでは、毎日午後2時に構成soa
のすべてのインスタンスを再構成するイベントがスケジュールされます。
注意: スケジュールされたイベントを有効にするには、構成を再デプロイする必要があります。 |
イベントのリストの表示
スケジュールされたイベントのリストを表示するには、list-events
コマンドを実行します。
たとえば、次のコマンドでは、構成soa
のインスタンスにスケジュールされたイベントが表示されます。
tadm> list-events --config=soa --verbose --all
command enabled day-of-month month day-of-week time interval
-------------------------------------------------------------------------------
restart false - - - - 60
reconfig true - - - - 60
イベントの無効化
イベントの作成時、--no-enabled
オプションを指定しない限り、イベントは自動的に有効化されます。
イベントを無効化にするには、次の例に示すように、disable-event
コマンドを実行します。
tadm> disable-event --config=soa --command=restart --interval=86400
イベントの有効化
イベントを有効化にするには、次の例に示すように、enable-event
コマンドを実行します。
tadm> enable-event --config=soa --command=restart --interval=86400
イベントの削除
イベントを削除するには、次の例に示すように、delete-event
コマンドを実行します。
tadm> delete-event --config=soa --command=restart --interval=86400
更新された構成を有効にするには、deploy-config
コマンドを使用して、構成をOracle Traffic Directorインスタンスにデプロイする必要があります。
この項で説明されたCLIコマンドの詳細は、『Oracle Traffic Directorコマンドライン・リファレンス』を参照するか、--help
オプションを付けてコマンドを実行してください。