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Oracle® Traffic Director構成ファイル・リファレンス
11g リリース1 (11.1.1.9)
B66438-04
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3 server.xmlの要素

この章では、server.xmlファイルの要素をアルファベット順に説明します。

3.1 要素のリスト

この項では、server.xmlファイルの要素をアルファベット順に説明します。

3.1.1 access-log

access-log要素は、アクセス・ログの設定を構成します。この要素は、server要素内に0回以上出現し、virtual-server要素内に0回以上出現します。詳細は、3.1.25項「server」および3.1.39項「virtual-server」を参照してください。

表3-1に、access-logのサブ要素を示します。

表3-1 access-logのサブ要素

要素 出現回数 説明

enabled

0または1

サーバーでこのアクセス・ログに書き込むかどうかを指定します。デフォルト値: true

name

0または1

アクセス・ログを一意に識別する名前。名前を指定すると、サーバーはこのアクセス・ログに自動的に書込みを行いません。かわりに、obj.confAddLogディレクティブでこのアクセス・ログを明示的に構成します。

file

1

アクセス・ログのファイル名。相対パスを使用する場合、サーバーのconfigディレクトリが基準となります(../logs/access.logなど)。

format

0または1

アクセス・ログ・エントリの形式。デフォルト形式は、拡張カスタム・ログ形式です。アクセス・ログ形式の詳細は、付録B「カスタム・アクセス・ログ・ファイル形式の使用」を参照してください。


3.1.2 access-log-buffer

access-log-buffer要素は、アクセス・ログ・バッファリング・サブシステムの設定を構成します。この要素は、server要素内に0または1回出現します。詳細は、3.1.25項「server」を参照してください。

表3-2に、access-log-bufferのサブ要素を示します。

表3-2 access-log-bufferのサブ要素

要素 出現回数 説明

direct-io

0または1

ファイル・システム・キャッシュのアクセス・ログ書込みを行うかどうかを指定します。デフォルト値: false。これは、ファイル・システムでキャッシュに書き込むことを示します。値をtrueに設定すると、ファイル・システムでキャッシュに書き込まないことを示します。設定は単なる推奨であり、サーバーまたはオペレーティング・システムは、この設定を無視することがあります。

enabled

0または1

サーバーでアクセス・ログ・エントリをバッファするかどうかを指定します。デフォルト値: true

buffer-size

0または1

個々のアクセス・ログ・バッファのサイズ(バイト単位)。値として、4096 - 1048576を指定できます。

max-buffers

1

1つのサーバー当たりのアクセス・ログ・バッファの最大数を指定します。値: 1 - 65536。

max-buffers-per-file

0または1

1つのアクセス・ログ・ファイル当たりのアクセス・ログ・バッファの最大数を指定します。

max-age

0または1

特定のアクセス・ログ・エントリをバッファするための最大時間(秒単位)。値として、0.001 - 3600を指定できます。


3.1.3 cluster

cluster要素は、サーバーが属するクラスタを定義します。この要素は、server要素内に0または1回出現します。詳細は、3.1.25項「server」を参照してください。

表3-3に、clusterのサブ要素を示します。

表3-3 clusterのサブ要素

要素 出現回数 説明

local-host

1

インスタンスのネットワーク・アドレスを定義します。値は、instance要素のhost値です。詳細は、3.1.11項「instance」を参照してください。

instance

1以上

サーバー・クラスタのメンバーを定義します。詳細は、3.1.11項「instance」を参照してください。

failover-group

0以上

フェイルオーバー・グループの構成を定義します。詳細は、3.1.7項「failover-group」を参照してください。


3.1.4 dns

dns要素は、サーバーによるドメイン・ネーム・システム(DNS)の使用方法を構成します。この要素は、server要素内に0または1回出現します。詳細は、3.1.25項「server」を参照してください。

表3-4に、dnsのサブ要素を示します。

表3-4 dnsのサブ要素

要素 出現回数 説明

enabled

0または1

サーバーでDNS参照を実行するかどうかを指定します。デフォルト値: false

async

0または1

オペレーティング・システムの同期リゾルバではなく、サーバー独自の非同期DNSリゾルバを使用するかどうかを指定します。デフォルト値: true

timeout

0または1

非同期DNS参照をタイムアウトするまでの期間(秒単位)を指定します。値として、0.001 - 3600を指定できます。



関連項目:

dns-cache

3.1.5 dns-cache

dns-cache要素は、DNSキャッシュを構成します。この要素は、server要素内に0または1回出現します。詳細は、3.1.25項「server」を参照してください。

表3-5に、dns-cacheのサブ要素を示します。

表3-5 dns-cacheのサブ要素

要素 出現回数 説明

enabled

0または1

サーバーでDNS参照結果についてキャッシュに書き込むかどうかを指定します。デフォルト値: true

max-age

0または1

エントリをキャッシュで保持する期間(秒単位)を指定します。値として、1 - 31536000を指定できます。

max-entries

0または1

キャッシュに書き込むDNS参照結果の最大数を指定します。値として、32 - 32768を指定できます。



関連項目:

dns

3.1.6 event

event要素は、反復イベントを構成します。この要素は、server要素内に0回以上出現します。詳細は、3.1.25項「server」を参照してください。

表3-6に、eventのサブ要素を示します。

表3-6 eventのサブ要素

要素 出現回数 説明

enabled

0または1

実行時にイベントを有効にするかどうかを指定します。デフォルト値: true

time

0以上

イベントが発生する特定の時間を構成します。詳細は、3.1.36項「time」を参照してください。

interval

0または1

イベントが発生する間隔(秒単位)を指定します。値として、60 - 86400を指定できます。

rotate-log

0または1

ログ・ファイルをローテーションします。デフォルト値: false

rotate-access-log

0または1

アクセス・ログ・ファイルをローテーションします。デフォルト値: false

command

0以上

イベントを起動するために実行するコマンド。

reconfig

0または1

サーバーを動的に再構成します。デフォルト値: false

restart

0または1

サーバーを再起動します。デフォルト値: false

description

0または1

イベントの説明。この要素の値は、テキスト形式です。



関連項目:

「access-log」「log」

3.1.7 failover-group

failover-group要素は、フェイルオーバー・グループを定義します。この要素は、cluster要素内に0または1回出現します。詳細は、3.1.3項「cluster」を参照してください。

表3-7に、failover-groupのサブ要素を示します。

表3-7 failover-groupのサブ要素

要素 出現回数 説明

ip

1

フェイルオーバー・グループの仮想IPを指定します。値は、構成のフェイルオーバー・グループ全体を通じて一意である必要があります。

network-prefix

0または1

ネットワークの識別に使用するビット数としてサブネット・マスクを指定します。値: 正の整数で、IPV4の場合はデフォルトで24 (最大32)。デフォルト値: IPV6の場合は64 (最大128)

router-id

0または1

フェイルオーバー・グループのルーターIDを指定します。値は、フェイルオーバー・グループ全体を通じて一意である必要があります。これは、同じVIPに対応するすべての参加ルーターのルーター・グループを識別するために使用されます。値は正の整数です。値の範囲: 1 - 255。デフォルト値: 255。

failover-instance

1以上

failover-groupに含まれるインスタンスを定義します。

host

1

インスタンスが作成された管理ノードのホスト名を指定します。これは、cluster要素のinstance要素またはhost要素の1つに一致する必要があります。

priority

0または1

インスタンスの優先度の値を指定します。この値によって、インスタンスがfailover-groupのプライマリかバックアップかを識別します。値: 正の整数。値の範囲: 1 - 254。デフォルト値: 250。

network-interface

1

このインスタンスが作成されてVIPが管理されるノード上のネットワーク・インタフェースを示します。


3.1.8 health-check

health-check要素は、オリジン・サーバー・プールの各オリジン・サーバーのステータスを決定するために使用されるパラメータを構成します。この要素は、origin-server-pool要素内に0または1回出現します。詳細は、3.1.17項「origin-server-pool」を参照してください。

表3-8に、health-checkのサブ要素を示します。

表3-8 health-checkのサブ要素

要素 出現回数 説明 HTTPサーバーでのTCPヘルス・チェック TCPサーバーでのTCPヘルス・チェック

protocol

0または1

Oracle Traffic Directorでオリジン・サーバーの稼働状態を確認するために試行する接続のタイプ(HTTPまたはTCP)を指定します。また、外部ヘルス・チェック実行可能ファイルを指定します。

TCP: Oracle Traffic Directorは、各オリジン・サーバーに対してTCP接続のオープンを試みます。この試行が成功するか失敗するかによって、Oracle Traffic Directorがオリジン・サーバーをオンラインまたはオフラインのどちらと見なすかが決まります。

HTTP: Oracle Traffic Directorは、プール内の各オリジン・サーバーにHTTP GETまたはOPTIONSリクエストを送信してレスポンスを確認し、オリジン・サーバーの可用性および状態を判別します。

EXTERNAL: Oracle Trafic Directorは、ヘルス・チェックのために、<command>で指定された実行可能ファイルを呼び出します。

デフォルト値: HTTP

有効

有効。HTTPは、typeサブ要素でtcpを指定するorigin-server-pool要素の有効な値ではありません。

interval

0または1

連続するヘルス・チェック操作間の時間間隔(秒単位)を指定します。デフォルト値: 30。

有効

有効

failover-threshold

0または1

サーバーの停止としてマークする連続障害の数を示します。これは、正の整数で示します。可能な最大値は256です。デフォルト値: 3。

有効

有効

timeout

0または1

接続のタイムアウト値を指定します。これは、正の整数で秒数を示します。デフォルト値: 5。

有効

有効

command

0または1

外部ヘルス・チェック実行可能ファイルのフル・パスを指定します。プロトコルがEXTERNALの場合には、このパラメータを構成する必要があります

該当なし

該当なし

request-method

0または1

HTTPのヘルス・チェック操作で使用するメソッドを指定します。デフォルト値: OPTIONS

無視

無視

request-uri

0または1

HTTPのヘルス・チェック操作で使用するURIを指定します。デフォルト値: "/"

無視

無視

response-code-match

0または1

正常なオリジン・サーバーで受入れ可能なレスポンス・ステータス・コードのタイプを指定するために使用する変更された正規表現を示します。この正規表現は、数字またはxのみを含む3文字のパターンの組合せです。xは数字を表します。たとえば、次の3つの表現は有効です。
200, 2xx|304,
1xx|2xx|3xx|4xx

また、パラメータを指定しない場合、5xxのサーバー・エラーを除く他のすべてのコードが受入れ可能とみなされます。これは、プロトコルがHTTPの場合にのみ適用されます。

無視

無視

response-body-match

0または1

オリジン・サーバーの稼働状態を確認するためにHTTPレスポンス本文と一致させる正規表現。これは、プロトコルがHTTPの場合にのみ適用されます。

無視

無視

response-body-match-size

0または1

一致させるレスポンス本文の最大長を指定します。デフォルト値: 2048。

無視

無視

dynamic-server-discovery

0または1

サーバーでOracle WebLogic Serverクラスタ・ノードを動的に検出してプールに追加するかどうかを指定します。デフォルト値: false

HTTPヘルス・チェックに有効

無視


3.1.9 http

http要素は、様々なHTTPプロトコル・オプションの設定を構成します。この要素は、server要素内に0または1回出現します。詳細は、3.1.25項「server」を参照してください。

表3-9に、httpのサブ要素を示します。

表3-9 httpのサブ要素

要素 出現回数 説明

version

0または1

サーバーでサポートするHTTPプロトコルの最高バージョンを指定します。デフォルトのHTTPバージョン文字列はHTTP/1.1です。

server-header

0または1

サーバーのソフトウェアやバージョンなどのサーバー・ヘッダー情報を指定します。デフォルトのサーバー・ヘッダーはOracle-Traffic-Director/11.1.1.6.0です。

body-buffer-size

0または1

OTDがobj.confの$body変数を使用して公開するリクエスト本文コンテンツの最大サイズ(バイト単位)を指定します。値として、0 - 2147483647を指定できます。デフォルト値: 1024。

注意: すべての値に単位を指定する必要があります。

body-buffer-sizeが0より大きいときに、本文の読取り中にエラーが発生すると、受信したリクエストが次のいずれかの方法で$bodyで処理されます。

  • リクエストのcontent-lengthが指定されている場合は、OTDによって$bodyの定義が解除され、空の本文でリクエストが続行されます。

  • リクエストの転送エンコーディングがチャンクの場合は、OTDによって$bodyの定義が解除されて、408 (protocol_request_timeout)でリクエストが拒否されます。

  • リクエストの転送エンコーディングがチャンクで、max-unchunk-size = 0の場合は、OTDによって$bodyの定義が解除されて、本文の一部を含むリクエストが元のサーバーに送信されます。

request-header-buffer-size

0または1

HTTPリクエスト・ヘッダーを読み取るために使用するバッファのサイズ(バイト単位)を指定します。値として、0 - 2147483647を指定できます。

strict-request-headers

0または1

サーバーで一定の不正なHTTPリクエスト・ヘッダーを拒否するかどうかを示します。デフォルト値: false

max-request-headers

0または1

HTTPリクエスト・ヘッダーのヘッダー・フィールドの最大数を指定します。値として、1 - 512を指定できます。

output-buffer-size

0または1

HTTPレスポンスのバッファのサイズ(バイト単位)を指定します。値として、0 - 2147483647を指定できます。

max-unchunk-size

0または1

サーバーがチャンクを解除する、チャンク済HTTPリクエスト本文の最大サイズ(バイト単位)を指定します。値として、0 - 2147483647を指定できます。

unchunk-timeout

0または1

チャンク済HTTPリクエスト本文の到着をサーバーで待機する最大時間(秒単位)を指定します。値として、0 - 3600を指定できます(タイムアウトなしの場合は-1)。

io-timeout

0または1

サーバーで個々のパケットを待機する最大時間(秒単位)を指定します。値として、0 - 3600を指定できます(タイムアウトなしの場合は-1)。

request-header-timeout

0または1

サーバーで完全なHTTPリクエスト・ヘッダーを待機する最大時間(秒単位)を指定します。値として、0 - 604800を指定できます(タイムアウトなしの場合は-1)。

request-body-timeout

0または1

サーバーで完全なHTTPリクエスト本文を待機する最大時間(秒単位)を指定します。値として、0 - 604800を指定できます(タイムアウトなしの場合は-1)。

favicon

0または1

サーバーが独自の組込みアイコン・ファイルを使用してfavicon.icoに対するリクエストに応答するかどうかを指定します。デフォルト値: true

etag

0または1

サーバーのレスポンスにEtagヘッダー・フィールドを含めるかどうかを制御します。デフォルト値: true

ecid

0または1

サーバーで実行コンテキストを生成、伝播および記録するかどうかを指定します。ECIDの値は、同じリクエスト実行フローの一部として個々のイベントを相互に関連付けるために使用できる一意の識別子です。たとえば、特定のリクエストに関連するものとして識別されるイベントは、通常、同じECID値を持ちます。ただし、ECID文字列自体の形式は、変更される可能性のある内部メカニズムによって決定されるため、その形式に依存することはできません。ECIDは、実行コンテキストの一部として定義されます。実行コンテキストは、ECIDとRIDで構成されます。実行コンテキスト全体(ECIDとRIDの組合せ)を単にECIDと呼ぶこともあります。デフォルト値: true

websocket-strict-upgrade

0または1

WebSocketアップグレード・リクエスト時の厳密なRFC 6455準拠を有効/無効にします。デフォルト値: false


3.1.10 http-listener

http-listener要素は、HTTPリスナーを構成します。この要素は、server要素内に0回以上出現します。詳細は、3.1.25項「server」を参照してください。

表3-10に、http-listenerのサブ要素を示します。

表3-10 http-listenerのサブ要素

要素 出現回数 説明

enabled

0または1

接続リクエストを受け入れるようにHTTPリスナーを有効にするかどうかを指定します。デフォルト値: true

name

1

HTTPリスナーを一意に識別する名前を指定します。

ip

0または1

リスニングするIPアドレスを指定します。この要素の値は、特定のIPアドレスにするか、またはすべてのIPアドレスでリスニングする場合はアスタリスク(*)にします。

port

1

リスニングするポートを指定します。この要素の値は、ポート番号です。

acceptor-threads

0または1

このリスナーが受信する接続の受入れ専用スレッドの数を指定します。値として、1 - 128を指定できます。

server-name

1

デフォルトのサーバー名を指定します。クライアントに送信するURLのホスト名セクションに配置する内容をサーバーに指示します。これは、サーバーが自動的に生成するURLに影響しますが、サーバーに格納されているディレクトリおよびファイルのURLには影響しません。サーバーで別名を使用する場合、この名前は別名にする必要があります。コロンとポート番号を追加すると、サーバーがクライアントに送信するURLでそのポートが使用されます。

値: 値には、スキーム(接頭辞http://など)とポート接尾辞(:80など)を含めることができます。

blocking-io

0または1

サーバーでブロッキングI/Oを使用するかどうかを指定します。デフォルト値: false

family

0または1

オリジン・サーバーに接続するために使用するソケット・ファミリを指定します。値: inetinet6inet-sdpおよびdefault。inetおよびinet6は、それぞれIPV4プロトコルとIPV6プロトコルを表します。inet-sdpは、Sockets Direct Protocol (SDP)で使用されます。デフォルト値: inet

handle-protocol-mismatch

0または1

サーバーでクライアント・リクエストのSSLまたは非SSLプロトコルの不一致に応答するかどうかを示します。デフォルト値はtrueです。つまり、サーバーは、SSLまたは非SSLプロトコルの不一致を検出しようとし、不一致が検出されるとHTTPリダイレクトまたはSSLアラートを送信します。

listen-queue-size

0または1

リスニング・キューのサイズ(バイト単位)を指定します。この要素の値として、1 - 1048576を指定できます。

receive-buffer-size

0または1

オペレーティング・システムのソケット受信バッファのサイズ(バイト単位)を指定します。この要素の値として、1 - 1048576を指定できます。

send-buffer-size

0または1

オペレーティング・システムのソケット送信バッファのサイズ(バイト単位)を指定します。この要素の値として、1 - 1048576を指定できます。

default-virtual-server-name

1

ホストに一致しないリクエストを処理する仮想サーバーの名前を指定します。この要素の値は、virtual-server要素のname値です。詳細は、3.1.39項「virtual-server」を参照してください。

ssl

0または1

SSL/TLSを構成します。詳細は、3.1.27項「ssl」を参照してください。

description

0または1

HTTPリスナーの説明を指定します。この要素の値は、テキスト形式にする必要があります。

blocking-accept

0または1

クライアントのエンド・ポイントを非ブロッキングのままにしながら、サーバー・リスニング・ソケットのブロッキングを有効/無効にします(MaxProcsが1を上回る場合に役立ちます)。デフォルト値: false


3.1.11 instance

instance要素は、サーバー・クラスタのメンバーを定義します。この要素は、cluster要素内に1回以上出現します。詳細は、3.1.3項「cluster」を参照してください。

表3-11に、instanceのサブ要素を示します。

表3-11 instanceのサブ要素

要素 出現回数 説明

enabled

0または1

実行時にインスタンスを有効にするかどうかを指定します。デフォルト値: true

host

1

インスタンスのネットワーク・アドレス。値は、ホスト名またはIPアドレスです。



関連項目:

cluster

3.1.12 keep-alive

keep-alive要素は、キープ・アライブ・サブシステムの設定を構成します。この要素は、server要素内に0または1回出現します。詳細は、3.1.25項「server」を参照してください。

表3-12に、keep-aliveのサブ要素を示します。

表3-12 keep-aliveのサブ要素

要素 出現回数 説明

enabled

0または1

実行時にキープ・アライブ・サブシステムを有効にするかどうかを指定します。デフォルト値: true

threads

0または1

キープ・アライブ・サブシステム・スレッドの数を指定します。値として、1 - 128を指定できます。デフォルト値: 1。

max-connections

0または1

サーバーでサポートする同時キープ・アライブ接続の最大数を指定します。値として、1 - 1048576を指定できます。デフォルト値: 200。

timeout

0または1

アクティブでないキープ・アライブ接続を使用できるまでのタイムアウト(秒単位)を指定します。値として、0.001 - 3600を指定できます。デフォルト値: 30秒。

poll-interval

0または1

ポーリングの間隔(秒単位)を指定します。値として、0.001 - 1を指定できます。デフォルト値: .001。


3.1.13 localization

localization要素は、サーバーがクライアントに情報を提供する場合の言語の選択方法を定義します。この要素は、server要素内に0または1回出現し、virtual-server要素内に0または1回出現します。詳細は、3.1.25項「server」および3.1.39項「virtual-server」を参照してください。

表3-13に、localizationのサブ要素を示します。

表3-13 localizationのサブ要素

要素 出現回数 説明

default-language

0または1

メッセージとコンテンツを表示するためのデフォルト言語。値は言語タグです。

negotiate-client-language

0または1

サーバーでaccept-language HTTPヘッダーを使用して、コンテンツ言語についてクライアントとネゴシエートするかどうかを指定します。デフォルト値: false


3.1.14 log

log要素は、ロギング・サブシステムを構成します。この要素は、server要素内に0または1回出現します。詳細は、3.1.25項「server」を参照してください。

表3-14に、logのサブ要素を示します。

表3-14 logのサブ要素

要素 出現回数 説明

log-stdout

0または1

アプリケーションがstdoutに書き込むデータをサーバーで記録するかどうかを指定します。デフォルト値: true

log-stderr

0または1

アプリケーションがstderrに書き込むデータをサーバーで記録するかどうかを指定します。デフォルト値: true

log-virtual-server-name

0または1

サーバーでログ・メッセージに仮想サーバー名を含めるかどうかを指定します。デフォルト値: false

create-console

0または1

サーバーでコンソール・ウィンドウを作成するかどうかを指定します(Windowsのみ)。デフォルト値: false

log-to-console

0または1

サーバーでコンソールにログ・メッセージを書き込むかどうかを指定します。デフォルト値: true

log-to-syslog

0または1

サーバーでsyslogにログ・メッセージを書き込むかどうかを指定します。デフォルト値: false

archive-command

0または1

これは、サーバーがログ・ファイルをローテーションした後に実行されます。プログラムには、ログ・ファイルのローテーション後のファイル名が引数として渡されます。これは、gzipなどのプログラム・コマンドラインです。

log-level

0または1

サーバー全体のログの冗長度を指定します。値: INCIDENT_ERROR:1NOTIFICATION:1ERROR:1ERROR:16ERROR:32WARNING:1TRACE:1TRACE:16TRACE:32。デフォルト値: NOTIFICATION:1

log-file

0または1

ログ・ファイルの名前と場所を指定します。値: ユーザー定義の名前と場所。デフォルト値: ../logs/server.log


3.1.15 maintenance

maintenance要素は、サーバー・プールのメンバーを定義します。この要素は、origin-server-pool要素内に0または1回出現します。詳細は、3.1.17項「origin-server-pool」を参照してください。

表3-15に、maintenanceのサブ要素を説明します。

表3-15 maintenanceのサブ要素

要素 出現回数 説明

enabled

0または1

オリジン・サーバー・プールのメンテナンス状態を示します。サポートされている値は、「true」、「false」です。

値「true」はサーバー・プールでメンテナンスが有効なため、サーバー・プールがどのリクエストも(スティッキもスティッキ以外も)処理しないことを示します。かわりに、リクエストはresponse-code構成およびresponse-file構成に基づいて応答されます。

値「false」はメンテナンスがサーバー・プールで無効で、このプールのオリジン・サーバーが(オリジン・サーバーの状態に応じて)スティッキおよびスティッキ以外のリクエストも処理できることを示します。

response-code

0または1

メンテナンスが有効なオリジン・サーバー・プールにリクエストが到達するときの、レスポンス・コードを指定します。

200に設定されている場合、response-fileが構成されている必要があります。response-fileが指定されていないと、不適切な設定とみなされ、サーバーは起動時にエラーをスローします。

サポートされている値: 400から599の範囲のHTTPレスポンス・コードまたは200。

response-file

0または1

メンテナンスが有効なオリジン・サーバー・プールにリクエストが到達するときに、クライアントに送信するHTMLファイルの絶対パスを指定します。

ファイルは、名前または実際のタイプに関係なくtext/htmlとして送信されます。

ファイルが存在しないかアクセス不可である場合、サーバーによりデフォルトの503レスポンス・コードが返されます。


3.1.16 max-fd

max-fd要素では、OTDサーバーのプロセスにおけるファイル・ディスクリプタ使用量の構成可能な上限を指定します。max-fd要素のデフォルト値は2,000,000です。つまり、デフォルトでは、実際に使用可能なファイル・ディスクリプタの構成がさらに多くても、Oracle Traffic Directorは2,000,000を超える使用可能なファイル・ディスクリプタを使用しません。

3.1.17 origin-server-pool

origin-server-pool要素は、ロード・バランシング・リクエストで使用されるオリジン・サーバーのプールを構成します。この要素は、server要素内に0回以上出現します。詳細は、3.1.25項「server」を参照してください。

表3-16に、origin-server-poolのサブ要素を示します。

表3-16 origin-server-poolのサブ要素

要素 出現回数 説明

name

1

サーバー・プールを識別する名前を指定します。

load-distribution

0または1

オリジン・サーバー・プールにリクエストを分散するために使用するロード・バランシング・メソッド。値: round-robinleast-connection-countip-hashおよびleast-response-time。デフォルト値: least-connection-count

各種ロード・バランシング・メソッドの詳細は、『Oracle Traffic Director管理者ガイド』のオリジン・サーバー・プールの変更に関する項を参照してください。

type

1

サーバー・プールのすべてのサーバーで処理するリクエストの種類を示します。値: httphttpsおよびtcp。デフォルト: http

family

0または1

オリジン・サーバーに接続するために使用するソケット・ファミリを指定します。値: inetinet6inet-sdpおよびdefaultinetおよびinet6は、それぞれIPV4およびIPV6プロトコルを表します。inet-sdpは、Sockets Direct Protocol (SDP)で使用されます。デフォルト値: inet

origin-server

0以上

サーバー・プールに属するオリジン・サーバーを表します。

proxy-server

0または1

(指定したプールの)すべてのメンバー・オリジン・サーバーが構成済HTTP転送プロキシ・サーバーを通じて通信されるように、オプションのHTTP転送プロキシ・サーバーがオリジン・サーバー・プールに関連付けられるよう指定します。

health-check

0または1

サーバー・プールのヘルス・チェック設定を指定します。

maintenance

0または1

プールがメンテナンス状態として構成されているときに、メンテナンス固有の構成(レスポンス・コードおよびページ)が表示されるように指定します。


3.1.18 origin-server

origin-server要素は、サーバー・プールのメンバーを定義します。この要素は、origin-server-pool要素内に0回以上出現します。詳細は、3.1.17項「origin-server-pool」を参照してください。

表3-17に、origin-serverのサブ要素を示します。

表3-17 origin-serverのサブ要素

要素 出現回数 説明

host

1

オリジン・サーバーのホスト名またはIPアドレスを指定します。

port

0または1

オリジン・サーバーのポート番号を指定します。値: 整数。オリジン・サーバー・プール・タイプがHTTPの場合、80がデフォルト・ポートです。オリジン・サーバー・プール・タイプがHTTPSの場合、443がデフォルト・ポートです。

weight

0または1

オリジン・サーバーの負荷分散の重みを指定します。値は整数です。デフォルト値: 1。

enabled

0または1

オリジン・サーバーにリクエストをルーティングするかどうかを指定します。デフォルト値: true

backup

0または1

オリジン・サーバーがバックアップ・サーバーであるかどうかを指定します。プライマリ(バックアップ以外)のオリジン・サーバーが1つも使用できない場合にのみ、リクエストがバックアップ・オリジン・サーバーに送信されます。デフォルト値: false

max-connections

0または1

サーバーに対する同時接続の最大数を指定します。値: 0 - 20480。デフォルト値: 0。値0は制限なしを示します。

ramp-up-time

0または1

Oracle Traffic Directorがこのオリジン・サーバーの最大容量までリクエスト送信レートをランプアップする時間(秒単位)。デフォルト値: 任意の正の整数。max-connectionsが0に設定されている場合、ramp-up-timeは無視されます。


3.1.19 pkcs11

pkcs11要素は、PKCS #11サブシステムを構成します。この要素は、server要素内に0または1回出現します。詳細は、3.1.25項「server」を参照してください。

表3-18に、pkcs11のサブ要素を示します。

表3-18 pkcs11のサブ要素

要素 出現回数 説明

enabled

0または1

サーバーでPKCS #11トークンを初期化し、必要に応じて個人識別番号(PIN)の入力を求めるかどうかを指定します。デフォルト値: SSLが有効の場合はtrue、SSLが無効の場合はfalseです。

crl-path

0または1

動的に更新されるCRLファイルを含むディレクトリを指定します。値はディレクトリの名前です。相対パスを使用する場合、サーバーのconfigディレクトリが基準となります。

token

0以上

PKCS #11トークンを構成します。詳細は、3.1.37項「token」を参照してください。



関連項目:

「ssl」「http-listener」

3.1.20 pkcs11 bypass

pkcs11 bypass要素は、SSL/TLSの処理中にPKCS#11レイヤーをバイパスするようにNSSに指示し、結果としてパフォーマンスが向上します。

起動時に、サーバーは、PKCS#11バイパスがサポートされるかどうかを評価するため、サーバー・キーの保持について各トークンを自動的に検証します。トークンによって現在の構成でバイパスがサポートされる場合、PKCS#11レイヤーはバイパスされます。それ以外の場合、バイパスは無効です。つまり、サーバーは、可能であれば常にpkcs11 bypassによるパフォーマンス向上機能を自動的に利用します。

一部の特定の環境では、server.xml要素の<allow-bypass>を使用して手動でPKCS#11バイパスを無効にできます。

<pkcs11>
 <enabled>1</enabled>
 <allow-bypass>0</allow-bypass>
</pkcs11>

3.1.21 property

property要素は、name-valueペアを定義します。プロパティのname-valueペアを定義することによる効果は、property要素が出現するコンテキストに応じて異なります。

表3-19に、propertyのサブ要素を示します。

表3-19 propertyのサブ要素

要素 出現回数 説明

name

1

プロパティの名前

value

1

プロパティの値

encoded

0または1

プロパティ値がuunencodeアルゴリズムを使用してエンコードされているかどうかを指定します。デフォルト値: false

encrypted

0または1

プロパティ値を暗号化するかどうかを指定します。デフォルト値: false

description

0または1

プロパティの説明。



関連項目:

variable

3.1.22 proxy-cache

proxy-cache要素は、HTTPリバース・プロキシのキャッシュ構成を設定します。この要素は、server要素内に0または1回出現します。詳細は、3.1.25項「server」を参照してください。

表3-20に、proxy-cacheのサブ要素を示します。

表3-20 proxy-cacheのサブ要素

要素 出現回数 説明

enabled

0または1

レスポンス・キャッシュを有効にするかどうかを指定します。デフォルト値: true

max-heap-space

0または1

レスポンス・オブジェクトのキャッシュに使用するヒープの最大数(バイト単位)を指定します。値: 0 - 1099511627776 (1024 GB)。デフォルト値: 10485760 (10 MB)。

max-heap-object-size

0 - 1

キャッシュするオブジェクトの最大サイズを指定します。指定したサイズより大きいオブジェクトはキャッシュされません。値: 0 - 214783647。デフォルト値: 524288 (512 KB)。

replacement

0 - 1

キャッシュ置換のアルゴリズムを指定します。値: lrulfuおよびfalse。デフォルト値: lru

  • lru (最低近時使用): Oracle Traffic Directorは、最近最も使用されていないエントリを最初に破棄します。

  • lfu (最低頻度使用): Oracle Traffic Directorは、最も使用頻度が低いエントリを最初に破棄します。

  • false: キャッシュ置換は無効です。

max-entries

0 - 1

キャッシュ内のエントリの最大数を指定します。範囲は1 - 1073741824です。デフォルト値: 1024。


3.1.23 proxy-server

proxy-server要素は、オプションのHTTP転送プロキシ・サーバーを定義します。(指定したプールの)すべてのメンバー・オリジン・サーバーが構成済HTTP転送プロキシ・サーバーを通じて通信されるように、オプションでHTTP転送プロキシ・サーバーをオリジン・サーバー・プールに関連付けることができます。

この要素は、origin-server-pool要素内に0または1回出現します。詳細は、3.1.17項「origin-server-pool」を参照してください。

表3-21に、proxy-serverのサブ要素を説明します。

表3-21 proxy-serverのサブ要素

要素 出現回数 説明

host

1

HTTP転送プロキシ・サーバーのネットワーク・アドレス。値は、ホスト名またはIPアドレスです。

port

1

HTTP転送プロキシ・サーバーのポート。この要素の値は、ポート番号です。


3.1.24 qos-limits

qos-limits要素は、QoS制限を構成します。この要素は、server要素内に0または1回出現し、virtual-server要素内に0または1回出現します。詳細は、3.1.25項「server」および3.1.39項「virtual-server」を参照してください。

表3-22に、qos-limitsのサブ要素を示します。

表3-22 qos-limitsのサブ要素

要素 出現回数 説明

enabled

0または1

実行時にQoS制限を強制的に適用するかどうかを指定します。デフォルト値: true

max-bps

0または1

最大転送レート(バイト/秒)を指定します。値の範囲: 1 - 2147483647

max-connections

0または1

同時接続の最大数を指定します。値の範囲: 1 - 1048576


3.1.25 server

server要素は、サーバーを定義します。これはルート要素であり、server.xmlファイルには1つのserver要素のみを含めることができます。

表3-23に、serverのサブ要素を示します。

表3-23 serverのサブ要素

要素 出現回数 説明

cluster

0または1

サーバーが属するサーバー・クラスタ。詳細は、3.1.3項「cluster」を参照してください。

log

0または1

ロギング・サブシステムを構成します。詳細は、3.1.14項「log」を参照してください。

user

0または1

サーバー実行時のアカウント(UNIXのみ)。値はユーザー・アカウントです。サーバーがrootとして起動される場合、任意のUNIXアカウントを指定できます。サーバーがroot以外のアカウントにより起動される場合、そのroot以外のアカウントのみを指定できます。

temp-path

0または1

サーバーが一時ファイルを格納するディレクトリ。相対パスを使用する場合、サーバーのconfigディレクトリが基準となります。このディレクトリは、サーバー実行時のアカウントが所有している必要があります。

variable

0以上

式、ログ形式およびobj.confパラメータで使用される変数を定義します。詳細は、3.1.38項「variable」を参照してください。

localization

0または1

ローカリゼーションを構成します。詳細は、3.1.13項「localization」を参照してください。

http

0または1

HTTPプロトコル・オプションを構成します。詳細は、3.1.9項「http」を参照してください。

keep-alive

0または1

HTTPキープ・アライブ・サブシステムを構成します。詳細は、3.1.12項「keep-alive」を参照してください。

thread-pool

0または1

HTTPリクエスト処理スレッドを構成します。詳細は、3.1.35項「thread-pool」を参照してください。

pkcs11

0または1

PKCS #11サブシステムを構成します。詳細は、3.1.19項「pkcs11」を参照してください。

stats

0または1

統計収集サブシステムを構成します。詳細は、3.1.30項「stats」を参照してください。

dns

0または1

サーバーのDNS使用を構成します。詳細は、3.1.4項「dns」を参照してください。

dns-cache

0または1

DNSキャッシュを構成します。詳細は、3.1.5項「dns-cache」を参照してください。

ssl-session-cache

0または1

SSL/TLSセッション・キャッシュを構成します。詳細は、3.1.29項「ssl-session-cache」を参照してください。

access-log-buffer

0または1

アクセス・ログ・バッファリング・サブシステムを構成します。詳細は、3.1.2項「access-log-buffer」を参照してください。

snmp

0または1

SNMPを構成します。詳細は、3.1.26項「snmp」を参照してください。

access-log

0以上

サーバーのHTTPアクセス・ログを構成します。詳細は、3.1.1項「access-log」を参照してください。

http-listener

0以上

HTTPリスナーを構成します。詳細は、3.1.10項「http-listener」を参照してください。

virtual-server

0以上

仮想サーバーを構成します。詳細は、3.1.39項「virtual-server」を参照してください。

event

0以上

反復イベントを構成します。詳細は、3.1.6項「event」を参照してください。

origin-server-pool

0以上

ロード・バランシング・リクエストの処理で使用されるオリジン・サーバーのプールを構成します。詳細は、3.1.17項「origin-server-pool」を参照してください。

proxy-cache

0または1

HTTPリバース・プロキシのキャッシュ構成メカニズムを定義します。詳細は、3.1.22項「proxy-cache」を参照してください。

qos-limits

0または1

QoS設定に関連する情報を指定します。詳細は、3.1.24項「qos-limits」を参照してください。

tcp-thread-pool

0または1

TCPリクエスト処理スレッドを構成します。詳細は、3.1.34項「tcp-thread-pool」を参照してください。

tcp-access-log

0または1

サーバーのTCPアクセス・ログを構成します。詳細は、3.1.31項「tcp-access-log」を参照してください。

tcp-listener

0以上

TCPリスナーを構成します。詳細は、3.1.32項「tcp-listener」を参照してください。

tcp-proxy

0以上

TCPサービスを構成します。詳細は、3.1.33項「tcp-proxy」を参照してください。

webapp-firewall-ruleset

0以上

Webアプリケーション・ファイアウォール(WAF)モジュール・ルールが含まれるファイルへのパスを指定します。詳細は、3.1.40項「webapp-firewall-ruleset」を参照してください。


3.1.26 snmp

snmp要素は、サーバーのSNMPサブエージェントを構成します。この要素は、server要素内に0または1回出現します。詳細は、3.1.25項「server」を参照してください。

表3-24に、snmpのサブ要素を示します。

表3-24 snmpのサブ要素

要素 出現回数 説明

enabled

0または1

SNMPエージェントを有効にするかどうかを指定します。有効になると、SNMPサブエージェントは、サーバーに関する情報を収集し、その情報をマスター・エージェントに渡します。デフォルト値: true

description

0または1

(オプション)サーバーの説明を指定します。値はテキスト形式にする必要があります。

organization

0または1

(オプション)サーバーに責任を持つ組織の名前を指定します。値はテキスト形式にする必要があります。

location

0または1

(オプション)サーバーの場所を指定します。値はテキスト形式にする必要があります。

contact

0または1

(オプション)サーバーの責任者の連絡先情報を指定します。値はテキスト形式にする必要があります。



関連項目:

stats

3.1.27 ssl

ssl要素は、SSL/TLS設定を構成します。この要素は、http-listener要素内に0または1回出現します。詳細は、3.1.10項「http-listener」を参照してください。

表3-25に、sslのサブ要素を示します。

表3-25 sslのサブ要素

要素 出現回数 説明

enabled

0または1

リスナーに対してSSLサポートを有効にするかどうかを指定します。デフォルト値: true

server-cert-nickname

0以上

サーバーがクライアントに提供する証明書のニックネームを指定します。0または1つのRSA証明書と、0または1つのECC証明書を指定できます。

ssl3

0または1

SSL3接続を受け入れるかどうかを指定します。デフォルト値: true

tls

0または1

TLS接続を受け入れるかどうかを指定します。デフォルト値: true

tls11

0または1

TLS 1.1接続を受け入れるかどうかを指定します。デフォルト値: true

tls12

0または1

TLS 1.2接続を受け入れるかどうかを指定します。デフォルト値: true

tls-rollback-detection

0または1

サーバーでTLSバージョン・ロールバック攻撃を検出してブロックするかどうかを指定します。デフォルト値: true

ssl3-tls-ciphers

0または1

SSL3およびTLS暗号スイートを構成します。詳細は、3.1.28項「ssl3-tls-ciphers」を参照してください。

client-auth

0または1

クライアント証明書認証の方法を指定します。値として、requiredoptionalまたはfalseを指定できます。requiredオプションを選択すると、サーバーはクライアントに証明書をリクエストします。クライアントが証明書を提供しない場合、接続はクローズされます。optionalオプションを選択すると、サーバーはクライアントに証明書をリクエストしますが、証明書は必須ではありません。クライアントが証明書を提供しなくても、接続は確立されます。デフォルト値: false。クライアント認証はデフォルトで無効です。

client-auth-timeout

0または1

クライアント認証ハンドシェイクが失敗するまでの期間(秒単位)を示します。値として、0.001 - 3600を指定できます。

max-client-auth-data

0または1

サーバーでバッファする認証データの文字数を指定します。値として、0 - 2147483647を指定できます。

tls-session-tickets-enabled

0または1

TLSセッション・チケット拡張機能を有効にするかどうかを指定します。デフォルト値: false

strict-sni-vs-host-match

0または1

Server Name Indication (SNI)は、SSLおよびTLSプロトコルを改善する機能です。これにより、クライアントは、証明書がサーバーでコミットされる前にドメイン名をリクエストできます。これは、仮想ホスティング・モードでTLSを使用する場合に不可欠です。デフォルト値: false。値がfalseの場合、デフォルト証明書はSNI拡張をサポートしないクライアントに送信されます。値がtrueで、HTTPリスナーについて少なくとも1つの仮想サーバーに証明書が存在する場合、次のいずれかの条件が満たされると、Oracle® Traffic Directorは403 Forbiddenエラーを返します。

  • クライアントがSNIホスト拡張を送信しなかった場合

  • リクエストにHostヘッダーがなかった場合

  • クライアントが送信したSNIホスト拡張がHTTPのHostヘッダーと一致しなかった場合


3.1.28 ssl3-tls-ciphers

ssl3-tls-ciphers要素は、SSL3およびTLS暗号スイートを構成します。この要素は、ssl要素内に0または1回出現します。詳細は、3.1.27項「ssl」を参照してください。

表3-26に、ssl3-tls-ciphersのサブ要素を示します。

表3-26 ssl3-tls-ciphersのサブ要素

要素 出現回数 説明

SSL_RSA_WITH_RC4_128_SHA

0または1

実行時にSSL_RSA_WITH_RC4_128_SHA暗号スイートを有効にするかどうかを指定します。デフォルト値: true

SSL_RSA_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA

0または1

実行時にSSL_RSA_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA暗号スイートを有効にするかどうかを指定します。デフォルト値: true

TLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA

0または1

実行時にTLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA暗号スイートを有効にするかどうかを指定します。デフォルト値: true

TLS_ECDH_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA

0または1

実行時にTLS_ECDH_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA暗号スイートを有効にするかどうかを指定します。デフォルト値: true

TLS_ECDH_RSA_WITH_RC4_128_SHA

0または1

実行時にTLS_ECDH_RSA_WITH_RC4_128_SHA暗号スイートを有効にするかどうかを指定します。デフォルト値: true

TLS_ECDH_RSA_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA

0または1

実行時にTLS_ECDH_RSA_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA暗号スイートを有効にするかどうかを指定します。デフォルト値: true

TLS_ECDH_RSA_WITH_AES_256_CBC_SHA

0または1

実行時にTLS_ECDH_RSA_WITH_AES_256_CBC_SHA暗号スイートを有効にするかどうかを指定します。デフォルト値: true

TLS_ECDH_ECDSA_WITH_AES_128_CBC_SHA

0または1

実行時にTLS_ECDH_ECDSA_WITH_AES_128_CBC_SHA暗号スイートを有効にするかどうかを指定します。デフォルト値: true

TLS_ECDH_ECDSA_WITH_RC4_128_SHA

0または1

実行時にTLS_ECDH_ECDSA_WITH_RC4_128_SHA暗号スイートを有効にするかどうかを指定します。デフォルト値: true

TLS_ECDH_ECDSA_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA

0または1

実行時にTLS_ECDH_ECDSA_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA暗号スイートを有効にするかどうかを指定します。デフォルト値: true

TLS_ECDH_ECDSA_WITH_AES_256_CBC_SHA

0または1

実行時にTLS_ECDH_ECDSA_WITH_AES_256_CBC_SHA暗号スイートを有効にするかどうかを指定します。デフォルト値: true

TLS_ECDHE_ECDSA_WITH_AES_128_CBC_SHA

0または1

実行時にTLS_ECDHE_ECDSA_WITH_AES_128_CBC_SHA暗号スイートを有効にするかどうかを指定します。デフォルト値: true

TLS_ECDHE_ECDSA_WITH_AES_128_CBC_SHA256

0または1

実行時にTLS_ECDHE_ECDSA_WITH_AES_128_CBC_SHA256暗号スイートを有効にするかどうかを指定します。デフォルト値: true

TLS_ECDHE_ECDSA_WITH_AES_128_GCM_SHA256

0または1

実行時にTLS_ECDHE_ECDSA_WITH_AES_128_GCM_SHA256暗号スイートを有効にするかどうかを指定します。デフォルト値: true

TLS_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA

0または1

実行時にTLS_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA暗号スイートを有効にするかどうかを指定します。デフォルト値: true

TLS_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA256

0または1

実行時にTLS_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA256暗号スイートを有効にするかどうかを指定します。デフォルト値: true

TLS_RSA_WITH_AES_128_GCM_SHA256

0または1

実行時にTLS_RSA_WITH_AES_128_GCM_SHA256暗号スイートを有効にするかどうかを指定します。デフォルト値: true

TLS_RSA_WITH_AES_256_CBC_SHA

0または1

実行時にTLS_RSA_WITH_AES_256_CBC_SHA暗号スイートを有効にするかどうかを指定します。デフォルト値: true

TLS_RSA_WITH_AES_256_CBC_SHA256

0または1

実行時にTLS_RSA_WITH_AES_256_CBC_SHA256暗号スイートを有効にするかどうかを指定します。デフォルト値: true

TLS_ECDHE_ECDSA_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA

0または1

実行時にTLS_ECDHE_ECDSA_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA暗号スイートを有効にするかどうかを指定します。デフォルト値: true

TLS_ECDHE_ECDSA_WITH_RC4_128_SHA

0または1

実行時にTLS_ECDHE_ECDSA_WITH_RC4_128_SHA暗号スイートを有効にするかどうかを指定します。デフォルト値: true

TLS_ECDHE_ECDSA_WITH_AES_256_CBC_SHA

0または1

実行時にTLS_ECDHE_ECDSA_WITH_AES_256_CBC_SHA暗号スイートを有効にするかどうかを指定します。デフォルト値: true

TLS_ECDHE_RSA_WITH_RC4_128_SHA

0または1

実行時にTLS_ECDHE_RSA_WITH_RC4_128_SHA暗号スイートを有効にするかどうかを指定します。デフォルト値: true

TLS_ECDHE_RSA_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA

0または1

実行時にTLS_ECDHE_RSA_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA暗号スイートを有効にするかどうかを指定します。デフォルト値: true

TLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_256_CBC_SHA

0または1

実行時にTLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_256_CBC_SHA暗号スイートを有効にするかどうかを指定します。デフォルト値: true

TLS_RSA_WITH_CAMELLIA_128_CBC_SHA

0または1

暗号スイートを有効にするかどうかを指定します。この要素を省略すると、暗号スイートは暗黙的に無効になります。値を指定しなくても要素が存在すれば、暗号スイートは有効になります。デフォルト値: false

TLS_RSA_WITH_CAMELLIA_256_CBC_SHA

0または1

暗号スイートを有効にするかどうかを指定します。この要素を省略すると、暗号スイートは暗黙的に無効になります。値を指定しなくても要素が存在すれば、暗号スイートは有効になります。デフォルト値: false

TLS_RSA_WITH_SEED_CBC_SHA

0または1

暗号スイートを有効にするかどうかを指定します。この要素を省略すると、暗号スイートは暗黙的に無効になります。値を指定しなくても要素が存在すれば、暗号スイートは有効になります。デフォルト値: false


3.1.29 ssl-session-cache

ssl-session-cache要素は、SSL/TLSセッション・キャッシュを構成します。この要素は、server要素内に0または1回出現します。詳細は、3.1.25項「server」を参照してください。

表3-27に、ssl-session-cacheのサブ要素を示します。

表3-27 ssl-session-cacheのサブ要素

要素 出現回数 説明

enabled

0または1

サーバーでSSL/TLSセッションをキャッシュに書き込むかどうかを指定します。デフォルト値: true

max-entries

0または1

サーバーでキャッシュに書き込むSSL/TLSセッションの最大数を指定します。値として、1 - 524288を指定できます。

max-ssl3-tls-session-age

0または1

SSL/TLSセッションをキャッシュに書き込む最大時間(秒単位)を指定します。値として、5 - 86400を指定できます。


3.1.30 stats

stats要素は、統計収集サブシステムを構成します。この要素は、server要素内に0または1回出現します。詳細は、3.1.25項「server」を参照してください。

表3-28に、statsのサブ要素を示します。

表3-28 statsのサブ要素

要素 出現回数 説明

enabled

0または1

サーバーで統計を収集するかどうかを指定します。デフォルト値: true

interval

0または1

統計を更新する間隔(秒単位)を指定します。値として、0.001 - 3600を指定できます。

profiling

0または1

NSAPI機能の実行時間を追跡するために使用するパフォーマンス・バケットを実行時に有効にするかどうかを指定します。デフォルト値: true



関連項目:

snmp

3.1.31 tcp-access-log

tcp-access-log要素は、TCPアクセス・ログの設定を構成します。tcp-access-log要素がない場合、TCPアクセス・ロギングは無効です。詳細は、3.1.25項「server」を参照してください。

表3-29に、tcp-access-logのサブ要素を示します。

表3-29 tcp-access-logのサブ要素

要素 出現回数 説明

enabled

0または1

TCPアクセス・ロギングを有効にするかどうかを指定します。要素が有効である場合、サーバーはTCPリスナーがリクエストを受信するたびにログ・エントリを書き込みます。デフォルト値: true

file

1

アクセス・ログ・ファイルのファイル名(絶対パス、またはサーバーのconfigディレクトリを基準とした相対パス)を指定します。


3.1.32 tcp-listener

tcp-listener要素は、TCPリスナーを構成します。詳細は、3.1.25項「server」を参照してください。

表3-30に、tcp-listenerのサブ要素を示します。

表3-30 tcp-listenerのサブ要素

要素 出現回数 説明

enabled

0または1

接続リクエストを受け入れるようにTCPリスナーを有効にするかどうかを指定します。デフォルト値: true

name

1

TCPリスナーを一意に識別する名前を指定します。

ip

0または1

リスニングするIPアドレスを指定します。この要素の値は、特定のIPアドレスにするか、またはすべてのIPアドレスでリスニングする場合はアスタリスク(*)にします。

port

1

リスニングするポートを指定します。この要素の値は、ポート番号です。

family

0または1

オリジン・サーバーに接続するために使用するソケット・ファミリを指定します。値: inetinet6inet-sdpおよびdefaultinetおよびinet6は、それぞれIPV4およびIPV6プロトコルを表します。inet-sdpは、Sockets Direct Protocol (SDP)で使用されます。デフォルト値: inet

acceptor-threads

0または1

このリスナーが受信する接続の受入れ専用スレッドの数を指定します。値として、1 - 128を指定できます。デフォルト値: CPUごとに1。

tcp-proxy-name

1

リスナーが受信したリクエストを処理するTCPプロキシの名前を指定します。

listen-queue-size

0または1

リスニング・キューのサイズ(バイト単位)を指定します。値: 1 - 1048576。

receive-buffer-size

0または1

オペレーティング・システムのソケット受信バッファのサイズ(バイト単位)を指定します。値: 1 - 1048576。

send-buffer-size

0または1

オペレーティング・システムのソケット送信バッファのサイズ(バイト単位)を指定します。値: 1 - 1048576。

ssl

0または1

SSL/TLSを構成します。詳細は、3.1.27項「ssl」を参照してください。

description

0または1

TCPリスナーの説明を指定します。この要素の値は、テキスト形式にする必要があります。

blocking-accept

0または1

クライアントのエンド・ポイントを非ブロッキングのままにしながら、サーバー・リスニング・ソケットのブロッキングを有効/無効にします(MaxProcsが1を上回る場合に役立ちます)。デフォルト値: false


3.1.33 tcp-proxy

tcp-proxy要素は、LDAP/T3リスナーをサポートするために使用します。詳細は、3.1.25項「server」を参照してください。

表3-31に、tcp-proxyのサブ要素を示します。

表3-31 tcp-proxyのサブ要素

要素 出現回数 説明

enabled

0または1

TCPサービスを有効にするかどうかを指定します。デフォルト値: true

name

1

TCPプロキシを一意に識別する名前。

session-idle-timeout

0または1

データの受信/送信中サーバーが待機する最大タイムアウト(秒単位)を指定します。デフォルト値: 300

origin-server-pool-name

0または1

TCPサービスを提供するサーバー・プールの名前を指定します。この値は、origin-server-pool要素のname値である必要があります。


3.1.34 tcp-thread-pool

tcp-thread-pool要素は、WebSocketリクエストおよびTCPリスナーが受信したリクエストの処理に使用されるスレッドを構成します。詳細は、3.1.25項「server」を参照してください。

表3-32に、tcp-thread-poolのサブ要素を示します。

表3-32 tcp-thread-poolのサブ要素

要素 出現回数 説明

enabled

0または1

プールを有効にするかどうかを指定します。デフォルト値: true

threads

0または1

TCP/WebSocketリクエスト処理スレッドの数を指定します。値として、1 - 512を指定できます。デフォルト値: CPUごとに1。

max-connections

0または1

サーバーがサポートする接続ペアの最大数を指定します。値として、1 - 1048576を指定できます。デフォルト値: デフォルト値はキープ・アライブのmax-connections値の値です。

timeout

0または1

接続ペアがクローズされるまでのアイドル・タイムアウト(秒単位)を指定します。この値は、tcpまたはWebSocketサブシステムによってオーバーライドされます。値として、0.001 - 3600を指定できます。デフォルト値: 300秒。

stack-size

0または1

各スレッドのスタック・サイズ(バイト単位)を指定します。値として、8192 - 67108864まで、または0を指定できます。デフォルト値: 32768。

poll-interval

0または1

ポーリングの間隔(秒単位)を指定します。値として、0.001 - 1を指定できます。デフォルト値: 0.010秒。

buffer-size

0または1

各接続でデータ転送に使用されるバッファ(バイト単位)のサイズを指定します。値として、1 - 1048576を指定できます。デフォルト値: 16384。


3.1.35 thread-pool

thread-pool要素は、HTTPリクエストを処理するために使用するスレッドを構成します。この要素は、server要素内に0または1回出現します。詳細は、3.1.25項「server」を参照してください。

表3-33に、thread-poolのサブ要素を示します。

表3-33 thread-poolのサブ要素

要素 出現回数 説明

min-threads

0または1

HTTPリクエスト処理スレッドの最小数を指定します。値として、1 - 4096を指定できます。

max-threads

0または1

HTTPリクエスト処理スレッドの最大数を指定します。

デフォルト値は、プロセッサの数に基づいています。たとえば、1つまたは2つのプロセッサがある場合、デフォルト値は256です。同様に、3つまたは4つのプロセッサがある場合、デフォルト値は512です。デフォルト値は、プロセスに使用可能なファイル記述子の最大数の4分の1以下となります。

stack-size

0または1

HTTPリクエスト処理スレッドのスタック・サイズ(バイト単位)を指定します。値として、8192 - 67108864を指定できます。

queue-size

0または1

処理のためにキューに入れる同時HTTP接続の最大数を指定します。値として、1 - 1048576を指定できます。



関連項目:

「http」「keep-alive」

3.1.36 time

time要素は、イベントの発生時間をスケジュールします。この要素は、event要素内に0回以上出現します。詳細は、3.1.6項「event」を参照してください。

表3-34に、timeのサブ要素を示します。

表3-34 timeのサブ要素

要素 出現回数 説明

time-of-day

1

イベントの発生時刻を指定します。値の書式は、hh:mmにする必要があります。

day-of-week

0または1

曜日を指定します。値として、SunMonTueWedThuFriまたはSatを指定できます。

day-of-month

0または1

月内の日を指定します。値として、1 - 31を指定できます。

month

0または1

月名を指定します。値として、JanFebMarAprMayJunJulAugSepOctNovまたはDecを指定できます。


3.1.37 token

token要素は、PKCS #11トークンを構成します。この要素は、pks11要素内に0回以上出現します。詳細は、3.1.19項「pkcs11」を参照してください。

表3-35に、tokenのサブ要素を示します。

表3-35 tokenのサブ要素

要素 出現回数 説明

enabled

0または1

サーバーでこのPKCS #11トークンを初期化し、必要に応じてPINの入力を求めるかどうかを指定します。デフォルト値: true

name

1

トークンの名前。サーバーの組込みトークンは、internalという名前です。

pin

0または1

トークンを初期化するために必要なPIN。

pin-encrypted

0または1

プロパティ値をエンコードするかどうかを指定します。デフォルト値: false


3.1.38 variable

variable要素は、式、ログ形式およびobj.confパラメータで使用される変数を定義します。この要素は、server要素内に0回以上出現し、virtual-server要素内に0回以上出現します。詳細は、3.1.25項「server」および3.1.39項「virtual-server」を参照してください。

表3-36に、variableのサブ要素を示します。

表3-36 variableのサブ要素のリスト

要素 出現回数 説明

name

1

変数の名前を指定します。値はテキスト形式にする必要があります。

value

1

変数の値を指定します。値はテキスト形式にする必要があります。

description

0または1

変数の説明。値はテキスト形式にする必要があります。


3.1.39 virtual-server

virtual-server要素は、HTTP仮想サーバーを構成します。通常、各サーバーには少なくとも1つの仮想サーバーがあります。この要素は、server要素内に0回以上出現します。詳細は、3.1.25項「server」を参照してください。

表3-37に、virtual-serverのサブ要素を示します。

表3-37 virtual-serverのサブ要素

要素 出現回数 説明

enabled

0または1

実行時に仮想サーバーを有効にするかどうかを指定します。デフォルト値: true

name

1

仮想サーバーを一意に識別する名前。

http-listener-name

0以上

1つ以上の仮想サーバーのホスト名に関連付けられたHTTPリスナーの名前。値はhttp-listener要素から取得された名前です。詳細は、3.1.10項「http-listener」を参照してください。

host

0以上

仮想サーバーがサービスを提供するホスト名を示します。値として、ホスト名またはワイルドカードを指定できます。ワイルドカードの詳細は、A.5項「ワイルドカード・パターン」を参照してください。

canonical-server-name

0または1

仮想サーバーの正規名。異なる名前を使用するリクエストは、正規名にリダイレクトされます。値は、ホスト名またはURL接頭辞です。

object-file

1

仮想サーバーのリクエスト処理を制御するobj.confファイル。デフォルト値: default-virtual-server-name-obj.conf (ユーザーは任意の有効なファイルを指定できます)。

default-object-name

0または1

ルートobj.confオブジェクトの名前。デフォルト値: default

localization

0または1

ローカリゼーションを構成します。詳細は、3.1.13項「localization」を参照してください。

access-log

0以上

仮想サーバーのHTTPアクセス・ログを構成します。詳細は、3.1.1項「access-log」を参照してください。

log-file

0または1

仮想サーバーのログ・ファイルを指定します。値は、../logs/errorsなどのログ・ファイル名です。

variable

0以上

仮想サーバーのobj.conf変数を定義します。詳細は、3.1.38項「variable」を参照してください。

description

0または1

仮想サーバーの説明。

server-cert-nickname

0または1 (RSA証明書)あるいは1 (ECC証明書)

サーバーがクライアントに提供する証明書のニックネームを指定します。値: RSAについて0または1、およびECCについて0または1

qos-limits

0または1

QoS設定に関連する情報を指定します。

webapp-firewall-ruleset

0または複数

Webアプリケーション・ファイアウォール(WAF)ルールまたは構成が含まれるファイルへのパスを指定します。


3.1.40 webapp-firewall-ruleset

webapp-firewall-ruleset要素は、ModSecurityルール/構成ディレクティブが含まれるWebアプリケーション・ファイアウォール構成ファイルへのパスを構成します。パスには、絶対パスと相対パスのどちらを指定してもかまいません。相対パスを使用する場合、サーバーのconfigディレクトリが基準となります。ファイル名のコンポーネントにワイルドカード文字を使用して、指定ディレクトリ内の複数のファイルを指定できます。

webapp-firewall-ruleset要素は、virtual-serverレベルおよびserverレベルに存在する可能性があり、server要素およびvirtual-server要素内にゼロ回以上出現します。virtual-serverレベルの構成設定はserverレベルより優先されます。ただし、構成ディレクティブによってはserverレベルでしか指定できないものがあります。これらのディレクティブのスコープは「メイン」とみなされます。同様に、serverレベルまたはvirtual-serverレベルのいずれかに指定できるディレクティブのスコープは、「任意」とみなされます。「メイン」スコープのディレクティブがvirtual-serverレベルの構成ファイル内に指定された場合、エラーが記録され、サーバーが起動に失敗する点に注意してください。各種ディレクティブのスコープの詳細は、『Oracle Traffic Director管理者ガイド』のWebアプリケーション・ファイアウォールに関する項を参照してください。


注意:

Webアプリケーション・ファイアウォールの各種ユースケースの詳細は、『Oracle Traffic Director管理者ガイド』の付録「Webアプリケーション・ファイアウォールの例およびユースケース」を参照してください。