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Oracle® Fusion Middleware Oracle Virtual Directory管理者ガイド
11gリリース1 (11.1.1) for Windows
B55922-09
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A Oracle Virtual Directory 11gリリース1(11.1.1)と10gリリース(10.1.4.x)の比較

この付録では、11gリリース1(11.1.1)と以前のOracle Virtual Directory 10gリリース(10.1.4.x)との基本アイテムの実装方法の違いを比較します。この付録は、リリース間の実装の変更の概要情報を説明し、11gリリース1(11.1.1)へのアップグレード後のガイドを提供することを目的としています。

この付録では、次の内容を説明します。


注意:

次の項には、次のようなディレクトリが含まれます。

ORACLE_INSTANCE/config/OVD/ovd1

ORACLE_INSTANCEおよびovd1は、使用環境によって異なる可能性があるディレクトリ名であるため、イタリック体を使用して表示されています。


A.1 デフォルト・スーパーユーザー

10gリリース(10.1.4.x):

  • cn=admin

11gリリース1(11.1.1):

  • cn=orcladmin

A.2 プロセス管理

10gリリース(10.1.4.x):

  • 開始、停止、再起動、およびその他のプロセスは、UNIX/Linuxプラットフォームではvde.sh、WindowsプラットフォームではOViDserver.exeを使用して制御。

  • 各Oracle Virtual Directoryインストールに対して1つのOracle Virtual Directoryプロセス。

11gリリース1(11.1.1):

  • 開始、停止、再起動、およびその他のプロセスは、Oracle Process Manager and Notification Serverへのコマンドライン・インタフェース(opmnctl)を使用して制御。

  • opmnctlを使用して、複数のOracle Virtual Directoryインスタンスを作成可能。


関連項目:

詳細は、第10章「Oracle Virtual Directoryサーバー・プロセスの管理」を参照してください。

A.3 構成ファイルの場所

10gリリース(10.1.4.x):

  • 構成ファイルの場所: ORACLE_VIRTUAL_DIRECTORY_HOME/conf

11gリリース1(11.1.1):

  • 構成ファイルの場所: ORACLE_INSTANCE/config/OVD/ovd1

A.4 プラグイン・ファイルの場所

10gリリース(10.1.4.x):

  • プラグイン・ファイルの場所: ORACLE_VIRTUAL_DIRECTORY_HOME/plugins/lib

11gリリース1(11.1.1):

  • Oracle Virtual Directoryに含まれるデフォルト・プラグイン・ファイルの場所: ORACLE_HOME/ovd/plugins/lib

  • カスタム・プラグイン・ファイルの場所: ORACLE_INSTANCE/OVD/ovd1/plugins/lib

A.5 デプロイされたマッピング・ファイルの場所

10gリリース(10.1.4.x):

  • デプロイされたマッピング・ファイルの場所:

    ORACLE_VIRTUAL_DIRECTORY_HOME/mappings

11gリリース1(11.1.1):

  • デプロイされたマッピング・ファイルの場所:

    ORACLE_INSTANCE/OVD/ovd1/mappings

A.6 ログ・ファイルの場所

10gリリース(10.1.4.x):

  • ログ・ファイルの場所:

    • ORACLE_VIRTUAL_DIRECTORY_HOME/log/vde.log

    • ORACLE_VIRTUAL_DIRECTORY_HOME/log/vde.log.exception

11gリリース1(11.1.1):

  • ログ・ファイルの場所:

    ORACLE_INSTANCE/diagnostics/logs/OVD/ovd1/diagnostic.log

A.7 ローカル・ストア・アダプタのデータ・ストアの場所

10gリリース(10.1.4.x):

  • ローカル・ストア・アダプタのデータ・ストアの場所:

    ORACLE_VIRTUAL_DIRECTORY_HOME/data

11gリリース1(11.1.1):

  • ローカル・ストア・アダプタのデータ・ストアの場所:

    ORACLE_INSTANCE/OVD/ovd1/data

A.8 スキーマ・ファイルの場所

10gリリース(10.1.4.x):

  • スキーマ・ファイルの場所: ORACLE_VIRTUAL_DIRECTORY_HOME/conf

11gリリース1(11.1.1):

  • スキーマ・ファイルの場所:

    • ORACLE_HOME/ovd/schema

    • ORACLE_INSTANCE/config/OVD/ovd1/schema.user.xml

A.9 Oracle Virtual Directoryサーバーのライブラリの場所

10gリリース(10.1.4.x):

  • Oracle Virtual Directoryサーバーのライブラリの場所:

    ORACLE_VIRTUAL_DIRECTORY_HOME/server/lib

11gリリース1(11.1.1):

  • Oracle Virtual Directoryサーバーのライブラリの場所:

    • ORACLE_HOME/ovd/jlib

    • ORACLE_HOME/ovd/adapters/lib


      注意:

      Oracle Virtual Directoryアダプタのライブラリは、別のJARファイルにあります。

A.10 Oracle Virtual Directoryサーバーのデバッグの有効化

10gリリース(10.1.4.x):

  • Oracle Virtual Directoryサーバーのデバッグを有効化するには、Oracle Virtual Directory Managerインタフェースを使用して、ログ・レベルをDebugまたはDumpに設定します。

11gリリース1(11.1.1):

  • Oracle Virtual Directoryサーバーのデバッグを有効化するには、Fusion Middleware ControlまたはWLSTを使用して、デバッグのログ・レベルをTRACE:1に設定するか、またはダンプのログ・レベルをTRACE:32に設定します。


    関連項目:

    詳細は、「Oracle Virtual Directoryのロギングの管理」を参照してください。

A.11 グラフィカル・ユーザー・インタフェース

10gリリース(10.1.4.x):

  • Oracle Virtual Directory Manager(DME)

11gリリース1(11.1.1):

  • Fusion Middleware Control

  • Oracle Directory Service Manager


関連項目:

前述のグラフィカル・ユーザー・インタフェースの詳細は、次の項を参照してください。

A.12 コマンドライン・ツール

10gリリース(10.1.4.x):

  • vde.sh(UNIX/Linuxプラットフォーム)およびOViDserver.exe(Windowsプラットフォーム)。

11gリリース1(11.1.1):

  • opmnctl

  • WebLogic Scripting Tool(WLST)

  • syncovdconfig

A.13 クラスパスの更新

10gリリース(10.1.4.x):

  • vde.sh(UNIX/Linuxプラットフォーム)およびOViDserver.lax(Windowsプラットフォーム)。

11gリリース1(11.1.1):

  • ovd1コンポーネントの java-classpathの更新の場合、ORACLE_INSTANCE/config/OPMN/opmn/opmn.xml。

A.14 2つのOracle Virtual Directoryコンポーネントの同期化

10gリリース(10.1.4.x):

  • すべての構成ファイルとデータファイルを手動でコピー

11gリリース1(11.1.1):

A.15 監査の構成

10gリリース(10.1.4.x):

  • ログ・ファイル・パスへのアクセス

11gリリース1(11.1.1):

  • フィルタの事前設定

  • 監査ログのローテーション

  • パージ


関連項目:

詳細は、「Oracle Virtual Directoryの監査の管理」を参照してください。

A.16 監査ログの場所

10gリリース(10.1.4.x):

  • ORACLE_VIRTUAL_DIRECTORY_HOME/log/access.log(デフォルト)

11gリリース1(11.1.1):

  • ORACLE_INSTANCE/auditlogs/OVD/ovd1/audit.log

A.17 サポートされているカスタマイズ

Pythonスクリプト・マッピングは、既存のデフォルト・マッピング・スクリプトを除いて、Oracle Virtual Directory 11gではサポートされなくなりました。かわりに、JavaプラグインAPIを使用してカスタマイズを実行します。