この章の内容は次のとおりです。
Webサービスを使用すると、異なる方法で関連付けられたアプリケーションをデプロイおよびアンデプロイできます。Webサービスに関連付けられたアプリケーションをデプロイする際には、次のガイドラインに従ってください。
Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用して、Oracle Metadata Services(MDS)を必要とする、またはOracle Application Development Framework(Oracle ADF)を利用するJava EEアプリケーションをデプロイします。
アプリケーションがSOAコンポジットの場合は、SOAコンポジット・デプロイ・ウィザードを使用します。
アプリケーションがWebCenterアプリケーションの場合は、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用します。
アプリケーションがSOAコンポジットでない場合、またはMDSリポジトリやADF接続を必要としない場合は、Fusion Middleware ControlまたはOracle WebLogic Server管理コンソールを使用してアプリケーションをデプロイできます。
注意: WebLogic Webサービスのデプロイに使用できるのは、Oracle WebLogic管理コンソールのみです。 |
この章では、Webサービス・アプリケーションをデプロイする基本的な手順の概要を説明します。アプリケーションのデプロイの詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のアプリケーションのデプロイに関する項を参照してください。特に、次の項に注意してください。
Java EEアプリケーションのデプロイ、アンデプロイおよび再デプロイ
Oracle ADFアプリケーションのデプロイ、アンデプロイおよび再デプロイ
SOAコンポジット・アプリケーションのデプロイ、アンデプロイおよび再デプロイ
WebCenterアプリケーションのデプロイ、アンデプロイおよび再デプロイ
次に、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用してWebサービス・アプリケーションをデプロイする基本的な手順の概要を示します。
Webサービス・アプリケーションをデプロイする手順
ナビゲーション・ペインから、「WebLogicドメイン」を開きます。
Webサービスをデプロイするドメインを開き、デプロイ先のサーバーのインスタンスを選択します。
Fusion Middleware Controlを使用して、「WebLogicサーバー」をクリックします。
「アプリケーションのデプロイ」を選択し、「デプロイ」を選択します。
図5-1に示すように、デプロイ・プロセスの最初の画面が表示されます。
次に示す「アーカイブまたは展開済ディレクトリ」オプションのいずれか1つをクリックします。
アーカイブはこのWebブラウザが稼働しているマシンに存在します。
アーカイブまたは展開済ディレクトリはEnterprise Managerが稼働しているサーバーに存在します。
デプロイ・プランは、特定の環境にデプロイするアプリケーションの構成に使用するXMLファイルです。デプロイするWebサービス・アプリケーションのデプロイ・プランがない場合、アプリケーションをデプロイすると作成されます。
次に示す「デプロイ・プラン」オプションのいずれか1つをクリックします。
新規デプロイ・プランを自動的に作成します。
デプロイ・プランはローカル・ホストに存在します。
デプロイ・プランはEnterprise Managerが稼働しているサーバーに存在します。
「次へ」をクリックします。
「ターゲットの選択」ページで、このアプリケーションをデプロイするターゲット(WebLogicサーバーまたはクラスタ)を選択し、「次へ」をクリックします。
「アプリケーション属性」ページで、このWebサービス・アプリケーションの属性を入力し、「次へ」をクリックします。必須属性は「アプリケーション名」のみです。
ただし、後から、アンデプロイせずにこのWebサービス・アプリケーションを再デプロイできるようにする場合は、バージョン番号も割り当てる必要があります。
コンテキスト・ルートはWebモジュールのURIです。Webサービスを含む各WebモジュールまたはEJBモジュールには、コンテキスト・ルートがあります。
図5-4に示すように、「デプロイ設定」ページで、このWebサービス・アプリケーションのデプロイ設定を編集します。
ローカル・システムにデプロイ・プランのコピーを保存するには、「デプロイ・プランの保存」をクリックします。
デプロイ・プランを編集し、可能な場合に拡張デプロイ・オプションを追加するには、「デプロイ・プランの編集」をクリックします。その場合には、図5-5に示すように、「デプロイ・プランの編集」画面が表示されます。デプロイ・プランへの変更を行ったら、「適用」をクリックして変更を有効にします。
「デプロイ設定」ページで、「デプロイ」をクリックします。成功すると、「正常にデプロイされました」画面が表示されます。
Webサービスのアンデプロイまたは再デプロイの手順は、他のアプリケーションの場合の手順と同じです。
Webサービス・アプリケーションをアンデプロイする手順
ナビゲーション・ペインで、「アプリケーションのデプロイ」を開き、アンデプロイするアプリケーションを選択します。
「アプリケーションのデプロイ」が表示されます。
Fusion Middleware Controlを使用して、「アプリケーションのデプロイ」をクリックします。
「アプリケーションのデプロイ」メニューから、「アプリケーションのデプロイ」→「アンデプロイ」を選択します。
アンデプロイの確認ページが表示されます。
「アンデプロイ」をクリックします。
処理メッセージが表示されます。
操作が完了したら、「閉じる」をクリックします。
Webサービス・アプリケーションを再デプロイすると、実行中のアプリケーションが自動的に停止されて再起動されます。
次のような場合にアプリケーションを再デプロイします。
アプリケーションを変更し、その変更内容を有効にする場合。
デプロイ・プランを変更した場合。
新しい場所に完全に新しいアーカイブ・ファイルを再デプロイする必要がある場合。
アプリケーションを再デプロイしたら、元のアーカイブ・ファイルまたは展開済ディレクトリを再デプロイすることも、元のアーカイブ・ファイルのかわりに新しいアーカイブ・ファイルを指定することもできます。また、アプリケーションに関連付けられているデプロイ・プランを変更することも可能です。
注意: バージョンなしでデプロイされたアプリケーションは、再デプロイできません。バージョニングされていないアプリケーションを再デプロイするには、アプリケーションをアンデプロイしてからデプロイする必要があります。 |
Webサービス・アプリケーションを再デプロイする手順
新しいバージョンを使用してアプリケーションを再デプロイする必要があるということと、現在のバージョンにオプションでリタイア・ポリシーを設定できるという2点を除き、Webサービス・アプリケーションを再デプロイする手順は、最初にアプリケーションをデプロイする際に必要な手順(「Webサービス・アプリケーションのデプロイ」を参照)と同じです。図5-6に示すように、このどちらのアクションも、再デプロイ・プロセスの手順3で実行します。