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Oracle® Fusion Middleware Content Integration Suite開発者ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
E64851-01
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1 概要

Content Integration Suite (CIS) APIにより、コンテンツ・サーバーのサービスおよびデータが統一されたオブジェクト・モデルで公開され、Oracle Content Serverにアクセスできるようになります。Universal Content and Process Management (UCPM) APIは、サービスAPIのセットにモデル化され、それはターゲット・サーバーと通信するAPI呼出しおよびサーバーから戻される値オブジェクトです。

この章の構成は、次のとおりです。

1.1 CISのアーキテクチャ

CISでは、様々な構成によるデプロイメントを可能にするレイヤー・アーキテクチャが採用されています。このアーキテクチャの核となる部分は、標準的なJ2EEのCommandデザイン・パターンに基づいています。コマンドの上位レイヤーでは、エンド・ユーザーに対して公開されるAPIが提供されます。

CISでは、Universal Content and Process Management (UCPM) APIが使用され、それはOracle Content Serverとの通信にSCS APIを使用します。SCS APIでは、コンテンツ・サーバーからの通信がオブジェクト・モデルにラップされ、それを使用して個別のオブジェクト・メタデータにアクセスできます。

UCPM APIにより、アプリケーションの開発者は、コンテンツ・サーバーのサービス(IdcCommandサービス)へのアクセス方法に気をつかうことなく、プレゼンテーションの問題に集中できます。UCPM APIは個別のアクションをカプセル化したコマンド・オブジェクトのセットで構成されており、これらは、UCPM APIに渡されてコンテンツ・サーバーにマップされます。これらのコマンドには、検索、チェックアウト、ワークフロー承認などの共通のコンテンツ管理機能が含まれます。各コマンドは、1つ以上のサービス・コールに結び付けられています。UCPM APIのコマンド・オブジェクトは、J2EEのCommandデザイン・パターンに従って開発されています。

このインフラストラクチャは、J2EEに準拠する任意のアプリケーション・サーバーまたはスタンドアロンのJVMアプリケーションにデプロイできます。UCPM APIをデプロイすると、その環境がJ2EEアプリケーション・サーバーまたは非J2EEサーバーのいずれであっても、環境の機能が強化されます。

UCPM APIは、コンテンツ・サーバーのビジネス・ロジックをカプセル化し、受信した呼出しのパラメータを検証します。また、それはコンテンツ・サーバーとの通信を処理し、ソケット通信のロジック(オープン、検証およびソケットを介したビットのストリーミング)をカプセル化し、強く型指定されたAPIを使用可能なサービスに提供します。

1.2 国際化/文字エンコーディング

CISのエンコーディングを、Oracle Content Serverを実行するJava仮想マシンと同じエンコーディングに設定することをお薦めします。ただし、CISが言語の異なる複数のOracle Content Serverインスタンスと通信する場合は、ISCSContext.setEncodingメソッドを使用して、CISを実行するJVMと一致するエンコーディングを設定できます。

1.3 非推奨となったFixedAPI

Image Serverとの通信のためにCISの11gより前のリリースで使用可能だったFixedAPIは、非推奨となりました。getFixedAPI()を呼び出すとエラーがスローされます。