Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのインストールと構成 11gリリース1 (11.1.1) B65039-07 |
|
前 |
次 |
この付録では、Oracle WebCenter Content: Desktopの有効化に必要な構成タスクを説明します。
この付録では次の項について説明します。
Oracle WebCenter Contentのインストール後に、/export
パラメータを指定してdesktop_content_setup.exe
コマンドを使用すると、Desktopインストーラ・ファイルを抽出できます。
desktop_content_setup.exe /export [path/existing_extraction_directory/]
ファイルの抽出先には、既存のディレクトリを指定できます。このコマンドでディレクトリの指定を省略すると、現在のディレクトリにファイルが抽出されます。
注意: 以前のバージョンのデスクトップがインストールされている場合、デスクトップ11.1.1.9のインストールを続行する前にアンインストールします。 |
desktop_content_setup.exe
コマンドは3つのファイルを展開します。
package.ini
contentdesktop.msi
contentdesktop_x64.msi
クライアント・システムにDesktopをインストールする場合は、Desktopインストーラ・コマンドに、これらのMSIファイルのどちらか1つのみを指定します。
Desktopクライアントのソフトウェア・インストーラは、システム管理者がソフトウェアをロールアウトできる、多くのカスタム・インストール・オプションをサポートしています。
いくつかのコマンドライン・パラメータを使用して、インストール・プロセスの一部を自動化できます。desktop_content_setup.exe
を使用して、パブリック・プロパティをMSIに渡す必要がある場合は、次のコマンドを使用できます。
desktop_content_setup.exe /msi ONE_PUBLIC_PROPERTY=public_property_value
Desktopインストーラには、特定のソフトウェア統合を無効にするためのコマンドライン・オプションが多数あります。インストーラがコンピュータ上の既存のソフトウェア(Microsoft Word、PowerPoint、Excelなど)に統合を適用できることを検出すると、通常、インストーラは自動的に統合の設定を試みます。特定のソフトウェア製品に対して統合が設定されないようにするには、次のコマンドライン・スイッチのいずれかを使用してその統合を無効にできます。
EXPLORER=0
WORD=0
POWERPOINT=0
EXCEL=0
OUTLOOK=0
NOTES=0
スイッチ名には大文字を使用します。
これらのスイッチは、ソフトウェア統合を無効化することのみを目的としています。これらは、クライアント・コンピュータで検出されるアプリケーションのソフトウェア統合を有効化する場合には必要はありません。
Desktopインストーラを使用すると、管理者は、多数のマシンに対して1つの実行可能ファイルを実行できるサード・パーティ製ツール(SMSやnetOctopusなど)を使用して、Desktopクライアント・ソフトウェアを複数のクライアント・マシンにロールアウトできます。Desktopクライアント・ソフトウェアのインストーラは、SMSで構成できるサイレント・インストール・オプションをサポートしています。
サイレント・インストールでは、次のコマンドを使用して、表示されるユーザー・インタフェースのレベルを制御できます。
desktop_content_setup.exe /s UI=user_interface_level
コマンドで、user_interface_level
は、1
、2
、3
,または4:
のいずれかを指定できます。
1
: インストール中のユーザー・インタフェースはありません。
2
: インストール中、進捗バーのみを表示します。
3
: 別のダイアログ・ボックスにインストール画面を表示しますが、実行するためのユーザー入力は必要はありません。
4
: ユーザー入力が必要な完全に対話型のインストーラを実行します。
たとえば、Outlook、PowerPointおよびLotus Notesのインストールを警告なしで選択的に無効化するには、次のようなコマンドを使用します。
desktop_content_setup.exe /s UI=1 /msi OUTLOOK=0 POWERPOINT=0 NOTES=0
再起動とアプリケーションのシャットダウンを要求するダイアログの表示を防ぐために、REBOOT=ReallySuppress
プロパティおよびMSIRESTARTMANAGERCONTROL=Disable
プロパティを追加する必要があります。次に例を示します。
desktop_content_setup.exe /s UI=2 /msi OUTLOOK=0
POWERPOINT=0 NOTES=0 REBOOT=ReallySuppress MSIRESTARTMANAGERCONTROL=Disable
/msi
スイッチの後のプロパティも、MSIファイルとともにmsiexec
で使用できます。次に例を示します。
start /wait msiexec /i contentdesktop_x64.msi OUTLOOK=0 WORD=0 EXCEL=0
POWERPOINT=0 NOTES=0 REBOOT=ReallySuppress MSIRESTARTMANAGERCONTROL=Disable /l*v DISUpgrade_x64.log /qn
Windowsシステムでレジストリ・ファイルを作成することにより、コンテンツ・サーバーの接続を追加できます。そのファイルは標準のインストール・ファイルの一部として含まれていないため、作成する必要があります。
レジストリ・ファイルにサーバーを追加すると、ユーザーはコンピュータの接続の設定から解放され、設定プロセスが自動化されます。この方法でサーバー接続を追加すると、ユーザーは各自のデスクトップ(Windows Explorer、電子メール・クライアントまたは任意のデスクトップ・アプリケーション)からサーバー接続を削除できません。
レジストリ・ファイル・エントリのサンプル
次のレジストリ・ファイル・エントリのサンプルは、コンテンツ・サーバー・インスタンス、WebDAVサーバーおよびコンテンツDBサーバー用の例で、コード行の次にコメントがあります。
レジストリ・ファイル・エントリのサンプルはHKEY_LOCAL_MACHINE
の下にあります。ユーザーがインストーラを実行する場合は、HKEY_LOCAL_MACHINE
のかわりにHKEY_CURRENT_USER
を使用します。
HKEY_LOCAL_MACHINE
を使用すると、ユーザーはHKEY_LOCAL_MACHINE
エントリを変更する権限を持っていないため、ServerAuth
またはRememberMetaData
の値を変更できません(Windowsのポリシーが変更を許可するように設定されないか、ユーザーが管理者ではない場合)。
HKEY_LOCAL_MACHINE
値はHKEY_CURRENT_USER
値をオーバーライドします。
REGEDIT4
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Oracle\WebCenter Desktop\Content\WebDAV\Servers\Corporate]
"ServerType"="ucm"
"ServerURL"="http://corporate/cs/idcplg/webdav"
(このレジストリ・エントリでは、サーバーはコンテンツ・サーバー・インスタンス、サーバーの表示名はCorporate
、WebDAVサーバーのURLはhttp://corporate/cs/idcplg/webdav
です。)
[HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\ORACLE\WebCenter Desktop\Content\Shared\Config\Corporate] "HostCgiUrl"="http://corporate/cs/idcplg" "ServerAuth"=REG_DWORD:0x00000000 (0) "RememberMetaData"=REG_DWORD:0x00000000 (0)
(このレジストリ・エントリでは、サーバーはコンテンツ・サーバー・インスタンス、サーバー名はCorporate
、CGIのURLはhttp://corporate/cs/idcplg
、ユーザー・インタフェースのURLはhttp://corporate/wcc/faces
です。コンテンツDBサーバーおよびWebDAVサーバーでは、これらのレジストリ・エントリは使用されません。)
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Oracle\WebCenter Desktop\Content\WebDAV\Servers\Department] "ServerType"="dav" "ServerURL"="http://corporate/content/app/explorerPage.jspx" "Single Sign-On Url"="http://section/content/app/explorerPage.jspx" "Use Single Sign-On"=REG_DWORD:0x00000001 (1)
(このレジストリ・エントリでは、サーバーはWebDAVサーバー、サーバーの表示名はDepartment
、WebDAVサーバーのURLはhttp://corporate/content/app/explorerPage.jspx
で、シングル・サインオン・ページは識別されており、シングル・サインオンは実装されています。)
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Oracle\WebCenter Desktop\Content\WebDAV\Servers\Section] "ServerType"="cdb" "ServerURL"="http://section/content/dav" "Single Sign-On Url"="http://section/content/app/explorerPage.jspx" "Use Single Sign-On"=REG_DWORD:0x00000001 (1)
(このレジストリ・エントリでは、サーバーはコンテンツDBサーバー、サーバーの表示名はSection
、WebDAVサーバーのURLはhttp://section/content/dav
で、シングル・サインオン・ページは識別されており、シングル・サインオンは実装されています。)
Desktopには、コンテンツ・サーバー・インスタンス上のコンテンツをWebブラウザの検索フィールドから直接検索できるようにする、ポピュラーな各種Webブラウザのプラグインが用意されています。
Oracle WebCenter Content Serverインスタンスのデフォルトの検索プロバイダ名は「Oracle WebCenter Content検索」ですが、この名前はより意味のあるサーバー名に変更することもできます。
デフォルトの検索プロバイダ名を変更する手順は次のとおりです。
コンテンツ・サーバーに管理者としてログインします。
「管理」、「SERVERの構成」の順に選択します。
「構成」ページの「機能とコンポーネント」で、「有効なコンポーネントの詳細」をクリックします。
インストールされているコンポーネントのリストでDesktopIntegrationSuiteを探し、「構成」リンクをクリックします。
更新コンポーネント情報ページで、「Webブラウザ検索プラグインを有効にする」チェック・ボックスが選択されていることを確認します。
「Webブラウザ検索プラグイン・タイトル」フィールドにサーバーの検索プロバイダ名を入力します。組織内で一意の検索プロバイダ名を選択します。2つのサーバーが同じ検索プロバイダ名を持つことはできません。
入力したら、新しい設定を有効にする場合は「更新」、変更を取り消す場合は「リセット」、すべてデフォルトの設定に戻すには「インストール設定に戻る」をクリックします。
コンテンツ・サーバーを再起動します。
コンテンツ・サーバー・インスタンスで、コンテンツ階層コンポーネントとしてFramework Foldersを使用している場合、サブフォルダ検索を有効にできます。これにより、コンテンツ検索を現在のフォルダにのみ適用するか、そのフォルダのすべてのサブフォルダを含めて適用するかを指定できます。
サブフォルダ検索を有効にするには、Oracle Text検索エンジンを使用するようにコンテンツ・サーバーを構成し、検索フォームにいくつかの要素を追加する必要があります。
サブフォルダ検索を有効にする手順は次のとおりです。
コンテンツ・サーバー用のWebLogic Server管理コンソールにログインします。
「一般構成」を選択します。
「一般構成」ページで、追加の構成値セクションに次のエントリが含まれていることを確認します。
SearchIndexerEngineName=OracleTextSearch FoldersIndexParentFolderValues=true
「保存」をクリックします。
コンテンツ・サーバーを再起動します。
検索コレクションの索引を再構築します。
コンテンツ検索フォームには、「親フォルダ」フィールドおよび「サブフォルダを含める」チェック・ボックスが含まれ、これにより、ユーザーは検索問合せを現在のコンテンツ・フォルダにのみ制限するか、すべてのサブフォルダを対象にできます。
管理者は、電子メール・ヘッダー・フィールドを、コンテンツ・サーバーにチェックインされるメッセージのメタデータ・フィールドにマッピングできます。MSGメタデータのマッピングはMicrosoft Outlookのメッセージ形式に使用され、EMLメタデータのマッピングはインターネット・メールのメッセージ形式に使用されます。
6つの標準の電子メール・メタデータ・マッピングはオーバーライドできません。追加のマッピングの作成のみ可能です。
電子メールのメタデータをマップする手順は次のとおりです。
コンテンツ・サーバーに管理者としてログインします。
「管理」、「電子メール・メタデータの構成」、「MSGメタデータのマップ」または「EMLメタデータのマップ」の順に選択します。
「電子メール・メタデータ・マッピング」ページで、「使用できるフィールド」にリストされている電子メール・ヘッダー・フィールドは、メタデータにマップされません。「マップされたフィールド」のフィールドはメタデータにマップされます。右および左の矢印を使用してフィールドを選択し、これをグループから別のグループへ移動します。上および下の矢印を使用して各グループ内のフィールドをソートします。
フィールドが「マップされたフィールド」に追加されたりここから削除されると、そのフィールドのドロップダウン・リストが「マップされた値」の下に表示されます。マップされた各電子メール・ヘッダー・フィールドで、ドロップダウン・リストからメタデータ・フィールドの値を選択します。
すべてのフィールドをメタデータの値で更新したら、「保存」をクリックします。
組織では、個別のアイデンティティおよびアクセス管理ソフトウェアを使用できます。このソフトウェアは、セキュアなフォームベースのログイン画面を提供してユーザーを認証し、アクセス権を制御します。Desktopは、フォームベースのログインと互換性があります。これを有効化するには、DesktopでHTMLレスポンスがフォームベースのログイン・ページとして識別されるように、コメントをログイン・ページに追加します。ユーザーには、標準のコンテンツ・サーバー・ログインのかわりに、フォームベースのログインが表示されます。
フォームベースのログインを構成する手順は次のとおりです。
ファイル・システムでログイン・フォーム(たとえば、Netegrity SiteMinderの場合はlogin.fcc
)を検索します。このフォームの場所は、認証システムの設定方法によって異なります。
フォームをテキスト・エディタで開きます。
次のコメント(スペースなし)をフォームのHEADセクションに追加します。
<!--IdcClientLoginForm=1-->
重要: フォームのHEADセクションには、多数のコードが含まれている場合があります。提供されるページには、レスポンスの最初の5,000文字以内に、そのHTMLコメント(またはトークン)が必要です。これがない場合、サーバー接続は失敗する場合があります。クライアント・コンピュータ上のソフトウェアは、プロンプト・コードがあればこれを使用して、レスポンスで |
フォームを保存して閉じます。
デフォルトでは、Desktopは次の正規表現を使用してフォームベースのログインを識別します。
<!--IdcClientLoginForm=1-->| <form .*sso.* name=\"LoginForm\"| <form *name=\"loginForm\"
この正規表現は、Windowsレジストリで構成できます。コードはまず次の場所にあります。
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Oracle\WebCenter Desktop\Content\WebDAV\Servers\SERVER_NAME] "Form Based Logins Reg Exp"="REGULAR_EXPRESSION"
2番目は、次の場所にあります。
[HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Oracle\WebCenter Desktop\Content\WebDAV\Servers\SERVER_NAME] "Form Based Logins Reg Exp"="REGULAR_EXPRESSION"
2番目は、次の場所にあります。
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Oracle\WebCenter Desktop\Content\WebDAV]
"Form Based Logins Reg Exp"="REGULAR_EXPRESSION"
最後は、次の場所にあります。
[HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Oracle\WebCenter Desktop\Cotnent\WebDAV]
"Form Based Logins Reg Exp"="REGULAR_EXPRESSION"
これらのWindowsレジストリの場所にカスタムの正規表現が定義されていない場合は、デフォルトの正規表現が使用されます。
デフォルトでは、デスクトップ・クライアントには新規チェックイン用のデフォルト・コメントはありません。DesktopIntegrationSuiteコンポーネントがデフォルト・コメントを持つように構成できます。デフォルト・チェックイン・コメントの構成フィールドが続きます。
チェックイン・ダイアログのコメント・メタデータ・フィールド名
これは、デフォルト・コメントとして使用するためにサービス・コールによって返されるメタデータ・フィールドの名前です。このフィールドのデフォルト値はxComments
です。
チェックイン・ダイアログのデフォルト・コメント
サービス・コールから文字列が取得されない場合には、この文字列がデフォルト・コメントとして使用されます。
チェックイン・ダイアログのコメント・サービス
これは、コメントを取得するために使用するサービス・コールです。
チェックイン・ダイアログの最大コメント長
これはコメントの最大長です。この値が指定されていない場合、サービス・コールによって戻されるフィールドの長さが使用されます。
最も簡単な構成としては、「チェックイン・ダイアログのコメント・サービス」にDOC_INFO
を設定し、「チェックイン・ダイアログのコメント・メタデータ・フィールド名」にxComments
を設定します。これにより、アイテムがチェックアウトされているときには、サーバーから前のコメントが取得されます。
デフォルト・コメントを取得するために、カスタム・コンポーネントにカスタム・サービス・コールを作成するコンポーネントを構成できます。コメントは、ファイル名、ユーザー名またはコンテンツ・アイテムに関連するその他のメタデータに基づく場合があります。