この章では、Oracle WebCenter Contentで使用可能なコネクタについて説明します。
この章の内容は次のとおりです。
Microsoft SharePoint 2010のストレージ・コネクタの主な役割は、ドキュメントおよびそのメタデータをSharePointライブラリからOracle WebCenter Contentに転送して格納することです。コネクタは、SharePointからOracle WebCenter Contentに、アップロード、更新、チェックイン、チェックアウト、チェックアウトの破棄、および削除の各操作をレプリケートします。コネクタを使用すると、次のタスクを実行できます。
接続設定の構成
セキュリティ設定の構成
SharePointメタデータのマップ
コネクタのアクティブ化
スコープ・ルールおよび条件の構成
データ移行の実行
詳細は、Oracle Fusion Middleware Microsoft SharePoint 2010のためのOracle WebCenter Contentストレージ・コネクタの管理を参照してください。
Cross Enterprise Document Sharing (XDS)は、Integrating The Healthcare Enterpriseイニシアティブにより使用される標準で、MRI装置などのドキュメントを作成する医療機器とコンテンツ・リポジトリとの通信を容易にします。XDSは、標準のSOAPベースのWebサービスを使用して互いに通信する要素で構成される、データ交換仕様です。
WebCenter Content XDS Connectorを使用すると、Oracle WebCenter ContentおよびContent ServerがXDS変換においてリポジトリとして動作できるようになります。WebCenter Content XDS Connectorを有効にすると、ドキュメントはOracle WebCenter Content内のリポジトリにダウンロードされます。ダウンロードは、ドキュメント・ソースにより指定される一意のXDS固有のドキュメントIDに基づいて実行されます。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter ContentのためのXDSコネクタの構成』を参照してください。
Digital Imaging and Communications in Medicine (DICOM)とは、医療用イメージング・ドメインで使用されるイメージング・ファイル形式とネットワーク・プロトコルを指定する標準です。Picture Archiving and Communications Systems (PACS)は、DICOMネットワーク・プロトコルを使用して、DICOM形式で医療用イメージを保存および転送するよう設計されています。
医療用イメージング装置(CTスキャナやレントゲン装置など)は、1つまたは複数のPACSと通信して、イメージを保存します。その後、医療専門家はDICOMビューア・アプリケーションを使用してイメージを確認し、PACSに問合せを実行して関連する患者情報を取得します。
DICOMサポートがOracle WebCenter Contentに統合されているため、Content ServerユーザーはDICOMイメージにアクセスできます。この統合により、元々PACSまたはローカル・ファイル・システムに保存されたイメージを、Content Serverを使用して管理することが可能になります。統合されたDICOMサポートは、Oracle Databaseの機能の1つであるOracle Multimedia DICOMの機能に基づいています。
詳細は、『Oracle Fusion DICOMコンポーネントの構成と使用』を参照してください。