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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのマネージング
11gリリース1 (11.1.1)
B72426-05
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35 変更済コンテンツの操作

この章では、変更されてOracle WebCenter Content Serverにチェックインされたコンテンツ・アイテムの操作について説明します。

この章の内容は、次のとおりです。

35.1 コンテンツ情報の表示

コンテンツ・サーバーにチェックインされているすべてのコンテンツ・アイテムには、固有のコンテンツ情報ページがあります。そのページでは、コンテンツID、タイトル、作成者、その他のメタデータなど、コンテンツ・アイテムに関するメタデータ情報を表示して確認できます(図35-1を参照)。テンプレートの選択ルール条件を指定するために、ソース・ドキュメントのコンテンツ情報ページに頻繁にアクセスすることになります。

検索結果ページの「情報」アイコンを使用してコンテンツ・アイテムのコンテンツ情報ページにアクセスすると、コンテンツ・アイテムのメタデータを表示できます。このページを使用して、特定のコンテンツ・アイテムに関する情報を表示および確認します。たとえば、ファイルのリリース日や作成者のユーザー・ログインを確認できます。

図35-1 「コンテンツ情報」ページ

「コンテンツ情報」ページ

このページには、コンテンツ・アイテムに関する次のような多くの情報が表示されます。

  • ファイルがコンテンツ・サーバーにチェックインされたときに入力されたすべてのメタデータ・フィールドの値。

  • 作成者の名前(ユーザー・ログイン)。

  • ファイルがライフ・サイクルのどこにあるかを示すファイル・ステータス。

  • ファイル形式。ファイルを作成したネイティブ・アプリケーションを示します。ファイル形式はMIMEコンテンツ・タイプとして表されます。

  • 現在のWebロケーション。これは、チェックイン済のコンテンツ・アイテムにWeb表示可能なレンディション(PDFなど)が生成されている場合に、それを参照するアクティブなリンクです。このURLは、コンテンツ・アイテムの最新リビジョンのWeb表示可能なレンディションを一意に参照します。

  • ネイティブ・ファイル・リンク。これを使用すると、コンテンツ・アイテムのコピーを、そのネイティブ・フォーマット(すなわち、最初にそのアイテムが作成されたフォーマット)で取得できます。このリンクをクリックすると、ファイルをそのネイティブ・アプリケーションで開いたり(このアプリケーションがコンピュータにインストールされている場合)、ローカル・ハード・ドライブに保存したりできます。また、リンクを右クリックしてファイルをローカルに保存することもできます。これにより、再利用するためにファイルのコピーを作成できます。作成したコピーは、新しいバージョンとしてコンテンツ・サーバーにチェックインして戻すことができます。

  • 完全なリビジョン履歴。図35-2の例を参照してください。


    注意:

    「リビジョン履歴」セクションの「リビジョン」列に表示されるリビジョン・リンクをクリックすることで、コンテンツ・アイテムの任意のリビジョンのコンテンツ情報を表示できます。現在表示されているコンテンツ・アイテムは、角カッコ([ ])で囲まれます。

図35-2 コンテンツ・アイテムのリビジョン履歴

選択したコンテンツ・アイテムのリビジョン履歴

コンテンツ情報ページには、ファイルのメタデータ、ステータスおよびリビジョン履歴を表示する以外の機能もあります。使用可能なオプションは、ユーザーに割り当てられている権限およびコンテンツ・サーバー構成によって異なり、次のオプションが含まれる可能性があります。

アクション 定義
チェックアウト ファイルを編集のためにチェックアウトし、後で同じコンテンツIDおよび1を加算したリビジョン番号でチェックインできます(コントリビュータである場合)。
チェックアウトを元に戻す コンテンツ・アイテムのチェックアウトを取り消します。コンテンツ情報ページの「チェックアウトの実行者」の横に、名前は表示されなくなります。管理ロールを持っているユーザーまたはコンテンツ・アイテムが属するセキュリティ・グループの管理者権限を持っているユーザーのみ、自分がチェックアウトしたコンテンツ・アイテムのチェックアウトを元に戻すことができます。
チェックイン 現在チェックアウトしているコンテンツ・アイテムの新しいリビジョンをチェックインします。
更新 コンテンツ・サーバーにチェックイン済のコンテンツ・アイテムのメタデータ・フィールドを変更できます。「更新」を使用できるのは、たとえば、タイトル・フィールドでスペルが間違っている単語を修正する場合、またはコンテンツ・タイプを最初に間違って入力したときに正しいコンテンツ・タイプを選択しなおす場合です。
類似をチェックイン 直前にチェックインしたコンテンツ・アイテムと同じメタデータで、別のコンテンツ・アイテムをチェックインできます。
電子メールでリンクを送信 電子メール・プログラムを起動して、Web表示可能ファイルのURL (Webアドレス)へのリンクが含まれる新しいメッセージを開きます。
サブスクライブ コンテンツ・アイテムが変更されるたびに(すなわち新しいリビジョンがチェックインされるたびに)、自動的に電子メールで通知されるように、コンテンツ・アイテムにタグを付けることができます。通知先の電子メール・アドレスがソフトウェアで認識されていない場合、その入力を要求されます。
サブスクライブ解除 コンテンツ・アイテムのサブスクライブを取り消す(すなわち新しいリビジョンについて通知されないようにする)ことができます。
ショートカットの作成 コンテンツ・サーバー内のコンテンツ・アイテムへのショートカットを作成し、ショートカットを「コンテンツの参照」の下のフォルダに保存できます。
リビジョンの削除 システムからファイルのリビジョンを削除できます。リビジョンを削除するには、ファイルが属するセキュリティ・グループの削除権限を持っている必要があります。
リビジョン番号 指定したリビジョンのコンテンツ情報を表示します。

コンテンツ・アイテムのコンテンツ情報ページにアクセスするには、次の手順を実行する必要があります。

  1. コンテンツ・アイテムを検索します。

    検索結果ページが表示されます。

  2. コンテンツ情報を表示するファイルに対応した「情報」アイコン(図35-3)をクリックします。

図35-3 「情報」アイコン

「情報」アイコン

「コンテンツ情報」ページが表示されます。


注意:

コンテンツの検索の詳細は、『Oracle WebCenter Contentの使用』を参照してください。

35.2 変換済ファイルの表示

Microsoft Word、Excelまたは他のアプリケーションなどのネイティブ・アプリケーションで作成されたソース・ドキュメントを開くために、クライアント・ワークステーションにそれらのアプリケーションをインストールする必要があるという問題は、Dynamic Converterによって解決します。それには、ソース・ドキュメントのWeb表示可能バージョンを、要求時に中間ファイルを生成しないで作成します。

ソース・ドキュメントのWeb表示可能バージョンは、コンテンツ・サーバーの次のページでHTMLリンクをクリックして表示できます。

35.2.1 「検索結果」ページ

コンテンツ・サーバーの拡張検索要素を使用して、コンテンツ・アイテムを検索できます。メタデータによる検索またはフルテキスト検索、あるいはその両方を実行できます(コンテンツ・サーバーの設定による)。検索結果は、検索結果ページに表示されます。リストに表示されているコンテンツ・アイテムが、HTML変換でサポートされている有効なファイル・タイプである場合、アクション・ポップアップ・メニューに「HTMLレンディション」リンクが表示されます。このリンクを使用して、コンテンツ・アイテムのHTMLレンディションを表示できます(図35-4を参照)。

図35-4 検索結果ページの「HTMLレンディション」リンク

「検索結果」ページで表示される「HTMLレンディション」リンク

「HTMLレンディション」リンクをクリックすると、「テンプレートの選択ルール」ページで指定されているルールとテンプレートを使用してファイルが変換され、表示されます。

35.2.2 「コンテンツ情報」ページ

コンテンツ・サーバーにチェックインされているすべてのコンテンツ・アイテムに固有のコンテンツ情報ページが存在し、コンテンツID、タイトル、作成者、他のメタデータなど、コンテンツ・アイテムのメタデータ情報が表示されます。

コンテンツ・アイテムが、Dynamic ConverterによるHTML変換でサポートされている有効なファイル・タイプである場合、コンテンツ情報ページの「変換済コンテンツ」というテキストの横に(HTML)リンクが表示されます。このリンクを使用して、コンテンツ・アイテムのHTMLレンディションを表示できます(図35-5を参照)。

図35-5 コンテンツ情報ページの(HTML)リンク

「コンテンツ情報」ページで表示されるHTMLリンク

(HTML)リンクをクリックすると、「テンプレートの選択ルール」ページで指定されているルールとテンプレートを使用してファイルが変換され、表示されます。

サブスクリプション通知とワークフロー通知

コンテンツ・サーバーに保存されているコンテンツ・アイテムをサブスクライブしている場合、受信した電子メール・メッセージに記載されている「情報の表示」リンクを使用してコンテンツ情報ページを開くこともできます(図35-6を参照)。

図35-6 サブスクリプション電子メール通知メッセージの「情報の表示」リンク

「コンテンツ・リリースの通知」ページで表示される「情報の表示」リンク

ワークフロー通知メッセージにもこれと同じリンクが記載されているので、ソース・ファイルの作成に使用されたネイティブ・アプリケーションをコンテンツ・レビューアが持つ必要はありません。

35.3 チェックイン前のドキュメントのプレビュー

コンテンツ・コントリビュータは、ドキュメントをコンテンツ・サーバーにチェックインする前に、そのHTMLレンディションをプレビューできます。これにより、ドキュメントまたはそれに関連付けられているテンプレートに問題があるかどうかを確認し、サイトのWebマスターまたは開発者に知らせることができます。そうすることで、変換済コンテンツをさらに多くのユーザーや顧客が閲覧する前に、問題を解決できます。このようにドキュメントをプレビューする機能は、コンテンツ作成者とサイト開発者の両方にメリットをもたらします。

コントリビュータによる動的プレビュー機能は、コンテンツ・サーバーのコンテンツ・チェックイン・ページに、(HTML)ボタンとして表示されます(図35-7を参照)。

図35-7 コンテンツ・チェックイン画面のHTMLプレビュー・ボタン

コンテンツ・チェックイン・ページで表示されるHTMLプレビュー・ボタン

ドキュメントを選択し、すべてのメタデータをドキュメントに割り当てた後、プレビュー・ボタンをクリックし、ドキュメントがWebページとしてどのように表示されるかを確認します。表示される画面には、左側フレームに「チェックインの完了」リンク、右側フレームに変換済ドキュメントが、それぞれ表示されます(図35-8を参照)。

図35-8 動的変換プレビュー

サンプル動的変換プレビュー

ドキュメントのHTMLレンディションに問題がない場合、「チェックインの完了」をクリックしてドキュメントをコンテンツ・サーバーにチェックインできます(その際、チェックイン確認画面が表示されます)。Webブラウザで「戻る」ボタンをクリックすると、プロセスが取り消され、コンテンツ・チェックイン画面に戻ります。

テンプレートが関連付けられていないメタデータを使用してドキュメントをチェックインする場合、空白のクラシックHTML変換テンプレートが割り当てられます。このテンプレートには、ドキュメントをWebページに変換する以外に、特別な書式設定指示は含まれていません。


ヒント:

サイト管理者は、テンプレート・エディタで「プレビューの変更」ボタンを使用して、特定のテンプレートを使用した場合にコンテンツ・アイテムがどのように表示されるかをプレビューすることもできます。