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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのマネージング
11gリリース1 (11.1.1)
B72426-05
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24 イメージおよびビデオ変換の操作

Digital Asset Manager機能を使用すると、イメージ、ビデオおよびオーディオ・ファイルを、指定のフォーマットとサイズで定義し、組織内の必要とする人がダウンロードできるように提供できます。これにより、組織のブランディングおよびデジタル・コンテンツの使用において一貫性のある基準を維持できるようになります。

Digital Asset Managerが機能するには、次のコンポーネントが適切なサーバーにインストールされて有効になっている必要があります。

コンポーネント名 コンポーネントの説明 有効にするサーバー
DAMConverter Oracle WebCenter Content: Inbound Refineryでデジタル・アセットを複数のレンディションに変換できます。 Inbound Refineryサーバー
DamConverterSupport コンテンツ・サーバーでデジタル・アセット管理機能をサポートできます。このコンポーネントは、ZipRenditionManagementコンポーネントに大きく依存しています。 コンテンツ・サーバー
DigitalAssetManager デジタル・アセット管理のユーザー・インタフェースを、レンディションの作成とZIPファイルのアーカイブの管理に使用するコンポーネントとの緊密な統合に使用できます。このコンポーネントは、ContentBasketコンポーネントに大きく依存しています。 コンテンツ・サーバー
ContentBasket ユーザーが、コンテンツ・アイテムのレンダリングを選択し、その内容をコンテンツ・バスケットと呼ばれる個人の記憶域に格納できます。 コンテンツ・サーバー
ZipRenditionManagement コンテンツ・サーバーで、Inbound Refineryによって作成され、ZIPファイルに圧縮されたデジタル・アセットのレンディションにアクセスできます。 コンテンツ・サーバー

このセクションのトピックは次のとおりです:

24.1 Digital Asset Managerの理解

イメージまたはビデオがコンテンツ・サーバーにチェックインされるときに、Digital Asset Managerにより複数のフォーマットのデジタル・アセットが自動的に作成され、1つのコンテンツIDの下に各フォーマットが表示されます。これにより、企業ロゴやプロモーション・ビデオなどのアセットを、組織に必要な複数のフォーマットのサイズと品質の標準を確実に維持すると同時に、コンテンツ・サーバーのコンテンツ管理機能を提供することが可能になります。たとえば、コンテンツ・サーバーにチェックインされた単一のデジタル・アセットから、あるユーザーはWebサイトで使用するためにロゴのイメージをバンドルしてダウンロードし、別のユーザーはオフィスでのプレゼンテーションまたは印刷販促物で使用するために同じロゴのイメージをダウンロードしてバンドルするということが可能です。

デジタル・アセットは、レンディションと呼ばれる複数の出力形式で使用可能にする価値のある、組織内の電子的なイメージおよびビデオです。レンディションの数とタイプは、システム管理者がレンディション・セット内で定義します。ユーザーは、コンテンツ・サーバーへのデジタル・アセットのチェックイン時に、デジタル・アセットのレンディションの作成に使用するレンディション・セットを選択します。チェックインしたデジタル・アセットはInbound Refineryにルーティングされ、指定した変換アプリケーションを使用して変換されます。

このセクションのトピックは次のとおりです:

24.1.1 サポートされている変換アプリケーション

デフォルトでは、Inbound RefineryはOracle Outside In Image Exportを使用してイメージを変換するためのレンディション・セットを提供します。追加のイメージ変換オプションを使用するために、スタンドアロンのグラフィック変換アプリケーションをインストールすることができます。オラクル社は、特定のサードパーティ製の変換エンジンを指定またはサポートしていません。追加のイメージ変換エンジンに対する構成例には、Oracle WebCenter ContentのOracle Technology Networkページからアクセスできます。詳細は、ブログ記事の「Integrating the Inbound Refinery with 3rd Party Image Converters」を参照してください。

ビデオを変換するには、スタンドアロンのビデオ変換アプリケーションをインストールする必要があります。Digital Asset Managerは現在、Telestream社のFlipFactoryバージョン7.1および7.2と連携するように構成されています。サポートされるバージョンのFlipFactoryは、Telestream社から取得する必要があります。同社のWebサイト(http://www.telestream.net">>http://www.telestream.net)で入手できます。

Digital Asset Managerは、完全に機能するサード・パーティ変換アプリケーションの実装上で設計およびテストされています。変換アプリケーションのデモ・バージョンはお薦めされず、サポートもされません。

24.1.2 サポートされているストリーミング・サーバー

ストリーミング・デジタル・ビデオについては、Digital Asset Managerでは現在、次のストリーミング・サーバーがサポートされています。

  • Windows Streaming Media: サポート対象のWindowsオペレーティング・システム用のバージョン

  • QuickTime Streaming Media: DarwinおよびQuickTime Streaming Serverバージョン10.4

  • RealMedia: Helix DNA Serverバージョン11

24.1.3 サポートされている入力フォーマット

サポートされる入力フォーマットは、使用されるグラフィック/ビデオ変換アプリケーションによって決まります。Digital Asset Managerでは、複数のグラフィック変換エンジンを使用できます。Inbound RefineryにはOracle Outside In Image Exportのみが付属しています。Oracle Outside In Image Exportでサポートされるフォーマットについては、オラクル社のWebサイト(http://www.oracle.com/technetwork/middleware/webcenter/content/oit-all-085236.html)を参照してください。

サード・パーティの変換エンジンにより、追加のグラフィック・フォーマットがサポートされる場合があります。サード・パーティの変換エンジンはInbound Refineryとは別に入手する必要があり、オラクル社では正式にサポートしていません。

互換性のある変換エンジンによってサポートされるグラフィック・フォーマットには次のものがあります。

  • JPG/JPEG (Joint Photographic Expert Group)

  • GIF (Graphics Interchange Format)

  • BMP (ビットマップ)

  • PNG (Portable Network Graphics)

  • TIFF (Tag Image File Format)

  • PSD (PhotoShop)

  • AI (Adobe Illustrator)

  • PDF (Portable Document Format)

サポートされるフォーマットの完全なリストについては、選択したグラフィック変換エンジンに付属のドキュメントを参照してください。

FlipFactoryでサポートされるビデオ・フォーマットには次のものがあります。

  • Flashメディア・フォーマット

  • MP3オーディオ・フォーマット

  • MPEG Layer 3およびLayer 4 Elementary Streamメディア・フォーマット

  • PacketVideo MPEG4フォーマット

  • QuickTimeメディア・フォーマット

  • QuickTimeストリーミング・フォーマット

  • Windowsメディア・フォーマット

  • AVIメディア・フォーマット

  • DVDストリーム・メディア・フォーマット

  • MPEG1システム・ストリーム・メディア・フォーマット

  • MPEG2プログラム・ストリーム・メディア・フォーマット

  • MPEG2トランスポート・ストリーム・フォーマット

  • MPEG4メディア・フォーマット

  • Pinnacle MediaStreamメディア・フォーマット

FlipFactoryでサポートされるフォーマットの完全なリストについては、Telestream社のFlipFactoryのドキュメントを参照してください。

24.1.4 サポートされている出力フォーマット

出力フォーマットは、変換アプリケーションによって決まります。Oracle Outside In Image Exportでサポートされるフォーマットについては、オラクル社のWebサイト(http://www.oracle.com/technetwork/middleware/webcenter/content/oit-all-085236.html">>http://www.oracle.com/technetwork/middleware/webcenter/content/oit-all-085236.html)を参照してください。

ブラウザでのレンディションの表示は、使用しているブラウザで事実上表示できるものに制限されます。イメージについては、使用しているWebブラウザでサポートされるフォーマットのみを表示できます。ビデオについては、Windows Media Player、Real Player、QuickTime PlayerおよびFlashでサポートされる出力フォーマットなど、対応するブラウザ・プラグインが使用可能なフォーマットのみをWebブラウザで表示できます。ブラウザでの表示がサポートされていないフォーマットでレンダリングされたイメージまたはビデオ・アセットもコンテンツ・サーバーで管理されますが、ダウンロードしかできません。

Video Managerで現在サポートされている出力フォーマットは次のとおりです。

  • MPEG Layer 1、2および4(.mpg、.mpeg、.mp2、.mp4)

  • MPEG Layer 3オーディオ(.mp3)

  • Adobe Flash (.flv)

  • QuickTime (.mov)

  • Audio Video Interleave(.avi)

Telestream社のFlipFactory、Windows Media Player、Real Player、QuickTime PlayerおよびAdobe Flashでは多数のフォーマットがサポートされており、可能なすべての組合せを構成することは困難なため、Video Managerではこれらのフォーマットの制限されたサブセットのみを正式にサポートしています。必要に応じて、追加のフォーマットを受け入れるようにDigital Asset Managerを構成して、テストすることもできます。


注意:

変換の処理にMicrosoft IISを使用している場合、認識できないMIMEタイプは404エラーを生成します。サポートされるフォーマットがブラウザで正しく表示されるようにするために、使用するすべてのMIMEタイプがIISに登録されていることを確認してください。

詳細は、IISのドキュメントおよびMicrosoft社の記事(http://technet.microsoft.com/en-us/library/cc725608%28WS.10%29.aspx)を参照してください。


24.2 Digital Asset Managerの構成

Digital Asset Managerをイメージとビデオの変換用に構成するには、次の構成ファイルを変更する必要があります。

  • IntradocDir/config/ディレクトリにあるコンテンツ・サーバーのconfig.cfgファイル

  • DomainDir/ucm/ibr/binディレクトリにある、Inbound Refineryのintradoc.cfgファイル

この項では、必要な構成手順について詳しく説明します。

24.2.1 イメージ変換用の構成

Digital Asset Managerがイメージのレンディションを作成するには、変換アプリケーションが必要です。Oracle Outside In Image Exportで使用するためのデフォルトのレンディション・セットが提供されており、構成は不要です。

デフォルトのレンディション・セット

デフォルトのレンディション・セットは、リファイナリのIdcHomeDir/components/DAMConverter/resources/ディレクトリにあるdamconverter_basedefinitions.hdaファイルで定義されています。コンポーネントに対するアップグレードによって、すべての変更が上書きされるため、このファイルは絶対に変更しないでください。damconverter_basedefinitions.hdaに含まれるデフォルト・セット以外のレンディション・セットの定義と使用の詳細は、第24.3.2項を参照してください。

Digital Asset Managerとともにインストールされるdamconverter_basedefinitions.hdaファイルには、次のデフォルトのレンディション・セットが含まれます。

レンディション・セット名 説明
ThumbnailOnly 高さが正確に80ピクセルの72 dpi PNGレンディションを1つ作成します。
BasicRenditions 次のレンディションを作成します。
  • Web: 800x600ピクセル以下のJPEGレンディション

  • Thumbnail: 高さが正確に80ピクセルのPNGレンディション

  • Preview: 幅が正確に250ピクセルのGIFレンディション

MultipleFormats 次のレンディションを作成します。
  • Web: 800x600ピクセル以下のJPEGレンディション

  • Thumbnail: 高さが正確に80ピクセルのPNGレンディション

  • Preview: パラメータ指定なしの、元のファイルのGIFレンディション

  • Jpeg2000: 幅が800x600ピクセル以下のJPEG 2000レンディション

  • Tiff: パラメータ指定なしのTIFFレンディション。パラメータが指定されないと、元のファイルのdpiとピクセル・サイズが維持されます。

  • Bitmap: パラメータ指定なしのBMPレンディション。


その他の変換アプリケーション

必要に応じて、その他の変換アプリケーションを使用できます。Oracle Outside In Image Export以外の変換アプリケーションを使用する場合は、アプリケーションを入手してインストールしてから、そのアプリケーションに適したレンディション・セットを定義します。


注意:

イメージのレンダリングで最高のパフォーマンスを得るには、Digital Asset Managerに使用されているInbound Refineryインスタンスと同じサーバーにイメージ変換アプリケーションをインストールします。ビデオのレンダリングで最高のパフォーマンスを得るために、ビデオ変換アプリケーションの推奨事項を確認してください。たとえば、FlipFactoryのドキュメントでは、専用のサーバー・クラス・システムにインストールすることがお薦めされています。

追加のレンディション・セットは、/data/configuration/dam/ディレクトリに作成するextraRendition_definitions.hdaという新しいファイル内で定義する必要があります。追加のレンディション・セットの作成の詳細は、第24.3.2項を参照してください。

24.2.2 コンテンツ・サーバーの構成ファイルの変更

チェックイン時にレンディション・セットを選択していない場合のエラーに対応するために、VideoRenditionsおよびImageRenditionsメタデータ・フィールドにデフォルト値を設定する必要があります。構成ファイルを変更するには、次の手順を実行します。

  1. 標準のテキスト・エディタで、IntradocDir/config/config.cfgファイルを開きます。

  2. #Additional VariablesセクションにDefaultVideoConversionSet(ビデオ用)およびDefaultPackedConversionSetを追加します。

  3. ビデオの場合は、DefaultVideoConversionSetをデフォルトのレンディション・セットとして使用するファクトリに設定します。イメージの場合は、任意のレンディション・セットに設定します。


    注意:

    選択したデフォルト値は、構成マネージャ・アプレットを使用して定義されたVideoConversionsまたはImageRenditionsメタデータ・フィールドの選択リスト内のレンディション・セットと一致する必要があります。

  4. 変更を保存して、ファイルを閉じます。

  5. コンテンツ・サーバーを再起動します。

Digital Asset Managerにより、ユーザーはアセットをバンドルしてローカルまたは共有ファイル・システムにダウンロードできます。次の変数を編集して、ダウンロード可能な最大サイズ設定します。これは、メガバイト単位またはファイル数で指定できます。

  • MaxRenditionBundleInMegabytes=バンドルの最大サイズ(MB単位)

  • MaxRenditionFileEntries=バンドル内の最大ファイル数(数値)


注意:

DefaultVideoConversionSetは、ユーザーがビデオのチェックイン時に「ビデオ・レンディション・セット」を指定しなかった場合に使用されるレンディション・セットを指定します。DefaultPackedConversionSetは、ユーザーがイメージのチェックイン時に「イメージ・レンディション・セット」を指定しなかった場合に使用されるレンディション・セットを指定します。構成マネージャ・アプレットの「デフォルト値」フィールドではなく、config.cfgファイルで設定する必要があります。

24.2.3 ファイル形式の関連付けとファイル拡張子のマッピング

コンテンツ・サーバーは、チェックインされたファイルの拡張子に基づいて、コンテンツ・アイテムをデジタル・アセットとして識別します。次のファイル形式をDigital Asset Managerに関連付け、ファイル拡張子を適切なフォーマットにマップする必要があります。

24.2.3.1 イメージ・フォーマット

  • JPEG (.jpeg、.jpg)

  • GIF (.gif)

  • AI (.ai)

  • PSD (.psd)

  • BMP (.bmp)

  • PNG (.png)

  • TIFF (.tiff; .tif)

24.2.3.2 ビデオ・フォーマット

  • MPEG Layer 1、2および4(.mpg、.mpeg、.mp2、.mp4)

  • QuickTime (.mov)

  • Audio Video Interleave(.avi)

  • Flash Video (.flv)

変換エンジンはレンディション情報をサードパーティ製の変換アプリケーションに渡すため、追加のフォーマットがサードパーティ製の変換アプリケーションでサポートされている必要があります。


注意:

あるタイプのデジタル・アセット(イメージまたはビデオ)を変換する場合は、そのタイプのアセットに対するフォーマットのみを関連付けます。

24.2.4 ファイル形式の関連付け

フォーマットをDigital Asset Managerの変換エンジンと関連付けるには:

  1. 管理者としてコンテンツ・サーバーにログインします。

  2. メイン・メニューから、「管理」「管理アプレット」を選択します。

  3. 「アプレット」リストから「構成マネージャ」を選択します。

  4. 「構成マネージャ」アプレットで、「オプション」「ファイル形式」の順に選択します。

  5. 「ファイル形式」ページで、Digital Asset Managerの変換エンジンにフォーマットを関連付けます。

    フォーマットが「ファイル形式」ページの「ファイル形式」(上側)セクションにリストされている場合

    1. リストからフォーマットを選択します。たとえば、JPEGイメージに対してはimage/jpeg、MPEGビデオに対してはvideo/mpegを選択します。

    2. 「編集」をクリックします。

    3. 「ファイル形式の編集」ページで、「変換」選択リストから、イメージのフォーマットには「Digital Media Graphics」を選択して、ビデオのフォーマットには「Digital Media Video」を選択します。Digital Media GraphicsおよびDigital Media Videoは、Digital Asset Manager変換の名前です。

    4. 必要に応じて、説明を変更します。説明は構成マネージャには表示されますが、コンテンツ・サーバー・インタフェースには表示されません。

    5. 「OK」をクリックします。

    フォーマットが「ファイル形式」ページの「ファイル形式」(上側)セクションにリストされていない場合

    1. 「追加」をクリックします。

    2. 「新しいファイル形式の追加」ページで、「フォーマット」フィールドにフォーマットのタイプを入力します。このタイプは任意の値になります。このタイプはコンテンツ・サーバーの「コンテンツ情報」ページと「レンディション情報」ページに表示されます。適切なタイプの選択方法の詳細は、第4.7.1項「MIMEタイプの識別」を参照してください。

    3. 「変換」選択リストから、イメージに対しては「Digital Media Graphics」、ビデオに対しては「Digital Media Video」を選択します。Digital Media GraphicsおよびDigital Media Videoは、Digital Asset Manager変換の名前です。

    4. 必要に応じて、説明を追加します。この説明は構成マネージャには表示されますが、通常、コンテンツ・サーバーのインタフェースには表示されません。

      コンテンツ・サーバーの構成ファイルで構成変数IsOverrideFormatをtrueに設定することで、説明をユーザー・インタフェースに表示できます。コンテンツ・サーバーの構成ファイルでIsOverrideFormat=trueと設定すると、チェックイン・ページに選択リストが表示され、ユーザーは特定のファイルに対して変換フォーマットを選択し、割り当てられたフォーマットを無視できるようになります。

    5. 「OK」をクリックします。

24.2.5 ファイル拡張子のマッピング

フォーマットを該当するDigital Mediaの変換エンジンに関連付けたら、そのフォーマットに該当するファイル拡張子を構成マネージャでマップする必要があります。Digital Media GraphicsまたはDigital Media Videoに関連付けられているフォーマットにマップされたファイル拡張子を持つすべてのファイルが、変換用にInbound Refineryに送信されます。

Digital Asset Managerの変換エンジンに関連付けられているファイル形式に、ファイル拡張子をマップするには:

  1. 管理者としてコンテンツ・サーバーにログインします。

  2. メイン・メニューから、「管理」「管理アプレット」を選択します。

  3. 「アプレット」リストから「構成マネージャ」を選択します。

  4. 「オプション」「ファイル形式」を選択します。

  5. 「ファイル形式」ページで、該当するフォーマットに拡張子をマップします。

    拡張子が「ファイル形式」ページの「ファイル拡張子」(下側)セクションにリストされている場合

    1. リストから拡張子を選択します。

    2. 「編集」をクリックします。

    3. 「ファイル拡張子の編集」ページで、「マップ先フォーマット」選択リストから、該当するフォーマットを選択します。

    4. 「OK」をクリックします。

    フォーマットが「ファイル形式」ページの「ファイル形式」(上側)セクションにリストされていない場合

    1. 「追加」をクリックします。

    2. 「ファイル拡張子の追加」ページで、「拡張子」フィールドにファイル拡張子を入力します。ファイル拡張子のドットは入力しないでください。

    3. 「マップ先フォーマット」選択リストから適切なフォーマットを選択します。

    4. フォーマットに関連付ける拡張子ごとに手順aからcを繰り返します。たとえば、pspimageapplication/PaintShopに関連付けることができます。

    5. 「OK」をクリックします。

    6. 「閉じる」をクリックします。

    7. 構成マネージャを終了します。

    フォーマットを適切なDigital Asset Manager変換(Digital Media GraphicsまたはDigital Media Video)に関連付け、適切なファイル拡張子をフォーマットにマップしたら、コンテンツ・サーバーにチェックインされるこれらの拡張子を持つすべてのファイルは、変換アプリケーションによる処理のためにInbound Refineryに渡されます。

24.3 イメージ変換の設定と管理

このセクションのトピックは次のとおりです:

24.3.1 イメージ・レンディション・セットの理解

デジタル・アセットをコンテンツ・サーバーにチェックインすると、Digital Asset Managerによってそのアセットの複数のレンディションが作成されます。各イメージ・レンディションの条件は、2つのファイルのどちらかで定義されます。

デフォルトのレンディション・セットはdamconverter_basedefinitions.hdaファイルで定義され、このファイルは変更してはいけません。カスタム・レンディション・セットは、コンポーネント・リソース・ファイルのextraRendition_definitions.hdaに追加できます。このファイルは標準のテキスト・エディタで作成でき、リファイナリのIntradocDir/data/configuration/ディレクトリにあるdamという新しいディレクトリに置く必要があります。フル・ファイル・パスは次のとおりです。

IntradocDir/data/configuration/dam/extraRendition_definitions.hda

ビデオについての条件は、ビデオ変換アプリケーションで定義されます。デフォルトではDigital Asset ManagerはFlipFactoryと連携するように設計されているため、デジタル・ビデオ・アセットをレンダリングするための条件はファクトリの作成時に定義されます。

24.3.1.1 イメージ・アセット・レンディションの定義について

インストール時のデフォルト・レンディション・セットを定義する条件は、コンテンツ・サーバーのIdcHomeDir/components/DAMConverter/resources/ディレクトリのdamconverter_basedefinitions.hdaファイルに含まれています。このファイルは編集するべきではありません。

定義は、イメージ・アセットのチェックイン時にコントリビュータがコンテンツ・チェックイン・フォームで選択できるレンディション・セットに対応するレンディション・セットにグループ化されています。それには次の事前定義済レンディション・セットが含まれます。

  • ThumbnailOnly

  • BasicRenditions

  • MultipleFormats

含まれているレンディション・セットは、Outside In Image Exportで使用できるサンプルです。これらが必要ない場合は、構成マネージャを使用して、チェックイン・ページのオプション・リストから削除してください。このセットを削除するために、リソース・ファイルを編集してはいけません。すべての変更内容は、コンポーネントの更新時に失われます。

追加のレンディション・セットは、extraRendition_definitions.hdaファイルに追加できます。このファイルは、標準のテキスト・エディタで作成できます。これは、リファイナリのIntradocDir/data/configuration/ディレクトリ内のdamという新しいディレクトリに格納する必要があります。

Digital Asset Managerは実行時にdamconverter_basedefinitions.hdaextraRendition_definitions.hdaをマージし、このとき、後者のファイルがリソース・ファイルよりも優先されます。たとえば、リソース・ファイル内のレンディションと同じ名前だが別のパラメータで新しいレンディションをファイル内に作成した場合、新しいパラメータが使用されます。

24.3.1.2 イメージ・レンディション・セットの定義について

コントリビュータは、デジタル・アセットをコンテンツ・サーバーにチェックインするときに、チェックイン・フォームでレンディション・セットを選択します。イメージ・ファイルについては、そのレンディション・セットはdamconverter_basedefinitions.hdaファイルまたはextraRendition_definitions.hdaファイル内に定義されているレンディション・セットと一致します。

extraRendition_definitions.hdaファイルで定義されているイメージ・レンディション・セットには、セット内に指定されているイメージ・レンディションにデジタル・アセットを変換するためのオプションが含まれます。デフォルトのレンディション・セットはコンポーネント・リソース・ファイルに含まれ、変更するべきではありません。追加のレンディション・セットは、extraRendition_definitions.hdaに追加します。このファイルでは、上のプロパティ・セクションにサード・パーティ変換アプリケーションへのファイル・パスが含まれます。下のセクションには、レンディション結果セットと呼ばれるセットにまとめられたレンディション・セット・オプションが含まれます。

ファイルがコンテンツ・サーバーにチェックインされると、そのファイルのフォーマットでデジタル・アセットであるかどうかが判別されます。イメージ・ファイルの場合、コンテンツ・サーバーはファイルをInbound Refineryに渡し、Inbound RefineryはextraRenditions.hdaファイルからレンディション・オプションをコールして、それらをイメージ変換アプリケーションに渡します。生成されたレンディションはInbound Refineryを介してコンテンツ・サーバーまたはその他の指定された場所に戻され、そこで1つのコンテンツID下で管理され、組織で利用できるようになります。

イメージ・アセットについては、構成マネージャ・アプレットのPackagedConversionsメタデータ・フィールドの選択リストに対して定義されているレンディション・セットの名前が、extraRendition_definitions.hdaファイル内で定義されているレンディション・セットの名前と厳密に一致する必要があります。

レンディションの変更または追加時には、デジタル・アセットのチェックイン時にレンディション・セットの名前のみがコントリビュータに対して表示されることに注意してください。レンディション・セット名は説明的である必要があります。レンディション名および説明は、「コンテンツ情報」ページおよび「レンディション情報」ページに表示されます。

Idoc Scriptタグ用に予約された、またはURLでの使用が無効なスペースやその他の文字は、レンディション名には使用できません。

24.3.2 イメージ・レンディション・セットの作成と構成

イメージ・レンディションやレンディション・セットを追加、変更または削除する場合は、IntradocDir/data/configuration/dam/extraRendition_definitions.hdaファイルを編集します。extraRendition_definitions.hdaファイルを正しく変更するには、基本的なHDAファイル構造の理解が必要です。詳細は、『Oracle WebCenter Contentでの開発』を参照してください。

このセクションのトピックは次のとおりです:

24.3.2.1 extraRendition_definitions.hdaファイルの構造

追加のレンディション・セットの定義時には、extraRendition_definitions.hdaファイルには1つのヘッダー行と2つのセクション・タイプを含める必要があります。

セクション・タイプ

extraRendition_definitions.hdaファイルには、次の形式を使用する2つのセクション・タイプがあります。

@section_type section_name
Section data
@end

2つのセクション・タイプは次のとおりです。

  • プロパティ・セクション

  • 結果セット・セクション

extraRendition_definitions.hdaファイルには、1つのプロパティ・セクションと複数の結果セット・セクションがあります。すべてのレンディション・セットは結果セットにまとめられています。

HDAファイル内のセクションではコメントは使用できません。ただし、HDAファイルの最初のセクションの前、セクションの間または最後のセクションの後にはコメントを挿入できます。

HDAファイルのセクション内の空白行はNULL値として解釈されます。最初のセクション、セクション間または最後のセクションの後の空白行は無視されます。

プロパティ・セクション

extraRendition_definitions.hdaファイルのプロパティ・セクションは、外部の変換アプリケーションへのパスを定義します。デフォルト・ファイルでは、デフォルトのレンディション結果セットで使用される変換オプションを定義するIdoc Script変数の値も宣言します。

プロパティ・セクションのデフォルトのIdoc Script変数は、デフォルト・レンディション・セットによって使用されます。定義する追加のレンディション・セットには不要であるため、このガイドでは説明しません。変換オプションは、結果セット内で直接指定できます。Idocスクリプトの使用の詳細は、『Oracle WebCenter Contentでの開発』を参照してください。

結果セット・セクション

extraRendition_definitions.hdaファイルには、2つのタイプの結果セットが含まれています。ここでは、ファイル内の表示順に示します。

  • レンディション結果セット

  • ExtensionFormatMap

レンディション結果セットは、レンディション・セットをまとめ、レンディションの作成に関する情報を含みます。多数のレンディション結果セットを任意の順序で並べることができます。レンディション結果セットは、追加、変更または削除できますが、各名前は一意である必要があります。

ExtensionFormatMapは、ファイル拡張子/フォーマットのペアをリストしたオプションの結果セットです。これにより、Inbound Refineryは内部で使用するようにコンテンツ・サーバーに適切なファイル・フォーマットを返すことが可能になります。Inbound Refineryは拡張子をMIMEタイプにマップするために別のシステムを使用するため、これは必須のセットではありませんが、この結果セットが定義されている場合は、そこに指定されているマッピングが優先されます。

24.3.2.2 レンディション・セットの追加

extraRendition_definitions.hdaファイルにレンディション・セットを追加する最も簡単な方法は、既存のレンディション・セットをコピーして変更することです。既存のセットを正しく変更するには、セットの基本的な構造を理解する必要があります。

Digital Asset Managerが新しいバージョンに更新されると、damconverter_basedefinitions.hdaなどのコンポーネント・リソースに加えられた変更は上書きされます。damconverter_basedefinitions.hdaは、手動で編集しないでください。追加のレンディション・セットは、IntradocDir/data/configuration/damに作成したextraRendition_definitions.hdaファイルに追加します。Digital Asset Managerは実行時に両方のファイルを使用します。

レンディション結果セットの構造

HDAファイルの内容は、ASCIIテキスト・フォーマットの表データを表す、単純な名前/値ペアを使用して並べられています。結果セット・セクションの最初の行は、コマンド@ResultSetを使用してセットを宣言し、続いてセット名を指定します。2番目の行は表内の列数を指定し、続く行は結果セット内の順序に基づいて列を命名し、移入します。最後の行はコマンド@endを使用して結果セットを閉じます。

たとえば、SampleGraphicSetレンディション結果セットには、次のフォーマットがあります。

DefaultGraphicSetレンディション結果セット・フォーマット

レンディション結果セットの最初の行は@ResultSetで始まることにより結果セットとして宣言し、最後の行は@endでセットを閉じます。また最初の行は、セットを命名します。この例では、名前はThumbnailOnlyです。

名前は説明的である必要がありますが、Idoc Scriptタグ用に予約された、またはURLでの使用が無効なスペースやその他の文字は、レンディション名には使用できません。

2番目の行は、結果セットに含まれる列の数を指定します。Digital Asset Managerのレンディション結果セットには6つの列があります。

各列の名前と説明は次のとおりです。

列名 列の説明
extRenditionName 「レンディション情報」ページに表示されるレンディションの名前。これは、任意のわかりやすい名前にできます。

レンディション名には、PrimaryまたはAlternateを使用しないでください。これらの用語は、コンテンツ・サーバーによる内部使用のために予約されています。

extEngine 使用される変換エンジンへのパス。デフォルトでは、これはextraRendition_definitions.hdaファイルのプロパティ・セクションで宣言されているIdoc Script変数として表されます。Image Exportを使用してレンディションを作成する場合は、この列にImageExportを使用します。
extType レンディションがどのように使用されるか。
  • Thumbnail: 検索結果ページのサムネイル表示で使用されます。

  • Preview: 「レンディション情報」ページで使用されます。

  • Web: コンテンツ・アイテムのWeb表示可能バージョン。検索結果ページでコンテンツIDまたはサムネイルをクリックしてアクセスするか、コンテンツ情報ページでWeb表示可能リンクをクリックすると、メインのコンテンツ領域に表示されます。レンディション情報ページでプレビュー・イメージをクリックしてアクセスすると、新しいブラウザ・ウィンドウに表示されます。Webレンディションが定義されていない場合は、コンテンツ・サーバーによりネイティブ・ファイルがWeb表示可能ファイルとして使用されます。

  • Extra: Thumbnail、PreviewまたはWebとして定義されていないレンディション。

extSourceFile 変換用にチェックインされたアセットへのファイル・パスで、Idoc Scriptとして表されます。
extParameters ソース・ファイルがどのようにレンダリングされるかを定義する、変換エンジンに渡されるオプション。デフォルトでは、これはextraRendition_definitions.hdaファイルのプロパティ・セクションで宣言されているIdoc Script変数として表されますが、リテラル文字列でも表せます。
  • <$infile$>: レンディションの生成に使用されるソース・ファイルの名前で、Idoc Scriptとして表されます。

  • <$outfile$>: レンダリングされるファイルの名前。これは必須パラメータであり、Idoc Scriptとして表されます。

  • <$parameter_variable$>: 変換アプリケーションによってレンダリングに使用されるオプション。提供されているレンディション・セットでは、これらはextraRendition_definitions.hdaファイルのプロパティ・セクションで宣言されているIdoc Script変数として表されます。変換アプリケーションによって使用されるオプションのリテラル文字列としても表せます。たとえば、damconverter_basedefinitionsでWebレンディションに使用されるリテラル文字列は次のとおりです。

    outputid=FI_GIF, graphicoutputdpi=72, graphicwidthlimit=250, graphicheightlimit=0
    

    これは次の変数としても表せます。

    <$ImageExport_BasicRenditions_Web$>
    

    extraRendition_definitions.hdaファイルのプロパティ・セクションがImageExport_BasicRenditions_Web=outputid=FI_GIF, graphicoutputdpi=72, graphicwidthlimit=250, graphicheightlimit=0に設定されている場合

extDescription 「レンディション情報」ページに表示されるレンディションの説明。

.hdaファイルを使用した作業の詳細は、『Oracle WebCenter Contentでの開発』を参照してください。

新しいレンディション結果セットを追加するには:

  1. 標準のテキスト・エディタでextraRendition_definitions.hdaファイルを開きます。

  2. 既存のレンディション結果セットをコピー・アンド・ペーストします。

    1. コピーするレンディション結果セットを、@ResultSet行から@end行まで選択し、コピーします。

    2. extraRendition_definitions.hdaファイル内のいずれか2つの既存のレンディション結果セットの間にカーソルを置きます。

    3. レンディション結果セットをファイルに貼り付けます。

    結果セット・セクション間の空白行は無視されます。extraRendition_definitions.hdaファイルを見やすくするために、新しいレンディション結果セットの前後に空白行を挿入するとよいでしょう。

  3. @ResultSetの横に表示されている新しいレンディション結果セットの名前を変更します。たとえば、@ResultSet NewNameなどにします。

    使用する名前は、説明的なものにします。空白文字やIdoc Scriptタグ用に予約されたその他の文字、またはURLでの使用が無効な空白文字などは使用できません。

  4. 結果セットに残す各レンディションのレンディション情報を変更します。

    1. extRenditionName列に表示されているレンディションの名前を変更します。レンディション名には空白を含めることができます。

    2. extType列に表示されているレンディションのタイプを変更します。各レンディションには複数のタイプ(preview、webなど)を設定できます。

    3. extParameters列に表示されているレンダリングの変換オプションを変更します。変換オプションは、どのサード・パーティ変換アプリケーションが使用されているかによって異なります。

    4. extDescription列に表示されているレンディションの説明を変更します。説明は何であってもかまいません。説明は「レンディション情報」ページに表示されます。

      extSouceFile列で使用されている<$InFilePath$>変数は変更しないでください。

  5. 結果セット内の不要なレンディションは削除します。

  6. extraRendition_definitions.hdaファイルを保存します。

24.3.2.3 レンディション・セットの有効化

extraRendition_definitions.hdaファイルにレンディション・セットを追加したら、構成マネージャを使用して、「コンテンツ・チェックイン・フォーム」の「イメージ・レンディション・セット」フィールドのオプションとして選択可能にする必要があります。

構成マネージャでレンディション・セットの名前をオプションとして追加するには:

  1. 管理者としてコンテンツ・サーバーにログインします。

  2. 「メイン」メニューから「管理」「管理アプレット」を選択します。

  3. 「アプレット」リストから「構成マネージャ」を選択します。

  4. 「情報フィールド」ページで、「PackagedConversions」情報フィールドを選択して、「編集」をクリックします。

  5. 「構成」をクリックします。

  6. オプション・リストの構成ページで、「編集」をクリックします。

  7. extraRendition_definitions.hdaファイルのpackedConversion結果セットに記載されているとおりに、新しい結果セットの名前を追加します。レンディション・セットはどのような順序でも並べられます。

    extraRendition_definitions.hdaファイルで使用されている名前と、PackagedConversionsオプション・リストで使用されている名前は一致する必要があります。空白文字やIdoc Scriptタグ用に予約されたその他の文字、またはURLでの使用が無効な文字は使用できません。

  8. 「OK」をクリックして、「オプションリスト」ページを閉じます。

  9. 「OK」をクリックして、オプション・リストの構成ページを閉じます。

  10. 「OK」をクリックして、カスタム情報の編集ページを閉じます。

24.3.3 XMPおよびEXIFデータの操作

ほとんどのデジタル・イメージには、その作成に使用されたハードウェアまたはソフトウェアによりデータが関連付けられています。たとえばデジタル・フォトには、撮影された日付および撮影に使用されたカメラなどのデータが関連付けられています。Adobe Photoshopで作成されたデジタル・ファイルには、さらに多くのメタデータが関連付けられています。デジタル・フォトに関連付けられたメタデータはEXIF (Exchangeable Image File Format)データと呼ばれます。これは、Adobe Photoshopなどのコンピュータ・アプリケーションで作成されるデータ・タイプのサブセットです。アプリケーション・メタデータはXMP (EXtensible Metadata Platform)と呼ばれます。

Inbound Refineryは、デフォルトでEXIFおよびXMPデータをコンテンツ・サーバーに送信するように構成されるようになりました。そこで索引付けされ、テキストとして検索できるようになります。

24.3.3.1 コンテンツ・サーバーでのXMPおよびEXIFデータの検索

デフォルトでは、XMPスキーマおよびEXIFデータは、Inbound Refineryによって抽出されてコンテンツ・サーバーに渡されます。コンテンツ・サーバーは、デジタル・アセットの「イメージ・データ」タブにこのデータを表示します。

OracleTextSearchがインストールされていて有効な場合は、データの索引が作成され、フルテキスト検索で検索できます。XMPまたはEXIFメタデータを特定条件で検索できるようにするには、コンテンツ・サーバーのユーザー・インタフェースに対してプレースホルダ・フィールドを有効にし、検索コレクションを再構築する必要があります。実行すると、ユーザーは、データの特定条件を使用してコンテンツを検索できるようになります。

ユーザー・インタフェース上のXMPまたはEXIFデータ・フィールドを有効にして、検索に特定の条件を使用できるようにするには:

  1. 「メイン」メニューから、「管理」「DAM管理」の順に選択します。

  2. DAM検索フィールド管理ページで、ユーザー・インタフェース上で有効にするデータ・フィールドを含む、「XMPスキーマ・カテゴリ」の下のセクションを開きます。たとえば、イメージが撮影された日時に基づいてデジタル・イメージを検索するには、「EXIF」カテゴリを開きます。

  3. 検索に使用するプレースホルダ・フィールドを見つけて有効にします。たとえば、「EXIF」カテゴリで「XMPオリジナル作成日時」にスクロールして、これを選択します。

  4. 「更新」をクリックします。

  5. 検索索引を再構築します。検索索引の再構築の詳細は、Oracle WebCenter Contentのドキュメントを参照してください。


    注意:

    ユーザー・インタフェースでフィールドを有効にすると、コンテンツ・サーバーにプレースホルダ・フィールドが作成され、情報を索引付けして検索することが可能になります。データベース表が変更されたり、データベースに格納するためのフィールドに情報を入力または変更したりできるようにはなりません。

24.4 ビデオ変換の設定と管理

Digital Asset Managerでは、コンテンツ・サーバーにチェックインされたビデオ・アセットをレンダリングするためにサード・パーティ変換アプリケーションが必要です。Digital Asset Managerは、Telestream社のFlipFactory (http://www.telestream.net/flipfactory/overview.htm)と連携するように設計されています。

この項では、次の項目について説明します。

24.4.1 FlipFactoryのインストール

FlipFactoryをWindowsサーバーにインストールするには:


注意:

Microsoft SQL Server 2000以前のインスタンスがインストールされたコンピュータにFlipFactoryをインストールすると、インストールが失敗します。インストール前に、そのコンピュータでバージョンを確認してください。

FlipFactoryでQuickTimeレンディションを生成するには、QuickTimeがインストールされている必要があります。FlipFactoryのドキュメントを参照して、使用しているFlipFactoryの特定のバージョンでの使用に適したバージョンのQuickTimeの入手と統合に関する情報を確認してください。また、FlipFactoryの最新情報は、http://www.telestream.net/">>http://www.telestream.net/を参照してください。

ビデオ・アセットのレンダリングには多くのコンピュータ・リソースが必要となるため、FlipFactoryとInbound Refineryは別々のサーバー・クラスのシステムにインストールすることをお薦めします。またアクセスを容易にするために、両方のサーバーで同じ管理者ユーザー・リストを使用することをお薦めします。


24.4.2 Digital Asset Managerビデオ・プラグインのインストール

Inbound Refineryがビデオの変換のためにFlipFactoryとの通信に使用する監視、トランスポートおよび通知のプラグインは、IdcHomeDir/components/DAMConverter/VideoManagerFlipFactoryPlugin/idcFlipFactoryPlugin.zipで配布されます。

FlipFactory用のDigital Asset Managerプラグインをインストールして構成するには:

  1. FlipFactoryがインストールされているWindowsサーバー上でサービスを開きます。

  2. Flip Engineサービスを選択して、「操作」→「停止」の順に選択します。

  3. idcFlipFactoryPlugin.zipファイルを、FlipFactoryのインストール・ディレクトリに抽出します。次の場所に2つのディレクトリが抽出されます。

    • /FlipFactory_install_dir/idcTools/

    • /FlipFactory_install_dir/Plugins


      注意:

      すべてのファイルが正しい場所に抽出されるようにするために、zipファイルの抽出時には、このディレクトリ構造を維持してください。完全なディレクトリ構造は次のとおりです。
      • /FlipFactory_install_dir/idcTools/

      • /FlipFactory_install_dir/Plugins/com/stellent/refinery/ff/impl


24.4.3 FlipFactoryとのディレクトリの共有

ビデオを変換するには、Digital Asset Managerの各実装に対し、FlipFactoryと共有するファイル・システム上にステージング・ディレクトリと監視対象ディレクトリが必要です。これらは、同じディレクトリでもかまいません。各監視対象ディレクトリ内のサブディレクトリの名前は、Digital Asset Manager内のレンディション・セットの名前と同じにする必要があります。また、このレンディション・セットの名前は、FlipFactoryで作成されたファクトリと同じ名前にする必要があります。

また、監視対象フォルダの各サブディレクトリ内には、inディレクトリとoutディレクトリが必要です。


注意:

複数のファクトリが同じinディレクトリを参照する場合、入力ファイルは、最初に通知を受け取ったファクトリでレンダリングされます。ファクトリごとにパラメータが異なるため、予期しない結果が発生することがあります。変換が正しく機能し、各レンディションに対して予想どおりの結果が得られるようにするためには、FlipFactoryで作成される各ファクトリは専用のinディレクトリを参照する必要があります。

共有ディレクトリへのパスには空白を含めないでください。


必須ディレクトリを作成するには:

  1. FlipFactoryとInbound Refineryの両方からアクセス可能な共有ファイル・システムを用意します。最良の結果を得るには、FlipFactoryがインストールされているシステム上に共有ディレクトリを設定します。

  2. ステージング・ディレクトリを作成します。任意の名前を付けてください(たとえば、Video_Staging)。

  3. 監視対象ディレクトリを作成します。任意の名前を付けてください(たとえば、Video_Watch)。1つの共有ディレクトリを、監視対象ディレクトリとステージング・ディレクトリの両方に使用できます。

  4. 監視対象ディレクトリを開き、Digital Asset Managerで定義されている各レンディション・セットに対するディレクトリを作成します。ディレクトリ名は、構成マネージャでVideoRenditionsカスタム・メタデータ・フィールドを編集することにより定義したレンディション・セットの名前と同じである必要があります。


    注意:

    変換が正しく機能するには、監視対象サブディレクトリ、Digital Asset Managerレンディション・セットおよびFlipFactoryファクトリの名前が同じである必要があります。共有ディレクトリへのパスには空白を含めてはなりません。

  5. 監視対象ディレクトリ内の各ディレクトリを開き、inoutという名前の2つのサブディレクトリを作成します。次に例を示します。

    /Video_Watch_dir/MediumBandwidth/in
    /Video_Watch_dir/MediumBandwidth/out
    

24.4.4 変換エンジンの共有ディレクトリ・パスの設定

ステージング・ディレクトリおよび監視対象ディレクトリを作成したら、Inbound RefineryとFlipFactoryの両方にそれらのディレクトリがどこにあるかを知らせる必要があります。Inbound Refineryは、アセットのコピーをステージング・ディレクトリに配置し、レンダリングの完了時に監視対象ディレクトリからレンディションを取得できなければなりません。Inbound Refineryは、FlipFactoryが理解できる構文で、監視対象ディレクトリ内のファイルのレンダリングをリクエストし、FlipFactoryに対してアセットがどこにあり、どこにレンディションを戻すべきかを指定するXMLファイルをポストする必要もあります。最良の結果を得るには、FlipFactoryがインストールされているシステム上に共有ディレクトリを設定します。

Inbound Refineryでの共有ディレクトリ・パスの設定

Inbound Refineryに共有ディレクトリ・パスを設定するには:

  1. 共有ディレクトリにアクセスする各Inbound Refinery接続用のDomainDir/ucm/ibr/bin/intradoc.cfgファイルを、標準のテキスト・エディタで開きます。

  2. VideoStagingDir変数を追加して、この変数をFlipFactoryと共有するステージング・ディレクトリのパスに設定します。次に例を示します。

    VideoStagingDir=\\\\NetworkIdentity/Video_Staging/

    パスとして、ローカル・パス、マップされたパスまたはUniversal Naming Convention (UNC)パスを使用できます。バックスラッシュはJavaではエスケープ文字であるため、バックスラッシュを使用するパスは2つのバックスラッシュを使用してエスケープする必要があります。たとえば、パス\\NetworkIdentity/Video_Staging\\\\NetworkIdentity/Video_Stagingになります。


    注意:

    共有ディレクトリへのパスには空白を含めないでください。

  3. RefineryFlipFactoryWatchRootDir変数を追加して、この変数をFlipFactoryと共有する監視対象ディレクトリのパスに設定します。次に例を示します。

    RefineryFlipFactoryWatchRootDir=\\\\NetworkIdentity/Video_Watch

  4. 変更を保存して、intradoc.cfgファイルを閉じます。

ディレクトリ構成

Windowsプラットフォームの場合は、VideoStagingDirRefineryFlipFactoryWatchRootDirディレクトリに同じ値を保持できます。UNIXプラットフォームの場合は、XMLリクエストでディレクトリ・ロケーションをポストするための構文とは別に、ディレクトリにアクセスするための構文が必要になることがあります。

Inbound Refineryが正確にファイル・パスをポストするためのコンテキストを提供するように、Inbound Refinery接続のintradoc.cfgファイルに次の変数を追加します。

  • VideoStagingDirFactoryContext

  • RefineryFlipFactoryWatchRootDirFactoryContext

たとえば、FlipFactoryのインスタンスで\\\\NetworkIdentity/Video_Staging/にステージング・ディレクトリが作成され、/mnt/Video_StagingとしてUNIX Inbound Refineryシステムにマウントされた場合、次のようになります。

  • VideoStagingDir=/mnt/Video_Staging

  • VideoStagingDirFactoryContext=\\\\NetworkIdentity/Video_Staging/

intradoc.cfgファイルに複数プラットフォームのサポート変数を追加するには:

  1. 共有ディレクトリにアクセスする各Inbound Refinery接続用のDomainDir/ucm/ibr/bin/intradoc.cfgファイルを、標準のテキスト・エディタで開きます。

  2. VideoStagingDirFactoryContext変数を追加して、この変数をFlipFactoryのコンテキストから見たステージング・ディレクトリのパスに設定します。次に例を示します。

    VideoStagingDirFactoryContext=\\\\NetworkIdentity/Video_Staging/

  3. RefineryFlipFactoryWatchRootDirFactoryContext変数を追加して、この変数をFlipFactoryのコンテキストから見た監視対象ディレクトリのパスに設定します。次に例を示します。

    RefineryFlipFactoryWatchRootDirFactoryContext=
    \\\\NetworkIdentity/Video_Watch

  4. 変更を保存して、intradoc.cfgファイルを閉じます。

FlipFactoryでの共有ディレクトリ・パスの設定

FlipFactoryでは、ファクトリを作成するたびにOracle IBR監視プラグインを使用して監視対象ディレクトリが定義されます。詳細は、第24.4.2項「Digital Asset Managerビデオ・プラグインのインストール」を参照してください。

FlipFactoryでは、ステージング・ディレクトリは明示的に定義する必要はありません。


注意:

FlipFactoryがUNIXプラットフォーム上の共有ディレクトリにアクセスするには、Flip Engineサービスを構成して特定のユーザーが実行できるようすることが必要になる場合があります。詳細は、FlipFactoryに付属のドキュメントを参照してください。

24.4.5 メディアの場所の設定

デフォルトでは、コンテンツ・サーバーはメディアの場所としてweblayoutディレクトリを使用します。これに必要なのは、ビデオに対するメディアの場所として使用するためにコンテンツ・サーバーのweblayoutディレクトリを指すようにInbound Refineryで構成変数を設定することだけです。

ただし、ビデオ・レンディションは、様々な場所(コンテンツ・サーバー外からアクセスできるファイル・システム上に配置された、コンテンツ・サーバーのweblayoutディレクトリなど)に配置することも、ストリーミング・サーバーに送信することも可能です。


注意:

レンダリングされたビデオをストリーミングするときには、サポートされているメディア・サーバーを、そのメディア・サーバーの指示に基づいてインストールして構成します。さらに、正しいストリーミング・フォーマットで配信するように変換アプリケーションを設定します。現在Digital Asset Managerでは、Darwin Streaming Server (QuickTime)、Helix Streaming Server (HelixMedia)およびWindows Media Serverがサポートされています。

この項では、メディアの場所に関する次の項目について説明します。

24.4.5.1 コンテンツ・サーバー内へのレンディションの配置

メディアの場所としてweblayoutディレクトリを使用すると、コンテンツ・サーバー内にアセットを保持できますが、そのアセットにコンテンツ・サーバー外からアクセスできなくなります。アセットをコンテンツ・サーバーの外に格納すると、それらのアセットを、異なるアクセス権やバックアップ・スケジュールが設定された複数の場所に送信したり、別のメディア・サーバーやWebサーバーから提供できます。

メディアの場所の指定に必要な構成変数の設定手順の詳細は、第24.4.5.4項「配置場所構成変数の設定」を参照してください。例24-1に、コンテンツ・サーバーのWebレイアウト・ディレクトリにメディア・レンディションを格納するために必要な構成を示します。

例24-1 コンテンツ・サーバーのWebレイアウト・ディレクトリへのメディア・レンディションの格納

コンテンツ・サーバーの設定

すべてをweblayoutディレクトリに格納する場合は、コンテンツ・サーバーのいずれの構成変数も設定する必要はありません。

Inbound Refineryの設定

Inbound Refineryのintradoc.cfgファイルで次の変数を設定して、コンテンツ・サーバーのweblayoutディレクトリを参照するようにします。

DefaultMediaPhysicalRoot-agentName=agentWeblayoutDir

agentNameはコンテンツ・サーバーのIDC_Nameです。また、agentWeblayoutDirはInbound Refineryから見たコンテンツ・サーバーのweblayoutディレクトリです。

ファイル・ストア・プロバイダを使用して設定されたパーティションをコンテンツ・サーバーで使用している場合は、各パーティションに対する構成エントリを作成する必要があります。たとえば、コンテンツ・サーバーのルート$#env.WeblayoutDir$/damPartition/damPartitionとして定義されたパーティションがある場合、エントリは次のようになります。

DefaultMediaPhysicalRoot-agentNameOnpartitionName=agentdamPartitionPath

agentNameはコンテンツ・サーバーのIDC_Name、partitionNameはパーティションの名前、agentdamPartitionPathNameはInbound Refineryから見たパーティション・ルートへのパスです。

24.4.5.2 コンテンツ・サーバー外へのレンディションの配置

コンテンツ・サーバー外にアセットを配置すると、ストリーミング・メディア・サーバーやWebサーバーなどの別のサーバーがレンディションにアクセスできるようになります。アセットをコンテンツ・サーバー外に配置する場合は、アセットの場所をInbound Refineryとコンテンツ・サーバーの両方の構成ファイルで設定する必要があります。また、コンテンツ・サーバーの構成ファイルには、URLルートも設定する必要があります。次の例では、コンテンツ・サーバー外にメディア・レンディションを格納するために必要な構成を示します。


注意:

コンテンツ・サーバーとInbound Refineryはどちらも、配置場所に物理的にアクセスできる必要があります。コンテンツ・サーバー外のレンディションにアクセスするには、個別のWebサーバーをインストールして構成する必要があります。

例24-2 コンテンツ・サーバー外へのメディア・レンディションの格納

コンテンツ・サーバーの設定

コンテンツ・サーバーのintradoc.cfgファイルで、次の構成設定値を設定して、メディアの場所の物理ルートとURLルートを指定する必要があります。

DefaultMediaPhysicalRoot=\\\\mediaServer/ucmmedia/
DefaultMediaUrlRoot=http://mediaServer/media/

ファイル・ストア・プロバイダを使用して設定されたパーティションをコンテンツ・サーバーで使用している場合、各パーティションはDefaultMediaPhysicalRootで設定されているルートの場所のサブディレクトリになります。デフォルトでは、コンテンツ・サーバーはDefaultMediaPhysicalRootの設定にパーティション名を付加した場所にメディアを格納します。

たとえば、DefaultMediaPhysicalRoot=\\\\mediaServer/ucmmedia/の場合、メディアは次の場所に格納されます。

\\\\mediaServer/ucmmedia/partitionName

同様に、DefaultMediaUrlRootで設定されているURLルートのデフォルトにも自動的にパーティション名が付加されます。たとえば、DefaultMediaUrlRoot=http://mediaServer/media/の場合、メディアは次の場所でアクセスされます。

http://mediaServer/media/partitionName

ファイル・ストア・プロバイダのパーティションは、DefaultMediaPhysicalRootOnpartitionNameDefaultMediaUrlRootOnpartitionNameを設定することで、必要に応じて、物理ルートとURLルートとして使用されるように定義できます。次に例を示します。

DefaultMediaPhysicalRootOnpartitionName=\\\\mediaServer2/ucmparition/
DefaultMediaUrlRootOnpartitionName=http://mediaServer2/ucmparition/

Inbound Refineryの設定

Inbound Refineryのintradoc.cfgファイルで次のエントリを設定します。

DefaultMediaPhysicalRoot-agentName=\\\\mediaServer/ucmmedia/

agentNameはコンテンツ・サーバーのIDC_Nameです。

コンテンツ・サーバーのintradoc.cfgファイルでDefaultMediaPhysicalRootOnpartitionNameを設定している場合、両方の設定が同じ場所に解決されるように、Inbound Refineryのintradoc.cfgファイルでも同様に設定する必要があります。

DefaultMediaPhysicalRootOnpartitionName=\\\\mediaServer2/ucmparition/

24.4.5.3 コンテンツ・サーバー内外へのレンディションの配置

状況によっては、ほとんどのレンディションのメディアの場所としてweblayoutディレクトリを使用して、特定のフォーマットはコンテンツ・サーバー外に配置すると便利になることがあります。たとえば、.MOVレンディションはコンテンツ・サーバー内に格納するが、.WMV.WMAレンディションはストリーミング・メディア・サーバーからアクセスできるようにコンテンツ・サーバー外に配置する場合などです。次の例では、コンテンツ・サーバーの内側と外側の両方にメディア・レンディションを格納するために必要な構成を示します。


注意:

コンテンツ・サーバーとInbound Refineryはどちらも、配置場所に物理的にアクセスできる必要があります。

例24-3 コンテンツ・サーバー内外へのメディア・レンディションの格納

コンテンツ・サーバーの設定

例24-2「 コンテンツ・サーバー外へのメディア・レンディションの格納」のコンテンツ・サーバーの項に示した例に従って、メディアの物理ルートとURLルートを指定します。

次の変数を設定して、.WMVファイルと.WMAファイルが、その他のレンディションとは別に扱われるように指定します。

WinMediaSupportEnabled=true

コンテンツ・サーバーのintradoc.cfgファイルで、次の変数を設定して、.WMVファイルと.WMAファイルの場所を指定します。

WinMediaPhysicalRoot=\\\\winmediaServer/ucmRenditions/windowsMedia/
WinMediaUrlRoot=rstp://winmediaServer/ucmRenditions/windowsMedia/

Inbound Refineryの設定

例24-2「 コンテンツ・サーバー外へのメディア・レンディションの格納」のInbound Refineryの項に示した例に従って、メディアの物理ルートを指定します。

Inbound Refineryのintradoc.cfgファイルで、次の変数を設定して、.WMVファイルと.WMAファイルが、その他のレンディションとは別に扱われるように指定します。

WinMediaSupportEnabled=true

次の変数を使用して、コンテンツ・サーバーの外側に配置するフォーマットを指定します。

WinMediaFormats=wmv|wma

次の変数を設定して、.WMVファイルと.WMAファイルの場所を指定します。

WinMediaPhysicalRoot-agentName=\\\\winmediaServer/ucmRenditions/windowsMedia/

特定のフォーマットの場所を設定する手順の詳細は、第24.4.5.5項を参照してください。

24.4.5.4 配置場所構成変数の設定

アセットの配置場所を設定するには:

  1. 共有ディレクトリにアクセスする各Inbound Refinery接続用の接続ディレクトリDomainDir/ucm/ibr/binにあるintradoc.cfgファイルを、標準のテキスト・エディタで開きます。

  2. DefaultMediaPhysicalRoot変数を追加して、ビデオ・レンディションのデフォルトの配置場所に設定します。Inbound Refineryは複数のコンテンツ・サーバーに対する変換を行っている場合もあるため、コンテンツ・サーバーのエージェント名を変数に付加する必要があります。次に例を示します。

    DefaultMediaPhysicalRoot-AgentName=\\\\NetworkIdentity/contentserver/weblayout/
    

    注意:

    これはルート・ディレクトリです。実際のメディア・ファイルは、一般的なコンテンツ・サーバーの/weblayout/ディレクトリをミラーするサブディレクトリに存在します。パスとして、ローカル・パス、マップされたパスまたはUniversal Naming Convention (UNC)パスを使用できます。バックスラッシュはJavaではエスケープ文字であるため、バックスラッシュを使用するパスは2つのバックスラッシュを使用してエスケープする必要があります。

  3. 共有ディレクトリにアクセスする各コンテンツ・サーバー接続用の接続ディレクトリDomainDir/ucm/cs/binにあるintradoc.cfgファイルを、標準のテキスト・エディタで開きます。


    注意:

    ネットワークの設定に応じて、このパスはInbound Refineryのintradoc.cfgファイルで設定されているパスと同一でない場合もありますが、2つのパスは同じ場所に解決される必要があります。

  4. 各コンテンツ・サーバーにDefaultMediaPhysicalRoot変数を追加し、この変数をリファイナリ・サーバーが配置するビデオ・レンディションのデフォルトの場所に設定する必要があります。次に例を示します。

    DefaultMediaPhysicalRoot=\\\\NetworkIdentity/contentserver/weblayout/
    
  5. DefaultMediaUrlRootを、ファイルにアクセスするためのURLルート・パスのデフォルトの場所(プロトコルも含む)に設定します。次に例を示します。

    DefaultMediaUrlRoot=http://NetworkIdentity/contentserver/
    

    注意:

    Inbound Refineryを使用する各コンテンツ・サーバー・エージェントのDefaultMediaPhysicalRoot変数は、リファイナリの対応するDefaultMediaPhysicalRoot-AgentName変数と同じ場所に解決される必要があります。また、コンテンツ・サーバー内の各DefaultMediaUrlRoot変数は、そのサーバーに対するコンテンツ・サーバーのDefaultMediaPhysicalRootと同じ場所に解決される必要があります。

  6. 変更を保存して、intradoc.cfgファイルを閉じます。

  7. 管理対象サーバーを再起動します。

レンダリングされたすべてのビデオ・アセットを設定した場所に配置する場合は、構成ファイル内で変数を設定する必要があります。一部のメディア・フォーマットを別の場所に送信する場合は(たとえば、すべての.raファイルをストリーミング・サーバーに送信する場合や、すべての.mpgファイルを外部ストレージ・システムに送信する場合)、該当するフォーマット用の場所も構成する必要があります。

24.4.5.5 特定のメディア・フォーマットの配置場所の構成

メディア・フォーマットに基づいて、異なるビデオ・レンディションに個別の場所を指定することもできます。各種フォーマットに対する物理およびURLルートを定義するための次のようなメディア・カテゴリが用意されています。

  • WinMedia

  • DarwinMedia

  • HelixMedia

  • QuickTimeMedia

  • RealMedia

これらのカテゴリ名はラベルの役割のみを果たし、どのフォーマットでもいずれかのカテゴリ・ラベルの下にグループ化できます。

様々なフォーマットに対してそれぞれ異なる場所を指定するには、Inbound Refineryとコンテンツ・サーバーの両方のintradoc.cfgファイルを編集して、次の作業を行います。

  • あるカテゴリを有効にする

  • そのカテゴリによって処理されるフォーマットを指定する

  • そのカテゴリ固有の物理ルートを設定する

コンテンツ・サーバーについてのみ:

  • そのカテゴリ固有のURLルートを設定する


注意:

コンテンツ・サーバーとInbound Refineryはどちらも、配置場所に物理的にアクセスできる必要があります。

特定のフォーマットに別の場所を設定するには:

  1. 共有ディレクトリにアクセスする各Inbound Refinery接続用のDomainDir/ucm/ibr/bin/intradoc.cfgファイルを、標準のテキスト・エディタで開きます。

  2. 適切な変数をtrueに設定することにより、カテゴリを有効にします。たとえば、次の変数を設定できます。

    WinMediaSupportEnabled=true
    DarwinMediaSupportEnabled=true
    HelixMediaSupportEnabled=true
    
  3. 適切な変数を対応するフォーマット拡張子に設定することにより、カテゴリによって処理されるメディアのフォーマットを設定します。次に例を示します。

    WinMediaFormats=wm*|asf|asx
    

    各フォーマットはパイプ(|)で区切ります。また、アスタリスク(*)はワイルドカードとして使用できます。

    次の変数を設定し、有効にした1つ以上のカテゴリと一致させる必要があります。

    • WinMediaFormats

    • DarwinMediaServerFormats

    • HelixMediaServerFormats

  4. 適切な変数を対応する物理パスに設定することにより、カテゴリによって処理されるメディアの物理ルートを設定します。次に例を示します。

    HelixMediaPhysicalRoot=\\\\NetworkIdentity/RealMedia/
    

    次の変数を設定し、有効にした1つ以上のカテゴリと一致させる必要があります。

    • WinMediaPhysicalRoot

    • DarwinMediaPhysicalRoot

    • HelixMediaPhysicalRoot


    注意:

    これはルート・ディレクトリです。実際のメディア・ファイルは、一般的なコンテンツ・サーバーの/weblayoutディレクトリをミラーするサブディレクトリに存在します。パスとして、ローカル・パス、マップされたパスまたはUniversal Naming Convention (UNC)パスを使用できます。バックスラッシュはJavaではエスケープ文字であるため、バックスラッシュを使用するパスは2つのバックスラッシュを使用してエスケープする必要があります。

  5. 共有ディレクトリにアクセスする各コンテンツ・サーバー接続用のDomainDir/ucm/cs/bin/intradoc.cfgファイルを、標準のテキスト・エディタで開きます。

  6. コンテンツ・サーバーのintradoc.cfgファイルで、手順2から4を繰り返します。

  7. コンテンツ・サーバーのintradoc.cfgファイルで、レンダリングされるフォーマットに基づいて次のいずれかの変数を追加し、ファイルにアクセスするためのURLルート・パス(プロトコルも含む)に設定します。次に例を示します。

    HelixMediaUrlRoot=rtsp://NetworkIdentity:554/
    

    次の変数を設定し、有効にした1つ以上のカテゴリと一致させる必要があります。

    • WinMediaUrlRoot

    • DarwinMediaUrlRoot

    • HelixMediaUrlRoot

  8. 変更を保存して、intradoc.cfgファイルを閉じます。

  9. 管理対象サーバーを再起動します。

24.4.6 ストリーミング・サーバーの使用

メディアの変換の設定方法、カテゴリおよびURLルート変数に応じて、レンディションはWebサーバーまたはストリーミング・メディア・サーバーから提供できます。レンダリングされたビデオをストリーミングするには、次のアクションを実行する必要があります。

  • サポートされるメディア・サーバーに付属の指示に基づいて、メディア・サーバーをインストールして正しく構成する

  • 適切なストリーミング・フォーマットを配信するように変換アプリケーションを設定する

  • 正しい場所にレンディションを配信するようにカテゴリを構成する

  • ストリーミング・サーバーに対する適切なプロトコルと構文でWeb URLルートを構成する

Digital Asset Managerでは、Darwin Streaming Server (QuickTime)、Helix Streaming Server (RealMedia)およびWindows Media Serverがサポートされています。ストリーミング・メディアで使用されるプロトコルの詳細は、メディア・サーバーのドキュメントを参照してください。

24.4.7 ビデオ・レンディション・セットの定義

ビデオについては、FlipFactoryで定義されているファクトリには、ファクトリ内で指定されているビデオ・レンディションにデジタル・アセットを変換するためのオプションが含まれます。FlipFactoryとInbound Refineryによって共有されるファイル・システム上の対応するディレクトリにはinサブディレクトリがあり、FlipFactoryはInbound RefineryによってXMLファイルという形でそのディレクトリにポストされるリクエストの有無を監視します。

ファクトリがリクエストされたレンディションを作成すると、ファイルはXMLファイルとともに監視対象ファクトリ・ディレクトリのoutサブディレクトリに配置されます。Inbound RefineryはoutディレクトリでXMLファイルの有無を監視し、そのファイルを使用して完了したレンディションを見つけ、コンテンツ・サーバーに返すか、構成された別の場所に配置します。ビデオ・レンディションの詳細は、第24.4項「ビデオ変換の設定と管理」を参照してください。ビデオ・レンディションのダウンロードの詳細は、WebCenter Contentの特定のビデオ・レンディションのダウンロードに関するブログ記事を参照してください。

ファイルがコンテンツ・サーバーにチェックインされると、そのファイルのフォーマットでデジタル・アセットであるかどうかが判別されます。これがビデオ・ファイルの場合、コンテンツ・サーバーはファイルをInbound Refineryに渡します。Inbound Refineryは変換するファイルがあることをビデオ変換アプリケーションに通知します。生成されたレンディションはInbound Refineryを介してコンテンツ・サーバーまたはその他の指定された場所に戻され、そこで1つのコンテンツID下で管理され、組織で利用できるようになります。

ビデオ・アセットについては、構成マネージャ・アプレットのVideoRenditionsメタデータ・フィールドの選択リストに対して定義されているレンディション・セットの名前が、FlipFactoryで設定されているファクトリの名前および監視対象ディレクトリで監視されているファクトリ・ディレクトリ名と厳密に一致する必要があります。

図24-1 ビデオ・アセットのレンダリング

ビデオ・アセットのレンダリングのプロセス

ファクトリを変更または追加するときには、デジタル・アセットのチェックイン時にレンディション・セットの名前のみがコントリビュータに表示されることに注意してください。レンディション・セット名は説明的である必要があります。ファクトリ名および説明は、「コンテンツ情報」ページおよび「レンディション情報」ページに表示されます。

Idoc Scriptタグ用に予約された、またはURLでの使用が無効なスペースやその他の文字は、レンディション名には使用できません。

24.4.8 FlipFactoryでのファクトリの作成と構成

FlipFactoryで作成されるファクトリは、コンテンツ・サーバーで定義されているレンディション・セットと同じ名前で、適切な監視対象ディレクトリにアクセスするように構成する必要があります。

ファクトリの作成

FlipFactoryにファクトリを作成するには:

  1. Digital Asset Managerプラグインのインストール後に、「サービス」を開き、Flip Engineサービスが開始されていることを確認します。Digital Asset Managerプラグインのインストールの詳細は、第24.4.2項を参照してください。

  2. FlipFactoryを起動してログインします。

  3. 「Manage Factories」をクリックします。

  4. 「Manage Factories」ページで、「Factories」フォルダを右クリックして、コンテキスト・メニューから「New Factory」を選択します。

  5. 新しい無題のフォルダを選択します。

  6. 「Factory Editor」パネルで、Digital Asset Managerのレンディション・セットの名前に対応する名前を「Name」フィールドに入力します。名前は同一である必要があります。たとえば、レンディション・セットの名前がMixedBandwidthである場合、新しいファクトリにはMixedBandwidthという名前を付ける必要があります。ファクトリの説明の入力はオプションです。

プラグインの構成

Digital Asset Managerのレンディション・セットに対応するファクトリを作成したら、FlipFactoryとInbound Refinery間で通信するように適切なプラグインを構成する必要があります。

監視対象ディレクトリのパスの設定

Inbound Refineryによって監視されているディレクトリは、ファクトリによっても監視される必要があります。ファクトリ用の監視対象ディレクトリへのパスを設定するには、次の手順を実行します。

  1. 新しいファクトリのフォルダを開きます。次の4つのサブフォルダが表示されます。

    • Monitors

    • Process/Analyze

    • Products

    • Notifications

  2. 「Monitors」フォルダを選択します。

  3. 「Oracle IBR Monitor」タブを選択し、「Add」をクリックします。

  4. 「Monitors」フォルダでOracle IBR Monitorを選択します。

  5. 「Refinery Monitor」パネルで、「Enable」チェック・ボックスが選択されていることを確認します。

  6. Watch Folderセクションの下の「参照」をクリックします。

  7. 「Watch Folder」ダイアログ・ボックスを使用して、この実装に対して作成された監視対象フォルダを選択し、その下のファクトリ名と同一名のディレクトリのinサブフォルダに移動します。

    たとえばファクトリ名がMixedBandwidthの場合、Video_Watch/MixedBandwidth/inまで移動します。監視対象ディレクトリのサブフォルダを作成していない場合は、第24.4.3項を参照してください。

  8. 「選択」をクリックします。

キーフレーム抽出の有効化

FlipFactoryは、「レンディション情報」ページのストーリボード・セクションで使用するためのビデオ・アセットのキーフレームを作成する必要があります。キーフレーム抽出を有効化するには、次の手順を実行します。

  1. 新しいファクトリ・フォルダを開いた状態で、「Process/Analyze」「Video Analysis」を選択します。

  2. 「Enabled」チェック・ボックスを選択します。

  3. 「Process/Analyze」フォルダ内のVideo Analysisを選択します。

  4. 「KeyFrame Extraction」タブが選択され、「Enabled」チェック・ボックスが選択されていることを確認します。

  5. 必要に応じてキーフレーム・パラメータを構成します。パラメータ・オプションの詳細は、FlipFactoryのドキュメントを参照してください。


注意:

キーフレームの抽出を有効にできないと、コンテンツ・サーバーの検索結果ページでレンディションのイメージ・リンクが切断されることがあり、また「レンディション情報」ページでのそのレンディションに対するストーリボード機能が無効になります。

通知の有効化

ファクトリは、リクエストの完了時にInbound Refineryに通知を行う必要があります。通知を有効にするには、次の手順を実行します。

  1. 新しいファクトリ・フォルダが開いた状態で「Notifications」を選択します。

  2. 「Refinery Notify」タブを選択して、「Add」をクリックします。

    「Refinery Notify」アイテムが有効になり、「Notification」フォルダに追加されます。「Refinery Notify」アイテムにはユーザーが構成可能な設定はありません。

プロダクトの追加とレンディションの宛先の設定

ファクトリ内の各プロダクトはレンディション・セット内のレンディションに対応しており、各プロダクトの宛先は「レンディション情報」ページに表示されるレンディション名に対応しています。プロダクトを追加して、宛先を設定するには、次の手順を実行します。

  1. 新しいファクトリ・フォルダを開いた状態で、「Products」を右クリックし、コンテキスト・メニューから「New Product」を選択します。


    注意:

    「Product」パネルでは変換フォーマットを指定します。デフォルトでは、「Duplicate Original」が有効になっています。FlipFactoryのライセンス契約に応じて、一部のフォーマット・オプションが選択できない場合があります。選択可能なオプションが、Digital Asset Managerではサポートされていないことがあります。

    適切な出力フォーマットでレンダリングするには、入力フォーマットを再生するための適切なコーデックがFlipFactoryと同じサーバー上にインストールされている必要があります。.aviなどの一般的なWebフォーマットでは、同じフォーマット内でも異なるコーデックを使用する場合があります。問題が発生する場合は、元の入力ファイルをFlipFactoryシステムで再生できることを確認してください。再生できない場合は、適切なコーデックを入手する必要があります。詳細は、FlipFactoryのドキュメントを参照してください。


  2. 「Product」フォルダを開きます。

  3. 「Destination」フォルダを選択します。

  4. 「Refinery Transport」タブを選択し、「Add」をクリックします。

  5. 「Destinations」フォルダで、Refinery Transportアイテムを選択します。

  6. 「Rendition Name」フィールドにレンディションの名前を入力します。どのような名前を付けてもかまいません。これは、コンテンツ・サーバーの「レンディション情報」ページに表示される名前です。


注意:

レンディション名は入力する必要があります。入力しないと、アセットのレンダリングは失敗します。レンダリングが失敗した場合は、リポジトリ・マネージャを使用してコンテンツ・サーバーからコンテンツ・アイテムを削除し、Inbound Refineryを再起動する必要があります。

24.4.9 ビデオ変換の管理

コンテンツ・サーバーは、チェックインされたファイルの拡張子に基づいて、コンテンツ・アイテムをデジタル・アセットとして識別します。インストール時に、Digital Asset Managerはファイル形式がコンテンツ・サーバーの構成マネージャ・アプレットに存在するかどうかを確認します。

このセクションのトピックは次のとおりです:

24.4.9.1 Video File Type構成表の編集

ファイル形式を追加し、拡張子をDigital Media Video変換エンジンにマップして、そのフォーマットを埋込みプレーヤ(たとえば、「レンディション情報」ページのプレーヤ)で再生する必要がある場合は、その拡張子がIdcHomeDir/components/DAMConverter/resources/dam_cfg_tables.htmファイルのVideo File Type構成表内に存在する必要があります。

フォーマットは、ファイルを埋込みプレーヤで再生する場合にのみVideo File Type構成表に存在する必要があります。フォーマットが表になくてもレンディションは開くことができ、レンダリングされたフォーマットをサポートするスタンドアロン・プレーヤで再生できます。

追加したフォーマットがVideo File Type構成表に存在することを確認するには、標準のブラウザでdam_cfg_tables.htmファイルを開き、リストされているファイル拡張子を確認します。ファイル拡張子が存在しない場合は、拡張子および必要な追加の情報を含むカスタム・コンポーネントを作成し、表をマージする必要があります。カスタム・コンポーネントの作成の詳細は、『Oracle WebCenter Contentでの開発』を参照してください。

Video File Type構成表の例

次の表は、Video File Type構成表の列とそれらの機能を示しています。

列名 定義
fileExtension 埋込みプレーヤでの再生がサポートされるファイル形式の拡張子。
formatName 拡張子に関連付けられているフォーマットの名前。この値は、構成可能なVideo Format Prefs表の値に対応し、埋込みプレーヤの選択リストに表示されます。
player 追加されたフォーマット拡張子をサポートするプレーヤ。値には大/小文字の区別があります。現在は次の3つの値のみを指定できます。
  • real

  • quicktime

  • wmplayer

metafileExtension フォーマット拡張子に関連付けられているメタファイル拡張子。フォーマットのストリーミング・バージョンを再生する埋込みプレーヤを決定するために使用されます。フォーマットをストリーミングする場合は、このフィールドには値が必要です。

24.4.9.2 デフォルトのビデオ・フォーマット・プリファレンスの設定

埋込みプレーヤは、「レンディション情報」ページ、およびWeb表示可能リンクのクリック時に表示されます。埋込みプレーヤでの再生に選択されるフォーマットは、「ビデオ・プリファレンス」ページで設定されている、使用可能なレンディション・フォーマット・オプションに関するユーザー・プリファレンス表に基づいています。ユーザーが入力するまで、デフォルト・プリファレンスはIdcHomeDir/components/DigitalAssetManager/dam_cfg_tables.htmファイルのVideo Format Preferences表で設定されている値に基づきます。

IdcHomeDir/components/DigitalAssetManager/
Vidio Format Preferences表の例

新しい設定を追加するかデフォルト・プリファレンスを変更するには、新しい設定または変更した設定を含むカスタム・コンポーネントを作成し、カスタム・データ表を対応するデフォルト・データ表にマージします。カスタム・コンポーネントの作成の詳細は、『Oracle WebCenter Contentでの開発』を参照してください。


注意:

標準のコンテンツ・サーバーのコンポーネント・リソースは直接編集しないでください。コンテンツ・サーバーまたはInbound Refineryに変更をマージするには、カスタム・コンポーネントを作成する必要があります。

Digital Asset Managerが新しいバージョンに更新されると、コンポーネント・リソースに加えられた変更は上書きされます。

次の表は、Video Format Preferences構成表の列とそれらの機能を示しています。

列名 定義
format 埋込みプレーヤの選択リストに表示される構成可能な名前。
pickOrder_win Windowsオペレーティング・システムでフォーマットが選択される順序を決定します。
pickOrder_mac Macintoshオペレーティング・システムでフォーマットが選択される順序を決定します。
pickOrder_other WindowsまたはMacintosh以外のオペレーティング・システムでフォーマットが選択される順序を決定します。

24.4.10 プラグイン・デバッグ・ログの有効化

FlipFactoryからの標準ログ出力は、FlipFactoryのインストール・ディレクトリにあるstdout.logファイルに保管されます。プラグイン・ロギングを有効にすることにより、追加のロギング情報を得ることができます。FlipFactoryプラグインのデバッグを有効化するには、次の手順を実行します。

  1. Flip Engineサービスを停止します。

  2. FlipFactory_install_dirにあるlog4j.propertiesファイルを標準のテキスト・エディタで開きます。

  3. log4j.propertiesファイル内の次のエントリの前の#記号を削除します。

    • log4j.logger.com.stellent.refinery.ff=DEBUG

    • log4j.rootLogger=ERROR, IBRPlugin

  4. log4j.propertiesファイルを保存し、Flip Engineサービスを再起動します。

これで、プラグイン出力に関する情報が/FlipFactory_install_dir/stdout.logに記録されるようになります。