Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverメッセージング・ブリッジの構成と管理 11gリリース1 (10.3.6) B55550-06 |
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この章では、このガイド(『WebLogicメッセージング・ブリッジの構成と管理』)の内容と構成について説明します。
このドキュメントは、任意の2つのメッセージング製品間、つまりWebLogic JMSの個々の実装間やWebLogic JMSと別のメッセージング製品間で相互運用を実現するための転送メカニズムとして、WebLogicメッセージング・ブリッジを構成および管理するシステム管理者向けに書かれています。また、WebLogic Serverを評価するビジネス・アナリストや、特定のアプリケーション用にWebLogic Server JMSの使用を考えているシステム設計者にとって便利な情報も掲載しています。
ここでは、Java Platform, Enterprise Edition (Java EE)でのプログラミングおよびJMSの概念に精通している読者を対象としています。このドキュメントでは、WebLogic Serverで提供される付加価値の高い機能と、WebLogic Serverにおけるメッセージング・ブリッジの構成および管理機能の主な使い方を重点的に扱います。
この章、第1章「概要とロードマップ」では、このマニュアルの構成、新機能、および関連ドキュメントについて説明します。
第2章「メッセージング・ブリッジの理解」では、リソース・アダプタ、宛先などの基本的なWebLogicメッセージング・ブリッジのリソースについて説明します。
第3章「メッセージング・ブリッジの設計」では、設計パターンとWebLogicメッセージング・ブリッジの他の構成要件について説明します。
第4章「WebLogic Serverの別のリリースや外部プロバイダとの相互運用」では、WebLogic Serverの別のリリースや他のWebLogic ServerドメインにあるJMS宛先へのメッセージング・ブリッジを使用したアクセスに適用される、相互運用のガイドラインについて説明します。
第5章「FAQ: WebLogicメッセージング・ブリッジ」では、WebLogicメッセージング・ブリッジに関するよくある質問(FAQ)に対する回答を紹介します。
メッセージング・ブリッジの構成と管理に関連するトピックについては、以下のドキュメントを参照してください。
『Oracle WebLogic Server JMSの構成と管理』は、WebLogic JMSリソースの構成と管理についてのガイドです。
『Oracle WebLogic Server JMSのプログラミング』は、WebLogic JMSアプリケーションを開発するために使用するガイドです。
『Oracle WebLogic Serverパフォーマンスおよびチューニング』は、WebLogic Serverでのパフォーマンスの監視方法やコンポーネントのチューニング方法に関する情報を提供します。
『Oracle WebLogic Serverアプリケーションの開発』は、WebLogic Serverアプリケーションの開発ガイドです。
『Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』は、WebLogic Serverアプリケーションのデプロイメントについての主要な情報源です。
『Oracle WebLogic Serverリソース・アダプタのプログラミング』は、WebLogicリソース・アダプタとJava EEコネクタ・アーキテクチャのWebLogic Server実装についてのガイドです。
このドキュメントの他にも、様々なサンプル・コードやチュートリアルがJMS開発者向けに用意されています。サンプルとチュートリアルではWebLogic Server JMSの動作が例示され、主要なJMS開発タスクを実行する実際的な手順が示されています。
独自のEJBを開発する前に、まずJMSサンプルの一部またはすべてを実行することをお薦めします。
MedRecはWebLogic Serverに付属したエンドツーエンドのサンプルJava EEアプリケーションであり、一元的で独立した医療記録管理システムをシミュレートします。MedRecアプリケーションには、患者、医師、および管理者に対して、様々なクライアントを使用して患者のデータを管理するフレームワークが用意されています。
MedRecはWebLogic ServerとJava EEの機能を例示し、Oracle推奨のベスト・プラクティスを重要点として示します。MedRecはWebLogic Server配布キットに含まれており、Windowsマシンの「スタート」メニューからアクセスできます。Linuxなどのプラットフォームでは、WL_HOME
\samples\domains\medrec
ディレクトリからMedRecを起動します。WL_HOME
は、WebLogic Platformの最上位のインストール・ディレクトリです。
MedRecには、Webアプリケーション、Webサービス、ワークフロー・アプリケーション、および将来のクライアント・アプリケーションからのリクエストを処理する複数のEnterprise Java Bean (EJB)で主に構成されるサービス層があります。このアプリケーションには、メッセージドリブンEJB、ステートレス・セッションEJB、ステートフル・セッションEJB、およびエンティティEJBが含まれます。
WebLogic Serverのこのリリースに追加された新機能の一覧については、「Oracle WebLogic Serverの新機能」を参照してください。