SL3000 および SL8500 ライブラリで SNMP を構成するには、CLI を使用します。SL150 ライブラリで SNMP を構成するには、SL150 のユーザーズガイドを参照してください。
一般的なライブラリ SNMP 構成では、次のプロセスを使用します。STA 用に SNMP を構成するには、STA の『インストールおよび構成ガイド』を参照してください。
トラップを受信するホストの IP アドレスを取得します。
SNMP を使用するには、ライブラリのポートを有効にします (ポートの管理を参照)。
SNMP ユーザー名を取得または作成します (SNMP ユーザーの管理を参照)。
トラップ受信者を構成します (トラップ受信者の管理を参照)。
サービス情報を構成します (サービス情報の構成を参照)。
一覧表示されている CLI コマンドでは、次の変数を使用します。コマンドの構文と例に示されているように、一部の変数は単一引用符で囲みます。
| 変数 |
定義 |
|---|---|
| trapLevelString | 指定したトラップのレベル。1 桁またはコンマで区切った複数の桁を指定できます。 |
| hostAddr | ホストの IP アドレス。DNS 名にはできません。 |
| userName
trapUserName |
SNMP ユーザーに割り当てられた名前。1 台のサーバーでモニターされるすべてのライブラリに、同じ v3 ユーザー名が割り当てられている必要があります。このために、新しい一意のユーザーを作成することをお勧めします。 |
| auth_protocol | MD5 または SHA。トラップ (Message Digest 5 (MD5) または Secure Hash Algorithm (SHA)) を受信するユーザーおよびホスト用の認証プロトコル。 |
| authPassPhrase | 承認パスワード。少なくとも 8 文字の長さにする必要があり、コンマ、セミコロン、または等号を含めることはできません。 |
| privacy_protocol | DES または AES。プライバシプロトコルのタイプ (Data Encryption Standard (DES) または Advanced Encryption Standard (AES))。 |
| privPassPhrase | 暗号化用の秘密鍵である暗号化パスワード。少なくとも 8 文字の長さにする必要があり、コンマ、セミコロン、または等号を含めることはできません。 |
| engineIdString | 0x から始まる 16 進数の文字列 (最大 31 文字)。権限のあるエンジン ID は、トラップを送信する SNMP エージェント (ライブラリなど) から取得したものです。SNMPv3 トラップで必須です。 |
| communityString | エージェントのコミュニティー文字列。public に設定すると、任意のコミュニティー文字列から生成された要求が承認されます。最大 31 文字の英数字 (a - z、A - Z、0 - 9) を含めることができます。特殊文字は許可されません。 |
| index | コマンドに応じて、SNMP ユーザー名またはトラップ受信者のいずれかのインデックス番号。 |
| portID | port2A または port2B。これらは、パブリックインタフェースのポートです。 |
| contactString | 保守担当者の名前 |
| streetAddrString | 番地 |
| cityString | 市区町村 |
| stateString | 都道府県 |
| countryString | 国 |
| zipString | 郵便番号 |
| descriptionString | 入力する任意の説明 |
| phoneString | 保守担当者の電話番号 |
SNMP エージェントは、デフォルトでは無効になっています。指定したライブラリポート (2B = 標準のパブリックポート。2A = オプションの冗長ポート) の SNMP を有効または無効にします。
| ポートを管理するための CLI コマンド | 説明 |
|---|---|
snmp ports print |
SNMP ポートのステータスを表示します。 |
snmp enable portID |
ポートで SNMP を有効にします。
例: |
snmp disable portID |
ポートで SNMP を無効にします。
例: |
最大で 20 の SNMP ユーザーを指定できます。
注:
Oracle サポートに連絡せずに既存の SNMP v2c public ユーザーを削除しないでください。SNMP v2c public ユーザーは Oracle Service Delivery Platform (SDP) に必要な場合があります。| SNMP ユーザーを管理するための CLI コマンド | 説明 |
|---|---|
snmp listUsers |
SNMP ユーザーを一覧表示します。 |
snmp addUser version v3 name ’userName’ auth auth_protocol authPass ’authPassPhrase’ priv privacy_protocol privPass ’privPassPhrase’ |
SNMP v3 用。SNMP ユーザーを追加します。
例: |
snmp addUser version v2c community communityString |
SNMP v2c 用。SNMP ユーザーを追加します。
例: |
snmp deleteUser id index |
インデックス番号によってユーザーを削除します。インデックス番号を取得するには、snmp listUsers を使用します。
例: |
snmp deleteUser version v3 name ’userName’ |
SNMP v3 用。ユーザー名によってユーザーを削除します。
例: |
snmp deleteUser version v2c community communityString |
SNMP v2c 用。コミュニティー名によってユーザーを削除します。 |
エントリが重複しない最大 20 のトラップ受信者を指定できます。指定された受信者は、ライブラリからトラップ通知を受け取ります。
| トラップ受信者を管理するための CLI コマンド | 説明 |
|---|---|
snmp engineId print |
ライブラリエンジン ID を表示します。 |
snmp listTrapRecipients |
トラップ受信者を一覧表示します。 |
snmp addTrapRecipient trapLevel trapLevelString host hostAddr version v3 name ’trapUserName’ auth auth_protocol authPass ’authPassPhrase’ priv privacy_protocol privPass ’privPassPhrase’ engineId engineIdString |
SNMP v3 用。トラップ受信者を追加します。
例: |
snmp addTrapRecipient trapLevel trapLevelString host hostAddr version v2c community communityString |
SNMP v2c 用。トラップ受信者を追加します。
例: |
snmp deleteTrapRecipient id index |
インデックス番号によってトラップ受信者を削除します。インデックス番号を取得するには、snmp listTrapRecipients を使用します。
例: |
snmp deleteTrapRecipient host hostAddr version v3 name ’trapUserName’ |
SNMP v3 用。ホストによってトラップ受信者を削除します。
例: |
snmp deleteTrapRecipient host hostAddr version v2c community communityString |
SNMP v2c 用。ホストによってトラップ受信者を削除します。 |
いずれかまたはすべての変数に最大 80 文字を入力します。コマンドの構文と例に示されているように、すべての変数を単一引用符で囲みます。
| サービス情報を構成するための CLI コマンド | 説明 |
|---|---|
config serviceInfo print |
サービス情報を表示します。 |
config serviceInfo set contact 'contactString' streetAddr 'streetAddrString' city 'cityString' state 'stateString' country 'countryString' zip 'zipString' description 'descriptionString' phone 'phoneString' |
サービス情報を変更します。
例: |