1 概要

このセクションでは、SL500、SL3000、SL8500 ライブラリの概要を説明し、テープライブラリのセキュリティーの一般原則について説明します。

製品の概要

SL500

SL500 は Oracle Corporation による 40U 19 インチラックマウント型モジュラ自動テープライブラリです。これは、個別の SCSI LVD またはファイバーライブラリ制御パス、またはブリッジドライブファイバーまたは SAS ポート制御パスを備える 30 から 500 LTO または SDLT テープカートリッジ、1 から 18 LTO または SDLT SCSI LVD、ファイバー、または SAS テープドライブのストレージ容量を提供します。ブリッジパスは、制御パスが、HP5 ドライブポートを通ることを示します。

SL3000

SL3000 はテープライブラリで、次の機能を提供します。

  • HLI over Ethernet および SCSI over FC を使用したオープンシステムとメインフレームの両方の環境へのアタッチメント

  • テープドライブ (1 から 56) とカートリッジ (200 から 4500) の両方の経済的な拡張性により、エントリレベルの価格とお客様のデータストレージの拡大が必要な場合のフィールドアップグレード可能な拡張を実現する

  • 電源、ロボット装置、電子装置を含む冗長コンポーネントのライブ交換

  • 真の混在メディアのサポート - 任意のカートリッジ/任意のスロット

SL8500

SL8500 は自動テープライブラリで、次の機能を提供します。

  • ACSLS オープンシステムホストまたは HSC メインフレームホストを含む HLI over Ethernet を使用したオープンシステムとメインフレームの両方の環境へのアタッチメント

  • テープドライブ (1 から 64) とカートリッジ (500 から 10,000) の両方の経済的な拡張性により、エントリレベルの価格とお客様のデータストレージの拡大が必要な場合のフィールドアップグレード可能な拡張を実現する

  • 電源、ロボット装置、電子装置を含む冗長コンポーネントのライブ交換

  • 真の混在メディアのサポート - 任意のカートリッジ/任意のスロット

セキュリティー

すべてのテープライブラリ製品は、一般的なネットワークアクセスのない制御されたサーバー環境内で使用するように設計され、ドキュメント化されています。これにより、最高の機能を提供し、一般的なインターネットとライブラリを操作する内部エンティティーのどちらの危険からも保護します。

一般的なセキュリティー原則

すべての製品をセキュアに使うために、次の原則が重要になります。

ソフトウェアを最新に維持する

優れたセキュリティー実践の原則の 1 つは、すべてのソフトウェアバージョンとパッチを最新に維持することです。このドキュメントでは、次のソフトウェアレベルを想定しています。

  • SL500 1485

  • SL3000 4.02

  • SL8500 8.31

ネットワークアクセスを制限する

ライブラリは、データセンターのファイアウォールの背後に置いてください。ファイアウォールにより、これらのシステムへのアクセスが、既知のネットワークルートに確実に制限され、必要に応じてモニターおよび制限することができます。代わりとして、ファイアウォールルーターは複数の独立したファイアウォールに置き換わるものです。可能な場合、ライブラリに接続を許可されているホストを識別し、ほかのすべてのホストをブロックすることをお勧めします。

最新のセキュリティー情報を確認する

Oracle では、ソフトウェアおよびドキュメントを絶えず改善しています。リリースごとにこのドキュメントのリビジョンを確認してください。