グローバル ペイロール データのアーカイブ

グローバル ペイロールでは大量の結果データが作成されます。詳細なオーディット トレールを管理するため、通常は順守目的でこのデータを保持する必要があります。一般的に、実際に参照が必要とされるデータの量よりも、保存する必要のあるデータ量の方が多くなります。保存データを管理可能な量に抑えるには、データを定期的にアーカイブする方法があります。

PeopleSoft PeopleTools には、データ アーカイブ マネージャと呼ばれるアーカイブ ツールが用意されています。このツールを使用してグローバル ペイロールの結果データを正しくアーカイブするには、アーカイブするデータと対応するテーブル構造を正確に理解しておく必要があります。結果データのアーカイブを容易にするため、PeopleSoft グローバル ペイロールにはあらかじめ定義されているアーカイブ オブジェクト、アーカイブ クエリーおよびアーカイブ テンプレートが用意されています。

注: 標準で用意されているアーカイブ オブジェクト、アーカイブ クエリーまたはアーカイブ テンプレートに変更を行う場合は、細心の注意を払ってください。変更によって重要なデータが失われる可能性があります。

『PeopleTools: Data Management』の「Using PeopleSoft Data Archive Manager」を参照してください。

標準で用意されているアーカイブ オブジェクト

アーカイブ オブジェクトとは、アーカイブするテーブルの集まりのことです。オブジェクト定義によってテーブルからデータをアーカイブする方法が決定されます。

PeopleSoft グローバル ペイロールには、アーカイブする全てのグローバル ペイロール コア結果テーブルのリストを含む 1 つのアーカイブ オブジェクト (GP_RSLT_ARCHIVE) が用意されています。さらに、PeopleSoft グローバル ペイロールの国別拡張機能ごとに 1 つのアーカイブ オブジェクトが用意されています。これらのアーカイブ オブジェクトには、アーカイブする国別テーブルのリストが含まれます。国別のアーカイブ オブジェクトの名称は GPxx_RSLT_ARCHIVE (xx は 2 文字から成る ISO 指定の国コード) になります。

注: 国別のアーカイブ オブジェクトに含まれる特定のテーブルに関する詳細については、国別機能のドキュメンテーションを参照してください。

標準で用意されているアーカイブ クエリー

PeopleSoft データ アーカイブ マネージャでは、クエリーを使用して基本アーカイブ オブジェクトの基本テーブルからの選択条件を定義します。PeopleSoft グローバル ペイロールには、2 つのアーカイブ クエリーが用意されています。

  • GP_CAL_RUN_SNGL

  • GP_CAL_RUN_MULT

これらのクエリーでは、カレンダー グループ ID (CAL_RUN_ID) に基づいてアーカイブするデータが選択されます。GP_CAL_RUN_SNGL では、1 つの特定のカレンダー グループ ID のデータが選択されます。GP_CAL_RUN_MULT では、指定されたカレンダー グループより前または同時に最終決定された全てのカレンダー グループのレコードが選択されます。

注: 一度に 1 つの国のデータのみをアーカイブします。データ アーカイブ マネージャを使用して選択プロセスを実行するときに国を選択します。

標準で用意されているアーカイブ テンプレート

アーカイブ テンプレートでは、アーカイブ オブジェクトとアーカイブ クエリーを関連付けます。PeopleSoft グローバル ペイロールには、グローバル ペイロール コアのアーカイブ オブジェクトと 2 つのアーカイブ クエリーを参照する 1 つのアーカイブ テンプレート (GPRSLT) が用意されています。さらに、PeopleSoft グローバル ペイロールの国別拡張機能ごとに 1 つのアーカイブ テンプレートが用意されています。このテンプレートでは、グローバル ペイロール コアのアーカイブ オブジェクト、国別のアーカイブ オブジェクトおよび 2 つのアーカイブ クエリーが参照されます。国別のアーカイブ テンプレートの名称は GPxxRSLT (xx は 2 文字から成る ISO 指定の国コード) になります。