受給者セキュリティ
このトピックでは、ヒューマン リソース管理とグループによる受給者セキュリティについて説明します。
受給者の給与計算データには支給関連情報が含まれることが多いため、機密情報となります。グローバル ペイロールには、ユーザーが照会できる受給者を制限する、受給者レベル セキュリティが用意されています。
グローバル ペイロールには、ヒューマン リソース管理の標準セキュリティ機能が用意されています。受給者レベルのセキュリティは、EMPLID フィールドを含む全てのコンポーネント、検索レコードまたはビュー、そしてプロンプト レコードとビューのほか、全てのグローバル ペイロールのレポートに適用されます。入力時に従業員 ID を一緒に指定したコンポーネントには、全て受給者レベル セキュリティが適用されます。
セキュリティ ツリーは、ユーザーが照会またはレポートできる受給者を制限するのに使用されます。
次の表は、メニュー別およびコンポーネント別の受給者レベル セキュリティを一覧にしたものです。
[グローバル ペイロール/休暇欠勤管理]、[受給者データ]、[支給と控除の割当]、[受給者別エレメント割当]
検索画面のセキュリティ |
コンポーネント内からエレメント選択を制御するセキュリティ |
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受給者レベル セキュリティが適用されます。 |
エレメントの使用先は受給者の国 (支給グループに関連付けられた支給元により決定) が基準: 受給者の国を決定するために、職務レコードから受給者の支給グループが取得されます。次に、支給グループの支給元が取得され、国が参照されます。職務行が見つからない場合は、ログイン済みのユーザーに関連付けられた国が使用されます。この国は、そのユーザーのユーザー ルール プロファイル データから取得されます。 [使用先] = [全ての国] または [使用先] = [特定の国] ([国] は、受給者の国と一致)。 受給者別エレメント割当コンポーネントを使用すると、最初にカテゴリを入力して検索対象を特定のカテゴリに一致するエレメントに絞り込むことができます。表示されるカテゴリは、受給者の国に有効なカテゴリになります。 さらに、表示されるエレメントではエレメント名共通ページで受給者の上書きが選択されている必要があります。 [サポート エレメント上書き] - エレメントの使用先は受給者の国が基準: エレメントの国 = [全ての国] の場合、 [使用先] = [全ての国]。 エレメントの国 = [特定の国] の場合、 [使用先] = [特定の国] ([国] は、受給者の国と一致)。 |
[グローバル ペイロール/休暇欠勤管理]、[受給者データ]、[受給者レベル上書き]、[サポート エレメント]
検索画面のセキュリティ |
コンポーネント内からエレメント選択を制御するセキュリティ |
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受給者レベル セキュリティが適用されます。 |
エレメントの使用先は支給グループに関連付けられた支給元の受給者の国が基準: 受給者の国を決定するために、まず職務レコードから受給者の支給グループが取得されます。次に、この支給グループに関連付けられた支給元が取得され、その国が参照されます。職務行が見つからない場合は、ログインしているユーザーに関連付けられた国が使用されます。この国は、そのユーザーのユーザー ルール プロファイル データから取得されます。 [使用先] = [全ての国] または [使用先] = [特定の国] (国は受給者の国に一致)。また、エレメント名共通ページで受給者の上書きが選択されている必要もあります。 |
[グローバル ペイロール/休暇欠勤管理]、[休暇欠勤処理と給与計算処理]、[給与計算の準備]、[ポジティブ入力]
検索画面のセキュリティ |
コンポーネント内からエレメント選択を制御するセキュリティ |
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受給者レベル セキュリティが適用されます。 |
エレメントの使用先は支給グループに関連付けられた支給元の国が基準: [使用先] = [全ての国] または [使用先] = [特定の国] ([国] は、支給元の国と一致)。 また、エレメント名共通ページでポジティブ入力の上書きが選択されている必要もあります。 [サポート エレメント上書き] - エレメント使用先は支給元の国が基準: エレメントの国 = [全ての国] の場合、 [使用先] = [全ての国]。 エレメントの国 = [特定の国] の場合、 [使用先] = [全ての国] または [使用先] = [特定の国] ([国] は、支給元の国と一致)。 また、エレメント名共通ページでポジティブ入力の上書きが選択されている必要もあります。 |
グループ セキュリティは勤務管理のセキュリティ機能ですが、アプリケーションを統合すればグローバル ペイロールでも使用できます。グループ セキュリティによって、従業員レコードやグローバル ペイロール レポートへのアクセスを制限することができます。
製品ドキュメントの『PeopleTools: Security Administration』を参照してください。