バッチ処理での上書きの変換

このトピックでは、バッチ処理での上書きについて説明します。

次の表は、バッチ処理中にどのようにサポート エレメントに対する上書きが変換されるかを説明しています。

プログラム

プロセス

受給者データ マネージャ

支給元、支給グループ、受給者、およびカレンダーのサポート エレメント上書きの階層に従い、その中で最も優先順位の高い上書きをサポート エレメント上書きと値のアレイにロードします。

PIN マネージャ

サポート エレメントが変換されたかどうかを確認します。

  • エレメントが変換されていない場合、受給者データ マネージャによってサポート エレメント上書きが検索されます。

    • サポート エレメント上書きがある場合は、上書きの値が使用されます。

    • サポート エレメント上書きがない場合は、PIN 変換プログラムが呼び出されます。

  • エレメントが変換されている場合、PIN マネージャは RECALC 論理を確認します。

    • RECALC = NO である場合、PIN マネージャは既に変換された値を返します。

    • RECALC = YES である場合、サポート エレメント上書きが検索されます。RECALC がない場合は、PIN マネージャによって PIN 変換プログラムが呼び出されエレメントが変換されます。

エレメント割当

アレイ、フォーミュラ、ブラケット、または日付の抽出によって、別のエレメントに値を割り当てることができます。この場合、エレメントは変換されていると見なされます。

支給、控除、休暇付与、休暇取得プログラム

主要エレメントの上書き、次に受給者/エレメントの上書き、最後にポジティブ入力の上書きが、支給、控除、休暇取得、または休暇付与エレメントに使用されるサポート エレメントに適用されます。

主要エレメントの上書きは、支給、控除、休暇取得、および休暇付与エレメントの変換中に有効です。受給者/エレメントの上書きは、休暇取得および休暇付与エレメントの変換中に有効です。支給および控除エレメントについて、受給者/エレメントの上書きおよびポジティブ入力上書きはそれぞれの支給/控除インスタンスで有効です。

それぞれの上書きタイプに対して、プログラムにより、上書きの値が割り当てられる前に、サポート エレメントの現在の値が保存されます。上書きが有効でなくなると、サポート エレメントは保存されている値に戻されます

支給/控除プログラム フロー

支給/控除プログラムで実行される内容について説明します。

  1. 支給、控除、休暇取得、または休暇付与のルール定義を検索します。

  2. 主要エレメントの上書きがある (支給、控除、休暇取得、または休暇付与に関連付けられたサポート エレメントを上書きする指示がある) 場合は、サポート エレメントの現在の値が取得、保存されます。

    各サポート エレメントの値を上書き値 (支給エレメントまたは控除エレメントの変換中に有効となる) に設定します。

  3. インスタンスごとにループ処理を行います。

    注: 休暇取得エレメントおよび休暇付与エレメントでは、エレメントは 1 回だけ変換されます。支給エレメントおよび控除エレメントでは、多数のインスタンス変換が行われることがあります。

  4. 受給者/エレメントまたはポジティブ入力のサポート エレメント上書きが存在する場合、上書き値がある各サポート エレメントの現在の値を取得、保存します。

  5. それぞれのサポート エレメントの上書き値を設定します。

    同じサポート エレメントに対して受給者/エレメントの上書きとポジティブ入力の両方の上書きがある場合は、ポジティブ入力の上書きが適用されます。

  6. 受給者/エレメントの上書き (フィールド単位) をルールに適用します。

    ポジティブ入力の上書き (フィールド単位) をルールに適用します。

  7. 支給/控除インスタンスを計算します。

  8. インスタンスの戻り値を PIN マネージャの戻り値リスト (支給/控除とコンポーネント) に追加します。

  9. 受給者/エレメントおよびポジティブ入力のサポート エレメント上書きにより上書きされた各サポート エレメントを以前の値に再設定します。

  10. インスタンスのループ処理を終了します。

  11. 主要エレメントの上書きにより上書きされた各サポート エレメントを以前の値に再設定します。これにより、サポート エレメントの値が、支給、控除、休暇取得、または休暇付与エレメントの変換前の値に完全に戻されます。