ヘッダー レベルおよび行レベルの承認について
多くの PeopleSoft のトランザクションは、最上位レベルのレコード (ヘッダー) と、アプリケーションで単一のトランザクションを個別に識別するキーを持っています。トランザクションには、ヘッダー レコードに加え、より詳細な行レベル レコード (行レベル) も含まれる場合があります。
承認フレームワークでは、アプリケーションのヘッダー キーを使用して承認プロセスとアプリケーション トランザクションを互いに関連付けます。たとえば、アプリケーション トランザクションを開いた場合、承認フレームワークでは、まだリクエストを送信していない場合のみ承認のためにリクエストを送信できます。アプリケーション ヘッダーのキーが承認プロセス インスタンスのキーに互いに関連付けられるために、このチェックが可能となります。
特定のトランザクションが行レベルの処理をサポートする場合、アナリストは、同じリクエスト内の異なる行項目が、別の経路をとおるように承認プロセスを設定できます。
行レベルの承認を行ごとに独立させることにより、あるリクエストの一部の行を却下してその他を承認することができます。たとえば、あるリクエストが複数の行を持ち、専門知識の領域に基づいて特定の行に特殊な承認者を使用することが可能です。
注: トランザクションに複数の行アイテムがある場合、そのいずれかが却下されてその他が承認されると、トランザクション全体は承認されます。
承認フレームワーク プロセスには、ヘッダー レベルと行レベルのプロセスを混在させることができます。たとえば、部門の管理者がリクエストを全体として予算目的で管理し、商品承認者は自分の専門分野の行項目のみを調べるというような場合です。最終承認リクエストには、リクエストを承認するために、両方のタイプの承認者が必要です。
リクエストが承認されると、承認フレームワークはアプリケーションに通知し、これによってソース終了アクションが実行されます。
終了アクション
トランザクションを承認すると、別のトランザクションが作成されたり、別のビジネス プロセスがトリガされることがよくあります。承認フレームワークは、イベント通知のコールバック機能を提供することにより、このトリガをサポートしています。たとえば、調達依頼が承認されるときに、これがソースになる (終了アクションである最終承認の後続のアクション) ことがあります。
行レベルとヘッダー レベルの終了アクションの違い
行レベルの承認を使用すると、調達依頼の他の行アイテムの承認を待たずに、承認されるとすぐに異なる行アイテムに対してアクションが実行できます。行アイテムが承認されるとすぐに、ソースとすることができます。
このアクションは、行レベルの承認ルートがプロセスの最後にあり、これ以上レビューが不要な場合にのみ実行することができます。この場合、アプリケーションは承認されるとすぐに個々の行を処理できます。承認フレームワークは、重要な承認に関連するイベントについてアプリケーションに通知します。
ヘッダー アクションを使用すると、トランザクション行をまとめてグループ化して処理できます。