承認フレームワーク プロセス フローについて
承認フレームワークは、依頼者が調達依頼や職務変更リクエストなどのトランザクションを作成したときと、そのトランザクションと関連付けられたタスクを一連の承認者が実行したときにトリガされます。PeopleSoft 承認フレームワーク プロセスは、3 つのレベルのユーザーが組織の要件を満たすトランザクション承認を作成、設定および使用できるフレームワークです。たとえば、職務変更リクエストを送信してそれに対して承認を得るプロセスには、そのリクエストを承認する承認者、承認者の承認順序および承認者への転送方法を定義する必要があります。
作成および管理のために PeopleSoft PeopleTools の高度な技術的スキルを必要とする標準の PeopleSoft ワークフローと対照的に、承認フレームワークは作成および管理がはるかに簡単なワークフローを提供します。たとえば、承認フレームワークの全てのステップは、基底にある PeopleSoft の PeopleCode ではなく PeopleSoft ページを使用して定義します。これによって、職務権限を持つユーザーは専門の開発者にワークフロー ルールの作成を依頼しなくても、これらのオンラインの PeopleSoft ページを使用してワークフローを設計および管理できます。
多くの PeopleSoft 製品が、統合承認フレームワークが組み込まれて提供されています。アプリケーション ドキュメントを参照してください。
承認フレームワーク プロセスを実装するため、ワークフロー承認を構築および実装するフレームワークでは、次のタイプのユーザーが集められます。
アプリケーション開発者
アプリケーション開発者は、定義された設定プロセスを使用して、最小限のコーディングで承認用にアプリケーションを改変します。承認フレームワークでは、他のアプリケーションが使用できる共通実装が提供されるため、これが実現します。アプリケーション開発者は、トランザクション登録ページを使用することで、開発するアプリケーションを承認フレームワークに統合します。このページでは、アプリケーションを登録し、それに含まれるコンポーネント、イベント ハンドラおよびレコードについて記述します。この登録機能に、開発者がアプリケーション用に作成した承認プロセス ID が格納されます。
注: この PeopleSoft 製品には、提供された承認フレームワーク プロセス用のトランザクション レジストリが用意されています。
エンド ユーザーがアプリケーション トランザクションを作成し、承認を受けるために送信すると、そのアプリケーションからトランザクションが承認フレームワークに渡され、エンジンは適切な承認プロセス定義を探して承認フレームワークを開始します。
職務機能ビジネス アナリスト
職務機能ビジネス アナリストは、アプリケーションと連携させるための承認フレームワークを設計します。この設計内容には、各承認プロセス ID について、ステージ、パス、ステップ、受取人および通知の設定が含まれます。アナリストは、アプリケーションによって提供される、承認プロセス定義の基になるトランザクション定義を特定します。アナリストは、承認プロセス定義ページを使用して、承認トランザクション用のプロセスを定義します。これらのプロセスは繰り返し使用し、トランザクションがその承認プロセスに従うようにできます。
多くの企業が、トランザクションのタイプ別に異なる承認ルーティングを必要とします。このような変動に対処するため、1 つのアプリケーション内の各トランザクションに対し、複数の承認プロセス定義を設定できます。承認プロセス定義には、プロセス ID に加えて有効日が設定されています。
エンド ユーザー
エンド ユーザーはトランザクションを作成し、承認フロー内の承認者およびレビュー担当者と一緒に承認プロセスを使用します。このプロセスを使用して、異なるエンド ユーザーがリクエストを承認または却下する、トランザクション ステータスをモニターする、承認を監査することができます。