マップ
ドメイン値マップ (DVM) とクロスリファレンス マップ (XREF) の 2 種類のマップを使用できます。これらのマップは、どちらもドメイン名を基にエレメントをグループ化し、ドメイン間で特定の値をマッピングするエレメントで構成されているという点は同じです。技術的な観点での違いは、XREF 値は常に作成され続けルのに対し、DVM 値は比較的静的であることです。
XREF |
DVM |
---|---|
通常、キー |
通常、属性 |
データはプログラムを使用して管理 |
データはユーザー インターフェイスから手動で管理 |
マップのカーディナリティによって、マッピング機能を個別に分類できます。マップは、単一の値 (1:1) または複数値 (N:N) ベースで作成されます。
ドメイン値マップ (DVM) は、国コードや都道府県/州など、比較的静的で、合計数が比較的限られた値に使用されます。DVM では、通常、変換プロセス前に全ての値がマップに入力され、クロスリファレンス マップと比べて、値が拡張される頻度は少なくなります。
DVM は、ドメイン、マップ、およびエレメントで構成されます。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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ドメイン |
インテグレーション対象のシステム (Siebel や Oracle E-Business Suite など) 注: 1 つのマップに対して複数のドメインを管理できます。 |
マップ |
マッピングの管理が必要な静的オブジェクト (通貨コードや国コードなど)。 |
エレメント |
最小要素で実行されるローカルまたはリモート メッセージのデータの単位。最小要素は、これ以上細かい変換に分解できないレベルの要素のことです。通常、エレメントに含まれるデータ値は 1 つだけですが、そうでない場合もあります。たとえば、住所は 1 つの文字列として表現されることも、市、都道府県、番地、および家タイプを表す個別の文字列で構成されることもあります。DVM エレメントの例は、国コードと共通値です。 |
クロスリファレンス マップは、インスタンスの識別に使用されるキー エレメントなど、動的な性質の値に使用されます。これらは、キー マッピングやクロスリファレンスと呼ばれます。より大きなデータ エンティティの名前が、値になります。
クロスリファレンスは、ドメイン、マップ、およびエレメントで構成されます。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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ドメイン |
インテグレーション対象のシステム (Siebel や E-Business Suite など) 注: 1 つのマップに対して複数のドメインを管理できます。 |
マップ |
キーのクロスリファレンスの管理対象になるトランザクション オブジェクト (伝票や取引先など)。 |
エレメント |
キー情報の一部として取得された個々のエレメント (SETID、VENDOR_ID など)。 |