DVM ユーティリティ クラス メソッド
このセクションでは、DVM ユーティリティ クラス メソッドについて説明します。メソッドは、アルファベット順で説明します。
構文
ExtractData (mapName, domainList, tempRecName, instance)
説明
DVM データ抽出関数を使用して、セット ベースの SQL を作成および実行し、指定されたテーブルに DVM データを抽出できます。データを抽出する前に、指定されたプロセス インスタンスの一時テーブルから全てのデータが削除されます。エレメント値は、指定されているドメイン リストの順序を使用し、次に、値マップ定義で指定されているエレメントの順序を使用して、一時レコードのフィールドにマッピングされます。ドメインが指定されていない場合は、エレメント値は、値マップ定義で指定されているエレメントの順序のみを使用して、一時レコードのフィールドにマッピングされます。この関数は、大量のデータの処理に使用します。これにより、DVM フレームワークの物理的なデータ永続性層の抽象化層が提供されます。
一時テーブルには、次の設計上の制約があります。
1 列目は PROCESS_INSTANCE になります。
2 列目は UniqueGUID (EOTF_COMMONELEMENT) に使用されます。
残りの列は、指定されたドメイン リストのエレメントに対応します。
一時テーブルの列名は、DVM のエレメント名に一致している必要はありません。
一時テーブルでは、ProcessInstance、UniqueGUID がキーになります。
指定された各ドメインのエレメントのインデックスを作成すると、パフォーマンスが向上する可能性があります。
パラメータ
パラメータ |
説明 |
---|---|
mapName |
静的値マップの定義 (DVM) の名前を文字列として指定します。 |
domainList |
データを抽出する値マップ ドメインの名前。マップに含まれる全てのドメインのデータを抽出するには、このパラメータに null または空の配列を指定します。 |
tempRecName |
抽出したデータを格納する一時テーブルの名前を文字列として指定します。 |
instance |
プロセス インスタンスを適用する場合に使用する数値を整数で指定します。 |
戻り値
プロセスが成功したか失敗したかを示すブール値。
例
Local EOTF_CORE:DVM:Functions &dvm = create EOTF_CORE:DVM:Functions(); Local string &mapName = "States"; Local array of string &domainList = CreateArray("PS"); Local string &tempRecName = Record.HR_STATES_TAO; Local boolean &success = &dvm.ExtractData(&mapName, &domainList, &tempRecName, &instance);
構文
LookupValue (mapName, referenceElementName, referenceValue, elementName, defaultValue, needAnException)
説明
ドメイン値マップの参照エレメント値を検索し、指定されているエレメント名の等値を返します。この形式の DVM 検索は、単一の参照エレメントを検索して、単一のエレメント値を返す場合に使用されます。
パラメータ
パラメータ |
説明 |
---|---|
mapName |
静的 (DVM) 値マップの定義の名前を文字列として指定します。 |
referenceElementName |
値を検索する DVM 内のエレメントの名前を文字列として指定します。 |
referenceValue |
検索対象の DVM 内のエレメントの値を文字列として指定します。 |
elementName |
等値を返す DVM 内のエレメントの名前を文字列として指定します。 |
defaultValue |
needAnException が "偽" で、エラーが発生した場合に、文字列として返されるデフォルト値。 |
needAnException |
エラー メッセージを返す場合は "真"、デフォルト値を返す場合は "偽"。 |
戻り値
DVM の elementName の等値、またはデフォルト値を返します。
例
この例は、&TestName DVM の UniqueGUID エレメントの値 &guid1 を検索し、&EBS1 エレメントの等値を返す場合に使用されます。
Local string &returnValue = &dvm.LookupValue(&TestName, &UniqueGUID, &guid1, &EBS1, "Value not found.", True);
この例は、&TestName DVM の &EBS1 エレメントに存在しない値を検索し、NeedAnException パラメータが "偽" であった場合に、デフォルト値が返されることを確認します。
&returnValue = &dvm.LookupValue(&TestName, &EBS1, "NotFound", &UniqueGUID, &ValueNotFound, False);
構文
LookupValue1M (mapName, referenceElementName, referenceValue, elementName, needAnException)
説明
ドメイン値マップの参照エレメント値を検索し、指定されているエレメント名の等値を NVP リストとして返します。この形式の DVM 検索は、単一の参照エレメントを検索して、指定されたエレメント用の 1 対多の等値を返す場合に使用されます。
パラメータ
パラメータ |
説明 |
---|---|
mapName |
静的 (DVM) 値マップの定義の名前を文字列として指定します。 |
referenceElementName |
値を検索する DVM 内のエレメントの名前を文字列として指定します。 |
referenceValue |
検索対象の DVM 内のエレメントの値を文字列として指定します。 |
elementName |
等値を返す DVM 内のエレメントの名前を文字列として指定します。 |
needAnException |
エラー メッセージを返す場合は "真"、デフォルト値を返す場合は "偽"。 |
戻り値
DVM 内の elementName の等値を含む文字列の配列を返します。
例
この例では、&TestName DVM の UniqueGUID エレメントの値 &guid1 を検索し、&EBS1 エレメントの等値を返します。
&returnValue = &dvm.LookupValue1M(&TestName, &UniqueGUID, &guid1, &EBS1, True);
この例では、&TestName DVM の UniqueGUID エレメントに存在しない値を検索し、NeedAnException が "偽" の場合に返される値がないことを確認します。
&returnValue = &dvm.LookupValue1M(&TestName, &UniqueGUID, "NotFound", &EBS1, False);
構文
LookupValueNVP (mapName, referenceDomain, referenceNVP, targetDomain, defaultNVP, needAnException
説明
DVM の参照ドメイン エレメント値を検索し、指定されたドメインの全てのエレメントの等値を NVP リストとして返します。この形式の DVM 検索は、参照ドメインまたは返されるドメインに複数のエレメントが存在する場合に使用します。参照ドメインの全ての必須エレメントは、NVP 参照リストに含める必要がありますが、オプションのエレメント (おそらく識別子) は含める必要はありません。戻り文字列には、必須エレメントであるかどうかを問わず、ターゲット ドメインの全てのエレメントの値が NVP リスト形式で含まれます。
パラメータ
パラメータ |
説明 |
---|---|
mapName |
静的 (DVM) 値マップの定義の名前を文字列として指定します。 |
referenceDomain |
値を検索する DVM 内のドメインの名前を文字列として指定します。 |
referenceNVP |
検索対象の、DVM ドメイン内のエレメントと値のペアを、DataElement の配列として指定します。 |
targetDomain |
等値を返すドメインの名前を文字列として指定します。 |
defaultNVP |
needAnException が "偽" で、エラーが発生した場合に、DataElement の配列として返されるデフォルト値 (NVP)。 |
needAnException |
エラー メッセージを返す場合は "真"、デフォルト値が設定された NVP を返す場合は "偽"。 |
戻り値
DataElement の配列。ターゲット ドメインのエレメントの等値を含む名前と値のペア、またはデフォルト値。
例
この例は、&TestName DVM の UniqueGUID エレメントの値 &guid1 を検索し、&RTK ドメインの等値を返す場合に使用されます。
Local array of EOTF_CORE:Common:DataElement &UniqueGUIDrequestValues = CreateArray(create EOTF_CORE:Common:DataElement(&UniqueGUID)); &UniqueGUIDrequestValues [1].value = &guid1; Local array of EOTF_CORE:Common:DataElement &returnValue = &dvm.LookupValueNVP(&TestName, &UniqueGUID, &UniqueGUIDrequestValues, &RTK, &DefaultRTKValues, True);