値マップのインポート
このセクションでは、値マップで使用するインポート ファイル タイプの概要および値マップのインポート方法について説明します。
ページ名 |
定義名 |
用途 |
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EOTF_MAP_IMPORT |
指定されたファイルから DVM または XREF をインポートします。 |
変換フレームワークでは、2 種類のインポート ファイルがサポートされています。
XML ファイル
CSV ファイル
XML ファイルのインポート
変換フレームワークでは、2 種類のスキーマがサポートされています。
V1 Fusion Middleware (FMW)
これは、11g フォーマットを使用する FMW に使用されるスキーマです。関連付けられているサービス オペレーションは EOTF_DVM_IMPORT.v1 です。これは、サービス オペレーションのデフォルト バージョンではないため、この形式で値マップがインポートされるときは、バージョン変換プログラムが実行されます。
「EOTF_DVM_IMPORT.v1」、「EOTF_XREF_IMPORT.v1」を参照してください。
PeopleSoft フォーマット
これは、PeopleSoft に使用されるスキーマです。関連付けられているサービス オペレーションは EOTF_DVM_IMPORT.v2 です。これは、デフォルトのサービス オペレーションです。
「EOTF_DVM_IMPORT.v2」、「EOTF_XREF_IMPORT.v2」を参照してください。
指定されたファイルに XML が含まれる場合、XML は インポート Web サービスがサポートするスキーマの 1 つに準拠する必要があります。指定されたファイルに XML が含まれる場合、ユーザーはマップ定義、マップ データ、またはその両方をインポートできます。FMW (V1) スキーマを使用するインポートでは、インポート プロセス中に複合値をエレメント値に分解する必要がある場合があります。そのためには、まず定義をインポートします。次に、値マップの定義コンポーネントを使用して、その定義を変更し、1 つ以上のドメインに対して複数のエレメントを指定します。そのうえで前に戻り、データ値のみをインポートします。このシナリオでは、指定された区切りを使用して、値の連結が解除されます。必須エレメントに値が入力されていない場合、エラーがスローされます。
CSV ファイルのインポート
ファイルに CSV データが含まれる場合、次のルールが適用されます。
ファイルの 1 行目では、1 列目に値マップのタイプ (DVM または XREF) と、2 列目にインポートする値マップの名前が指定されている必要があります。
ファイルの 2 行目の各列には、インポート先のドメイン名またはエレメント名 (の必ずどちらか一方)、または参照データが指定されている必要があります。既存のマップにインポートする場合、ドメイン名とエレメント名は、そのマップの定義を基に検証されます。ファイルにドメイン名やエレメント名が指定されていないか、ドメインの必須エレメントが全て含まれていない場合は、エラーがスローされます。インポート プロセスによって無視される参照データ列を定義するには、列名にアスタリスクをプレフィックスとして付加するか、名前を空欄にします。
ファイル内の後続の行では、インポート対象のデータ値を識別し、2 行目と同じ数の列が含まれる必要があります。
列に含まれるデータ値が、ドメインの各エレメントを示す複合 (連結) 値で、ファイルの 2 行目がドメイン名を示している場合、インポート プロセスは、複数のエレメントが定義されている各ドメインの区切りを使用して、値を連結解除します。必須エレメントに値が入力されていない場合、エラーがスローされます。
マップに既に他のドメインのデータが含まれていて、当該ドメインの値を既存のデータ行に追加する場合は、1 列目のデータ列で参照されているドメインを使用して、既存のデータ行が特定されます。データ行が見つからない場合は、新しいデータ行が作成されます。複数の行が見つかり、ファイルに追加するドメインが重複を許可していない場合は、エラーが発生します。重複が許可されている場合は、既存のデータ行が更新され、ファイル内の他のドメインのデータ値が追加されます。
UniqueGUID が空欄か、ファイルに指定されていない場合は、新しいデータ行ごとに値が作成されます。
定義をインポートするとき、各列は、1 つのエレメントが定義されている同名のドメインとして処理されます。まず定義のみをインポートして、値マップの定義コンポーネントを使用して定義を変更し、その後、データのみをインポートすることで、複合 (連結) 値や複数のエレメントが定義されているドメインをインポートできます。
MicroSoft Excel に表示されたクロスリファレンス値マップの csv ファイルの例を示します。
画像: クロスリファレンス値マップのインポートに使用するサンプルの csv ファイル
次の例では、クロスリファレンス値マップのインポートに使用するサンプルの csv ファイルを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

MicroSoft Excel に表示された DVM 値マップの csv ファイルの例を示します。
画像: DVM 値マップのインポートに使用するサンプルの csv ファイル
次の例では、DVM 値マップのインポートに使用するサンプルの csv ファイルを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

値マップのインポート ページ (EOTF_MAP_IMPORT) を使用して、指定されたファイルから DVM または XREF をインポートします。
ナビゲーション
画像: 値マップのインポート ページ
次の例では、値マップのインポート ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

値マップのインポートコンポーネントは、指定されたファイルから DVM または XREF をインポートする機能を提供します。インポートするファイルは、XML またはカンマ区切り値 (CSV) フォーマットである必要があります。インポート時にデータ損失が発生した場合、確認のダイアログが表示されます。オプションのデフォルト値は、値マップ オプション コンポーネントを使用してユーザーが設定したシステム デフォルトから取得されます。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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ファイル名 |
パスも含めたファイル名。ファイルは XML または CSV フォーマットで、マップ名が指定されている必要があります。 |
インポート モード |
定義をインポートし、値マップの定義コンポーネントを使用してその定義を変更して、その後、データのみをインポートできるようにします。これにより、データをインポートする前に、定義をインポートしたうえで、エレメントの名前を変更したり、場合によっては 1 ドメインに複数のエレメントを指定したりできます。有効値は以下のとおりです。
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インポート前にマップ/データを削除 |
インポート前に、既存の定義およびデータを削除する場合は、オンにします (デフォルト)。このチェック ボックスをオフにすると、追加やマージが使用されます。追加やマージでは、既存のデータを削除することなく、既存のマップにエレメント、ドメインまたはデータを追加できます。 注: このオプションを使用する場合は、その影響を理解している必要があるため、上級ユーザー以外は使用しないでください。 |
列区切り |
CSV ファイルでは、カンマ以外の文字を使用して、列値を区切ることができます。ここに入力された値は、指定されたファイルの読取り時に使用される区切り文字の値になります。タブ文字を指定するには、区切り文字の値として [\t] を入力します。 |
連結区切り |
V1 (FMW) スキーマでは、エクスポート中に複数エレメントのドメインからの値が 1 つの列に連結される場合や、データのみのインポート中に連結解除される場合に、この区切り値が使用されます。 |
インポート |
オプションを検証し、インポート プロセスを開始します。 |