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XML レポート フレームワークについて

レポート用の XML ファイルを作成する前に、XML ファイル作成用のコンポーネントを設定する必要があります。XML ファイルを設定する手順は、次のとおりです。

  1. XML コード テーブルを設定します。

  2. XML セットを定義します。

  3. XML ノード テーブルとノード マッピングを設定します。

  4. XML テンプレートを定義します。

  5. ステップを実行して XML ファイルを作成します。

XML 作成プロセスでは、この動的設定データを使用して、作成するレポートの特定のニーズに基づいて XML ファイルを作成します。

XML コード テーブル

XML コード テーブルは、XML ノードの有効値の一覧を示すテーブルです。コード テーブルを使用すると、単一のメニュー エントリ ポイントを使用して設定データをまとめることができます。XML コード テーブル (XML_CODE_TBL) コンポーネントを使用して、会社で使用する補助 XML コード テーブルと有効値を定義します。XML コード テーブルを定義した後で、そのテーブルを使用して次の処理を行うことができます。

  • ノードの XML コード テーブルへのシステム値のマッピング

  • ノード値の検証テーブルとしての使用

XML ノード テーブル コンポーネントで XML ノードを定義する際に、この両方のオプションを実行できます。後のビジネス プロセスで、XML ファイル作成時に XML ファイルに対する個人のノード データを入力する際に、ノードのコード テーブルで定義した有効値からの選択を求められます。

XML セット

XML セットは XML ファイルのグループです。XML セットを機能分野に関連付けることができます。たとえば、スペインのヒューマン リソース管理には、Contrata@、Delta@、契約出力および Tripartite 機構機能分野の XML セットが用意されています。

XML セット テーブル コンポーネントを使用して、XML ファイルの XML セット定義を定義します。XML ノード テーブル コンポーネントを使用して XML ノードに、また XML テンプレート テーブル コンポーネントを使用して XML テンプレートに XML セットを関連付けます。

XML ノード テーブル

XML ノードは XML ファイル設定のコアです。XML ノードは、XML ファイルにおいてファイル内の階層構造を定めるタグの集まりです。これらは、HCM データにマッピングされる XML タグに相当します。ノードの開くタグと閉じるタグの間にある全てのタグが、そのノードを構成しています。XML ノード テーブル コンポーネントを使用して、XML ノードを定義し、ノード間に関係を作成します。作成して相互に関連付けるノードによって、XML ファイル構造が定義されます。XML 作成プロセスを通じて、システムは HCM データベースに既に格納されているデータを取得したり、データを適切な XML ノードに書き込むことができます。

複合ノードまたは単純ノードを定義することができます。複合ノードは、他の単純ノードまたは複合ノードから構成されます。複合ノードは、ルート ノードまたは子ノードにすることができます。定義する XML テンプレートあたり 1 つのルート ノードのみ使用できます。ルート ノードは特定の XML ファイル レイアウトを定義します。XML タグをさらに埋め込む場合は、子ノードの中に子ノードを含めることもできます。単純ノードは値に関連付けられています。単純ノードの値を取得するには、手動で入力する値またはシステム値をソース データとして使用できます。

システムをノードの値の取得元のソースとして使用しているデータが、XML ファイルに必要なデータと一致しないことがあります。その場合は、XML ノード テーブル コンポーネントを使用して、レポート ニーズを満たす別の値にシステム データ値をマッピングすることもできます。たとえば、PeopleSoft システム データは、性別値として M (男性) および F (女性) を使用しています。一方、GP スペインの場合、I.N.E.M. では H (男性) と M (女性) を使用しています。XML ノード テーブル コンポーネントを使用して、これらの PeopleSoft システム値を対応するスペイン固有の I.N.E.M. 値にマッピングできます。

XML テンプレート

XML テンプレートは、各機能分野内の通信のタイプを定義し、各通信に対して作成する XML ファイルの完全な XML 構造を識別します。XML テンプレートは、XML 作成プロセスの実行時データ取得用のキーおよびルート ノードを保持します。各テンプレートを定義する際に、ルート ノードを割り当てます。したがって、ルート ノードにはテンプレート内の全てのノードの情報が含まれるため、XML ファイル構造が定義されます。実行時にシステムは、XML テンプレートに定義内で関連付けられたルート ノードの子ノードのデータを取得する際に、これらのキーを SQL Select 文の一部として使用して、フィールドの適切な値を取得します。