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PeopleSoft HCM レポート: 主要レポート

このトピックでは、各主要レポートについて詳細情報を提供します。レポートは、レポート ID 別に説明されています。

このレポートでは、年功給レート コードのオリジンについて、以下の情報が提供されます。

  • 年功給レート コードに関連付けられたグループに所属しているという理由で、従業員が年功給コンポーネントを受け取る場合は、その年功給レート コードに対応するグループ ID が表示されます。

  • 全従業員に年功給レート コードが関連付けられているという理由で、従業員が年功給コンポーネントを受け取る場合は、その年功給レート コードのオリジンとして [全て] が表示されます。

  • 年功給レート コードが手動で追加されたという理由で、従業員が年功給コンポーネントを受け取る場合は、年功給レート コードのオリジンとして [手動で追加] が表示されます。

レポートでは、6 つの異なるタイプのデータの整合性が検証されます。特に、以下のデータの組み合わせが存在する場合に、職務レコードが検出されます。

フィールドまたはコントロール

定義

市民権ステータス
  • 自国または帰化

  • 外国または帰化

市民権保持国
  • 外国

  • 自国

査証記録
  • 査証あり

  • 査証なし

レポートは、カテゴリごとにページが分けられます。

主雇用レコードと副雇用レコードを設定する主な理由の 1 つは、法定レポートに使用するための正確なデータを作成することです。従業員の主雇用レコードのデータのみを使用してレポートを作成すると、差別撤廃措置や官公庁に提出するレポート用に正確な従業員数を出力できます。PeopleSoft ヒューマン リソース管理では、主雇用レコードと副雇用レコードを指定できるという柔軟性を提供していますが、レポート データの正確さについて、妥協が必要となる場合があります。従業員に主雇用レコードが指定されていない場合、複数の主雇用レコードが指定されている場合、または主雇用レコードが非アクティブに設定されている場合なども考えられます。定期的に職務レコードを確認し、このような矛盾点を修正することをお勧めします。主雇用レコードの検証レポートを使えば、複数の雇用レコードを持つ従業員について、主雇用レコードの整合性を検証することができます。

このレポートには、職務レコードに以下の問題がある全ての従業員が出力されます。

  • 複数の主雇用レコード: 複数のアクティブな職務が同時に主雇用レコードとして指定されている場合。

  • 主雇用レコードの雇用終了: 主雇用レコードに関する雇用は終了したが、非主雇用レコードの職務がアクティブになっている場合。

  • 主雇用レコードなし: 兼任している職務中に主雇用レコードとして指定されているものがない場合。

このレポートには、従業員が部門別、および役職別に一覧表示されます。兼務している従業員も含まれます。

レポートを実行するには、1 つ以上の部門ツリーを作成しておく必要があります。部門セキュリティのため、通常、DEPT_SECURITY ツリーが既にあります。このツリーを選択するか、DEPARTMENT ツリー構造の下に部門階層を新規で作成します。

このレポートは部門別にソートされ、以下の順序で表示されます。

  • 役職ツリーに登録された役職を持つ従業員がツリー順に表示されます。

  • 役職ツリーに登録されていない役職を持つ従業員が役職のアルファベット順に表示されます。

  • 役職を持たない従業員が、従業員 ID のアルファベット順に表示されます。

注: ソートに使用される役職ツリーは、辞令レポートと通達レポートに使用されているものです。システムで使用される役職ツリーは、SUPERVISOR_LEVEL という名前で定義されている必要があります。役職ツリーがこの名前で定義されていないと、ソートは役職のアルファベット順になります。

ポジション データ コンポーネントでポジション間の従属関係を全て設定した後に、この SQR を実行します。ポジション ツリー構造の作成レポートでは、ORG_CODE フィールドに値が入力され、ポジションが階層定義されます。このレポートを実行すると、指定した日付、またはそれ以前の有効なデータを使ってポジション構造が更新されます。

最初に従属関係を入力するとき、新しいポジションを追加するとき、および既存のポジション間の従属関係を変更するときは、必ずこのレポートを実行します。最初にこの SQR を実行しないと、ポジションインデント レポート (POS006) は実行できません。

ポジション ツリー構造の作成レポートを実行すると、ユーティリティの出力結果を説明する診断メッセージが表示される場合があります。表示されるメッセージは、次のとおりです。

  • ルート ノードのポジションが見つからない場合 (直属上司ポジションが自分自身であるポジション) は、エラー メッセージが表示されます。ルート ノードがないと、レポートは作成されません。

  • ポジション 1 の直属上司ポジションにポジション 2 が設定されており、ポジション 2 の直属上司ポジションにポジション 1 が設定されているように、従属関係がループの状態になっている場合は、警告メッセージが表示され、該当するポジションはレポートに出力されません。

  • ポジションの [直属上司のポジション] フィールドにデータがない場合は、警告メッセージが表示されます。該当するポジションはレポートに出力されません。

相互更新が自動的に行われないように設定した現職者の職務データを出力したり (未更新レポート)、その他の理由で現職者の職務データとポジション データが一致していない例外だけを出力したり (例外レポート) することができます。

例外/未更新レポートには、ポジション名とそのポジションに割り当てられた従業員の氏名、およびポジション データ コンポーネントと職務データ コンポーネントで共通するフィールドのデータが表示されます。レポートの対象となるのは、ヒューマン リソース管理ステータスが [アクティブ]、[休職]、[停職]、または [休職 (有給)] の従業員です。

例外レポートを実行する際、現職者の雇用データの肩書きが、ポジション データのポジション名と一致しない場合、ポジション名の横にアスタリスク (*) が出力されます。また、現職者の職務データとポジション データの間で郵便箱データが一致しているかによって、[郵便箱] 列に [一致] または [一致なし] が表示されます。

レポートを作成するには、フリンジ ベネフィットの全てのカテゴリと、その課税対象額を特定する必要があります。FBT 照合レポートでは、パッケージ コンポーネント テーブルのコンポーネントで定義するコンポーネント タイプに基づいて、全ての FBT カテゴリが特定されます。コンポーネント タイプまたは FBT カテゴリごとに、FBT 年度に付加給付を受け取った従業員が出力されます。また、付加給付の課税対象総額の見積と実績に関する情報も出力されます。これらの値は、従業員別に出力され、コンポーネントごとに合計されます。

FBT 照合レポートで提供される情報とその他の管理システムからの情報を組み合わせて、オーストラリア税務署に提出する FBT 申告書を正確に作成することができます。

注: FBT 照合レポートには、パッケージ費用の計算時に算出された値が出力されます。FBT 照合レポートに出力される合計額が正確であることを確認するには、FBT 照合レポートの実行対象となる FBT 年度の最終日にパッケージ費用の計算を実行します。FBT 照合レポートを実行する前に、パッケージ費用の計算を完了しておく必要があります。

常勤およびパートタイムの大学教職員調査レポート フラット ファイルをカナダ統計局に発行した後、調査レポートをカナダ統計局から受け取ります。カナダ統計局 FT 調査レポートを使用して、結果をカナダ統計局のサマリと比較します。

レポートは 4 ページで構成され、各ページには、異なる選択条件に基づいた常勤統計用の給与計算が含まれています。

  • 管理職と医療カテゴリの両方が対象に含まれる。

  • 管理職は対象に含まれ、医療カテゴリは除外される。

  • 上級管理職は除外、医療カテゴリは対象に含まれる。

  • 上級管理職と医療カテゴリの両方が対象から除外される。

組織/グループ目標レポートは、目標測定対象期間の前または後に任意に実行できるレポートです。このレポートには、指定した変動報酬プラン ID と期間 ID についてプラン目標加重が出力されます。また、プランの全ての組織およびグループ加重目標と、その加重率および達成率も出力されます。

このレポートには、以下の情報が含まれます。

  • 指定した変動報酬プラン ID と期間 ID に対するプラン目標加重

  • プランに指定されている全ての組織加重目標、およびその加重率と達成率のリスト

  • プランに指定されている全てのグループ加重目標 (グループ別)、およびその加重率と達成率のリスト

グループに目標が設定されていない場合、レポートでは子グループの目標が親グループの目標である旨が示されます。

このレポートには、指定した変動報酬 (VC) プラン ID および 支給期間 ID について、エラーが発生した、または却下された報奨がある従業員が出力されます。エラーが発生した、または却下された各報奨について、従業員、報奨値、報奨ステータス、却下理由 (給与計算のみ) が出力されます。

給与計算の有効な却下理由コードは以下のとおりです。

  • 無効支給コード (無効 EC)

  • 無効従業員 ID & レコード番号 (無効 EE)

  • 無効通貨コード (無効 CC)

  • 既存のトランザクションあり (トランザクション)

  • 金額が給与上限を超過 (上限超過)

  • 全て却下 - ユーザー リクエスト (全て却下)

このレポートには、貯蓄プランを含む福利厚生プログラムに加入している従業員について、指定日までに行われた全ての控除、および合計会社拠出額が出力されます。投資可能金額の合計が投資配分ごとに分類されて、金額と合計に対するパーセントで出力されます。

各プラン タイプに対し、そのプラン タイプでの従業員の合計控除額および会社拠出額が示されます。このレポートは、会社、福利厚生プログラム、プラン タイプ、および福利厚生プランごとにページが分かれており、各合計額が示されます。

このレポートには、基本福利厚生ビジネス プロセスに関連する、問題のある可能性がある従業員データのサマリが出力されます。これにより、登録または変更の処理の際に表示される可能性があるエラーをキャッチすることができます。

雇用レコードのない従業員、職務レコードのない従業員、16 歳未満の従業員、補償契約した例外的な扶養家族がいる従業員、配偶者 (または他の扶養家族) と共に医療保険に加入している従業員、年齢超過扶養家族が補償対象になっている従業員、福利厚生プログラム テーブルで間違った医療保険が設定されている従業員などが検証対象となります。また、婚姻や扶養家族などの続柄に関する整合性も検証されます。

これらの検証は、加入者の登録前の導入時に実行し、プラン年の間に定期的に実行します。

このレポートには、COBRA 受益者に関するデータがイベント レベルで出力されます。COBRA イベントが発生した全ての従業員の一覧が出力されます。各従業員の COBRA 資格ステータスの列には、"資格あり" (QL)、"資格なし" (NQ)、"資格なし/重複" (ND)、または "資格エラー" (QE) が示されます。

このレポートには、COBRA 医療補償に登録されているアクティブな従業員、同じ扶養家族 ID で医療保険に加入している従業員と配偶者 (または他の扶養家族)、および超過年齢扶養家族を持つ従業員などに関する情報が出力されます。

このレポートを使用して、COBRA とアクティブな補償の間に重複があるかどうか、扶養家族が複数の従業員 ID で補償対象になっているかどうか、または超過年齢扶養家族が検出されていないかどうかなどを分析することができます。

このレポートには、COBRA プロセスの実行の結果生じるエラーについての情報が出力されます。COBRA イベント コンフリクト、有資格の福利厚生プログラムがないかまたは複数ある、重複 COBRA イベントが存在するなどのエラーが出力されます。

このレポートを使用して、COBRA プロセスの結果として表れるエラーを特定し、問題を解決することができます。また、オンラインでこれらのエラーを特定することもできます。レポートを印刷し、スタッフにリクエストして各エラーを照合しながら解決策を割り出します。これにより、全てのエラーが分析されたことを証明する監査証跡が作成されます。

401(k) または 401(m) のどちらのレポートを出力するかを指定します。

このレポートが年度途中に実行され、401 NDT ラン コントロールで予測パーセントが指定されている場合、予測済みの年度末支給、拠出金、および関連する ADP/ACP 結果が出力されます。

このレポートは、実態繰り延べパーセント (ADP) の再計算や差別禁止テストを通過したかどうかの判断を行うものではありません。このレポートは、NDT002 SQR または NDT003 SQR によって、これらのテストが処理されたことを想定しています。ただし、リミット テスト集計を使う必要がある場合、このレポートはこれらのテストを呼び出す唯一のメソッドとして機能し、このための個別の SQR はありません。

リミット テスト集計が呼び出された場合、各レポートには、リミット テスト集計合格/不合格ステータスと、401(m) および 401(k) の両方のテスト結果が出力されます。ラン コントロールが更新済みで、以下の SQR を起動していない場合、NDT004 を起動することはできません。

  • NDT001: この SQR により、プラン タイプ、プラン名、福利厚生プラン名、福利厚生プラン ID、有効日、累計処理日、付与周期、勤続期間、特別計算ルーチン、プラン開始年、休暇残数の上限、および休暇繰越数の上限などの情報が出力されます。

  • NDT002: この SQR を NDT001 の後に起動して、401(k) NDT の差別禁止テスト ラン コントロール テーブルの実際額と予測額を更新できます。

  • NDT003: この SQR により、401(m) NDT の差別禁止テスト ラン コントロール テーブルの実際額と予測額を更新できます。