PeopleSoft ヒューマン リソース管理と Clairvia とのインテグレーションの管理
PeopleSoft ヒューマン リソース管理では、従業員の個人情報、職務情報、および個人プロファイル情報を Clairvia にパブリッシュします。アプリケーション メッセージングを使用して、PeopleSoft インテグレーション ブローカーのメッセージングを介して Clairvia に情報がパブリッシュされます。
PeopleSoft システムと Clairvia 間のインテグレーションを設定する場合は、次の手順を実行することをお勧めします。
以下のメッセージに対してフル データ パブリッシュ プロセスを実行します。
DEPT_FULLSYNC
JOBCODE_FULLSYNC
JPM_CAT_FULLSYNC
POSITION_FULLSYNC
職務データ ページを介して、または Oracle が提供する ADD_CLAIRVIA_EMPLOYEES データムーバー スクリプトを使用して、PeopleSoft システムの既存の従業員を Clairvia に登録します。
ADD_CLAIRVIA_EMPLOYEES PeopleTools データムーバー スクリプトを使用すると、Clairvia と統合する当初の従業員および従業員レコードのインスタンスを同時に追加できます。必要な従業員の従業員情報が含まれるようにデータムーバー スクリプトを変更した後、データムーバー プロセスを開始して PS_PER_ORG_ASG_INT インテグレーション テーブルに従業員情報を挿入します。
たとえば、病院には Clairvia に登録する看護師が 3,000 人いるとします。各従業員の職務データを手動で更新するのではなく、ADD_CLAIRVIA_EMPLOYEES データムーバー スクリプトを使用して従業員の一括登録を完了します。
再度フル データ パブリッシュ プロセスを実行して、登録された従業員データを PeopleSoft システムから Clairvia に送信します。
以下のメッセージについてプロセスを実行します。
PERSON_BASIC_CV_FULLSYNC_EFF
WORKFORCE_CV_FULLSYNC
JPM_JP_CV_FULLSYNC_EFF
個人、職務およびプロファイルの関連コンポーネントで Clairvia に必要ないずれかのフィールドが更新されると、以下のメッセージが Clairvia にパブリッシュされます。
PERSON_BASIC_CV_SYNC_EFF
WORKFORCE_CV_SYNC
JPM_JP_CV_SYNC_EFF
個人および HR プロファイル管理のデータについては、有効日のメッセージを処理するエンタープライズ コンポーネント メソッドを使用して、将来日および履歴の行を削除した後、メッセージが Clairvia ノードにパブリッシュされます。これらのメッセージは、現在の有効日に該当する情報のみが Clairvia に受け入れられます。将来日の行は、エンタープライズ コンポーネントの有効日パブリッシュ ユーティリティを使用してパブリッシュされます。
職務関連情報については、履歴、現在および将来の日付のメッセージ全てが Clairvia に受け入れられます。
Clairvia は、ビジネス ユニット、所在地などの組織関連の設定テーブル、および評価モデル、学校、学校タイプ、専攻などの任務プロファイル管理用のその他の設定テーブルとは統合しません。PeopleSoft と Clairvia との間にインテグレーション ポイントがない場合は、必要な設定テーブル データを手動でマップする必要があります。PeopleSoft テーブル値に対するその後の変更は、Clairvia システムの情報を手動で更新する必要があります。例: 新しい所在地の追加。
次の表に、Clairvia のフィールドおよび Clairvia に送信されるヒューマン リソースの対応するフィールド データを示します。
Clairvia のフィールド名 |
Clairvia の説明 |
PeopleSoft のフィールド名 |
---|---|---|
ProfileID/CostCenter |
プロファイルへの従業員のリンク |
部門 ID (外部部門 ID) |
EmployeeID |
従業員の ID |
従業員 ID |
FirstName |
従業員の名 |
名 |
LastName |
従業員の姓 |
姓 |
Initial/MI |
従業員のミドル イニシャル |
ミドル ネーム |
|
従業員の電子メール アドレス |
Email_Addr |
HireDate |
従業員が採用された日付。例: 1996 年 7 月 2 日の場合は 19960702 |
みなし初回採用日、採用日 |
BirthDate |
従業員が出生した日付。例: 1973 年 2 月 2 日の場合は 19730202 |
生年月日 |
Street/Address |
従業員の番地 |
住所行 1 |
Apt |
従業員のアパート |
住所行 2 |
City |
従業員が居住している市区町村 |
市区町村 |
State/Province/Region |
従業員が居住している都道府県/州 |
都道府県/州 |
ZIP/Postal Code |
従業員の郵便番号 |
郵便番号 |
Country |
従業員が居住している国 |
国 |
Period* |
労働時間、シフト、点数および支給限度額の期間タイプ (0 - なし、1 - 日、2 - 週、3 - 月、4 - 年、5 - 隔週) |
勤務周期 |
HoursPerPeriod |
期間当たりに勤務する最大時間数 |
標準勤務時間 |
MinPeriod |
従業員の期間タイプの下限。0 - なし、1 - 日、2 - 週、3 - 月、4 - 年、5 - 隔週 |
勤務周期 |
Skill/JobCode |
技能コードへの職務コードのマップ |
職務コード |
HourRate |
時給 |
時給 |
DeptID |
従業員の部門 ID |
部門 ID (外部部門 ID) |
FTE |
従業員の常勤換算ステータス |
常勤換算 |
EmpAction |
従業員の異動区分: 1 - 転属、2 - 雇用終了、3 - 職務変更 |
異動区分 Action_Descr |
ActionStartDate |
従業員の異動の開始日。例: 1973 年 2 月 2 日の場合は 19730202 |
有効日 退職日 |
PhoneType |
従業員の電話タイプ: 1 - 自宅番号、2 - 勤務先番号、3 - ポケベル番号、4 - その他の番号 |
電話番号タイプ |
PhoneNumber |
従業員の電話番号。使用フォーマット: 1234567890 |
電話 |
CompetencyName |
コンピテンシー名 |
コンテンツ タイプ |
CompetencyValue |
コンピテンシー値 |
コンテンツ アイテム |
CompetencyExpDate |
コンピテンシーが失効する日付 |
有効期限 |
Years of Experience |
経験年数 |
|
Seniority Date |
配属開始日、組合加入日 |
|
Start Date |
開始日 LST_ASGN_START_DT |
|
Job Type |
主、副 |
雇用レコード |
このトピックでは、ヒューマン リソース用に生成された多くの同期および完全同期インテグレーション ブレーカー メッセージのメッセージ設計の概要について説明します。
PERSON_BASIC_CV_FULLSYNC_EFF メッセージの設計
現在の有効日の個人基本データと Clairvia との完全同期メッセージ (PERSON_BASIC_CV_FULLSYNC_EFF) には、エンタープライズ コンポーネントのフル データ パブリッシュ ユーティリティが使用されます。フル パブリッシュ ルールのマッピング ビューを使用して、実際のメッセージ レコードが、現在の有効日に該当する Clairvia 従業員の行のみを抽出するビューで上書きされます。
標準の PERSON_BASIC_FULLSYNC メッセージでは、Clairvia に対する登録に関係なく、全ての従業員の情報、および Clairvia に関連のない過去、現在および将来の日付の情報行が全てパブリッシュされます。マッピング ビューを使用することで、Clairvia に必要な現在の有効日に該当する情報のみが、PERSON_BASIC_CV_FULLSYNC_EFF メッセージに即時にパブリッシュされます。フル データ パブリッシュ ユーティリティでは、履歴データは無視され、将来日の行が EO_EFFDELAY 遅延レコードに書き込まれます。エンタープライズ コンポーネントの有効日パブリッシュ ユーティリティでは、現在の遅延テーブルからレコードを取得して、PERSON_BASIC_CV_SYNC_EFF メッセージが生成されます。
フル データ パブリッシュ ユーティリティでは、Clairvia に統合された従業員全ての PERSON_DATA 情報を全て備えたデータ メッセージがパブリッシュされます。
WORKFORCE_CV_FULLSYNC メッセージの設計
人事・労務データと Clairvia との完全同期メッセージ (WORKFORCE_CV_FULLSYNC) には、エンタープライズ コンポーネントのフル データ パブリッシュ ユーティリティが使用されます。フル パブリッシュ ルールのマッピング ビューを使用して、実際のメッセージ レコードが Clairvia 従業員の過去、現在および将来の全ての日付の行を抽出するビューで上書きされます。
マッピング ビューを使用することで、Clairvia に必要な情報のみが、WORKFORCE_CV_FULLSYNC メッセージに即時にパブリッシュされます。このメッセージは、現在の有効日ロジックを使用せずに、全ての行が Clairvia の新しいメッセージに渡されるため、メッセージ名に '_EFF' は使用されません。
フル データ パブリッシュ ユーティリティでは、Clairvia に統合された従業員全ての人事・労務情報を備えたデータ メッセージがパブリッシュされます。
JPM_JP_CV_FULLSYNC_EFF メッセージの設計
現在の有効日の HR プロファイル管理の任務プロファイルと Clairvia との完全同期メッセージ (JPM_JP_CV_FULLSYN_EFF) には、エンタープライズ コンポーネントのフル データ パブリッシュ ユーティリティが使用されます。フル パブリッシュ ルールのマッピング ビューを使用して、実際のメッセージ レコードが、必要な HR プロファイル管理コンテンツ タイプ (最高ランキングの識別子インスタンス コンテンツ アイテムを使用) を対象として現在の有効日に該当する Clairvia 従業員の行のみを抽出するビューで上書きされます。
標準の JPM_JP_FULLSYNC メッセージでは、Clairvia に対する登録に関係なく、全ての従業員の情報に加え、全ての識別子インスタンスおよび Clairvia に関連のない過去、現在および将来の日付の情報行が全てパブリッシュされます。マッピング ビューを使用することで、Clairvia に必要な現在の有効日に該当する情報のみが、JPM_JP_CV_FULLSYNC_EFF メッセージに即時にパブリッシュされます。フル データ パブリッシュ ユーティリティでは、履歴データは無視され、将来日の行が EO_EFFDELAY 遅延レコードに書き込まれます。エンタープライズ コンポーネントの有効日パブリッシュ ユーティリティでは、現在の遅延テーブルからレコードを取得して、JPM_JP_CV_SYNC_EFF メッセージが生成されます。
フル データ パブリッシュ ユーティリティでは、Clairvia に統合された従業員全てのプロファイル情報を全て備えたデータ メッセージがパブリッシュされます。
PERSON_BASIC_CV_SYNC_EFF メッセージの設計
現在の有効日の個人基本データと Clairvia との同期メッセージ (PERSON_BASIC_CV_SYNC_EFF) には、一般データを Clairvia で使用可能なフォーマットにするために 2 つの手続きがあります。第 1 段階でハンドラが PERSON_BASIC_SYNC に追加され、第 2 段階でハンドラが PERSON_BASIC_CV_SYNC に追加されます。
第 1 段階では、PERSON_BASIC_SYNC メッセージのデータが、暫定的な PERSON_BASIC_CV_SYNC メッセージ (これには Clairvia に不要な PERS_ORG_REL_WK ワーク レコードを除く全てのデータが格納される) にコピーされます。
第 2 段階では、エンタープライズ コンポーネントのルーチンで PERSON_BASIC_CV_SYNC メッセージが読み込まれ、メッセージに現在の有効日に該当する行が含まれているかどうかが判断されます。パブリッシュするために、現在の有効日に該当する行が PERSON_BASIC_CV_SYNC_EFF メッセージにコピーされます。将来日の行は EO_EFFDELAY 遅延レコードにコピーされます。エンタープライズ コンポーネントの有効日処理ユーティリティで、将来日の行とユーティリティ実行日が比較され、日付が現在の場合は、PERSON_BASIC_CV_SYNC_EFF メッセージが生成されます。履歴行は無視され、PERSON_BASIC_CV_SYNC_EFF にコピーされません。有効日処理ユーティリティでは、ヘッダー メッセージ (PSCAMA.MSG_SEQ_FLG = H)、データ メッセージ (Clairvia に必要な実際のデータが格納されている)、およびトレーラ メッセージ (PSCAMA.MSG_SEQ_FLG = T)の 3 つのメッセージが作成されます。
JPM_JP_CV_SYNC_EFF メッセージの設計
現在の有効日の HR プロファイル管理のプロファイルと Clairvia との同期メッセージ (JPM_JP_CV_SYNC_EFF) には、一般データを Clairvia で使用可能なフォーマットにするために 2 つの手続きがあります。第 1 段階でハンドラが JPM_JP_SYNC に追加され、第 2 段階でハンドラが JPM_JP_CV_SYNC に追加されます。
第 1 段階では、Clairvia インストール テーブル コンテンツ タイプのいずれのタイプでもないコンテンツ タイプが削除された後に、JPM_JP_SYNC メッセージのデータが暫定的な JPM_JP_CV_SYNC メッセージにコピーされます。
第 2 段階では、エンタープライズ コンポーネントのルーチンで JPM_JP_CV_SYNC メッセージが読み込まれ、メッセージに現在の有効日に該当する行が含まれているかどうかが判断されます。パブリッシュするために、現在の有効日に該当する行が JPM_JP_CV_SYNC_EFF メッセージにコピーされます。将来日の行は EO_EFFDELAY 遅延レコードにコピーされます。有効日処理ユーティリティで、将来日の行とユーティリティ実行日が比較され、日付が現在の場合は、JPM_JP_CV_SYNC_EFF メッセージが生成されます。履歴行は無視され、JPM_JP_CV_SYNC_EFF にコピーされません。有効日処理ユーティリティでは、ヘッダー メッセージ (PSCAMA.MSG_SEQ_FLG = H)、データ メッセージ (Clairvia に必要な実際のデータが格納されている)、およびトレーラ メッセージ (PSCAMA.MSG_SEQ_FLG = T)の 3 つのメッセージが作成されます。
WORKFORCE_CV_SYNC メッセージの設計
人事・労務データと Clairvia との同期メッセージ (WORKFORCE_CV_SYNC) では、メッセージのハンドラによって一般的な WORKFORCE_SYNC メッセージが読み込まれ、全ての行が Clairvia 従業員用の WORKFORCE_CV_SYNC にコピーされます。過去、現在および将来の全てのデータが、WORKFORCE_CV_SYNC メッセージにコピーされます。