グループ ビルド機能を導入したアプリケーション プログラムまたはバッチ プログラムの作成
次の各トピックでは、以下の作業方法について説明します。
PeopleCode API コールの導入
PeopleSoft アプリケーション エンジン API コールの導入
クライアント専用ワークフローの開発
このトピックでは、開発者が作成しているアプリケーションでグループ ビルドを使用するために必要な処理について説明します。(このアプリケーションをクライアント アプリケーションと呼びます。)
注: トピック全体を一読してから、各手順を実行してください。
PeopleCode API コールを導入するには、次の手順に従います。
(省略可) グループ ビルドの結果テーブルを設定します。
グループ ビルドには、GB_GRP_RES_TBL という標準のグループ結果テーブルが用意されています。このテーブルには、ユーザーが作成したグループの結果が含まれ、その内容は全てグループ ビルド アプリケーションで管理されます。このテーブルは、グループ ビルドの結果の主要な保存場所であり、その結果はグループ ビルドを使う全てのアプリケーションで共有できます。このテーブルに対する行の追加、削除、または変更は行わないでください。
クライアント アプリケーション用に、行の追加、削除、変更ができるテーブルが必要な場合は、以下の任意の手順を実行する必要があります。作成したテーブルは、グループ ビルド アプリケーションの構築および消去の処理対象として扱われます。
ユーザー独自のテーブルを設定するには、以下の 2 つの方法があります。
PeopleSoft アプリケーション デザイナにログ オンし、レコード GB_GRP_RES_TBL をコピーして MyClientModuleResultTable という名前を付けます。
このレコードは、クライアント アプリケーション用の結果テーブルになります。
新規レコード (MyClientModuleResultTable) を作成し、少なくともサブレコード GB_GRP_RES_SBR (カスタム結果テーブルの最小の構造) を挿入します。カスタム結果テーブルには、サブレコードに定義されたフィールドよりも多くのフィールドを含めることができます。ただし、標準クエリー GB_DEFAULT_QUERY を使用することはできません。カスタムの開発者クエリーを作成する必要があります。そこで追加したフィールドは [field (フィールド)] タブに表示されます。たとえば、結果テーブルを DEPTID として定義した場合、カスタム クエリーは以下のフィールドで定義します。
- GB_QRY_LINK_VW の全てのフィールド
- ユーザーの全ての追加フィールド
(省略可) クライアント アプリケーション レコードに 2 つのフィールドを追加して、グループ ID とグループ指定日を格納します。この情報を記録する代わりに、ディライブド/ワーク レコード (手順 3 参照)、またはシステム変数 (システム日付など) を使用することもできます。
PeopleSoft アプリケーション デザイナで、クライアント アプリケーション レコード (MyClientModuleRecord) に 2 つのフィールドを追加します。
GB_GROUP_ID フィールドを追加して、グループ ID を格納します。
このフィールドは、GB_GROUP_TBL でプロンプト表示されます。
MyAsOfDate フィールドを追加して、グループ指定日を格納します。
PeopleSoft アプリケーション デザイナで、ディライブド/ワーク レコードを作成してグループ作成ボタンを格納します。
新しいレコード DERIVED_MyClientModule を作成するか、既存のディライブド レコードを使用します。
新しいフィールド MyClientModule_GEN_BTN を作成します。
DERIVED_MyClientModule レコードに新しいフィールド MyClientModule_GEN_BTN を追加します。
PeopleSoft アプリケーション デザイナで、ワーク ページ GB_API_WRK をクライアント アプリケーション コンポーネントに含めます。
コンポーネント (MyClientModuleComponent) を開きます。このコンポーネントには、グループ ビルド API をコールするページ (MyClientModulePage) が含まれています。
MyClientModuleComponent にページ GB_API_WRK (グループ ビルド ワーク ページ) を挿入して非表示に設定します。
(省略可) PeopleSoft クエリーを使用して、グループを絞り込むために追加するクエリー、つまり開発者クエリーを定義します。
ビュー GB_QRY_LINK_VW を挿入します (必須)。
結合および条件に必要なレコードを挿入します。
グループ ビルドの制約に従ってクエリーを作成します。
「グループ ビルド クエリーの制約 (開発者向け)」を参照してください。
[criteria (条件)] タブで必要なプロンプトを全て追加します。
プロンプト値は、GB_BIND API コールを使用してバインドされます。
クエリーが PUBLIC であることを確認します。
クエリーを MyDeveloperQueryName という名前で保存します。
カスタム フィールドをクライアント アプリケーション ページに追加します。
MyClientModuleRecord.GB_GROUP_ID フィールドを MyClientModulePage に追加します。
MyClientModuleRecord.MyAsOfDate フィールドを MyClientModulePage に追加します。
DERIVED_MyClientModule.MyClientModule_GEN_BTN グループ作成ボタンを MyClientModulePage に追加します。
グループ ビルド API へのコールを導入するための PeopleCode を追加します。
警告 グループ ビルド API へのコールは全て、クライアント アプリケーション ページのレベル 0 で実行する必要があります。
グループ ビルド API へのコールは PeopleCode イベントの FieldChange で実行します。
PeopleCode イベントのプロパティをアプリケーション サーバーに設定します。
PeopleCode Event Properties (PeopleCode イベント プロパティ) ページで [Application Server (アプリケーション サーバー)] を選択します。
「PeopleCode API 関数」を参照してください。
グループがコンポーネントで使用可能かどうかを検証するために PeopleSoft セキュリティを導入します。
GB_GROUP_ID フィールドがページに含まれている必要があります。また、[Record Field Property (レコード フィールド プロパティ)] で [Prompt Table Edit (プロンプト テーブル編集)] を選択し、[GB_GROUP_SEC_VW] を指定する必要があります。
DERIVED_XXX.PNLGRPNAME および DERIVED_XXX.OPRID をページのレベル 0 に追加します。これらのフィールドは、表示専用かつ非表示に設定する必要があります。
PeopleCode API 関数
このリストは、PeopleCode の関数ライブラリ (DERIVED_HR_GB.GB_API FieldFormula) です。使用する API グループ、絞り込み用のクエリー名、結果テーブルを指定します。
使用するグループ、クエリー名、結果テーブルを指定します。
&ret_bool = GB_DECLARE(group_id, AsOfDate of the group, query_name, result_table_name)
パラメータ group_id は必須です。
パラメータ AsOfDate は必須です。
パラメータ query_name で、絞り込むための開発者クエリーの名前を指定します。このパラメータは省略できます。デフォルトのクエリー名は、GB_DEFAULT_QUERY (ビューは PS_GB_QRY_LINK_VW) です。
パラメータ result_table_name は、カスタム結果テーブルを作成した場合に必要です。このパラメータは省略できます。デフォルトの結果テーブルは、PS_GB_GRP_RES_TBL です。パラメータ result_table_name には、PS_MY_RESULT_TABLE など、完全な名前を指定する必要があります。
値をバインドします。
&ret_bool = GB_BIND(prompt_code, value)
カスタム開発者クエリーでプロンプトが定義されている場合、値をバインドできます。標準クエリー GB_DEFAULT_QUERY を使用する場合、バインドされる値は絞込日のみです。その場合は、システムに用意されている API の GB_BIND_DATE を使用します。
パラメータ prompt_code は、開発者クエリーにプロンプトとして定義する必要があります。
パラメータ value は必須です。
標準クエリーの使用時に日付を絞込日としてバインドします。
&ret_bool = GB_BIND_DATE(value)
この関数は、標準クエリー GB_DEFAULT_QUERY を使用しているときに使います。日付 (値) を絞込日としてバインドできます。
パラメータ value は省略でき、絞込日を指定します。デフォルト設定は %date です。
SQL ステートメントを作成、実行します。
&group_version_number = GB_EXEC(refresh_flag)
この API により、SQL ステートメントが作成および実行されます。
作成されたグループのバージョン番号が返されます。
パラメータ refresh_flag に Y を設定すると、この関数がコールされるたびに SQL ステートメントが作成されます。refresh_flag に N を設定すると、作成済みのグループが存在するかどうかが確認され、そのバージョン番号が返されます。グループが存在しない場合は、パラメータによって作成されます。パラメータ refresh_flag は必須です。
結果テーブルの内容を削除します。
GB_DELETE()
汎用ワークフローおよび専用ワークフローの使用可/不可の切り替えを行います。
GB_SET_JOB_WF(job_name)
job_name の値に従って、汎用ワークフローと専用ワークフローの使用可/不可を切り替えます。必要に応じて、デフォルトのジョブ名 (汎用ワークフローに使用) の代わりにジョブ (job_name) を指定し、スケジュールに使用します。
パラメータ job_name は省略できます。
job_name を指定する場合は、ワークフローに関するトピックで説明されているように、job_name に指定した名前のジョブを PeopleSoft プロセス スケジューラで指定する必要があります。
job_name にヌル以外の値を指定すると、対応するワークフローが使用可能になります。汎用ワーク フローは使用不可になります。
job_name にヌルを指定すると、汎用ワークフロー (デフォルトのワークフロー) が使用可能になります。
DERIVED_MyClientModule.MyClientModule_GEN_BTN の PeopleCode イベントの FieldChange で、次の 2 つのシナリオのいずれかに従って、以下のコードを追加します。
シナリオ 1
標準のグループ結果テーブルとクエリーを使ってグループ ビルド コールを導入する場合、DERIVED_MyClientModule.MyClientModule_GEN_BTN の PeopleCode イベント FieldChange は、以下のようになります。
Declare Function GB_DECLARE PeopleCode DERIVED_HR_GB.GB_API FieldFormula;
Declare Function GB_BIND PeopleCode DERIVED_HR_GB.GB_API FieldFormula;
Declare Function GB_EXEC PeopleCode DERIVED_HR_GB.GB_API FieldFormula;
/* Use this instruction if you plan to use GB_GRP_RES_TBL */
GB_DECLARE (MyClientModuleRecord.GB_GROUP_ID, MyClientModuleRecord.MyAsOfDate, « », « ») ;
/* Bind all parameters for the default Query : The Effdt of JOB */
GB_BIND_DATE(Any Date ) ;
/* Execute the SQL and fill the group result table */
&MyVersion = GB_EXEC ( « Y » ) ; /* <Y> Forces to rebuild the group even if one is available */
* The list of employees for the group is now available for your own usage */
/* The code presented above populates the Group Result table GB_GRP_RES_TBL */
/* You can now use this record to populate your scrolls or can be used as a join for a SQL Statement */
/* ADD YOUR CODE HERE */
/* Clear the group result table only in the case you know the group will not be used anymore*/
[GB_DELETE() ;]
シナリオ 2
ユーザー独自のカスタム グループ結果テーブルとクエリーを使ってグループ ビルド コールを導入する場合、DERIVED_MyClientModule.MyClientModule_GEN_BTN の PeopleCode イベント FieldChange は、以下のようになります。
Declare Function GB_DECLARE PeopleCode DERIVED_HR_GB.GB_API FieldFormula;
Declare Function GB_BIND PeopleCode DERIVED_HR_GB.GB_API FieldFormula;
Declare Function GB_EXEC PeopleCode DERIVED_HR_GB.GB_API FieldFormula;
/* Give your result table name to GB_DECLARE (STEP 1 must have been previously performed) and your Query Name if you created one */
GB_DECLARE (MyClientModuleRecord.GB_GROUP_ID, MyClientModuleRecord. MyAsOfDate, « MyDeveloperQueryName », «MyClientModuleResultTable ») ;
/* Bind all parameters for MyDeveloperQueryName */
/* Each prompt in MyDeveloperQueryName must be binded */
GB_BIND (« :1 », MyClientModuleRecord.MyField1) ;
[…]
GB_BIND (« :n », MyClientModuleRecord.MyFieldn) ;
/* Or use local variable for binding */
GB_BIND(« :n », &MyLocalVarn) ;
/* Execute the SQL and fill the group result table */
&MyVersion = GB_EXEC ( « N » ) ; /* <N> Don't rebuild the group if it is available */
/* Employee group is now available for your module */
/* This populates the group result table MyClientModuleResultTable */
/* You can now use this record to populate your scrolls or work on this table… */
/* ADD YOUR CODE HERE */
/* Clear the group result table only in the case you know the group will not be used anymore*/
[GB_DELETE() ;]
グループ ビルド クエリーの制約 (開発者向け)
PeopleTools クエリーの標準的な使用に際しては、以下のような制約があります。
開発者クエリーは、PUBLIC クエリーとして定義する必要があります。
ユニオンは使用できません。
集計式は使用できません。
ツリー オプションは式として使用できません。
ビュー GB_QRY_LINK_VW をクエリーに含める必要があります。
QUERY に追加するレコードには、最低 1 つの条件が必要です。
プロンプトは、変数をバインドする式として使用できます。
このトピックでは、PeopleSoft アプリケーション エンジンを使用して、開発者が作成しているアプリケーションでグループ ビルドを使用するために必要な処理について説明します。(このアプリケーションをクライアント アプリケーションと呼びます。)
PeopleSoft アプリケーション エンジン API コールを導入するには、次の手順に従います。
PeopleSoft アプリケーション デザイナでラン コントロール ページを作成します。
新しいラン コントロールのレコードを作成するか、既存のレコードを使用します。
このレコードには以下のものを追加します。
パラメータ GB_GROUP_ID、GB_EFFDT、および GB_REFINE_DATE
フィールド VERSIONGBQDM
PeopleSoft アプリケーション エンジンを使用して新しいプログラムを作成します。
このプログラムには、以下のものを含める必要があります。
パラメータの抽出
Step01.SQL:
%Select(AE_GBP002_AET.GB_GROUP_ID, AE_GBP002_AET.GB_EFFDT, AE_GBP002_AET.GB_REFINE_DATE) SELECT GB_GROUP_ID , GB_EFFDT , GB_REFINE_DATE FROM PS_RUN_CNTL_HR WHERE OPRID = %Bind(OPRID) AND RUN_CNTL_ID = %Bind(RUN_CNTL_ID)
グループ ビルド PeopleCode API へのコール
Step02.PeopleCode:
Declare Function GB_DECLARE PeopleCode DERIVED_HR_GB.GB_API FieldFormula;
Declare Function GB_BIND PeopleCode DERIVED_HR_GB.GB_API FieldFormula;
Declare Function GB_RESET PeopleCode DERIVED_HR_GB.GB_API FieldFormula;
Declare Function GB_BIND_DATE PeopleCode DERIVED_HR_GB.GB_API FieldFormula;
Declare Function GB_SET_PANELGROUP PeopleCode DERIVED_HR_GB.GB_API FieldFormula;
GB_SET_PANELGROUP("APPENGINE"); /* This is due to a tools issue and will disappear as soon as the TPRD is closed */
GB_RESET();
&RET = GB_DECLARE(AE_GBP002_AET.GB_GROUP_ID, AE_GBP002_AET.GB_EFFDT, "", "");
&RET = GB_BIND_DATE(AE_GBP002_AET.GB_REFINE_DATE);
AE_GB_API_AET.REFRESH_SW.Value = "N"; /* You can see that the REFRESH_FLAG is set to "N" Equivalent to GB_EXEC("N"). As we can't call a section with direct parameters, we must use the cache record of the AE API to perform this operation */
グループ ビルド AE API GB_EXEC へのコール
Step02.Call Section:
Call the section GB_API.GB_EXEC. You must not call GB_EXEC_LIB.GB_EXEC Directly. You will always use the GB_API AppEngine Lib.
グループのバージョン番号
Step01.SQL:
UPDATE PS_RUN_CNTL_HR SET VERSIONGBQDM = %Bind(AE_GB_API_AET.VERSIONGBQDM) WHERE OPRID = %Bind(OPRID) AND RUN_CNTL_ID = %Bind(RUN_CNTL_ID)
注: このグループを使って、ユーザー独自のアプリケーション エンジン処理を実行します。
ジョブを設定して、作成したばかりのグループに基づいたレポートを作成します。
SQR が起動すると、ラン コントロール レコードから GB_GROUP_ID VERSIONGBQDM (グループのバージョン) が返されます。これにより、グループをグループ結果テーブルから抽出し、印刷や処理を行うことができます。
PeopleCode API とアプリケーション エンジン API の相違点
質問 |
回答 |
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PeopleCode API と PeopleSoft アプリケーション エンジン API の相違点 |
グループを作成するのに、この 2 つの API にはそれほど大きな違いはありません。
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PeopleSoft アプリケーション エンジンの PeopleCode ステップで直接 PeopleCode API を使用できない理由 |
PeopleTools には、以下の制約があります。 CallAppEngine() 関数は、アプリケーション エンジンの PeopleCode ステップに挿入する仕様にはなっていません。あるアプリケーション エンジン プログラムから別のアプリケーション エンジン プログラムをコールする必要がある場合、セクションの呼び出しアクションを使う必要があります。 |
このトピックでは、ワークフロー導入の際に実行する必要のある追加手順について説明します。この専用ワークフローは、グループ ビルド アプリケーションでデフォルトで提供される一般的なワークフローを拡張したものです。ワークフローの導入は全て、クライアント アプリケーションの開発者が行います。このトピックでは、グループ ビルドのワークフローとワークフローの標準的な導入方法との主な相違点について説明します。
ビジネス プロセス図はグループ ビルドの汎用ワークフロー ビジネス プロセスと同じように見えますが、グループ ビルドの汎用ワークフローによって提供される情報を拡張するために、各クライアント アプリケーション用にビジネス プロセスを作成する必要があります。理由は以下のとおりです。
ユーザー情報を拡張するためのワークリスト ルートでは、コール元のクライアント アプリケーション ページにユーザーが直接分岐されている必要があります。
ビジネス イベントはクライアント アプリケーション ページからトリガされます。
ワークリスト レコード テーブルには、クライアント アプリケーション ページにアクセスするためのキー フィールドが含まれている必要があるため、これらのフィールドをクライアント アプリケーション ページの適切なフィールドにマッピングします (ワークフローはコール元のページからトリガされます)。
メッセージ エージェントによって、専用ワークフローをトリガするためのデータがクライアント アプリケーション ページに入力されます。データベース エージェントでは、メッセージ エージェントの入力フィールドとして渡される値を検索するクエリーが実行されます。つまり、データベース エージェント クエリーによって、ワークフローをトリガするために必要なキー値と条件を取得する必要があるということになります。
クライアント専用テーブル レコード (MySpecificWorkflowTable) を新しく定義する必要があります。このレコードには、全てのクライアント アプリケーションのキー フィールド、グループ ID フィールド (GB_GROUP_ID)、およびバージョン フィールド (VERSIONGBQDM) が保存されます。(バージョン番号を取得するために) グループ ビルドをコールした後、MySpecificWorkflow テーブルにデータをロードします。
要約
クライアント アプリケーションの開発者は、以下の作業を行う必要があります。
ページ キー、グループ ID、およびバージョン番号の各フィールドを保存するために新規テーブル (MySpecificWorkflowTable) を定義します。
新しいワークリスト テーブル レコードを定義します。
ワークフローのトリガを実行するディライブド/ワーク フィールドを定義します。
そのフィールドを非表示フィールドとして、クライアント アプリケーション ページに追加します。
グループ ビルドをコールする前にページ キー値を保存する PeopleCode を指定します。
キー フィールド値であるグループ ID、バージョン番号、ユーザー ID を取得するためのデータベース エージェント クエリーを定義します。
ビジネス プロセス (アクティビティ、ステップ、ビジネス イベント、ワークリスト ルート、電子メール ルート、データベース エージェント、およびメッセージ エージェント) を設計し、必要な属性とフィールド マッピングを定義します。
PeopleSoft プロセス スケジューラで、カスタム データベース エージェント (MyDBAGProcess) 用に新しいプロセスを定義します。
PeopleSoft アプリケーション エンジン (アプリケーション エンジン GB_API でセクション GB_EXEC をコール) と、カスタム データベース エージェント プロセス (MyDBAGProcess) を順次処理するジョブ (MySpecificJobName) を新しく定義します。
この新しいジョブ名をパラメータとして、新しい API 関数 GB_SET_JOB_WF (MySpecificJobName) を介してグループ ビルドに渡します。API 関数 GB_SET_JOB_WF では、スケジュール対象の新しいジョブ名を渡し、専用ワークフローを使用可能にし、汎用ワークフローを使用不可にします。この関数のコールは、GB_EXEC のコールより先に行う必要があります。
MySpecificWorkflowTable に必要な情報を保存するための PeopleCode を追加します (次の手順を参照してください)。
MySpecificWorkflowTable に情報を保存するための PeopleCode を追加するには、次の手順に従います。
MySpecificWorkflowTable を、クライアント アプリケーション ページへのアクセスに必要なキー フィールドが全て記録されるように設計します。
2 つのキー フィールド GB_GROUP_ID と VERSIONGBQDM をレコードに追加します。
ワークフロー フラグ WF_FLAG を追加します。
MySpecificWorkflowDerived/Work を設計します。
ワークフローをトリガする GB_TRIGGER_WF とルーティングで重要な OPRID の 2 つのフィールドを追加します。
これらのフィールドは非表示に設定します。
コール元のクライアント アプリケーション ページにルーティングするためのワークリスト レコード MyWorklistRecord を定義します。
BUSPROCNAME、ACTIVITYNAME、EVENTNAME、WORKLISTNAME、INSTANCEID、および TRANSACTIONID は、どのワークリスト レコードについても標準の必須フィールドです。
ページの全てのキー フィールドと、GB_GROUP_ID および VERSIONGBQDM フィールドを追加します。
データベース エージェント (DBAG) クエリーを定義します。
DBAG クエリーによって、グループ ID、グループのバージョン番号、およびユーザー ID といったクライアント アプリケーションのキー フィールド値がコールされます。
PeopleSoft ツリー マネージャを使用して、次の手順で MySpecificWorkflowTable を HR ACCESS GROUP に追加します。
PeopleSoft クエリーに移動します。
MySpecificWorkflowTable と GB_GENERICWF をグループ ID およびバージョン番号で結合し、グループ ID、グループのバージョン番号、ワークフロー トリガ フラグ、およびユーザー ID といった特定のキー値を返すようにします。
グループ ID と バージョン番号の 2 つのプロンプトを条件に含めます。
クエリーをパブリック データベース エージェント クエリーとして、_DBAG_MySpecificWorkflowQuery という名前で保存します。
MySpecificBusinessProcess を設計します。
PeopleSoft アプリケーション デザイナで、ビジネス プロセスを定義します。
MySpecificBusinessProcess には、以下の 2 つのアクティビティがあります。
MySpecificWorkflowModule
MySpecificWorkflowModuleResult
それぞれのアクティビティには、クライアント アプリケーション ページに分岐するステップが 1 つだけあります。
MySpecificWorkflowModule アクティビティに、ビジネス イベント、ワークリスト ルート、電子メール ルート、データベース エージェント、およびリンクを追加します。
各アイテムとその必須属性を定義します。
ビジネス イベントは MySpecificWorkflowDerived/Work レコードからトリガされます。
[Edit Business Rules (ビジネス ルールの編集)] ボタンを使用してワークフロー PeopleCode を追加し、表示されているとおりにコードを記述して、TriggerBusinessEvent 関数をコールするための条件を指定します。トリガするビジネス プロセス、アクティビティ、およびビジネス イベントの各パラメータを正しく指定します。
Worklist Attributes (ワークリスト属性) ページで、手順 3 で定義したレコードをワークリスト レコードとして選択します。ワークリスト (MySpecificWorkflowModuleResult) を実行するアクティビティを持つビジネス プロセスを指定します。
フィールド マッピングのページで、ワークリスト レコードのフィールドとクライアント アプリケーション ページのキーをマッピングします。
OPRID フィールドについては、ロール名 Roleuser by Oprid Qry を選択し、OPRID クエリー変数を MySpecificWorkflowDerived/Work.OPRID フィールドにバインドします。
電子メール ルートについては、電子メールのフィールド (SUBJECT、NOTETEXT、TO、CC、および BCC) とアプリケーション フィールドの間にフィールド マッピングを定義します。
データベース エージェント アイテムを定義します。
Message Attributes (メッセージ属性) ページでターゲット コンポーネントを定義し、クライアント アプリケーション コンポーネントへのパスを指定します。
[Query Name (クエリー名)] フィールドに、手順 4 で定義したデータベース エージェント クエリーを入力します。
クエリー選択のフィールド (2 列目) とクライアント アプリケーション ページのフィールド (最後の列) の間にマッピングを定義します。
PeopleSoft プロセス スケジューラへ移動し、MySpecificWorkflowDBAGProcess を定義します。
プロセス タイプが Database Agent の新しいプロセスをプロセス定義ページで追加します。
プロセス定義オプション ページで、値の追加モードでパラメータ リストを上書きし、以下をパラメータとして指定します。
E100 -T -L /A MySpecificWorkflowModule /MD MyDatabaseAgentName
kbind1=:DERIVED_HR_GB.GB_GROUP_ID2 -kbind2=:DERIVED_HR_GB.VERSIONGBQDM
/A は、アクティビティ名を表します。
/MD は、メッセージ定義を表します。
-kbind1 および -kbind2 は、API ワーク ページのバインド変数です。
PeopleSoft プロセス スケジューラで、MySpecificWorkflowJob を定義します。
グループ ビルドの アプリケーション エンジン プロセス (GB_API.GB_EXEC をコールするプロセス) と MySpecificWorkflowDBAG データベース エージェント プロセスを順次処理する新しいジョブを追加します。
グループ ビルド API へのコールをクライアント アプリケーションに追加します。
グループ ビルド コール ボタンの PeopleCode イベント FieldChange で、「PeopleCode API コールの導入」トピックの手順 7 で説明されているように、グループ ビルド API を使用します。必ず GB_SET_JOB_WF 関数をコールして、専用ワークフローを使用可能に、汎用ワークフローを使用不可にしてください。
MySpecificWorkflowTable に必要な情報を保存するための PeopleCode を追加します。