マス アップデートのためのトランザクション プロセッサの設定
マス アップデートに使用されるセクションとエレメントを定義する場合は、プロセッサの設定コンポーネント (MU_TP_SETUP) を使用します。
次の各トピックでは、トランザクション プロセッサの設定の概要について説明します。
ページ名 |
定義名 |
用途 |
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MU_TP_SETUP |
マス アップデートに使用するセクションとセクション内のエレメントのリスト、および更新を管理するサービスを定義します。マス アップデート定義コンポーネントでマス アップデート定義を作成する際に使用されるプロンプトと必要条件の情報も定義できます。 |
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MU_TP_SETUP_PRE |
指定したセクションのマス アップデート定義の一部として定義する必要がある必要条件エレメントを定義します。定義した必要条件により、マス アップデート トランザクションで使用されるエレメント間の関係が確立されます。 |
トランザクション プロセッサとは、アプリケーションの変更処理をサービスによって可能にするアプリケーション クラスです。変更処理は、変更の詳細を含むトランザクションに基づいて行われます。マス アップデートはマス アップデート管理コンポーネントからオンラインで実行するか、またはマス アップデート実行コンポーネントからバッチ処理で実行しますが、このマス アップデートの実行にトランザクション プロセッサが使用されます。
マス アップデート処理は、トランザクション プロセッサの設定に基づいて実行されます。この設定を実行するには、プロセッサの設定コンポーネントを使用する必要があります。このコンポーネントは、高度な経験を持ったテクニカル ユーザーを対象にしています。プロセッサの設定コンポーネントには、マス アップデートを実行するための多くのセクションが用意されています。
トランザクション プロセッサの設定では、マス アップデートに使用するセクションとセクション内のエレメントのリスト、および更新を管理するサービスを定義します。マス アップデート定義の作成には、マス アップデート定義コンポーネントを使用できます。マス アップデートの処理中に、マス アップデート マネージャがトランザクション プロセッサを起動し、該当するマス アップデートの定義で指定したセクション、エレメントおよび値を使用してマス アップデート トランザクションを処理します。トランザクション プロセッサは、セクションごとにトランザクション プロセッサ設定を参照して適切なサービスを特定し、トランザクションで定義した値を使用して該当のサービスを呼び出します。
注: 任務プロファイル マネージャ (JPM) カタログ タイプをシステムに追加する場合、新規に追加した JPM データに対してマス アップデートを実行するには、プロセッサの設定コンポーネントに JPM カタログ タイプを複製する必要があります。
プロセッサの設定ページ (MU_TP_SETUP) を使用して、マス アップデートに使用するセクションとセクション内のエレメントのリスト、および更新を管理するサービスを定義します。
マス アップデート定義コンポーネントでマス アップデート定義を作成する際に使用されるプロンプトと必要条件の情報も定義できます。
ナビゲーション
画像: プロセッサの設定ページ
次の例では、プロセッサの設定ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

セクション
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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セクション |
セクションの名前を入力します。セクションとはエレメントの機能グループであり、サービス内で定義されます。 |
名称 |
セクションの名称を入力します。マス アップデート定義コンポーネントでマス アップデートを定義する場合、名称は [セクション] フィールドのプロンプト値として使用されます。 |
レベル |
コンポーネント インターフェイスが "雇用レコード" 番号または "個人" のどちらに基づくかを選択します。デフォルトでは、"個人" 値が選択されます。 マス アップデート マネージャ モジュールが個人用のマス アップデートを生成する場合、選択したレベルを使用して、同一個人に対してマス アップデート トランザクションを 1 回だけ生成します。 トランザクション プロセッサ モジュールでは、選択したレベルを使用して、正しいキー値が含まれるサービスにアクセスします。 |
将来行も対象にする |
オンにすると、マス アップデート定義コンポーネントのセクションまたはサービスで、[将来行も対象] オプションを使用できるようになります。 |
サービス |
対応するセクションの更新の管理に使用されるサービスを入力します。指定したサービスにより、対応するセクションに関連するマス アップデートの全てのコントロールとデフォルト値が設定されます。設定自身に処理ロジックは含まれません。 PeopleSoft ヒューマン リソース管理には、職務データ (給与と労働協約の仕様を含む)、個人データ、任務プロファイル マネージャ、軍承認追跡などのマス アップデート処理で使用するサービスが用意されています。各サービスはデータ タイプを使用して定義し、同じ基本クラスを使用します。各データ タイプでは、サービスに使用できるエレメントを定義します。サービスを管理するには、サービス レジストリ コンポーネントを使用します。 注: 独自のサービスを作成して、マス アップデート機能に組み込むこともできます。マス アップデート プロセスで標準のサービス以外のデータにアクセスするには、特定の要件を管理するサービスを定義して登録し、トランザクション プロセッサの設定を更新する必要があります。 |
バージョン |
指定したサービスのバージョンを入力します。 |
エレメント
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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エレメント |
このセクションを使用するマス アップデートで使用するエレメントまたはデータ タイプのオブジェクト名を入力します。入力できる値は、サービスで定義される単純なデータ タイプです。ここで指定したエレメントがマス アップデートで使用される情報になります。 |
名称 |
エレメントの名称を入力します。マス アップデート定義コンポーネントでマス アップデートを定義する場合、名称は [エレメント] フィールドのプロンプト値として使用されます。 |
必要条件定義あり |
エレメントに必要条件を定義すると、このチェック ボックスが自動的にオンになります。 |
詳細 |
このボタンをクリックすると、前提条件ページにアクセスし、対応するエレメントの必要条件を定義できます。 |
プロンプト |
エレメントのプロンプトをどのように定義するかを選択します。選択したプロンプトにより、マス アップデート定義ページでセクションとエレメントの値の組み合わせを定義する方法が決まります。有効値は以下のとおりです。
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[プロンプト レコード/フィールド] |
エレメントのプロンプトでレコードを選択した場合は、レコードを選択します。エレメントのプロンプトでトランスレート値を選択した場合は、フィールド名を選択します。 |
プロセッサの設定 - 必要条件ページ (MU_TP_SETUP_PRE) を使用して、指定したセクションのマス アップデート定義の一部として定義する必要がある必要条件エレメントを定義します。
定義した必要条件により、マス アップデート トランザクションで使用されるエレメント間の関係が確立されます。
ナビゲーション
プロセッサの設定ページの [詳細] アイコンをクリックします。
画像: プロセッサの設定 - 必要条件ページ
次の例では、"プロセッサの設定 - 必要条件" ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

フィールドまたはコントロール |
定義 |
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必要条件セクション、必要条件エレメント、名称 |
マス アップデートを定義する場合に、このセクションとエレメントの必要条件になるセクションとエレメントを選択します。このコンポーネントで定義したセクションから必要条件セクションを選択し、選択した必要条件セクションに定義したエレメントから必要条件エレメントを選択します。必要条件エレメントを選択すると、その名称が表示されます。 |
プロンプト フィールド |
必要条件エレメントの検索画面に使用するフィールドを選択します。このフィールドは、必要条件フィールドの値がプロンプト レコードのどのフィールドにロードされるかを識別するために内部で使用されます。たとえば、エレメント "勤務地/部門" には、必要条件としてエレメント "勤務地/ビジネスユニット" があります。フィールド SETID には、プロンプト レコード DEPT_TBL で使用される場合にビジネス ユニットの値がロードされます。 |
連番 |
マス アップデートを定義する際に必要条件を入力する順番を入力します。 |