ビジネス ユニットの定義
ビジネス ユニットを定義するには、ビジネス ユニット (HR_BUSINESS_UNIT)、ビジネス ユニット オプション デフォルト (BUS_UNIT_OPT_HR)、および GL ビジネス ユニット (BUS_UNIT_GL) の各コンポーネントを使用します。
次の各トピックでは、ビジネス ユニットの更新方法について説明します。
ページ名 |
定義名 |
用途 |
---|---|---|
BUS_UNIT_TBL_HR |
ビジネス ユニットを追加または更新します。 |
|
BUS_UNIT_TBL_HR2 |
ビジネス ユニットに関連付ける他の PeopleSoft アプリケーションのビジネス ユニットを指定します。 |
|
BUS_UNIT_OPT_HR |
特定のセットID について会社、国、および通貨などのシステム デフォルト値を設定します。 |
|
GL ビジネス ユニット ページ |
BUS_UNIT_TBL_GL |
GL ビジネス ユニットを確認します。 |
ビジネス ユニット ページ (BUS_UNIT_TBL_HR) を使用して、ビジネス ユニットを追加または更新します。
ナビゲーション
画像: ビジネス ユニット ページ
次の例では、ビジネス ユニット ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

警告 システム パフォーマンスを最適化するために、ビジネス ユニットは 5 文字で設定してください。セットID やビジネス ユニットが 5 文字に満たない場合は、パフォーマンスが大幅に低下します。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
---|---|
ステータス |
[アクティブ] または [非アクティブ] を選択します。[非アクティブ] を選択した場合は、PeopleSoft HCM のビジネス ユニット リストにこのビジネス ユニットは表示されません。 注: ビジネス ユニットには有効日が付いていないため、ビジネス ユニットの使用可能状態の切り替えにはこのフィールドを使用します。 |
テーブルセット共有オプションについて
フィールドまたはコントロール |
定義 |
---|---|
デフォルト レコード グループ セットID |
ビジネス ユニット コンポーネントで新規のビジネス ユニットを定義する際は、このグループ ボックスのオプションを使用して、新規のビジネス ユニットに対してデフォルトのレコード グループ セットID が設定されるように指定します。[セットID] または [既存ビジネス ユニットからコピー] フィールドに値を入力すると、新規ビジネス ユニットの各レコード グループに割り当てられるセットID が決定します。その結果、このビジネス ユニットのテーブルセット共有の設定が暫定的に決まります。さまざまなコントロール テーブルから有効値を取得する際に該当するビジネス ユニットに使用されるテーブルセットは、レコード グループに割り当てられたセットID によって決定します。 |
特定のデフォルト セットID を使用したテーブルセット共有設定
画像: テーブルセット共有
セットID の主要デフォルト (必要に応じて、テーブルセット コントロール - レコード グループ ページ (SET_CNTRL_TABLE1) で変更可) を使用して作成している新規ビジネス ユニットにテーブルセット共有設定を定義する場合は、使用するデフォルトのセットID を入力します。

システムに新規のビジネス ユニットを追加すると、[セットID] フィールドにはそのビジネス ユニットと同じ名前が表示されます。たとえば、ビジネス ユニットの名前が USA の場合、[セットID] の値は USA にデフォルト設定されます。デフォルト セットID は必要に応じて上書きできます。
画像: デフォルト セットID を使用したテーブルセット共有
デフォルト セットID を変更せずにビジネス ユニットを保存すると、そのビジネス ユニットと同じ名前 (この場合は USA) で新しいセットID が作成され、ビジネス ユニット ページで指定したこのデフォルト セットID である USA が、次の図に示すように、新しいビジネス ユニットの各レコード グループに割り当てられます。

注: 1 つのビジネス ユニットに関連付けることができるデフォルト セットID は 1 つのみです。
既存ビジネス ユニットからのテーブルセット設定のコピー
[既存ビジネス ユニットからコピー] オプションを使用すると、既存ビジネス ユニットのテーブルセット共有設定をコピーできます。
注: 初めてビジネス ユニット ページを開くと、[既存ビジネス ユニットからコピー] オプションは、グレー表示になっています。このオプションを使用可能にするには、[セットID] フィールドにある値を消去し、フィールドからカーソルを移動します。
作成中の新規ビジネス ユニットのテーブルセット共有設定を、既に定義済みの別のビジネス ユニットの設定と同じにする場合、または 2 つのユニットの設定をレコード グループ数個を除いてほぼ同じにする場合は、コピー対象のビジネス ユニットを入力します。レコード グループが新規ビジネス ユニットにリンクされると、コピー元として選択したビジネス ユニットと同じセットID が各レコード グループに割り当てられます。
画像: 既存ビジネス ユニットからのテーブルセット共有設定のコピー
たとえば、コピー対象として指定する既存のビジネス ユニットに、レコード グループ 01、02、および 05 にセットID SHARE が関連付けられ、レコード グループ 03 および 04 にセットID USA が関連付けられ、レコード グループ 06 にセットID MFG が関連付けられているとします。作成した新規ビジネス ユニットは、次の図に示すように、同じレコード グループごとにこれらの同じセットID 値を共有します。

どちらの方法を選択しても、新規ビジネス ユニットを最初に保存した後は、デフォルトの [セットID] または [既存ビジネス ユニットからコピー] フィールドは入力不可になります。このビジネス ユニットのデフォルト レコード グループ セットID の情報をこのページから再度変更することはできません。これは、PeopleSoft HCM にある定義済みビジネス ユニットのテーブルセット レコード グループ コントロールが誤って上書きされないようにするためです。
注: 新規ビジネス ユニットを追加してページを保存すると、全ての有効なテーブル値が自動作成されます。これらの値は PeopleTools から取得され、ビジネス ユニット ID、レコード グループ ID、およびセットID に関連するものです。
ビジネス ユニットを作成すると、すぐにテーブルセット共有が設定されます。1 つのデフォルト セットID を使用してテーブル セット共有を設定した場合の共有には特に、細部の調整が必要です。テーブル セット コントロール — レコード グループ ページで個別のレコード グループに割り当てられているセットID を変更して、この調整を行います。レコード グループを追加すると、このページのデフォルト セットID 値が使用されます。
『PeopleTools: Data Management』の「PeopleTools Utilities」に含まれる「TableSet Control - Record Group」を参照してください。
ビジネス ユニット相互参照ページ (BUS_UNIT_TBL_HR2) を使用して、ビジネス ユニットに関連付ける他の PeopleSoft アプリケーションのビジネス ユニットを指定します。
ナビゲーション
画像: ビジネス ユニット相互参照ページ
次の例では、ビジネス ユニット相互参照ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

フィールドまたはコントロール |
定義 |
---|---|
ビジネス ユニット相互参照 |
このグループ ボックスでは、ページに表示されている PeopleSoft アプリケーションに対して、適用可能な場合は、ビジネス ユニット相互参照を入力します。作成したビジネス ユニットに関連付ける、他の PeopleSoft アプリケーションのビジネス ユニットを指定します。 |
注: PeopleSoft HCM ビジネス ユニットに関連付けられている PeopleSoft 一般会計ユニットは、GL/HR ビジネス ユニット マッピング ページ (BU_GL_HR_LNK) で確認できます。
ビジネス ユニット オプション デフォルト ページ (BUS_UNIT_OPT_HR) を使用して、特定のセットID について会社、国、および通貨などのシステム デフォルト値を設定します。
ナビゲーション
画像: ビジネス ユニット オプション デフォルト ページ
次の例では、ビジネス ユニット オプション デフォルト ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

セットID に対し各種のデフォルト値を設定することで、ヒューマン リソース管理システム内のフィールドに表示されるデフォルト値を指定できます。ビジネス ユニット オプション デフォルト コンポーネントはセットID をキーとしているため、複数のビジネス ユニット間でこのデフォルトを共有できます。
警告 このページで入力または選択した値は、PeopleSoft HCM システム全体のデフォルト設定に影響します。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
---|---|
会社、国、換算先通貨 |
デフォルト値として使用される会社、国、換算先通貨を選択します。 |
標準勤務時間
フィールドまたはコントロール |
定義 |
---|---|
デフォルト標準勤務時間 |
デフォルト標準勤務時間は、給与プラン定義コンポーネント (SALARY_PLAN_TABLE)、職務コード テーブル コンポーネント (JOB_CODE_TBL)、またはインストール テーブル コンポーネント (INSTALLATION_TBL) から取得されます。 |
勤務周期 |
標準勤務周期とは、従業員が規定の標準勤務時間分の勤務を完了しなければならない周期です。標準勤務周期の年次化係数と、デフォルトの標準勤務時間を組み合わせて、常勤換算 (FTE) が計算されます。デフォルトの標準勤務周期は、給与プラン定義、職務コード テーブル、またはインストール テーブルの各コンポーネントから取得されます。ここで入力した値は、職務データ コンポーネント (JOB_DATA) およびポジション データ コンポーネント (POSITION_DATA) で確認のために使用されます。 |
フィールドまたはコントロール |
定義 |
---|---|
最小標準勤務時間、最大標準勤務時間 |
このセットID に対する最小標準勤務時間と最大標準勤務時間のデフォルト値を入力します。ここで入力した値は、職務データ コンポーネントおよびポジション データ コンポーネントで確認のために使用されます。 |
(BEL) [ベルギー]
フィールドまたはコントロール |
定義 |
---|---|
業界委員会 |
会社に適合する業界委員会を選択します。これは、必要に応じて部門レベルで上書きできます。 |
フィールドまたはコントロール |
定義 |
---|---|
NACE コード |
会社の NACE コードを入力します。注: NACE コードの詳細レベルを選択することができます。グループ レベルで 5 桁、クラス レベルで 6 桁、およびサブクラス レベルで 7 桁です。 |
(CAN) [カナダ]
フィールドまたはコントロール |
定義 |
---|---|
国勢調査メトロ エリア |
メトロ エリアを選択します。 |
産業セクター |
産業セクターを選択します。選択した値は、カナダ部門のデフォルトの産業セクターとして使用されます。 |
注: これらの値は PeopleSoft ヒューマン リソース管理のカナダの法定レポートに影響します。