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インテグレーション ブローカーへの HCM サービスのマッピング

次の各トピックでは、インテグレーション ブローカーへの HCM サービスのマッピングについての概要および以下の作業方法について説明します。

HCM サービスは、リモート (PeopleSoft 以外) のシステムから呼び出すことができます。SOA フレームワークには、受信リクエスト (サービス) を処理して必要な応答を返すビルトイン機能が含まれています。このビルトイン機能では、以下の処理ができます。

  • Web サービスの自動生成

  • PeopleSoft リポジトリへの WSDL のパブリッシュ

  • UDDI への WSDL のパブリッシュ

  • インテグレーション ブローカー サービスとインテグレーション サービス リポジトリ (ISR) の自動同期

PeopleTools インテグレーション ブローカー サービスは、サービスの変換機能として使用されます。HCM サービスをインテグレーション ブローカーにマッピングすることにより、サービス レジストリを業界標準に適合させることができます。

次の各トピックでは、以下の作業方法について説明します。

  • インテグレーション ブローカー サービスへの HCM インターフェイス レジストリのマッピング

  • インテグレーション ブローカーのサービス オペレーションへの HCM サービスのマッピング

  • インターフェイスの詳細のマッピング

  • サービス オペレーションのセキュリティの表示

  • サービス オペレーションのハンドラの表示

  • サービス オペレーションのルーティングの表示

インテグレーション ブローカー サービスへの HCM インターフェイス レジストリへのマッピング

HCM サービスをインテグレーション ブローカーにマッピングするには、HCM インターフェイス レジストリを使用します。マッピングは、製品の HCM サービスの最下位サブカテゴリである第 3 レベル フォルダでのみ可能です。

特定フォルダの HCM インターフェイス レジストリのメタデータをインテグレーション ブローカー サービスにマッピングするには、次の手順に従います。

  1. サービス レジストリ ページで、第 3 レベルのフォルダのフォルダ名のリンクをクリックします。

    レジストリ フォルダの WSDL が表示されます。

  2. [サービス リポジトリに追加] ボタンをクリックして、サービス リポジトリに追加します。

    インテグレーション ブローカーを設定している場合は、サービスの詳細が表示されます。

    注: [サービス リポジトリから削除] ボタンは、レジストリ フォルダをインテグレーション ブローカーのサービス リポジトリにマッピングした場合にのみ使用できます。マッピングすると、[サービス リポジトリに追加] ボタンは使用できなくなります。これにより、修正アクションしか実行できなくなります。

フォルダのインテグレーション ブローカー サービス名は自動的に生成されます。このサービス名はフォルダの IUD になります。これは HCM インターフェイス レジストリ内で固有の文字列になるため、各サービスの名前は一意になります。必要に応じて、サービス管理コンポーネント select ([PeopleTools], then select [インテグレーション ブローカー], then select [サービス ユーティリティ], then select [サービス管理])で、インテグレーション ブローカーのサービス名を変更して意味のある名前に変更することもできます。サービス別名フィールドには IUD サービス名のコピーが保存されるため、サービス名を変更しても固有名は確保されます。これにより、サービスと HCM インターフェイス レジストリを関連付ける方法が削除プロセスに確保されます。

注: サービス別名フィールドはサービスの削除処理に不可欠なため、サービス別名フィールドはどのような場合でも変更しないでください

インテグレーション ブローカーのサービス オペレーションへの HCM サービスのマッピング

サービス レジストリ ページのレジストリ フォルダにある各 HCM サービスは、インテグレーション ブローカーのサービス オペレーションにマッピングされ、サービス ページselect ([PeopleTools], then select [インテグレーション ブローカー], then select [インテグレーション設定], then select [サービス])でフォルダに生成したサービスで確認できます。HCM サービスの名前は、サービス オペレーションの名前 (そのサービス オペレーションが存在しない場合) として使用されます。サービス オペレーションが既に存在している場合は、サービス オペレーション名フィールドの長さの制約 (30 文字) 内でアルゴリズムが機能します。このアルゴリズムにより、一意の名前が生成されるまで最後の文字が数字で置換されます。サービス オペレーションのバージョンは、HCM インターフェイス レジストリから取得されます。

インターフェイスの詳細のマッピング

各入出力インターフェイスは、インテグレーション ブローカーの非行セット ベースのメッセージにマッピングされます。このメッセージには、生成されたスキーマが付きます。また、HCM インターフェイス レジストリからバージョンも割り当てられます。メッセージの基本名は、HCM サービス名にサフィックス "_IM" (入力インターフェイス) または "_OM" (出力インターフェイス) が付きます (例: ADDPOITYPE_IM)。

出力エラーのインターフェイスは、インテグレーション ブローカーの非行セット ベースのパート メッセージにマッピングされます。これは、インテグレーション ブローカーのエラー メッセージの数は、サービス オペレーションごとに 1 つだけという制限のためです。このため、マッピングされた HCM サービスに関連する出力エラーは、全てインテグレーション ブローカーのコンテナ メッセージ内に作成されます。出力エラー メッセージは、サフィックス "_FM" で示されます (例: ADDPOITYPE_FM)。

サービス オペレーションのセキュリティの表示

生成する各サービス オペレーションには、標準の権限リスト HCSPSERVICE が割り当てられます。Web サービスの権限リストの詳細には、Web サービス アクセス ページselect ([PeopleTools], then select [インテグレーション ブローカー], then select [サービス オペレーション], then select [一般]の順にクリックし、[サービス オペレーション セキュリティ] リンクをクリック) でアクセスします。

サービス オペレーションのハンドラの表示

生成する各サービス オペレーションには、ハンドラが割り当てられます。割り当てられたハンドラは、受信リクエストを処理する汎用ハンドラ クラスを参照して、必要な応答を生成します。汎用ハンドラは、HMCR_FRAMEWORK:IB_Framework:Handlers:IB_SyncRequestHandler です。サービス オペレーションのハンドラには、サービス オペレーション コンポーネントのハンドラ ページselect ([PeopleTools], then select [インテグレーション ブローカー], then select [インテグレーション設定], then select [サービス オペレーション])でアクセスします。

サービス オペレーションのルーティングの表示

HCM レジストリ内には、指定したサービスのコンシューマを示すものがないため、マッピング プロセスでルーティングは生成されません。必要なルーティングについては、開発チームで作成してください。

サービス レジストリを使用して、インテグレーション ブローカーにマッピングした HCM サービスを削除します。サービス レジストリの [サービス リポジトリから削除] ボタンは、インテグレーション ブローカーのメタデータに追加したフォルダに対してのみ使用できます。

削除プロセスでは、インテグレーション ブローカーのメタデータから、以下のオブジェクトを削除します。

  • WSDL

  • サービス

  • サービス オペレーション

  • サービス オペレーションのセキュリティ

  • サービス オペレーションのハンドラ

  • サービス オペレーションのルーティング

  • メッセージ (入力、出力、エラー コンテナ、パート)

  • メッセージ スキーマ

HCM サービスをインテグレーション ブローカーにマッピングする主な理由は、インテグレーション ブローカーの Web サービス提供機能を使用することです。Web サービスを提供できるのは、"全て/ローカル" のルーティングとして定義したサービス オペレーションの場合だけです。これらのサービス オペレーション、ハンドラ、およびルーティングは、サービス オペレーション コンポーネントで作成します。

サービス オペレーションで "全て/ローカル" のルーティングを設定するには、次の手順に従います。

  1. サービス オペレーション コンポーネント select ([PeopleTools], then select [インテグレーション ブローカー], then select [インテグレーション設定], then select [サービス オペレーション])にアクセスします。

  2. 一般ページの [保存時のルーティング アクション] 領域にある [全て/ローカルの生成] チェック ボックスをオンにします。

  3. コンポーネントを保存します。

    [ルーティング ステータス] 領域の [全て/ローカル] の値が [存在する] に更新されます。

    また、ルーティングも生成され、このコンポーネントのルーティング ページに表示されます。

"全て/ローカル" として定義したサービス オペレーションを 1 つ以上持つサービスは、Web サービスとしてパブリッシュできます。

適合するサービスを Web サービスとしてパブリッシュするには、次の手順に従います。

  1. Web サービスの提供コンポーネントselect ([PeopleTools], then select [インテグレーション ブローカー], then select [Web サービス], then select [Web サービスの提供])にアクセスして、Web サービスの提供ウィザードを起動します。

    サービスの選択ページが表示されます。

  2. Web サービスとしてパブリッシュするサービスを検索します。

  3. 返された検索結果からサービスを選択して、[次へ] ボタンをクリックします。

    サービス オペレーションの選択ページが表示されます。

  4. Web サービスとしてパブリッシュするサービスのサービス オペレーションを選択して、[次へ] ボタンをクリックします。

    WSDL の表示ページが表示されます。

  5. サービスの [WSDL の表示] リンクをクリックして、このサービスで生成された WSDL を表示します。

  6. "WSDL の表示" ページに戻り、[次へ] ボタンをクリックします。

    パブリッシュ オプションの指定ページが表示されます。

  7. 選択したサービスをパブリッシュする場所を定義します。

    [UDDI にパブリッシュ] チェック ボックスまたは [WSDL リポジトリ] チェック ボックスをオンにして、対応する場所にサービスをパブリッシュします。

    Web サービスの提供 - 結果ページが表示されます。

  8. WSDL 生成ログを表示して、ウィザードの結果を確認します。