マス アップデートの実行
次の各トピックでは、マス アップデート処理の概要およびマス アップデート プロセスの実行方法について説明します。
ページ名 |
定義名 |
用途 |
---|---|---|
RUNCTL_MU |
マス アップデート プロセスを実行します。 |
マス アップデート実行コンポーネントでは、マス アップデート トランザクションをバッチ処理するマス アップデート アプリケーション エンジン (AE) プロセス (HR_MASS_UPD) を実行します。このバッチを実行することは、マス アップデート処理の更新フェーズを実行することを意味します。マス アップデート管理コンポーネントでは、マス アップデート処理のバッチ更新フェーズをオンラインで実行できません。
マス アップデート プロセス (HR_MASS_UPD) では、更新の候補となっているデータに関連するサービス (職務データの場合は JOB_DATA コンポーネント) を使用して、グループの各従業員のデータが取得されます。次に、従業員に新しい値が割り当てられて変更内容が保存され、このコンポーネントに適用されるビジネス ルールがトリガされます。また、実行結果レコードが作成され、全従業員に対して行われた全ての修正状況が追跡管理されます。
マス アップデート プロセスを実行するには、マス アップデート実行ラン コントロール ページを使用します。このページでは、マス アップデートのバッチ処理で使用するマス アップデート定義を 1 つ以上指定し、マス アップデート プロセスで各定義のトランザクションを処理する順番を指定します。並列処理のパラメータを指定することもできます。並列処理では、マス アップデート プロセスのインスタンスを同時に実行できるため、パフォーマンスが向上します。
マス アップデート プロセス (マス アップデート マネージャで起動) を実行すると、処理対象のトランザクション (ステータスが未処理のトランザクション) のセットに対してトランザクション プロセッサが呼び出されます。マス アップデート プロセスでは、未処理のマス アップデート トランザクションのキューと実行中のインスタンスのリストを監視します。監視処理は、処理待ちのトランザクションがなくなるか、ラン コントロール ページで定義した並列処理の最大数に達するまで実行されます。
並列処理でプロセスを実行すると、マス アップデート マネージャはマス アップデート実行 AE プロセス (HR_MASS_EXE) を使用して実行マネージャを起動し、ラン コントロール ページで指定した並列処理のパラメータを使用します。マス アップデート実行プロセスでは、最初にインスタンス (スポーニングと呼ばれる) が作成されます。次に、[インスタンス別トランザクション数] フィールドで指定した数に基づいて、トランザクションがインスタンスに割り当てられ、PeopleTools プロセス スケジューラに送信してインスタンスが処理されます。インスタンス数が [最大インスタンス数] フィールドで指定した数以下の場合は、他のインスタンスがスポーニングされます。このプロセスは、インスタンスの最大許容数に達するまで繰り返されます。マス アップデート実行プロセスは、マス アップデート プロセスの子プロセスです。
注: PeopleTools のサーバー定義ページ (ナビゲーションは ) では、ロード バランシング オプションを指定できます。
マス アップデート実行ページ (RUNCTL_MU) を使用して、マス アップデート プロセスを実行します。
ナビゲーション
画像: マス アップデート実行ページ
次の例では、マス アップデート実行ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

マス アップデート
このグループ ボックスでは、マス アップデート トランザクションの処理で使用するマス アップデート定義を選択します。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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連番 |
マス アップデートを実行する順番を指定します。デフォルトでは、最初の行は "1" に設定され、行を追加すると自動的に番号が 1 つずつ増加していきます。 |
マス アップデート ID、名称 |
処理に含めるマス アップデート定義を選択します。選択できるのは、開始済みまたは進行中のマス アップデート定義のみです。選択したマス アップデート定義の名称が表示されます。 |
マス アップデート ステータス |
マス アップデート定義のステータスが表示されます。 |
並列処理
このグループ ボックスでは、マス アップデート実行インスタンスの並列処理のパラメータを指定します。マス アップデート プロセスを別のハードウェアで同時に実行すると、パフォーマンスを向上できます。この場合、追加の設定は必要ありません。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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並列処理でインスタンスを実行する |
このチェック ボックスをオンにすると、複数のインスタンスを同時に実行できます。このプロセスでは、実行マネージャを使用して、サブプロセス (プロセス インスタンスと呼ばれます) の生成と監視を行います。サブプロセスは PeopleTools プロセス スケジューラで同時に実行されます。 このチェック ボックスをオフにすると、プロセスは PeopleTools プロセス スケジューラの単一のインスタンスで実行されます。この場合、マス アップデートは各トランザクションで連続してデータベースにコミットされます。 |
最大インスタンス数 |
プロセスで同時に生成および実行可能なインスタンスの最大数を入力します。このチェック ボックスは、インスタンスを並列処理で実行するように指定した場合に利用できます。 |
インスタンス別トランザクション数 |
新規インスタンスの作成前にインスタンスごとに処理可能なトランザクションの最大数を入力します。このチェック ボックスは、インスタンスを並列処理で実行するように指定した場合に利用できます。 |