承認プロセス定義の設定

このトピックでは、PeopleSoft HCM に固有のトランザクションについて、承認プロセス定義の設定方法の例を説明します。

この例では、従業員の休暇リクエストの承認を処理する承認プロセス定義を作成します。

1. まず、承認プロセスのステージ、パスおよびステップを定義する必要があります。

   プロセス定義の設定ページ (EOAW_PRCS_MAIN) を使用して、ワークフロー承認プロセスのステージを定義します。

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   select [HCM 基本設定], then select [共通定義], then select [承認], then select [承認プロセス設定], then select [プロセス定義の設定]

   画像: 承認プロセス定義の設定

   次の例では、プロセス定義の設定ページを使用して承認プロセス定義を設定する方法を説明します。

   

   この例の承認プロセスには、ステージとパスがそれぞれ 1 つずつ、ステップが 2 つあります。例にあるステージには組織で 1 つの承認パスが含まれ、このパスには従業員が休暇を取得するまでに 2 つのレベルの監督者による承認が必要です。まず、従業員の監督者が承認し、続いてその監督者の管理者がリクエストを承認する必要があります。

   承認プロセス定義には、複数のステージ、パスおよびステップを定義できます。たとえば、従業員の休暇リクエストに管理者の承認が必要だとします。この場合、管理者の承認を必要とするステップを 1 つ含む追加のパスを既存のステージ内に作成します。

   承認フレームワークは、複数のステージとステップを順番に処理します。指定のパスで前のステップが完了するまで、エンジンは次のステップに進むことはできません。同じように、あるステージ内の全てのパスが完了しないと、エンジンは次のステージに進むことができません。ただし、パスの場合は静的 (順番に処理) または動的 (並行して処理) のいずれかとして定義できます。

2. ここで、承認フレームワークが実行時に評価してブール演算の結果を出すロジックを追加します。条件は定義、パス、ステップのレベルで定義できます。この例の場合はロジックを定義レベルに追加し、このロジックによって従業員 ID の値を持たない休暇リクエストがあった場合に、承認フレームワークに処理を停止するように指示します。

   条件定義ページ (EOAW_CRITERIA) を使用して、ワークフロー承認プロセスの条件を定義します。

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   • プロセス定義の設定ページで、[定義条件] リンクをクリックします。

   • プロセス定義の設定ページで、[警告条件] リンクをクリックします。

   • プロセス定義の設定ページの [パス] セクションで、[条件] リンクをクリックします。

   • プロセス定義の設定ページの [ステップ] セクションで、[条件] アイコンをクリックします。

   画像: 処理条件の定義

   次の例では、条件定義ページを使用して処理条件の定義を定義する方法を説明します。

   

   条件定義を使用して、実行時に承認フレームワークがブール演算の結果 (真または偽) を出すために評価する計算ロジックを定義します。このページは警告条件の定義にも使用します。警告条件は他の条件タイプと原則的に同じですが、適用方法が異なります。警告条件を使用して、警告をいつ表示するかを決定できます。たとえば、トランザクションが指定の条件を満たす場合に、承認トランザクション ページで承認者にメッセージを表示することが可能です。このページを使用して警告条件を定義するには、プロセス定義の設定ページの [警告条件] のリンクをクリックしてください。警告条件には異なる点が 2 つあります。

   このページで以下の操作を実行します。

   1. [条件タイプ] フィールドの値として [ユーザー入力] を選択します。

      これによって、ページでフィールドが有効になり、条件を手動で定義できるようになります。

   2. [全ての条件必須] チェック ボックスを選択します。

      このチェック ボックスはデフォルトで選択されています。

   3. [フィールド条件] グループ ボックスを使用して、必要なロジックを指定します。[レコード] フィールドで、このトランザクションのヘッダー レコードを選択します。トランザクションのヘッダー レコードは、トランザクション登録ページで定義します。この場合、トランザクションのプロセス ID は AbsenceManagement で、これにはヘッダー レコードの GP_ABS_SS_DAT が定義されています。プロセス ID の該当するヘッダー レコード内に定義されているフィールドのいずれかを選択します。

      この例では、EMPLID が選択されています。ロジックを完了するには、[条件演算子] フィールドで [NOT BLANK] 値を選択します。

   4. [適用] をクリックし、次に [OK] をクリックします。

      この条件定義のロジックは、休暇リクエストを処理する際に、承認フレームワークがこの定義 ID を使用して、トランザクションの一部に従業員 ID を含む AbsenceManagement 承認プロセス ID に関連する、全てのトランザクションを処理することを意味します。トランザクションに従業員 ID の値が含まれない場合、承認フレームワークは、関連の承認プロセス ID のトランザクション処理に必要な必須条件に一致する別の定義 ID を引き続き検索します。

3. 次に、現在の承認者が 3 日以内に返答しない場合に、承認フレームワークがパス内の次の承認者に承認を転送する必要があります。[パス] グループ ボックスの [詳細] リンクをクリックして、承認パス定義ページにアクセスします。

   承認パス定義ページ (EOAW_PATH_SEC) を使用して、ワークフロー承認プロセスのパスの詳細を設定します。

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   プロセス定義の設定ページで、[パス] グループ ボックス内の [詳細] リンクまたはアイコンをクリックします。

   画像: タイムアウト オプションを 3 日に指定

   次の例では、承認パス定義ページを使用して、タイムアウト オプションを 3 日に指定する方法を説明します。

   

   [タイムアウト オプション] グループ ボックスを使用して、特定の時間が経過した後に特定のトランザクションやリクエストがどう処理されるかを定義します。たとえば、特定の時間や日数が経過した後、関係者へ通知したり、承認を先に進めるか、または割り当てをやり直すことができます。データベース内の特定のユーザーや定義済みのユーザー リストに、リクエストの割当先を変更することができます。

   この例の条件を満たすには、[エスカレーション オプション] フィールドを [事前承認] に、[日数] フィールドを 3 に設定し、[OK] をクリックします。

4. これで承認プロセス定義が完了しました。次にグラフィックによる表示を見てみましょう。

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   プロセス定義の設定ページの上部にある [承認プロセス表示] リンクをクリックします。

   画像: 承認プロセス定義の参照

   次の例では、承認ステップ定義ページを使用して承認プロセス定義を表示する方法を説明します。

   

   承認ステップ定義ページ (EOAW_STEP_SEC) を使用して、ワークフロー承認プロセスのステップの詳細を定義します。

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   プロセス定義の設定ページで、[ステップ] グループ ボックス内の [詳細] アイコンをクリックします。

   画像: ワークフローのステップの詳細の定義

   次の例では、ワークフローのステップの詳細を定義する方法を説明します。

   

   プロセス定義の設定ページでは、承認プロセス定義をグラフィックを用いて表示し、必要があれば定義をすばやく修正することが可能です。[+] や [-] ボタン、または修正ボタンをクリックしてステップを変更します。たとえば、休暇リクエストに 3 番目の承認ステップがあった方が良いとします。ステップ 2 の後の [+] をクリックしてください。

   画像: 承認プロセス表示ページから追加ステップを追加

   次の例では、承認プロセス表示ページから追加ステップを追加する方法を説明します。

   

   プロセス定義の設定ページに自動的に戻り、ステップ 2 の後に新しい行が挿入されているので、新しいステップをここに入力します。定義を終えたら [保存] をクリックします。