ERE について
ERE はスペインの法律に基づく管理手順で、会社が経済的、技術的、組織的、または生産的理由あるいは不可抗力で労働契約の一時的な停止または集団解雇を要求するときに従う必要があります。このような措置には、労働者の代表の同意が必要であり、同意が得られない場合は、行政機関からの事前の公式認可が必要です。行政機関は、影響を受ける従業員の勤務地に応じて、労働社会保障省または地域の労働関連省庁となります。
会社が大幅な人員削減を強いられ、従業員の雇用を終了しないで一時的に停止する場合は、ERE によって社会保障給付が許可されます。さらに、ERE では、雇用が終了した従業員を経済的に支援します。
オラクル社は、ERE プロシージャの管理に必要なあらゆるツールを提供しています。これらのツールを使用すると、必要なデータの入力、拠出金や給与の減額の調整、必要なデータを法的エンティティ (社会保障および SPEE) に転送するためのレポートの作成が可能になります。
ERE アクションのタイプ
特定の ERE イベントでは、会社は従業員に対して次のアクションを実行できます。
永久的な雇用終了: 雇用が永久的に終了した従業員には、会社から補償金が支払われます。さらに、雇用終了従業員は、Servicio Público de Empleo Estatal (SPEE) から支払われる失業手当を受け取る資格があります。
停職: このアクションの結果、従業員は一時的に停職になります。停職中、従業員は一切の労働を行わず、SPEE から支払われる月間福利厚生を受け取ります。従業員は、停職が終了すると職務に戻り、通常の月間給与を受け取ります。
勤務スケジュールの短縮: このアクションの結果、影響を受ける従業員は勤務スケジュールが短縮されます。勤務スケジュールは、月あたりの勤務日数または日あたりの勤務時間数によって短縮されます。勤務スケジュールの短縮期間中、従業員は、勤務時間数または勤務日数に基づいて会社から給与の一部を受け取ります。さらに、勤務スケジュールの短縮による給与の損失を埋め合わせるために、SPEE から失業手当の一部を受け取ります。