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人事異動と異動理由の定義

人事異動と異動理由のテーブルを設定するには、異動 (ACTION_TBL)、FPS 異動区分 (FPMACTION_PNL2)、異動理由 (ACTION_REASON_TBL) および異動理由レポート (RUN_PER710) の各コンポーネントを使用します。

次の各トピックでは、人事異動理由の概要および定義について説明します。

ページ名

定義名

用途

異動区分ページ

ACTION_TBL_GBL

人事異動区分コードとその値を定義または確認します。

理由サマリ ページ

ACTION_TBL2

特定の異動区分コードに対する理由の一覧を表示します。

FPS 異動区分ページ

FPMACTION_PNL2

(フランス公的機関)このページは、インストール テーブルでフランス公的機関が選択されている場合に表示されます。このページを使用して、異動区分コードを使用できる FPS コンポーネントを割り当てます。このページについては、『PeopleSoft ヒューマン リソース管理のフランス公的機関管理』[英語版]

異動理由ページ

ACTRSN_TBL_GBL

人事異動理由を定義したり、既存の異動理由を変更します。

異動理由テーブル ページ

RUN_PER710

異動理由テーブル レポート (PER710) を実行します。このレポートには、各人事異動区分コードに対応する理由コードが、異動区分ごとにアルファベット順に出力されます。

人事・労務管理ビジネス プロセスの情報を保守する過程においては、従業員の昇進・昇格、転属、雇用終了、昇給、休職などの場合に従業員データを変更します。このような各アクティビティを "人事異動" と呼びます。人事異動があると、職務データ - 勤務地ページとデータ コントロール ページで従業員データを入力および更新します。人事異動タイプを分類するコードは、異動区分テーブルに保存されています。

従業員に対して同じタイプの人事異動があった場合でも、その理由はさまざまです。たとえば、同じ "休職" という異動であっても、その理由は産前産後休業の場合もあれば、軍役の場合もあり、また健康上の理由によることもあります。

従業員データの変更理由がすぐわかるようにするため、人事異動の理由をあらかじめ設定することができます。ヒューマン リソース管理システムには、いくつかの異動理由があらかじめ用意されていますが、企業独自の異動理由を追加する必要も出てきます。そのためには、異動理由ページを使用します。

注: PeopleSoft アプリケーションには、さまざまな異動区分および異動理由コードが用意されています。どの異動区分および理由コードが組織に最適かを判断するには、異動に関連付けられたルールを十分に理解し、異動理由に関連付けられた福利厚生ステータスを考慮する必要があります。

注: 異動理由テーブル レポート (PER710) を作成して、定義済の異動区分および理由の一覧を表示することができます。

ポジションと異動理由

PeopleSoft ヒューマン リソース管理の一部または全体をポジション別に管理している場合は、ポジション データ 1 ページを使用して、異動理由をポジション データにも入力します。たとえば、組織の再編成、ポジション名の変更、職務の再分類があった場合、"ポジション変更" という異動区分を指定します。また、従業員を他のポジションに転属させる場合は、割り当てられているポジション番号 (および関連データ) を変更する必要があります。

ポジション変更の理由を追加するには、ポジション変更 (POS) という異動区分コードを使用します。

海外赴任と異動理由

従業員が海外に赴任する場合、本国/赴任先データ ページで異動理由を指定します。赴任理由には、たとえば技術移転や赴任先の技術者の不足などがあります。海外赴任の理由を指定すると、従業員の海外赴任タイプの管理が容易になります。

海外赴任に特定の理由を設定するには、赴任 (ASG) または赴任終了 (ASC) という異動区分コードを使用します。

異動区分ページ (ACTION_TBL_GBL) を使用して、人事異動区分コードとその値を定義または確認します。

画像: 異動区分ページ

次の例では、異動区分ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

異動区分ページ

ステータス フィールドの設定

フィールドまたはコントロール

定義

ステータス フィールドの設定あり

この異動によって、対象者の [ステータス] フィールドと [日付] フィールドが変更される場合は、このチェック ボックスをオンにします。このチェック ボックスをオンにすると、[雇用データの日付設定] 領域と [配属データの日付設定] 領域、および [ステータス フィールドの設定] 領域のその他のフィールドが表示されます。

給与計算ステータス

この異動の対象者の従業員ステータス (EMPL_STATUS) を選択します。値は [アクティブ][死亡][休職 (有給)][休職][退職][退職 - 退職金支給][退職 - 年金管理][短期休暇][停職][雇用終了][雇用終了 - 年金支給][雇用終了 (有給)] です。

HR ステータス

HR 用に、この異動の対象者のステータスを指定します。

雇用データの日付設定

フィールドまたはコントロール

定義

[初回採用日] および [採用日]

この異動によって職務レコードの更新が発生する場合に使用する異動テーブル値を選択します。[初回採用日] は、この異動の対象者の該当する雇用形態 (組織レコード) が最初にアクティブになった日付です。たとえば、従業員の場合は採用日になります。[採用日] は、該当する組織レコードが最後に更新された日付です。たとえば、従業員の場合は再雇用日になります。HIR または ADD の異動では、[初回採用日][採用日] の両方が修正され、職務データ行の有効日になります。再雇用または更新の異動では、[採用日] のみが変更されます。これらの日付は雇用形態 (組織レコード) レベルでのみ更新されるもので、職務 (雇用レコード) の追加では更新されません。値は [職務レコードの有効日] および [設定しない] です。

退職日

退職日の設定方法を決める異動テーブル値を選択します。値は [クリア][職務レコードの有効日の前日]、および [設定しない] です。

配属データの日付設定

フィールドまたはコントロール

定義

開始日

個々の配属の開始日の設定方法を決める異動テーブル値を選択します。追加職務 (ADL) や赴任 (ASG) だけでなく、採用 (HIR)、非従業員の追加 (ADD)、および関係者の追加 (POI) の異動区分でも、この値が設定されます。

値は [職務レコードの有効日] および [設定しない] です。

採用日

個々の配属の再開日の設定方法を決める異動テーブル値を選択します。開始日を設定する全ての異動区分だけでなく、再雇用 (REH) と更新 (RNW) の異動区分でも、この値が設定されます。

値は [職務レコードの有効日] および [設定しない] です。

終了日

配属の終了日を決める異動テーブル値を選択します。値は [クリア][職務レコードの有効日の前日]、および [設定しない] です。

勤務終了日

"雇用終了" または "休職" の異動の前に、最後の勤務日を決める異動テーブル値を選択します。値は [クリア][職務レコードの有効日の前日]、および [設定しない] です。

終了予定日

職務レコードの終了予定日をクリアするかどうか選択します。値は [クリア] および [設定しない] です。

復職予定日

職務レコードの復職予定日をクリアするかどうか選択します。たとえば、従業員が一時的に休業するとします。この従業員が復職した場合、復職予定日をクリアする必要があります。値は [クリア] および [設定しない] です。

雇用形態

フィールドまたはコントロール

定義

有効な雇用データ

この異動が特定の雇用形態でのみ有効かどうかを示します。値は [非従業員のみ][非従業員/関係者][従業員/非従業員/関係者][従業員のみ][従業員/非従業員][関係者のみ] です。

使用時に有効な HR ステータス

職務割当の HR ステータスが、選択された値の場合のみ、この異動が有効であることを示します。たとえば、HR ステータスが "アクティブ" の場合は、異動区分 HIR を入力することはできません。値は [アクティブ] および [非アクティブ] です。

使用時に有効な給与計算ステータス

職務割当のステータスが選択された値の場合のみ、この異動が有効であることを示します。たとえば、"休職 (無給) からの復帰" の異動は、使用時の給与計算ステータスが "休職" の場合のみ、入力できます。値は [P/L - 休職][P/L - 就業不能][S - 停職]、および [W - 短期休暇] です。

メッセージ セット番号

[メッセージ セット番号][メッセージ番号]を選択し、[使用時に有効な HR ステータス] または [使用時に有効な給与計算ステータス] の設定に使用するエラー メッセージを指定します。

異動理由ページ (ACTRSN_TBL_GBL) を使用して、人事異動理由を定義したり、既存の異動理由を変更します。

画像: 異動理由ページ (1/2)

次の例では、異動理由ページ (1/2) のフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

異動理由ページ (1/2)

画像: 異動理由ページ (2/2)

次の例では、異動理由ページ (2/2) のフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

異動理由ページ (2/2)

注: 有効日フィールドは、説明やステータスに加え、カナダ、アメリカ、ブラジル、スペインの各国固有のセクションが対象となります。コメントやオーストラリア、ドイツ、メキシコ用のセクションなど、このページのその他のフィールドは有効日の対象には含まれません。

(CAN) [カナダ]

フィールドまたはコントロール

定義

ROE 理由 (カナダ雇用レコード理由)

[就学][産前休業] などの ROE 理由を選択します。有効な値は、カナダ政府によって定義されます。

福利厚生従業員ステータス

この異動に関連付けるステータスを選択します。

福利厚生異動理由

この異動区分と理由コードの組合せがなんらかの形で福利厚生に影響する場合、その組合せに対する PeopleSoft Benefits Administration のイベント分類を、[福利厚生異動理由] フィールドに入力します。Benefits Administration プロセスではこの情報を使用して、この人事異動に伴い、従業員の福利厚生資格や使用可能オプション、変更オプションを、どのルールを使って評価するのかを決定します。

(USA) [アメリカ]

フィールドまたはコントロール

定義

福利厚生従業員ステータス

この異動に関連付けるステータスを選択します。

福利厚生異動理由

この異動区分と理由コードの組合せがなんらかの形で福利厚生に影響する場合、その組合せに対する PeopleSoft Benefits Administration のイベント分類を、[福利厚生異動理由] フィールドに入力します。Benefits Administration プロセスではこの情報を使用して、この人事異動に伴い、従業員の福利厚生資格や使用可能オプション、変更オプションを、どのルールを使って評価するのかを決定します。

(BRA) [ブラジル]

フィールドまたはコントロール

定義

CAGED 異動区分/理由 (Cadastro Geral de Empregados e Desempregados 異動区分/理由)

異動区分とその理由をレポートするために CAGED 入力タイプを入力します。

RAIS 異動区分/理由 (Relação Anual de Informações Sociais 異動区分/理由)

異動区分とその理由を RAIS にレポートするために異動のタイプを入力します。

(ESP) [スペイン]

フィールドまたはコントロール

定義

社会保障異動区分

この異動理由に関連付ける社会保障異動区分を選択します。

(AUS) [オーストラリア]

フィールドまたはコントロール

定義

異動コード

従業員のステータス変更に適切な Public Service Merit Protection Commission (PSMPC) の異動コードを選択します。

(DEU) [ドイツ]

フィールドまたはコントロール

定義

代表委員会の承認

異動理由として該当する場合、このチェック ボックスをオンにします。

契約医師の承認

異動理由として該当する場合、このチェック ボックスをオンにします。

(MEX) [メキシコ]

採用、雇用終了、および給与レート変更は全て IMSS に通知する必要があります。詳細を定義しておくと、これらの通知はシステムによって自動作成されます。

フィールドまたはコントロール

定義

IMSS 雇用終了

雇用終了の理由を選択します。値は [協約][集団解雇][従業員の死亡][勤務先変更][就業不適格][一時解雇][休職][精神または身体障害][該当なし][年金退職][退職][任意辞職] および [業務リスクによる障害] です。

INFONAVIT 理由

INFONAVIT に対して連絡する、INFONAVIT ローンの支払が停止する理由を選択します。値は [死亡][就業不能][解任][不就業][その他][退職]、および [転職] です。

SDI 変数の管理

SDI 変数を管理する場合は、このチェック ボックスをオンにします。

出向

Global Payroll for Mexico の出向処理で、この異動区分と異動理由コードの組合せを有効にする場合は、このチェック ボックスをオンにします。出向アプリケーション エンジン プロセス (GPMX_INTERC) が起動し、このチェック ボックスをオンにして指定した異動区分と異動理由コードの組合せのみを処理します。

IMSS 印刷フォーム

従業員情報の変更理由を選択します。個人を採用、再雇用、雇用終了した場合や給与変更があった場合は、このフォームで IMSS への通知が送信されます。値は [従業員登録][従業員雇用終了][給与変更]、および [該当なし] です。

SUA 理由

SUA 通知に印刷する理由を選択します。値は [従業員登録][従業員雇用終了][給与変更][再入社] および [該当なし] です。