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雇用レコード番号 (ERN) の削除

次の各トピックでは、ERN の削除の概要と、雇用レコード番号の削除方法について説明します。

ページ名

定義名

用途

ERN 削除フィールド名ページ

HR_EERCDDEL_FIELDS

システムで管理される個人 ID フィールド名と雇用レコード番号フィールド名を定義します。

個人 ID/ERN フィールドを持つテーブル ページ

HR_EERCDDEL_FLDSEC

定義した個人 ID フィールドと ERN フィールドの任意の組合せを持つシステム内の全てのテーブルが表示されます。

ERN 削除コントロール ページ

HR_EERCDDEL_CTL

各コントロール テーブル/フィールドの競合について表示するメッセージ カタログのメッセージ テキストを定義します。システムに依存関係のある ERN の削除を回避するための削除制限を定義します。

ERN 削除例外テーブル ページ

HR_EERCDDEL_EXC

削除ロジックの例外を定義します。

ERN 削除処理ページ

HR_RUNCTL_EERCDDEL

データベースから個人 ID または雇用レコードを削除します。

ERN 削除処理結果ページ

HR_EERCDDEL_RESULT

ERN 削除処理結果情報をリストします。

ERN の作成でエラーになった場合、または "欠勤" の新規採用者 (たとえば、勤務初日に報告がなかった従業員で、ERN を管理する必要のない従業員) に対して ERN が存在する場合は、ERN 削除コンポーネントを使用します。このコンポーネントは、ERN データに依存する給与計算や福利厚生などの他のプロセスで問題を引き起こす個人 ID/ERN の組合せが存在しないことを検証します。

このコンポーネントを使用する前に、次の点を考慮します。

  • この機能は、システム全体でのデータの削除に関連する意味とプロセスをよく理解している HR システム管理者が使用するように設計されています。一般ビジネス ユーザーにはこの機能へのアクセス権を与えないでください。

  • この機能は、給与計算、福利厚生、勤務時間レポートなどの主要プロセスで使用された個人 ID/雇用レコードの組合せに対して ERN レコードを削除するようには設計されていません。ERN が主要プロセスで使用された場合、システムは削除をブロックします。

    注: 給与計算が Payroll for North America で管理される複数職務の従業員に対して ERN (雇用レコード番号) が誤って追加され、その従業員に同じ会社の職務 (ERN) が他にも 1 つ以上設定されている場合は、ERN を削除できません。

  • PeopleSoft には、システム データの競合チェックが用意されていますが、追加ロジックや競合チェックを追加して、組織の ERN 削除要件を満たすことができます。

注: この機能を使用して、失業保険資格届や資格喪失届でエラーを引き起こす可能性のある "間違った" 同一日の雇用終了を防ぎます。

画像: 設定タスク、ビジネス プロセス ステップおよび監査機能を示す ERN 削除プロセスのフローチャート

次のフローチャートは、ERN 削除処理を示しています。設定タスクでは、削除条件、検証およびエラー メッセージを定義します。次に、削除バッチ処理中に、管理者が削除対象の ERN を選択します。システムによって、削除条件に対して ERN がチェックされ、競合のない ERN のみが削除されます。最後に、プロセスの監査フェーズ時に、削除した ERN を示すログと、削除されなかった ERN に対する競合メッセージが作成されます。

設定タスク、ビジネス プロセス ステップおよび監査機能を示す ERN 削除プロセスのフローチャート

複数製品環境での ERN の削除

ERN 削除のステップは HCM データにのみ影響します。複数製品環境で複数の製品にわたってチェックする制御は提供されていません。削除処理が他の製品に与える影響を認識し、整合性の問題を防ぐために追加の制御を設定してください。

たとえば、雇用レコード番号が HCM で作成され、その後製品注文で使用された場合、HCM で ERN を削除できますが、注文データベースにはまだその ERN が存在しています。

注: PeopleSoft には、2 つの HCM データベースの同期に使用される メッセージ サブスクリプション (サービス オペレーション PERSON_ERN_DELETE) が用意されています。これは他の製品を同期するように構成できます。

ERN 削除フィールド名ページ (HR_EERCDDEL_FIELDS) を使用して、システムで管理される個人 ID フィールド名および雇用レコード番号フィールド名を定義します。

画像: ERN 削除フィールド名ページ

次の例では、ERN 削除フィールド名ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

ERN 削除フィールド名ページ

フィールドまたはコントロール

定義

個人 ID フィールド名

このテーブルを使用して、システムで使用可能な個人 ID のフィールド名を指定します。

ERN フィールド

このテーブルを使用して、システムで使用可能な雇用レコードのフィールド名を指定します。

テーブルを表示

このリンクをクリックすると、定義した個人 ID フィールドと ERN フィールドの任意の組合せを持つシステム内の全てのテーブルが表示されます。この表示により、システム管理者は、ERN 削除処理の影響を受ける可能性のあるテーブルを確認できます。

ERN 削除コントロール ページ (HR_EERCDDEL_CTL) を使用して、各コントロール テーブル/フィールドの競合について表示するメッセージ カタログのメッセージ テキストを定義します。

システムに依存関係のある ERN の削除を回避するための削除制限を定義します。

画像: ERN 削除コントロール ページ - [一般] タブ

次の例では、ERN 削除コントロール ページ: [一般] タブのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

ERN 削除コントロール ページ - [一般] タブ

各競合チェックには、構成可能な競合メッセージがあります。メッセージ カタログを使用して競合メッセージを割り当てることができます。競合メッセージは、ERN 削除処理結果ページに表示されます。

画像: ERN 削除コントロール ページ - [テーブル] タブ

次の例では、ERN 削除コントロール ページ: [テーブル] タブのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

ERN 削除コントロール ページ - [テーブル] タブ

ERN 削除処理を実行する前にシステムでこれらのテーブルとフィールドの組合せがチェックされるため、キー依存データまたはプロセスが削除の悪影響を受けないことを確認するのに役立ちます。システムでは、このテーブルに定義されているレコード/フィールドの組合せがスキャンされ、削除対象の ERN がこれらのコントロール テーブル/フィールドの組合せのいずれかで識別されている場合に、ERN が削除されるのが回避されます。

画像: ERN 削除コントロール ページ - [その他のコントロール] - [SQL] タブ

次の例では、ERN 削除コントロール ページ - [その他のコントロール] - [SQL] タブのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

ERN 削除コントロール ページ - [その他のコントロール] - [SQL] タブ

ページの [その他のコントロール] セクションの [SQL] タブを使用して、コントロール レコードとフィールドの入力だけでは表すことのできない製品固有のより複雑な競合チェックを入力します。ERN を削除する前にシステムでチェックする必要のあるその他の SQL ロジックを追加します。

注: システム データとして提供されている ERN 削除コントロールは削除できません。

ERN 削除例外テーブル ページ (HR_EERCDDEL_EXC) を使用して、削除ロジックに対する例外を定義します。

画像: ERN 削除例外テーブル ページ - [一般] タブ

次の例では、ERN 削除例外テーブル ページ: [一般] タブのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

ERN 削除例外テーブル ページ - [一般] タブ

フィールドまたはコントロール

定義

例外タイプ

このフィールドの 3 つのオプションの中から 1 つを選択します。

  • "削除対象" は、削除処理にテーブルを含めます。このオプションは、標準ルールに従わず、特定の要件に従う場合に選択します。

  • "削除対象外" は、削除処理からテーブルを除外します。

  • "子テーブルも削除" は、ERN は含まないが、削除する必要のあるテーブルに子として添付するテーブルを含めます。

レコード (テーブル) 名

削除に含める、または削除から除外するテーブルの名前。

個人 ID フィールド名

削除に使用する雇用 ID フィールドの名前。

雇用レコード フィールド名

削除に使用する雇用レコード フィールドの名前。

親レコード名

削除に含める子テーブルの親テーブル。

ERN 削除例外テーブル ページの [SQL] タブにアクセスします。

画像: ERN 削除例外テーブル ページ - [SQL] タブ

次の例では、ERN 削除例外テーブル ページ: [SQL] タブのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

ERN 削除例外テーブル ページ - [SQL] タブ

フィールドまたはコントロール

定義

SQL 削除条件

EMPLID および EMPL_RCD に基づいて削除の条件を定義します。設定で定義されたリクエストが 0 より大きい数値を返す場合、レコードは削除処理中にスキップされます。

SQL レコード番号

EMPLID および EMPL_RCD に基づいて ERN として使用する数値を返すリクエストを定義します。

追加 WHERE 条件

削除処理中に追加される WHERE 句を定義するリクエスト。

ERN 削除処理ページ (HR_RUNCTL_EERCDDEL) を使用して、データベースから個人 ID または Empl_Rcd を削除します。

画像: ERN 削除処理ページ

次の例では、ERN 削除処理ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

ERN 削除処理ページ

フィールドまたはコントロール

定義

個人 ID

この検索を使用して、ERN を削除する個人を選択します。

フィールドまたはコントロール

定義

名前

選択した個人の名前が表示されます。リンクをクリックすると個人データが表示され、これが正しい個人であることを確認できます。

雇用レコード

この検索を使用して、削除する雇用レコード番号を選択します。将来の日付のレコードも含めて、全ての雇用レコードを削除できます。

雇用形態

リンクをクリックすると、雇用情報サマリ ページが表示されます。このページを使用すると、適切な ERN が選択されていることを確認できます。

会社

ERN に関連する会社です。

部門

ERN に関連する部門です。

職務コード

ERN に関連する職務コードです。

注: 給与計算が Payroll for North America で管理される複数職務の従業員に対して ERN (雇用レコード番号) が誤って追加され、その従業員に同じ会社の職務 (ERN) が他にも 1 つ以上設定されている場合は、ERN を削除できません。

ERN 削除処理結果ページ (HR_EERCDDEL_RESULT) を使用して、ERN 削除処理結果情報をリストします。

このページには、1 つの ERN に対する結果が表示されます。ページの表示内容は、ERN が正常に削除されたかどうかによって変わります。

画像: ERN 削除処理結果ページ - 実行ステータス - 成功

次の例では、ERN 削除処理結果ページ - 実行ステータス - 成功のフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

ERN 削除処理結果ページ - 実行ステータス - 成功

削除が成功した場合は、データが削除されたテーブル リストを確認できます。

画像: ERN 削除処理結果 - 実行ステータス - エラー

次の例では、ERN 削除処理結果 - 実行ステータス - エラーのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

ERN 削除処理結果 - 実行ステータス - エラー

削除に失敗した場合は、ERN 削除が処理されなかった理由を説明するメッセージ テキストが表示されます。