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(FRA) フランスの従業員管理用テーブルの設定

フランスの従業員管理用テーブルを設定するには、APE テーブル (APE_TABLE_FRA)、INSEE テーブル (INSEE_TABLE_FRA)、外部変数 (EXTERNAL_VARIABLES)、URSSAF テーブル (URSSAF_TABLE_FRA)、FRA CPAM テーブル (CPAM_TABLE_FRA)、FRA CRAM テーブル (CRAM_TBL_FRA)、勤務時間タイプ テーブル (HOUR_TYPE_TABLE)、職業病テーブル FRA (OCC_ILLNESS_FRA) の各コンポーネントを使用します。

次の各トピックでは、フランスの社会保障コードの管理の概要とフランスの従業員管理用テーブルの設定方法について説明します。

ページ名

定義名

用途

APE テーブル ページ

APE_INDSTRY_CD_FRA

フランスの企業の APE コードを管理します。APE (Activite Principale Exercee) コードは、ソフトウェア、金融、保険など、会社の所属する産業タイプを分類するために使用します。APE コードは標準化されたコードのセットで、法律で使用が義務付けられています。研修レポート 2483 (TRN029) で使われます。

INSEE テーブル ページ

INSEE_TABLE_FRA

フランスの企業の INSEE コードを管理します。

従業員データ FRA - 外部変数ページ

EXT_PARM_CD_FRA

毎年フランス政府が設定する最低保証賃金および社会保障の上限額に関する情報を入力します。

URSSAF テーブル ページ

URSSAF_TABLE_FRA

URSSAF コードを設定します。URSSAF は、従業員および事業主の社会保障拠出額を徴収するフランス政府管理局です。このテーブルには、各地域の URSSAF 事務所のコードが保存されています。

CPAM テーブル ページ

CPAM_TABLE

ヒューマン リソース管理システムで CPAM ID を修正または追加するのに使用します。

CRAM テーブル ページ

CRAM_TBL

ヒューマン リソース管理システムで CRAM コードを修正または追加するのに使用します。

勤務時間タイプ ページ

HOURS_TYPE_FRA

フランス従業員の勤務時間情報の追跡管理に使用する勤務時間タイプのコードを定義します。

職業病テーブル FRA ページ

OCC_ILLNESS_FRA

フランスの職業病コードを入力します。

フランスの CPAM はフランス労働者のための健康保険を扱う、地方の社会保障事務所です。CPAM は、フランス政府によって設立された法定機関です。フランスに従業員を持つ会社は、自社を管轄する CPAM 事務所を確認する必要があります。

CRAM は CPAM の業務を監督する地方社会保障機関です。CRAM 事務所は、企業と協力して労働者を労災から守り、業務上または個人的な傷病が発生した場合はその補償を行います。

フランス用設定テーブルを使用して、フランスの社会保障規定準拠のための Caisse Primaire d'Assurance Maladie (CPAM) コードおよび Caisse Regionale d'Assurance Maladie (CRAM) コードを管理します。

フランスにおける従業員の業務上の傷病データの追跡およびレポート作成は、PeopleSoft ヒューマン リソース管理の安全衛生モニター管理ビジネス プロセスを使って行います。

INSEE テーブル ページ (INSEE_TABLE_FRA) を使用して、フランスの企業の INSEE コードを管理します。

画像: INSEE テーブル ページ

次の例では、INSEE テーブル ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

INSEE テーブル ページ

ユーザーが入力した INSEE コードの名称は、PeopleSoft ヒューマン リソース管理の中で INSEE コードを参照するページやレポートに表示されます。

これらの値は INSEE によって設定され、職務コードの分類に使われます。INSEE コードは、職務データ - 評価基準ページのフランスの企業で使用される職務コードにリンクします。

フィールドまたはコントロール

定義

特殊技能

特殊技能を必要とする職務を表す INSEE コードの場合、このチェック ボックスをオンにします。

このチェック ボックスがオンの INSEE コードが (職務コードによって) 割り当てられた従業員を、身体障害者としてフランスの身体障害レポートに記載することはできません。

グループ カテゴリ

この INSEE コードに関連付けられているグループ カテゴリを選択します。グループ コードは準備金契約の定義で使用され、契約対象のグループを指定します。グループ コードは、PeopleSoft Global Payroll for France の DUCS レポートでも使用されます。

外部変数ページ (EXT_PARM_CD_FRA) を使用して、毎年フランス政府が設定する最低保証賃金および社会保障の上限額に関する情報を入力します。

画像: 外部変数ページ

次の例では、外部変数ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

外部変数ページ

ここに入力する値は PeopleSoft ヒューマン リソース管理の給与や給与計算処理の参照値となります。

外部変数レポート パラメータ

フィールドまたはコントロール

定義

[最低賃金][小売価格指数] および [最低保証賃金]

この外部変数の最低賃金、小売価格指数、最低保証賃金を入力します。この値はフランス政府によって設定されます。

障害レポート レート

障害レポート (DIS001) を起動する前に、障害レポート レートを入力する必要があります。このレートはフランス政府が設定します。現在のレートは、6% です (フィールド値は 0.06)。障害レポート レートは外部変数テーブルに設定されます。

社会保障上限

社会保障の上限額は毎年フランスの社会保障管理局が決定します。この A から C に入力する上限値によって、フランスの従業員の所得階層を定義します。社会保障の拠出額は、従業員の所得階層を基準にして計算されるタイプが多いため、これらの値は、フランスの従業員の給与を計算する際の参考としても使用されます。

たとえば、[社会保障上限 A]、[社会保障上限 B][社会保障上限 C] と、各所得階層に対する税率を次のように設定したとします。

 

所得階層 A

所得階層 B

所得階層 C

C 以上

上限額

2279 EUR

9116 EUR

18233 EUR

 

税率

10%

15%

18%

20%

この場合、月間給与が 31000 ユーロの従業員は、社会保障上限額と税率を基準に計算すると、次の社会保障負担金を支払う必要があります。

(2,279 × 10%) + (9,116 × 15%) + (18,233 × 18%) + (1,372 × 20%)

勤務時間タイプ ページ (HOURS_TYPE_FRA) を使用して、フランス従業員の勤務時間情報の追跡管理に使用する勤務時間タイプのコードを定義します。

画像: 勤務時間タイプ ページ

次の例では、勤務時間タイプ ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

勤務時間タイプ ページ

フィールドまたはコントロール

定義

勤務時間タイプ

定義する勤務時間タイプを入力します。必要なだけ行を追加して、勤務時間タイプを定義します。

勤務時間タイプ

説明

3*8

シフト勤務のパターンを表しています。たとえば、製造業または生産業では、24 時間体制で生産が行われます。生産ラインの従業員は 3 つのグループに分かれて 8 時間ずつの交替制で勤務に従事します。従業員は 1 か月などの単位で、別の時間帯にシフトします。たとえば午前 0 時から午前 8 時まで勤務していたシフト勤務者は、次に午前 8 時から午後 4 時までのシフトに移ります。このようなスケジュールで勤務する従業員は、私生活にかなりの無理を強いられるため、しばしばシフト勤務手当が支給されます。

2*8

3*8 オプションと同様ですが、シフトは 3 つではなく 2 つです。

STA

職務情報ページで指定された標準勤務時間に従って、通常のパターンで勤務することを表します。

IND

会社のデフォルト標準勤務時間ではなく個別に規定されているパターンで勤務することを表します。この場合の時間数は、職務情報ページの [標準勤務時間] フィールドで指定します。このフィールドは、フランスの従業員レポートで使用されます (貿易/サービス業に対する従業員調査のインジケータ 413)。

職業病テーブル FRA ページ (OCC_ILLNESS_FRA) を使用して、フランスの職業病コードを入力します。

画像: 職業病テーブル FRA ページ

次の例では、職業病テーブル FRA ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

職業病テーブル FRA ページ

このページで、フランス従業員の職業病カテゴリを定義します。職業病カテゴリは、障害者データ ページに情報を入力する際に使用します。

注: 職業病テーブル FRA テーブル (OCC_ILLNESS_FRA) は、障害者データ ページの [職業病] フィールドのプロンプト テーブルとして使用されます。このテーブルは、安全衛生モニター管理のビジネス プロセスで使用される職業病テーブル (OCC_ILLNESS_TBL) とは別のものです。障害者データ ページの [フランス] セクションでフランス従業員の障害情報を入力する場合は、このテーブルを設定しておく必要があります。

フィールドまたはコントロール

定義

職業病コード

システムで追跡管理する職業病のコードを入力します。