労働保険ルールについて

この項では、次について説明します。

  • 労働保険料の計算のために配布されたエレメント。

  • 年齢による免除の決定のために配布されたエレメント。

  • 短時間労働被保険者の管理のために配布されたエレメント。

  • 配布エレメントの表示。

PeopleSoft では、労働保険料に対する被保険者負担分および事業主負担分の計算のためのエレメントが配布されています。

被保険者負担分の労働保険料

被保険者負担分の労働保険料の計算には、次のエレメントが使用されます。

  • 給与または賞与に対する労働保険料の控除処理で使用される控除エレメント LA EMP SAL および LA EMP BON。

  • 業種 A、業種 B (農林水産、清酒製造業) および業種 B (建設) の 3 つの雇用保険の業種に対する変数。

  • 賃金総額が 92,000 円 から 484,000 円までのときの、業種 A および B に対する雇用保険料率を決定するためのブラケット。

  • 賃金総額がブラケット外の場合の雇用保険料の計算のための変数およびフォーミュラ。

事業主負担分の労働保険料

事業主負担分の労働保険料の計算には、次のエレメントが使用されます。

  • 事業主負担分の計算を行うかどうかを決定する変数エレメント LA VR CALC ER FLG。デフォルト値は 0 (計算しない) です。

  • 業種に対する変数。これらの変数は、被保険者負担分の計算で使用されている変数と同じです。

  • 前述の 3 つの業種に対する事業主負担分の雇用保険料率を決定するためのブラケット。

  • 労災保険料率を保持する変数 LA VR WKRCMP RT。

  • 計算によって求められた事業主負担分の雇用保険料に対する変数 LA VR EMPL INS CO。

  • 計算によって求められた労災保険料に対する変数 LA VR WKR COMP。

  • 事業主負担分の労働保険料の計算結果 (LA VR EMPL INS CO および LA VR WKR COMP) を保持する書込み可能アレイ GPJP_WA_SCRPT。

PeopleSoft では、従業員が 4 月 1 日の時点で 64 歳に達しているかどうかを判定し、64 歳に達している場合には保険料を控除しないようにするための日付エレメント、デュレーション、フォーミュラ、変数およびジェネレーション コントロールが配布されています。

レポート作成のために短時間労働被保険者情報を管理する変数が配布されています。従業員のステータスが短時間労働被保険者になったり、短時間労働被保険者から変更されたときに提出する区分変更届の作成や、被保険者離職証明書の内容の決定に、この情報が使用されます。

PeopleSoft では、日本用に設計されたすべての配布エレメントを参照するために実行するクエリーが提供されています。このクエリーの実行方法については、PeopleSoft グローバル ペイロールで説明されています。