雇用終了処理について

PeopleSoft では、死亡により雇用が終了した従業員の年末調整 (YEA) を自動的に計算するためのルールと手順を提供しています。

雇用終了判定フォーミュラ (基本給与に対する YE FM YEA ELIG、基本賞与に対する YE FM ELIG BON、および 12 月の給与と賞与に対する YE FM ELIG YE) によって、次の判断が行われます。

  1. 受給者が雇用終了しているかどうか。

    給与計算対象の受給者が、現在の支給期間内に雇用終了しているかどうかが判断されます。

    YE FM YEA ELIG では、従業員が現在の支給期間内に雇用終了しているかどうかが判断されます。YE FM ELIG BON と YE FM ELIG YE では、従業員が支給日の時点で雇用終了しているかどうかが判断されます。

    この判断は、給与に対する給与計算の場合は期間終了日時点、賞与または 12 月の給与に対する給与計算の場合はその支給日時点の従業員の職務レコードの異動区分が TER (雇用終了) になっているかどうかに基づいて決定されます。

  2. 最後の支給計算の時点で、受給者が年末調整計算の対象になっているかどうか。

    この判断は、前の手順で選択された、異動区分が TER になっている従業員の職務レコードに、異動理由として DEA (死亡) が指定されているかどうかに基づいて決定されます。

    注: フォーミュラ YE FM YEA ELIG、YE FM ELIG BON および YE FM ELIG YE を修正して新たな異動理由を追加すれば、海外赴任など、死亡以外の理由で雇用が終了する従業員の年末調整を自動的に計算できます。

フォーミュラ YE FM YEA ELIG、YE FM ELIG BON または YE FM ELIG YE から、受給者が年末調整計算の対象であることを示す値 1 が返されると、給与および賞与のプロセス リストの年末調整計算セクションが処理されます。年末調整計算セクションには、年末調整の初期処理の YE SE INIT、給与支給に対する年末調整処理の YE SE TAX ADJ SAL、賞与支給に対する年末調整処理の YE SE TAX ADJ BON があります。

PeopleSoft では、日本用に設計されたすべての配布エレメントを参照するために実行するクエリーが提供されています。このクエリーの実行方法については、PeopleSoft グローバル ペイロールで説明されています