支給期間中の通勤手当の変更に対する調整

3 か月分または 6 か月分の通勤手当を受け取った後に、従業員の通勤経路が変わることがあります。この場合、その期間の残りの月に対して、前払いとして支給された通勤手当の未使用部分を調整する必要があります。

支給済の通勤手当を調整するには、次の手順に従います。

  1. 調整金額を計算し、グローバル ペイロールの計算にポジティブ入力として入力します。

    調整金額の合計額は、その従業員が会社に返済する必要のある金額になります。この金額は、前払いで支給された、以前の通勤区間に対する通勤手当の未使用部分に相当します。

    PeopleSoft では、通勤手当の調整額の課税部分および非課税部分をポジティブ入力として入力するために、2 つの支給エレメントが配布されています。

  2. その従業員の新しい通勤区間に対する通勤手当の値を「通勤手当」ページで入力し、返済処理を行った月に対し、通常どおりの処理を続けます。

通勤手当の調整の例

1 月に、ある従業員に 3 か月分の定期券代として 360,000 円を支給したとします。2 月末に、その従業員が転勤になりました。1 か月分 (3 月分) の定期券代 120,000 円を会社に返済する必要があります。

前払いで支給された 3 月分の返済処理を行うには、次の例のようにします。

  1. ポジティブ入力で次の金額を入力します。

    支給エレメント

    説明

    この例での値

    CM TAX ADJ

    課税調整通勤手当。

    -20,000 円

    CM NTAX ADJ

    非課税調整通勤手当。

    -100,000 円

    累計 CM AC ADJUST の調整額の合計は、-120,000 円になります。

  2. その後、「通勤手当」ページで、この従業員の 3 月分の新しい通勤手当を入力し、通常どおり処理します。