後任計画の作成
後任計画は、長期的なニーズを特定し、その将来のニーズを満たすように社内での人材育成に努めるためのプロセスです。このプロセスは、組織における将来のニーズを予測し、組織の方針を遂行して成果を収めるために必要な人的資源を発掘、評価および育成する手助けをします。
後任計画を作成するには、「後任計画の作成」 (SUCCESSION_PLAN) コンポーネントを使用します。
このトピックでは、後任計画データを入力し、候補者関連タスクを選択する方法を説明します。
ページ名 |
定義名 |
用途 |
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SUCCESSION_PLAN1 |
有効日、計画ステータス、欠員予定日など、計画の詳細を入力します。現職者の職務およびキャリア プランの詳細を確認します。 |
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SUCCESSION_PLAN2 |
従業員プロファイルを検索および比較し、適格候補者を特定します。 |
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SUCCESSION_RATINGS |
設定可能な X-Y マトリックスや 9 ボックスを使用して後任者を評価します。評価ボックスを使用すると、パフォーマンス、適性、準備期間などのカスタム定義した条件を追跡できます。 |
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SUCCESSION_SLATE |
後任計画で現職者の後任となる予定の候補者の最終リストが表示されます。候補者の定義済後任計画レコードとリンクして、異動不可の状況を判別しやすくします。 |
「後任計画」ページ (SUCCESSION_PLAN1) を使用して、有効日、計画ステータス、欠員予定日など、計画の詳細を入力します。
現職者の職務およびキャリア プランの詳細を確認します。
ナビゲーション
画像: 「後任計画 - 後任計画」ページ
次の例では、「後任計画 - 後任計画」ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

フィールドまたはコントロール |
定義 |
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欠員予定日 |
HR に現職者のキャリア プランが設定されている場合は、「欠員予定日」には、そのキャリア プランで指定されている退職日が自動的に入力されます。現職者のキャリア プランが設定されていない場合は、フィールドに日付を入力します。 |
パフォーマンス評価 |
各パフォーマンス記入表に記載されている総合評価の評価レベルを表示します。このフィールドにはパフォーマンス評価が示され、これはパフォーマンス記入表へのリンクになっています。 注: パフォーマンス記入表へのリンクは、パフォーマンス記入表を表示するために必要な ePerformance-パフォーマンス管理ロールおよび関連する権限リストをユーザーが持っている場合にのみ使用できます。 |
「候補者」ページ (SUCCESSION_PLAN2) を使用して、従業員プロファイルを検索および比較し、適格候補者を特定します。
ナビゲーション
「後任計画 - 候補者」ページから、PeopleSoft プロファイル マネージャとアドホック SQL に基づいた検索方法を使用して、後任候補者のリストを作成できます。検索結果のページでは、従業員を選択して後任計画の候補者リストに含めることができます。
画像: 「後任計画 - 候補者」ページ
次の例では、「後任計画 - 候補者」ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

フィールドまたはコントロール |
定義 |
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検索方法 |
この後任計画の候補者の検索に使用される検索方法を選択します。検索方法オプションは、計画タイプ (ポジション、職務コードまたは個人) によって異なります。このページの「候補者」領域の表示は検索方法によって変わるため、特定の条件に基づいて後任計画の候補者を見つけることができます。 |
候補者の検索 |
このボタンをクリックすると、選択した検索方法に基づいて後任候補者を検索できます。 手作業で候補者を追加する場合は、データ行を新規入力して候補者の従業員 ID を選択します。 任務プロファイル管理の検索用索引が作成されていない場合は、プロセスが使用できないことを示すメッセージが表示されます。 |
候補者
「候補者」スクロール領域には、選択したポジションの後任候補者がリストされます。後任計画プロセスで作成/保存するデータは静的データです。そのため、各キー エンティティの後任計画を必要に応じて新規作成することにより更新する必要があります。新しい後任計画を作成することで、データが古くなるのを防ぎます。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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順序 |
各候補者の後任順序を入力します。第 1 候補者にランク 1 を割り当てます。引き続き、有望な順に番号を付けていきます。後任計画を保存すると、候補者はランク順に表示されます。 注: 「候補者」ページで候補者のランク付けをしてその情報を保存しておかないと、「後任計画 - 候補者リスト」ページで候補者が適切に表示されません。「候補者リスト」ページには、候補者、職務コードまたはポジションの後任者の階層が表示されます。 |
名前 |
このリンクをクリックすると、選択した個人のプロファイル マネージャに基づいた「個人プロファイル」ページが (使用可能な場合) 表示されます。 |
候補者タイプ |
候補者が後任計画の応募者かどうかを示します。「応募者の追加」ボタンを使用して手作業で候補者を追加すると、このフィールドに「応募者」と表示されます。「個人の追加」ボタンを使用して手作業で候補者を追加するか、いずれかの検索方法で候補者を取得した場合は、このフィールドに「個人」と表示されます。 |
ステータス |
後任計画における個人のステータスを選択します。「アクティブ」または「非アクティブ」を選択します。 |
後任準備期間 |
後任計画における個人の準備期間レベルを選択します。次の値から選択します。
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異動予定日 |
選択したポジションへの候補者の異動予定日を入力します。 |
流出時の影響 |
この従業員の流出時の組織目標に対する影響を指定します。値は、「低い」、「普通」または「高い」です。 |
メモ |
このアイコンをクリックすると、後任者またはタレント プール候補者に関するメモを記録するために、「ノートパッド」ページが表示されます。 |
パフォーマンスとキャリア
「候補者」領域で「パフォーマンスとキャリア」タブをクリックします。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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プロファイルの比較 |
このボタンをクリックすると、「プロファイルの比較 - 検索結果」ページにアクセスできます。 |
パフォーマンス評価 |
完了済の従業員のパフォーマンス記入表のうち、最も新しいもののパフォーマンス評価を表示します。リンクをクリックすると、ePerformance-パフォーマンス管理の該当するパフォーマンス記入表にアクセスできます。 |
育成プラン |
このボタンをクリックすると、選択した個人の「育成プラン」ページが表示されます。 |
「職務データ」タブと「給与プラン」タブには、候補者の現在のポジションと給与詳細が「ランキングと適性」ページから表示されます。
「評価ボックス」ページ (SUCCESSION_RATINGS) で、設定可能な X-Y マトリックスや 9 ボックスを使用して後任者を評価します。
ナビゲーション
画像: 「後任計画 - 評価ボックス」タブ (1/2)
次の例では、「後任計画 - 評価ボックス」ページ (1/2) の、「評価の自動ロード」フラグのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

画像: 「後任計画 - 評価ボックス」ページ (2/2)
次の例では、「後任計画 - 評価ボックス」ページ (2/2) のフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

フィールドまたはコントロール |
定義 |
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評価の表示 |
このボタンをクリックすると、「ボックス評価」領域で指定した候補者と評価を使用して、「評価ボックス」チャートがこのページに表示されます。 |
評価ボックスの追加 |
このボタンをクリックすると、この後任計画に「評価ボックス」チャートが追加されます。 |
注: 評価ボックスに設定可能な X-Y グリッドや 9 ボックスを使用して後任者を評価できます。評価ボックスを使用すると、パフォーマンス、適性、準備期間などのカスタム定義した条件を追跡できます。
いずれかの後任候補者またはタレント プール メンバーのステータスが「アクティブ」から「非アクティブ」に変わり、その従業員が評価ボックスで評価されていた場合、その従業員または応募者はすべての評価ボックスから自動的に削除されます。
「評価の自動ロード」が有効でなく、かつ後任計画に複数の候補者が含まれる場合、パフォーマンスおよび適性のフィールドは空白になります。評価を手動で指定するか、ドロップダウン ボックスで該当する評価を選択して評価を変更できます。チェック ボックスを選択して、任意のときにマッピング済評価をロードできます。
このページから、評価を手動で選択するか、ePerformance-パフォーマンス管理の従業員のパフォーマンス評価またはキャリア プランのキャリア適性評価、あるいはその両方により評価をデフォルト設定できます。管理者が新しい後任計画を追加し、「評価ボックス」ページで「評価の表示」ボタンを選択すると、「後任計画」設定ページの「評価の自動ロード」フィールドで評価ボックスが有効になっているかどうかが確認されます。このオプションが選択されている場合、自動的にキャリア プランおよび ePerformance-パフォーマンス管理から該当する評価が検出され、その評価がマップされて、グリッドにボックス評価がロードされます。この自動ロード プロセスは、既存の後任計画に新しい候補者が追加されるたびに有効になります。
評価ボックスを使用すると、パフォーマンス、適性、準備期間などのカスタム定義した条件を追跡できます。
ボックス評価
「ボックス評価」領域では、「候補者」ページで指定した各候補者の評価を選択できます。選択内容に基づいて、候補者の名前がこのページの「評価ボックス」チャートに表示されます。列タイトルは、「評価ボックスの定義」ページで指定した X 軸タイトルと Y 軸タイトルに対応します。X 軸評価と Y 軸評価には、「評価ボックスの定義」ページで指定した値から選択します。
「候補者リスト」ページ (SUCCESSION_SLATE) を使用して、後任計画で現職者の後任となる予定の候補者の最終リストを表示します。
後任計画ビジネス プロセスを使用すると、候補者リストを管理できます。後任者の順序、計画ステータス (アクティブまたは非アクティブ)、評価ボックス割当てを作成します。「候補者リスト」ページでは、後任計画コンポーネントの他のページで管理する候補者の登録簿を表示できます。「候補者」ページで候補者を追加または削除すると、「候補者リスト」ページは更新されます。
候補者の定義済後任計画レコードとリンクして、異動不可の状況を判別しやすくします。
ナビゲーション
画像: 「後任計画 - 候補者リスト」ページ
次の例では、「後任計画 - 候補者リスト」ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

後任候補者リスト
「後任候補者リスト」領域のオプションを使用して、計画タイプに応じて、重要ロールの後任計画対象現職者または重要個人の後任を表示します。
「後任候補者リスト」領域では、「候補者」ページで選択した候補者を後任順序で表示できます。
グリッド内の名前は全部、後任計画の候補者です。右端の列のタイトルは、計画タイプにより動的に変わります。この列のリンクをクリックすると、計画タイプに基づいた後任計画にアクセスできます。個人が候補者のポジション計画の場合は、リンクをクリックすると、ポジション後任計画にアクセスできます。職務コード計画の場合は、リンクをクリックすると、その職務コードの後任計画にアクセスできます。個人計画の場合は、リンクをクリックすると、その個人の後任計画にアクセスできます。
後任計画の行は、後任順序の昇順でソートされます。
最後に後任者の準備期間ステータスを調整すると、後任計画のすべての手順が完了します。
このページでは、後任者が現職者となることがある他の重要ポジションおよび重要職務コードについて、後任計画が整っているかどうかを確認できるので、複数の重要ポジションについて後任計画を作成した後に使用すると特に便利です。交代人事の際、欠員が生じないように手配でき、後任計画上の問題箇所を特定したり、このような事態が発生するのを未然に防ぐのに役立ちます。また、どの候補者が現在のポジションで異動不可となっているかを確認できるので、その候補者を別のロールの候補者に立てるかローテーションを変更して、有望な従業員が離職するのを未然に防ぐことができます。
従業員の準備期間がシステムによってチェックされます。準備期間が、「3 - 5 年」 (3 から 5 年で可能)、「緊急」 (緊急時には可能) または「退職予定」 (現ポジションにて退職予定) に設定されている場合、「異動可否」には、「N」と表示されます。これは、この従業員の後任就任準備が整っていないことを示します。
従業員の準備期間が、「現時点」または「1 - 2 年」 (1 から 2 年で可能) の場合は、現職者の準備期間がチェックされます。現職者のデータ行が (他のポジションに関する行も含めて) 後任計画テーブルに存在しない場合、「異動可否」には「Y」と表示されます。
現職者のデータ行が後任計画テーブルに存在する場合は、その全ポジション中の最短の準備期間がチェックされます。
現職者の最短の準備期間が、「現時点」または「1 - 2 年」の場合、「異動可否」には「N」と表示され、「3 - 5 年」、「緊急」、「退職予定」のいずれかに設定されている場合は、「異動可否」には「Y」と表示されます。