国家職業検定資格 (NVQ) について

国家職業検定資格 (NVQ) は、従業員の技術、知識、理解力を反映しており、コンピテンシーと非常によく似ています。他の資格と同様に、NVQ も同一分野内で段階的に高度な資格を取得したり、他分野に移行することができます。

資格課程総局 (QCA) では、NVQ の標準の開発と仕様作成を調整しています。詳細は、QCA の Web サイト (http://www.qca.org.uk) を参照してください。NVQ の能力分野は、ビジネスの任務を機能的に分析した結果に基づいており、能力を基準にした資格の構造を持っています。資格はユニットが基準であり、ユニットの数とサイズは能力の分野によって異なります。登録した従業員が十分な技能や知識を持っていると評価されると、1 ユニットが与えられます。

NVQ システムには、現在、次の業務分野が用意されています。

  • 農業/畜産。

  • 天然資源の採鉱。

  • 建設。

  • エンジニアリング。

  • 輸送。

  • 医療、福祉、社会保護サービスの提供。

  • 小売/サービス。

  • 製造。

  • ビジネス サービスの提供。

  • 知識、技術の開発。

  • 通信。

NVQ の能力レベルには、次が含まれます。

レベル

定義

レベル 1

様々な業務を遂行する際に、知識と技能の適用を必要とする場合の能力。この場合の業務は大部分がルーチンまたは手順の決められた業務である。

レベル 2

相当に広範かつ各種の状況における業務の遂行において、知識と技能の適用を必要とする場合の能力。複雑な業務や、ルーチンでない業務を行う場合もあり、ある程度の個人責任および権限が与えられている。作業グループまたはチームのメンバーとして他のメンバーとの共同作業を要求される場合が多い。

レベル 3

広範にわたる業務を、様々な状況で遂行する際に、知識と技能を適用することが必要な場合の能力。業務のほとんどは、複雑で手順が決まっていない。個人にかなりの責任が与えられており、他者の指導や管理を行う必要がある場合が多い。

レベル 4

複雑で技術力や専門知識が必要な広範にわたる業務を、様々な状況で遂行する際に、知識と技能を適用することが必要な場合の能力。個人に対して大きな責任と権限が与えられている。他の従業員の作業や、人材の配置に責任を持つ場合が多い。

レベル 5

広範で予想外の内容の多い様々な状況において、技術と広範な根本原理の適用を必要とする場合の能力。他の従業員の業務、人材の配置、分析と診断、設計、計画、業務遂行と評価に関して高い権限と責任が与えられている。

複数の機関が NVQ の開発、運用、資格授与、質の維持を行っています。

  • セクター団体は、承認された職業グループにおける、従業員を基準にした標準能力の指定、定義、および更新を行います。

  • 報奨団体 (資格授与団体) は、NVQ 基準の開発も行います。さらに、報奨団体は評価プロセスをモニターし、NVQ 資格とユニットの認定証を発行します。すべての評価センターで、従業員が一貫して公正に審査されるように監督します。

NVQ に関する情報を包括する国家職業検定資格データベースがあります。この包括情報には、それぞれの資格を構成するユニット、主要技能のユニット、および評価/検証の担当者を対象に特別に開発されたユニットの情報が含まれます。