設定可能分析フレームワークについて
Oracle の PeopleSoft 設定可能分析フレームワーク (CAF) により、管理者は共通フレームワークを使用してエンドユーザー ページを設計できます。これらのページは PeopleSoft データの比較および分析に使用します。CAF により管理者は、顧客やサプライヤといったエンティティに対して何のファクター (データ) を表示するかを決定できます。
表示フォーマットは 2 種類あります。
比較: 複数のエンティティおよびファクターを行および列のフォーマットで表示します。
このオプションでは、ユーザーは複数のエンティティの同じファクターを並べて比較できます。
分析: 1 つのエンティティの複数のファクターを、ユーザーが選択した任意のフォーマットで表示します。
このオプションでは、ユーザーはある時点の 1 つのエンティティにフォーカスでき、表示フォーマットを表示および他のユーザーと共有できます。
上位レベルの機能には次のようなものがあります。
汎用であるため、フレームワークを変更しなくてもさまざまなタイプのエンティティおよびファクターを表示するのに使用できます。
構成可能であるため、ファクターおよびエンティティのタイプを管理者が定義できます。
拡張可能であるため、アプリケーション開発者はフレームワークでは使用できない追加機能を用意して拡張できます。
比較および分析モデルをサポートしているため、エンティティを比較したりある時点の 1 つのエンティティにフォーカスできます。
直感的なユーザー インターフェイスが用意されているため、ユーザーは簡単にエンティティおよびファクターを選択して、最も使いやすいように表示および配列できます。
ユーザーはファクターおよびエンティティのセットを保存し、後から呼び出したり他のユーザーと共有できます。
アクセス制御が用意されているため、ユーザーがアクセス可能なエンティティ、ファクターおよびアクションの制御にセキュリティを適用できます。
サード パーティとの統合
設定可能分析フレームワークでは、ユーザー インターフェイスの実装に次のサード パーティ Javascript ライブラリを使用しています。これらは PeopleTools マネージ オブジェクトとして含まれており、外部 URL は参照しません。
JQuery 1.8.2: HTML DOM オブジェクトとのやりとりおよび操作のために使用されています。
JQuery UI 1.9.0: ユーザー インターフェイスにドラッグアンドドロップ機能およびリサイズ機能を実装するのに使用されています。
パフォーマンス
設定可能分析フレームワークは、コンテンツをホスティングするフレームワークです。コンテンツはさまざまなファクター ハンドラによって提供されます。フレームワークによる大規模なオーバーヘッドの可能性はほぼありません。ただし、使用されるファクターのタイプによっては、潜在的なパフォーマンスの問題を考慮する必要がある可能性があります。
セキュリティ
ユーザー ログインおよびコンポーネントへのアクセスのセキュリティ保護には標準の PeopleTools セキュリティが使用されます。また、CAF ではユーザーによるファクターおよび関連アクションへのアクセスを制御するためのアクセス制御を提供しています。
エンティティへのアクセスを制御するには、取込みにより、エンティティ レコードに OPRID を追加して OPRID でエンティティをフィルタするか、ビルトイン エンティティ ハンドラを拡張したうえでエンティティを選択するロジックを上書きするか、またはその両方を実行できます。ファクター データはファクター ハンドラにより取得されるため、ファクター ハンドラでは表示されるデータを制御するために必要なセキュリティ (低レベル セキュリティなど) を実装することが期待されます。