Financial and Supply Chain Management の検索でのパフォーマンス考慮事項について
このトピックでは、Financials and Supply Chain Management (FSCM) 内でアプリケーションおよびコンポーネント検索を有効にした場合のパフォーマンス上の考慮事項について説明します。ここでは、システムをカスタマイズする際にエンド ユーザーの体験およびサポートを改善できる可能性のある考慮事項のトピックを提供します。次のトピックがあります。
有効化されたファセット
有効化された添付ファイル
有効化された属性 (チャートフィールド セキュリティを含む)
有効化されたクエリー
Financials and Supply Chain Management (FSCM) では、検索定義 (および関連する検索カテゴリ) 内の特定のフィールド属性が PeopleSoft 検索フレームワーク内のファセットとして有効化されています。
注: SES では、ファセット値の入力が必須です。つまり、ファセットとして定義された全てのフィールドについて、空白の値を SES に送信することはできません。
PeopleSoft 検索フレームワークで検索属性がファセットとして定義されている場合、索引の作成時および検索の実行時にパフォーマンスの低下が発生する可能性があります。原則として、多数の値を含むフィールドはファセットとして有効化しないでください。FSCM 環境によって異なりますが、これにはサプライヤ名や入力者などのファセット値が含まれます。ファセット値の候補が数千個ある場合、これらのタイプの属性をファセットとして有効化すると、システム パフォーマンスに問題が発生する可能性があります。環境とデータ量によりますが、機能面でのニーズとシステム パフォーマンスの均衡を保つために、追加のファセットを有効化または無効化することを検討してください。
注: 検索定義内でのファセット値の変更は、マイナー カスタマイズと見なされます。全てのカスタマイズにおいて、既存の検索定義またはその他の PeopleSoft によって提供されるオブジェクトに対する全ての変更を追跡する必要があります。
PeopleSoft 検索フレームワーク内では、FSCM 内で使用されるいくつかの検索定義に対して添付ファイルが許可されます。たとえば、発注書、調達依頼および契約検索定義内で添付ファイルを有効化できます。多数の添付ファイルを有効化すると、索引の作成時および検索の実行時にパフォーマンスの低下が発生する可能性があります。
FSCM 環境とデータ量によりますが、機能面でのニーズとシステム パフォーマンスの均衡を保つために、添付ファイルの検索機能を有効化または無効化することを検討してください。
添付ファイルを索引に含めないように除外するには、検索定義ページの添付ファイル プロパティ ページからその添付ファイルを削除します。ただし、後で添付ファイルを検索定義に含めることを決定した場合は、必要時に参照を再び追加できるように、このページの現在の設定を追跡しておく必要があります。
注: 検索定義内での添付ファイルの削除は、マイナー カスタマイズと見なされます。全てのカスタマイズにおいて、既存の検索定義またはその他の PeopleSoft によって提供されるオブジェクトに対する全ての変更を追跡する必要があります。検索定義の詳細については、このセクションの最下部にある『PeopleTools: PeopleSoft Search Technology』のリンクを参照してください。
FSCM には、検索定義をサポートするプライマリ テーブルおよび関連テーブルの優先リストが含まれています。これは、発注書などのより複雑なデータ構造をサポートする、接続クエリーを使用して実装されます。検索定義内では、適正な SES 作成パフォーマンスをサポートするために、優先属性のサブセットのみが有効化されています。検索フレームワーク内で属性を追加すると、増分コストが発生します。属性の数を減らすと、システム パフォーマンスを改善できます。
チャートフィールド
PeopleSoft では、チャートフィールドなどの特定の属性は、ほとんどの検索定義内で無効化して提供しています。これは、パフォーマンス上の理由ではなく、セキュリティのためです。PeopleSoft 検索フレームワーク内でチャートフィールド属性を有効化すると、検索定義を使用して検索を実行できる全てのユーザーが、チャートフィールド値も検索できるようになります。
たとえば、提供される製品で、プロジェクト番号別に全ての発注書を検索することが可能になります。PeopleSoft 検索フレームワークの実装では、PeopleSoft システム内では実装可能なチャートフィールドの行レベルのセキュリティがサポートされていません。このため、グローバル検索ページまたは検索ページでチャートフールドを有効化する前に、組織で検索カテゴリへのアクセス権限を持つユーザーにこれらの値を使用した検索を許可するかどうかを慎重に検討してください。
FSCM 環境とデータ量によりますが、機能面でのニーズとシステム パフォーマンスの均衡を保つために、検索属性を無効化することを検討してください。
注: 検索定義内での属性の有効化または無効化は、マイナー カスタマイズと見なされます。全てのカスタマイズにおいて、既存の検索定義またはその他の PeopleSoft によって提供されるオブジェクトに対する全ての変更を追跡する必要があります。
注: クエリー アクセスに対してチャートフィールドを無効化した場合、検索定義でこのフィールドが使用されているのであれば、検索定義ページ (PTSF_FIELD_MAPPING) の [索引付けするフィールド] チェック ボックスの選択を手動で解除する必要があります。チャートフィールドが無効化されている場合にこのステップを実行しないと、検索用索引の作成プロセスがエラーになります。
FSCM には、検索定義をサポートする主要クエリー、関連クエリーおよび接続クエリーの優先リストが含まれています。これは、発注書などのより複雑なデータ構造をサポートする、接続クエリーを使用して実行されます。これらの接続クエリーには、必ずしも全ての関連テーブルおよび関連情報が含まれているわけではありません。
FSCM 環境とデータ量によりますが、機能面でのニーズとシステム パフォーマンスの均衡を保つために、接続クエリーと検索定義に対してクエリーを削除または追加することを検討してください。
注: 接続クエリーに対するクエリーの追加または削除は、検索定義内の属性に影響を与える重要なカスタマイズと見なされます。全てのカスタマイズにおいて、既存の接続クエリーと検索定義、またはその他の PeopleSoft によって提供されるオブジェクトに対する全ての変更を追跡する必要があります。
PeopleSoft の検索およびカスタマイズの詳細については、『PeopleTools: Search Technology』を参照してください。