ユニット間ペアのマス メンテナンスの使用
ページ名 |
定義名 |
用途 |
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IU_PAIRS_EXPORT |
ユニット間ペア請求および移動オプションを問い合わせる条件を入力し、選択する場合は、チャートフィールド値テーブルを使用してユニット間ペア マス メンテナンスを実行するための Microsoft Excel ワークシートを作成します。 |
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URL 管理ページ |
URL_TABLE |
オプションとして、ファイル添付の保管場所を別の場所に変更します。 「Excel ワークシートをインポートするためのシステム設定」を参照してください。 製品ドキュメントの『PeopleTools: System and Server Administration』の「Using Administration Utilities」も参照してください。 |
IU_PAIRS_IMPORT |
行うアクションのユニット間ペア マス メンテナンスをプレビューします。データベースを更新するユニット間ペア マス メンテナンス ファイルの最終改訂をインポートします。 |
非常に多くの GL ビジネス ユニット ペアがあるためオンラインでユニット間ペアを更新するのが実用的でない場合、PeopleSoft では Microsoft Excel ワークシートを使用したマス メンテナンス機能が提供されています。次を実行できます。
マス メンテナンスを行うユニット間ペアのエクスポート。
Excel ワークシートを使用した変更。
Excel ワークシートをインポートするためのシステム設定。
変更のプレビューとデータベースの更新。
[Excel へのエクスポート] 機能を使用して、次のユニット間ペアのテーブルのいずれかまたは両方を、メンテナンスを行う .xls ファイル フォーマットで Excel ワークシートにエクスポートできます。
IU_INTER_PR_TR には、請求および移動オプションのユニット間ペアが含まれています。
IU_INTER_PR_CF には、関連付けられているチャートフィールドの値が含まれています。
変更を行った後、ワークシートを CSV (カンマ区切り) ファイル フォーマットで保存します。次に、プレビュー機能を使用して、データベース テーブルを更新する前にアクションをプレビューできます。
データベースの更新準備ができたら、アプリケーション エンジン プロセス IU_PAIRS_MAINT を使用して、変更内容がユニット間ペア テーブルに直接取り込まれます。
警告 ビジネス ユニット ペアがマス メンテナンス用にエクスポートされているにもかかわらず、まだインポートされていない場合は、オンラインのユニット間ペア ページを使用してペアを更新しないでください。エクスポート後に行ったオンラインの更新は、同じキー値を使用してデータがインポートされたときに順次上書きされます。
ユニット間ペア マス メンテナンスを使用するには、Microsoft Excel 97 以降のバージョンがインストールされている必要があります。ワークシートの行が 64000 行を超える場合は、Excel によりエラー メッセージが表示されます。
エクスポート ページはビジネス ユニットの行レベル セキュリティに準じるため、マス メンテナンスを行うユニット間ペアにアクセスするためのセキュリティ レベルを適切に設定する必要があります。
ユニット間ペア マス メンテナンス - エクスポート ページ (IU_PAIRS_EXPORT) を使用して、ユニット間ペア請求および移動オプションを問い合わせる条件を入力し、選択する場合は、チャートフィールド値テーブルを使用してユニット間ペア マス メンテナンスを実行するための Microsoft Excel ワークシートを作成します。
ナビゲーション
画像: ユニット間ペア マス メンテナンス - エクスポート ページ
次の例では、ユニット間ペア マス メンテナンス - エクスポート ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

[ビジネス ユニット ペア選択] 条件を使用して、ユニット間ペア、関連する取引コード、請求オプション、移動オプションを含む 1 つ以上のファイルを作成できます。
[ビジネス ユニット ペア選択] 条件で作成した各ファイルについて、[チャートフィールド選択] 条件を使用してオプションで追加ファイルを作成し、関連するチャートフィールドの値を管理できます。
フィールドまたはコントロール |
定義 |
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選択 ID |
ユーザー定義の値を入力して、エクスポート対象のユニット間ペアと関連するチャートフィールドに対して指定する選択条件のセットを一意に指定します。マス メンテナンスで [チャートフィールド値に含める] を選択するかどうかに応じて、1 つ または 2 つの Excel ワークシートが各選択 ID に対して作成されます。特定の選択 ID に指定したビジネス ユニットのペアの数を制限することで、作成される Excel ワークシートのサイズを変えることができます。 同じペアのデータを選択する複数の選択 ID を定義しないでください。そうするとデータのインポート時に意図せずに前の更新内容が上書きされる場合があります。 |
開始 GL ユニット、終了 GL ユニット、および取引コード |
次の選択方法を使用して、管理可能なワークシートを作成するためのユニット間ペア条件のセットまたはサブセットを入力します。 最初のドロップ ダウン編集ボックスで、次のフィールドを選択した場合の条件を示します。
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プロセス インスタンス |
Excel へのエクスポートの完了後、この選択 ID の [ビジネス ユニット ペア選択] 条件で作成されたファイルのプロセス インスタンスがここに表示され、また識別しやすいように Excel ファイル名にも取り込まれます。 |
チャートフィールド値に含める |
関連するチャートフィールドの値をペア メンテナンスに含める場合は、このチェック ボックスをオンにしてチャートフィールド選択条件を指定し、同じ選択 ID を持ち、[ビジネス ユニット ペア選択] 条件で指定した条件を共有する 2 番目のワークシートを作成します。 |
勘定残高グループ |
関連する任意の勘定残高グループを特定する基準を選択または入力します。このフィールドを空白にすると、全ての値が選択されます。 |
入力タイプ |
関連する入力タイプを選択または入力します。このフィールドを空白にすると、全ての値が選択されます。 |
プロセス インスタンス |
Excel へのエクスポートの完了後、この選択 ID の [チャートフィールド選択] 条件で作成されたファイルのプロセス インスタンスがここに表示され、また識別しやすいように Excel ファイル名にも取り込まれます。 |
Excel へのエクスポート |
[Excel へのエクスポート] ボタンを選択した場合、選択条件が Excel の行制限である 64,000 行を超えた場合にエラー メッセージが返されます。ワークシートのサイズを小さくするために、選択条件を調整する必要があります。([チャートフィールド値に含める] が選択されている場合)、指定した各選択 ID に対して 1 から 2 個のクエリーが実行されます。各クエリーで、レポート リポジトリに転記されるスプレッドシート (.xls) が作成されます。ソース ペア テーブルの各フィールドには、ワークシートの列と同等の列があります。各ワークシートには、[削除] とラベル付された追加の列が追加されます。これを使用して、インポート プロセスで削除する行を指定します。Excel の機能を使用して、データへのその他の変更や追加を行います。 |
ペア メンテナンス レポート |
クリックしてレポート リポジトリの Excel ワークシートにアクセスします。プロセス インスタンスは、特定のワークシートを認識しやすいように、ワークシートのファイル名に含まれています。 |
プロセス モニター |
[プロセス モニター] にアクセスして、エクスポート プロセスの進捗やステータスにアクセスします。 |
エクスポートしたワークシートが空白の場合、ここに選択条件と一致するデータがないと表示されます。
注: 特定の取引コードに適用されないフィールドにデータ値が表示される場合がありますが、その取引コードのこれらのフィールドは無視してください。たとえば、GENERAL 取引コードの [請求書の印刷] フィールドは、請求書システム取引にマッピングされないため、無視する必要があります。
エクスポート ページの [ペア メンテナンス レポート] リンクを使用して、レポート リポジトリにアクセスし、変更を行う Excel (.xls) ワークシートを特定して開きます。Excel ワークシートの機能を使用してデータを操作できますが、行を削除するには ユニット間ペア データ列より後にあるワークシートのずっと右の列にある [削除] 列に「Y」を入力する必要があります。Excel の行削除機能を使用して、ユニット間ペア ソース テーブルからロードした行を削除しないでください。
(IU_INTER_PR_TR テーブルからの) 請求オプションおよび移動オプションを含むワークシートは、(IU_INTER_PR_CF テーブルからの) チャートフィールドの値を含むワークシートと結合できません。チャートフィールド値ワークシートの作成を選択する場合は、次の値について、同じ値を含む請求オプションおよび移動オプションのワークシートの各行に、対応する行が必要です。
開始 GL ユニット
終了 GL ユニット
取引コード
請求オプションおよび移動オプションのワークシートの次のフィールドは、取引コードが請求書システム取引にマッピングされている場合にのみ、取引コードに適用されます。
請求書の印刷
AR オープン アイテムの作成
AP 支払伝票作成
AP ユニット
サプライヤ
所在地
請求オプションおよび移動オプションのワークシートの次のフィールドは、取引コードが原価管理ユニット間移動システム取引にマッピングされている場合にのみ、取引コードに適用されます。
所有権ユニット
会社間処理
BI ユニット
顧客
該当しない取引コードについて上記フィールドに値が指定された場合、インポート プロセスではフィールドのデフォルト値 (定義されている場合) または空白のいずれかでこれらの値が上書きされます。
ファイル リポジトリでワークシートを開き、作業して保存したり、またはファイルをローカル ドライブにコピーして .xls ファイル フォーマットで変更することができます。
変更が完了したら、ワークシートをファイル リポジトリに保存するか、CSV (カンマ区切り) Excel ファイルとしてローカル ドライブに保存します。
インポート ページを使用して、データベースをプレビューまたは直ちに更新できます。
プレビューの結果、さらに変更が必要になった場合は、.xls フォーマットのワークシートを開き、変更してファイルを CSV (カンマ区切り) フォーマットで保存します。データベースを更新する前に、再度変更内容とアクションをプレビューできます。
注: ワークシートの列ヘッダーを変更したり、列の挿入/削除をしないでください。インポート プロセスでは、この列情報に変更がないことが条件になります。
ファイル ロケーション コンポーネント (FILE_LOC) を使用して、URL 管理と共にファイルの場所を設定します。
URL 管理ページ (URL_TABLE) を使用して、ファイル添付の保管場所を別の場所に変更するなど、URL 情報を管理します。
ナビゲーション
画像: URL 管理ページ
次の例では、URL 管理ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

ユニット間ペア テキスト ファイルのインポート プロセス (IU_PR_IMPORT) には、次の設定が必要な場合があります。
ファイル添付の保管場所は、URL 定義 IU_PAIRS_IMPORT によって定義されます。デフォルトでは、データベース レコードが指定されています。FTP サーバーなど、ファイル添付の保管場所を別の場所に変更します。これはオプションです。
環境変数 PS_FILEDIR を定義する必要があります。この変数は、ファイル インポート プロセスを実行するプロセス スケジューラの一時フラット ファイルの場所を定義します。Unix または OS390 プロセス スケジューラの場合は、psconfig.sh ファイルでこれを定義します。NT プロセス スケジューラの場合は、コントロール パネルでこれを定義します。詳細については、PeopleTools の GetFile() PeopleCode の説明を参照するか、システム管理者に連絡してください。
Unicode を使用している場合、CSV ファイルを Unicode フォーマットにする必要があります。 Excel のデフォルトでは、CSV は Unicode ファイルとして保存されません。メモ帳で開いて Unicode で保存できます。
ファイルに重複する値が含まれる場合は、そのビジネス ユニットの情報は全て処理されません。
インポート Excel ファイルにエラーがある場合は、エラー メッセージの表示が必要です。
『PeopleTools: PeopleCode Developer's Guide』の「Understanding File Attachments and PeopleCode」を参照してください。
インポート ページ (IU_PAIRS_IMPORT) を使用して、行うアクションのユニット間ペア マス メンテナンスをプレビューします。
データベースを更新するユニット間ペア マス メンテナンス ファイルの最終改訂をインポートします。
ナビゲーション
画像: ユニット間ペア マス メンテナンス - インポート ページ
次の例では、ユニット間ペア マス メンテナンス - インポート ページのフィールドおよびコントロールを説明します。このページのフィールドおよびコントロールの定義は後で説明します。

フィールドまたはコントロール |
定義 |
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プレビュー |
選択すると、データベースのユニット間ペア テーブルを実際に更新する前に、変更の結果としてシステムが行うアクションをプレビューします。プレビューでは、[インポート] ボタンをクリックしたときに、CSV フォーマットで添付するワークシートをワーク テーブルにロードします。 システムでは [削除] 列の右に [アクション] 列を挿入し、変更内容に基づいて、各行に次のアクション値の 1 つを割り当てます。
アクション列は、情報提供のみを目的としています。インポート プロセスでは、この列が無視されます。削除する行は、削除列で「Y」と表示され、アクション列では識別されません。 データベースの更新準備ができたら、[インポート] ボタンをオンにする前に [プレビュー] チェック ボックスをオフにします。 |
添付ファイル |
ワークシートを CSV (カンマ区切り) ファイル フォーマットで添付します。値を入力するか、[添付の追加] をクリックしてファイルを検索します。1 回のインポートで複数のファイルを処理対象として追加できます。 注: 前回の実行で既に CSV ファイルをインポートしており、再度同じファイルをインポートする場合、インポート ページから前の CSV ファイルの行を削除して、更新されたファイルに新しい行を挿入する必要があります。 |
テキスト ファイルのインポート |
[プレビュー] チェック ボックスがオフになっており、CSV (カンマ区切り) フォーマットでファイルを添付した場合、このボタンを選択し、PeopleSoft アプリケーション エンジン プロセス IU_PR_IMPORT を使用して、変更内容でユニット間ペア テーブルを更新します。 |
ペア メンテナンス レポート |
クリックしてレポート リポジトリのシステム作成 Excel ワークシートにアクセスします。プロセス インスタンスは、特定のワークシートを認識しやすいように、ワークシートのファイル名に含まれています。 |
プロセス モニター |
[プロセス モニター] にアクセスして、インポート プロセスの進捗やステータスにアクセスします。 |
インポート プロセス (IU_PR_IMPORT) では、インポートした各ワークシートの出力として Excel ワークシートが作成されます。このワークシートには、インポートされたデータの各行について最大 5 つのエラー メッセージがリストされます。データを正常にインポートするためには、これらのエラーをインポート前に修正する必要があります。行にエラーがリストされておらず、インポートの実行で [プレビュー] チェック ボックスがチェックされていない場合は、その行はデータベースで正常に更新されています。
エラー メッセージ [ユニット間ペア取引はありません。] は、請求および移動オプション (ヘッダー) テーブルまたはインポート中の請求および移動オプション ワークシートに GL BU ペア/取引コードのチャートフィールド値ワークシート行をインポートする場合に発生します。